離婚の弁護士費用の相場と弁護士の選び方

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woman returned wedding ring to  husband . Divorce concept

離婚をしようと思われたとき、あるいは離婚を請求されたときに多くの方が悩まれる事項として、弁護士に依頼して手続きを進めた場合の費用はどれくらいかかるものなのか、またそもそも離婚にあたってどのような弁護士に依頼すべきなのかということが挙げられるでしょう。

今回は、離婚に当たって弁護士を利用した場合の弁護士費用の相場と、弁護士の選び方についてご説明したいと思います。

目次

1、離婚の弁護士費用は一律に決まっている?

2、離婚事件を弁護士に依頼した際にかかる費用の種類は?

3、離婚の弁護士費用の相場は?

4、弁護士費用がかかっても弁護士に依頼したほうがいい?離婚事件を弁護士に依頼するメリット

5、離婚に強い弁護士の見分け方は?

6、離婚に強い弁護士の探し方は?

7、弁護士費用は分割で払えるのか

1、離婚の弁護士費用は一律に決まっている?

以前は弁護士報酬については、日本弁護士連合会(日弁連)が報酬の基準を定めており(これを通常「旧報酬規定」といいます)、各弁護士はこれに従うこととされていました。

しかし、平成16年4月に、弁護士報酬が自由化され、旧報酬規定に従う必要がなくなったため、各法律事務所・各弁護士ごとに自由に報酬の基準を定めることができるようになりました。

したがって、離婚事件に関する弁護士費用は、各法律事務所・各弁護士が各々独自に定めた報酬によることになりますから、弁護士費用が一律に決まっているわけではありません。

2、離婚事件を弁護士に依頼した際にかかる費用の種類は?

離婚にあたり弁護士に依頼するうえでは、一般的に次のような費用がかかります。

(1)相談料

離婚事件を弁護士に依頼する前の段階で、弁護士との相談にかかる費用です。現在の状況を弁護士に伝え、今後どのように離婚の手続きを進めたら有利な結果を得ることができるかを相談するために必要な費用です。

(2)着手金

弁護士が事件に着手するためにかかる費用です。一般的には、着手金を支払ってからでないと弁護士は事件に着手しません。事件処理の結果に不満があったとしても、また、依頼者が途中で弁護士を解任したとしても、原則として支払った着手金は返ってきません。

(3)成功報酬

事件終了時点で弁護士に支払う費用です。事件を無事に終了させたことに対する報酬の他、相手方から実際に得られた経済的利益に対する報酬がかかることが一般的です。慰謝料等相手方から金員を得られる場合、通常は一旦弁護士の銀行口座に振り込まれますので、そこから成功報酬を差し引いた金額が依頼者の手元に支払われることになります。

(4)日当

弁護士が事務所を離れて事件に対応した場合に支払う費用です。相手方の元に交渉に赴いたり、裁判所に出頭したりした場合などに支払う必要があります。所要時間によっては日当が発生しないこともありますし、所要時間が半日かかるのか丸一日かかるのかによっても金額は違ってきます。日当は、(3)と同様に相手方から支払われた賠償金から差し引かれることが多いのですが、月ごとに計算して請求されることもあります。

(5)消費税

また、これらの費用には消費税がかかります。

(6)実費

また、弁護士費用ではありませんが、弁護士が事務所を離れて移動した場合の交通費、依頼者や相手方への郵便物を送付した場合の切手代、裁判所に収める印紙代、依頼者等にお金を振り込む際の振込手数料などの実費は依頼者が負担します。

3、離婚の弁護士費用の相場は?

(1)旧報酬規定ではどれくらいか

日弁連が以前定めていた弁護士報酬規程(旧報酬規定)は廃止され、弁護士費用は自由化されたと説明しました。しかし、報酬算定の便宜や報酬金額の妥当性の確保のため、現在も弁護士自らの判断でこの旧報酬規定を使っている弁護士は少なくありません。なお、離婚事件は、どの段階(交渉、調停、訴訟)なのかということによっても費用が変わってくるので注意が必要です。

旧規定について

(2)近時の相場はどれくらいか

近年は、インターネットのホームページ上で事務所の報酬を公開している法律事務所はたくさんあります。それらを見ていると、およそ次のような数字が相場だといえそうです。

①相談料

1時間1万円というところが一般的ですが、初回相談は1時間まで無料というところも多く見受けられます。

②着手金

いずれの段階でも20万円~50万円というところが多いようです。費用について細かい規定がある事務所ですと、何について問題になっているかによっても(例えば、親権が問題になっているのか、財産分与が問題となっているのか)、費用が分かれることがあるようです。

③成功報酬

ア 事件を無事に終了させたことについての基本的な報酬

20~30万円程

イ 離婚成立・離婚阻止についての報酬

好ましい結果(例えば離婚を求めていた側が離婚できたなど)を得られた場合には、アに加えて、20万円ほどの報酬金がかかる事務所も多いようです。

ウ 親権獲得についての報酬

父母のどちらが親権者になるか争いになっていたケースで親権が獲得できた場合には報酬が発生することが多いです。これも相場としては20万円ほどのようです。

エ 経済的利益に対する報酬

まず、経済的利益とは、相手方から金員を得た場合の金員を言います。具体的には慰謝料、財産分与といったものです。これに対する報酬は、得られた金額の10%が相場のようです。継続して定期的にえられるものの場合、例えば養育費や年金分割については、1年~2年分の10%ということが多いようです。

