弁護士が教える!交通事故に遭った際の自賠責保険の慰謝料について

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交通事故では、自賠責保険会社と任意保険会社という複数の保険会社が登場し、慰謝料の金額でも自賠責保険基準、任意保険基準、弁護士基準といった複数の基準がございます。

今回は、これらの内の自賠責基準について説明していきます。ご参考になれば幸いです。

目次

1、自賠責保険とは?

2、自賠責保険で支払われるのは?治療費、慰謝料・・・

3、自賠責保険の慰謝料の金額について知る前に!交通事故の慰謝料の3つの基準

4、自賠責保険の慰謝料の請求方法は?

5、交通事故の慰謝料の金額を上げる方法

1、自賠責保険とは?

自賠責保険は、自動車事故による人身損害についての保険であり、被害者保護の見地から、人身損害について最低限度の損害を填補するものです。

もっとも、自賠責保険は、あくまで最低限度の損害填補のための保険ですから、保険金額に上限が定められており、自動車事故によって生じたすべての損害を填補しきれないという場合もあり得ます。

そこで、自賠責保険によってまかないきれない損害は、加害者自身が支払うか、加害者が加入している任意保険が支払う必要があります。

以上のように、人身事故の場合でいえば、最低限度の損害を自賠責保険が、不足する部分を任意保険が填補するという関係にあります。

2、自賠責保険で支払われるのは?治療費、慰謝料・・・

(1)傷害による損害

傷害による損害では、120万円を限度に以下の保険金が支払われます。

①治療関係費

  • (ア)治療費

治療費として、必要かつ妥当な診察料、入院料、投薬料、手術料、処置料、柔道整復師等の費用が支払われます。

  • (イ)通院交通費

必要かつ妥当な範囲で支払われます。自家用車で通院した場合は、1kmあたり15円で計算します。

  • (ウ)看護料

入院中の看護料として12歳以下の子供に近親者が付き添った場合は1日4100円、自宅看護料や通院看護料として医師が看護の必要性を認めた場合(ただし、12歳以下の子供に近親者が付き添った場合は医師の証明は不要)は2050円が支払われます。かかる金額を超えるときはそれを立証資料があれば必要かつ妥当な費用が支払われます。

  • (エ)雑費

入院1日につき1100円が支払われますが、それを超える場合や通院又は自宅療養中の諸雑費も、立証資料があれば必要かつ妥当な実費も認められことがあります。

  • (オ)その他

文書料、義肢等の費用が支払われることがあります。

②休業損害

休業した場合や有給休暇を使用した場合は、原則として5700円が支払われます。

休業損害証明書等の立証資料で、1日につき5700円を超えることが明らかなときは、5700円を超える額が支払われることもあります。

家事従事者も、通院治療をしていれば、休業による減収があったとみなされます。

③慰謝料

1日通院するごとに4200円であり、対象日数は、治療期間と「実通院日数×2」を比較し、少ない方の日数とすることが多いです。

(2)後遺障害による損害

後遺障害による損害では、後遺障害の等級に応じて支払われる金額が異なっています。

逸失利益と慰謝料の合計が損害額となり、自賠責保険では等級別に保険金額の上限が定められています。

(3)死亡による損害

死亡による損害では、3000万円を限度に慰謝料、逸失利益、葬儀費が支払われます。

3、自賠責保険の慰謝料の金額について知る前に!交通事故の慰謝料の3つの基準

(1)自賠責保険

自賠責保険は、上記のとおり、最低限の保障をすることを目的としたものです。

(2)任意保険基準

任意保険会社が金額を提示してくるときに、「任意保険基準です。」と言って金額を提示してくることがあります。通常、自賠責基準以上、弁護士基準以下での提示であることが多いですが、各保険会社で基準が異なり、非公開であるため、不明確な基準といえます。

(3)弁護士基準(裁判所基準)

過去の裁判例等を参考に、東京三弁護士会の交通事故処理委員会が公表しているもので、裁判実務上も慰謝料額の算定基準として運用されています。最低限の保証しか行わない自賠責保険基準や不明確な任意保険基準に比べると、公正かつ客観的な判断に基づいており、金額も高額です。

4、自賠責保険の慰謝料の請求方法は?

自賠責保険金の請求は、加害者が契約している自賠責保険会社から必要書類をもらい、必要事項を記入して手続を開始します。請求方法は、「被害者請求」と「加害者請求」との2つの方法があります。

被害者請求では、被害者が直接、加害者の加入している自賠責保険会社に、保険金を請求します。傷害による損害の被害者請求は、加害者が任意保険会社に加入しておらず支払能力もない場合や過失を認めず保険金の支払わない場合等に行う事が多いです。後遺障害による損害や死亡による損害の被害者請求は、加害者や加害者加入の任意保険会社との交渉前に最低限の補償を迅速に受けるために行うことが多いです。

加害者請求では、事故を起こして相手を死傷させた加害者側が自賠責保険会社に保険金の支払いを請求する方法であり、原則として、当事者間で示談が成立していることが必要です。

5、交通事故の慰謝料の金額を上げる方法

以上のように、自賠責保険は人身損害について最低限度の損害を填補するものであり、それ以上の損害を填補するには加害者、加害者加入の保険会社と交渉をする必要があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

自賠責保険については、あくまでも最低限度の損害を填補するものであり、それ以上の補償を加害者や任意保険会社に求めるのであれば、弁護士にご相談ください。

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