インターフェロンによる肝炎治療を受ける前に知っておくべき9つのこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

B型肝炎ウイルスによって慢性肝炎を発症し、医師からインターフェロン治療を提案されることがあります。

この時、インターフェロン治療により望める効果メリット・デメリット等、よく理解したうえで治療を受けられる必要があります。

今回は、インターフェロン治療について、その効果副作用助成金等について書いていきたいと思います。

弁護士無料相談実施中!
当サイトの記事をお読み頂いても問題が解決しない場合には弁護士にご相談頂いた方がよい可能性があります。
ご相談は無料ですので
お気軽にベリーベスト法律事務所までお問い合わせください。
お電話でのお問い合わせ
0120-751-882
メールでのご相談

1、インターフェロンとは?

ウイルスやがん細胞などの病原体や異物が体内に侵入した時に、私たちの免疫はこれに対抗するために体温を上昇させたり、抗体を作ったりして対抗しますが、インターフェロンとは、その一連の反応の中で、細胞が分泌する蛋白質の一種です。

2、インターフェロンの種類

インターフェロンには、α、β、γ、ωの4種類があり、これは生産している細胞別に分けられ、性質や働きはそれぞれ異なったものとなっております。

その中でも、ウイルスを抑制する働きがあるのはαとβです。ちなみに、γ型は免疫を強める作用協力ですが、抗ウイルス作用は弱いのが特徴です。

慢性肝炎の治療で一般的に用いられるものは、遺伝子組み換え型インターフェロンα2a、α2b天然型インターフェロンα、βの4種類です。

3、インターフェロンの有効な症状は?

インターフェロン療法は一般的には、HBe抗原陽性の患者さんに投与します。
この場合、 ALT値が上昇したあとの肝炎の回復期に投与する方法が最も効果的です。

この投与方法ではインターフェロンを投与しなかった患者さんよりもHBe抗原の陰性化率肝機能の正常化率が高いことが示されています。

4、インターフェロンはどのように作用して効果を発揮するのか?

インターフェロンには、ウイルスやがん細胞の増殖を阻止ししたり、抑え込むなど、免疫や炎症の調整をする作用がありますが、慢性肝炎を治癒するような場合には、体内で作られるインターフェロンの量では足りません。

そこで、遺伝子操作などで人工的に作り出したインターフェロンを、体外から注射して補う療法が、インターフェロン療法です。
インターフェロン療法は期間を限定して投与することで持続的効果をめざす治療です。

5、インターフェロンの投与方法は?

インターフェロンは、たんぱく質の一種である為、体内で速やかに分解されます。
その為、効果を発揮するために、定期的に投与する必要がありますが、投与方法は種類によって異なります。

天然型インターフェロンβは点滴静注または静脈注射で、約2ヶ月間入院し、投与します。

遺伝子組み換え型インターフェロンα2a、α2b、天然型インターフェロンαの投与方法は、筋肉注射です。
約2週間入院し、毎日300万~1000万(国際単位:IU)を投与します。

後に、通院で週2回の投与を約22週間継続します。
天然型インターフェロンαに関しては、自己注射が承認されています。

夜自分で注射することができ、夜に注射することで、日中の副作用も軽減できるメリットがあります。
加えて、通院回数も2週間に1回で済むので、患者さんの負担が軽減されます。

6、副作用は?

インターフェロンはもとより体内で産生される物質です。

治療を行う際は大量に使用されるので、副作用も強く現れます。
現れる副作用の症状も治療後の経過により異なってきます。

①初期:治療開始~2週以内

初期には、インターフェロンの急激な増加に体が対応できず、さまざまな症状が出てきます。
なかでも、発熱と全身倦怠感はほぼ100%の人に発症し頭痛や筋肉痛食欲不振なども効率に現れます。

ただし、これらの症状は投与を続けるうちに徐々に軽快します。

②中期:治療2週~3カ月以内

食欲不振や吐き気等の消化器症状、不眠や集中力の低下や抑うつ傾向といった精神神経症状糖尿病の悪化視力障害等症状がみられることがあります。

③後期:治療3カ月後

軽度の脱毛がみられ、投与終了後1~3カ月間続きます。
自然に回復しますが、60歳以上の方では、回復が遅くなる場合があります。

④特に注意が必要な症状

頻度は稀ですが、間質性肺炎が現れることがあります。

症状としては、から咳や息切れ呼吸困難等がありますが、この病気は発見が遅れると死に至ることもありますので、症状出現時には、速やかに受診するようにしましょう。

肝臓を保護する作用のある小柴胡湯という漢方薬を併用すると、間質性肺炎を起こしやすいといわれていますので、内服については、事前に主治医と相談して下さい。

7、その他インターフェロンの注意点は?

インターフェロン療法による副作用の現れ方は、それぞれ個人によって差があります。

特に、重篤な副作用として、間質性肺炎自殺企図および抑うつ、血小板減少による出血傾向等がありますが、これらは入院等の加療が必要になり、中には死に至る場合もあります。

いつもと違う症状が現れたり、副作用の兆候に気付いた際は、我慢せずに必ず主治医に相談しましょう。
早期対応で、症状の軽減に努めていきましょう。

治療終了後についても、少なくとも6カ月間は定期的な検査が必要となりますので、主治医の指示に従って通院して下さい。

8、インターフェロン治療にかかる費用は?助成金は利用できる?

治療に使用される製剤や投与期間、治療費は異なってきますが、例えば、インターフェロンα 300万単位を週3回打つとすると、薬の費用だけでも、3割負担で年間35万円くらいの費用がかかります。

これに、入院費や診察代や検査代等も発生しますので、たとえ3割負担であったとしても、高額な治療費はかかってきます。

そこで、医療費による負担を軽減する為に、医療費助成制度など様々な支援制度があります。
医療費助成制度は、医療費の自己負担限度月額を定め、自己負担限度月額を超えた部分を国と都道府県が助成するというものです。

インターフェロン療法医療費助成を受けられる期間は、原則として1年以内一人につき1回とされていましたが、制度の運用変更により現在は、一定の要件を満たせば、助成期間の延長や2回目の利用も可能となっています。

1回で有効な効果が得られなかった方でも、2回目にして効果が出てきた方もいますので、社会資源を有効に活用し、諦めずに根気よく治療を継続することが大切です。

9、インターフェロン以外の治療の選択肢は?

B型肝炎の治療方法は大きく分けて2種類あります。

免疫系や炎症の調節などに作用して効果を発揮する薬剤であるインターフェロンを用いる治療法と、核酸アナログ製剤を用いる治療法があります。

核酸アナログ製剤は、ウイルスが増殖する過程を阻止することによって、増殖を抑制する薬剤です。
インターフェロンに比べ、副作用の出現が少ないと報告されておりますが、内服を一度開始すると長期に渡って服用が必要になります。

インターフェロンには多様な副作用があるため、肝機能や肝組織の状態年齢合併症などを総合的に判断し、治療方法を主治医と選択して下さい。

インターフェロンによる肝炎治療を受ける前に知っておくべきことまとめ

今回は、インターフェロンについてご案内しましたが、ご自身にあった治療方法を主治医と相談しながら選択し、継続し治療していきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

弁護士の無料相談実施中!


当サイトの記事をお読み頂いても問題が解決しない場合には弁護士にご相談頂いた方がよい可能性があります。

ご相談は無料ですのでお気軽にベリーベスト法律事務所までお問い合わせください。

SNSでもご購読できます。

最近の投稿