④日当

多くの事務所は、かかる時間に応じて半日日当と一日日当の2つの種類段階に分けていることが多いようです。半日(移動時間が2~4時間程度)の場合3万円程度、1日(移動時間が4時間程度以上)の場合5万円程度に設定していることが多いようです。

4、弁護士費用がかかっても弁護士に依頼したほうがいい?離婚事件を弁護士に依頼するメリット

では、離婚に際して、これらの費用をかけてまで弁護士に依頼をした方がいいのでしょうか。弁護士に依頼をすることは絶対に必要というわけではありません。弁護士に依頼した場合得られる次のようなメリットを考慮して、弁護士に事件を依頼するか判断するとよいでしょう。

(1)弁護士の知識・経験を利用することができる

離婚にあたり弁護士に事件処理を依頼すると、弁護士の豊富な知識や 経験を利用することができます。

特に訴訟(裁判)に当たっては、相互に証拠に基づき法的な主張を尽くし、それに基づいて裁判官が判断を下す手続きですから、弁護士の法的知識や経験をもとにした助力を得られるに越したことはないでしょう。

また、交渉や調停でも、良く分からないまま相手方の言い分をのんで法律的に取り返しがつかない合意を結んでしまうということも良く聞きますが、弁護士に依頼すればそのような事態を避けることができます。

(2)手続きや書類の作成を任せることができる

弁護士に依頼をすれば、基本的に全ての手続きを弁護士が代わりに行ってくれますので、相手方と直接話をする必要がありませんし、裁判や調停に当たっても、どうしても必要な場合(離婚するか否かがそもそも問題となっている離婚調停では基本的に弁護士だけでなく当事者も出頭することが求められます。)以外は弁護士だけの出頭で足ります。これによって離婚にあたってかかる時間を節約できたり、相手方と話すことによって生じる精神的な苦痛を軽減したりすることができます。

また、特に訴訟では様々な書面の作成が求められますが、これについても弁護士に全てを任せることが可能になります。

(3)意思の固いことを示すことができる

そして、離婚事件においては、特に交渉・調停段階では弁護士に依頼しない当事者も多くみられます。その中であえて弁護士に依頼をしたということ自体で事件に対する強い意思を示すことができるでしょう。

5、離婚に強い弁護士の見分け方は?

皆さんは、どの弁護士に依頼しても結果は同じだと思っていませんか?そんなことはありません。弁護士にも得意・不得意な分野があります。では、離婚事件に精通している弁護士とそうでない弁護士をどのように見分ければいいでしょうか。

(1)離婚問題に関する知識

まず、離婚問題に関する知識をしっかりと持ち合わせていることが重要です。離婚は単に男女関係の清算というだけでは片づけられない様々な問題があります。具体的には、財産分与、慰謝料や年金分割、お子様がいらっしゃる場合には親権や養育費も問題になります。実際の離婚は、これらの様々な問題が絡み合っており、これら一つ一つに精通していなければ全体を適切に処理することができません。

(2)離婚事件の経験数が多いこと

そして、事件処理の数というものも重要です。経験数が多ければ、事件の内容に応じて、交渉からはじめるべきか、すぐに調停に移行すべきかなど適切な手続き選択が可能になり、時間を節約することができます。また、その際の処理の見立て、事件の進行の方法、相談者にとって不利になる点とその対策等については、単に法律的な知識があればいいというわけではなく、実際に多くの事件を処理し経験をしないと分からないものです。

6、離婚に強い弁護士の探し方は?

では、離婚問題に精通している弁護士はどのように探せばいいでしょうか。

(1)親族や知人等の紹介

親族や知人などに弁護士を紹介してもらうというのも一つの手段です。実際に親族等が利用した弁護士であれば信頼できるでしょうし、弁護士も、紹介の場合、より丁寧な対応をしてくれることもあります。

(2)インターネットで検索する

離婚に強い弁護士を探すためには、離婚に関して詳しく情報が載っているウェブサイトを持っている法律事務所を当たってみるのもよいでしょう。インターネットで離婚に関する事項を検索して、表示された法律事務所のウェブサイトを確認してみるといいでしょう。

7、弁護士費用は分割で払えるのか

弁護士に依頼したいけれども、一括で費用を工面するのは難しいとお考えの方もいらっしゃるのではないかと思いますが、弁護士費用は分割で支払うことができるのでしょうか。

これは事務所ごとに違うので、依頼しようと考えている事務所に問い合わせてみましょう。支払方法や分割回数に関して柔軟に対応してくれる事務所も増えているようです。

まとめ

離婚に弁護士に依頼するメリットや費用をご説明してきました。これらを踏まえて適切にご対応いただければと思います。

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