二世帯同居の人が知っておくべき同居によるストレス対策のすべて

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親夫婦と子供夫婦が同居する場合、トラブルが起こりがちです。特に義理の親子の関係にある当事者の間では、異なる環境で暮らしてきたことから、生活習慣の違いから始まってさまざまなことが衝突の原因になりえます。

ここでは、この二世帯同居でのストレスについてまとめてみます。

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1、二世帯同居の悩みとストレス。どんな時に感じる?

二世帯同居つまり親夫婦と子供夫婦が同居するとさまざまな問題が生じます。

世代が大きく違う者同士が一つ屋根の下で暮らしていれば、考え方・感じ方の違いや習慣の違いなどで軋轢が生ずるのはある意味当然のことといえます。

これが実の親との同居であれば、ある程度お互いの理解もありますからさほどの問題にはならないでしょうが、義理の親との同居ということになると悩みは深刻です。

実の親と違って血のつながりや長年の付き合いがあるわけではありませんし、連れ合いの親だということになれば遠慮も生じます。

その上、義理とはいえ親子の関係でもあるわけですから、相手を親として尊重しなければなりません。初めは小さいことでも、だんだんそれが積み重なって大変なストレスになることは容易に想像できます。

例えば、毎日の食事の準備、掃除の仕方などの日常の身の回りのことや生活習慣から子どものしつけや教育方針などまで、ストレスを感じることはさまざまでしょう。

2、二世帯同居とうつ

(1)うつと適応障害

ストレスが高じると、うつや適応障害などを発病するおそれがあります。過剰なストレスによって自律神経のバランスが失われ、頭痛・めまい・動悸・吐き気などの身体的症状や、気分の落ち込み・不安・いらいらなどの精神的症状があらわれ、適応障害やうつと診断される状態となります。

適応障害とうつとは厳密には異なる病気ですが、原因や症状には共通点が多く、適応障害と診断された人が、症状の進行によりうつと診断されることも多くあります。

適応障害とうつとの違いは、ストレスなどの症状の原因がなくなっても症状が続くかどうかの点にあります。適応障害の場合には、原因となったストレスがなくなれば症状も改善されるのに対し、うつの場合には、原因となったストレスがなくなっても症状が続きます。

(2)適応障害のセルフチェック

最近気分が晴れない、ちょっとしたことで落ち込む、頭痛やめまいを感ずるなどの症状を感じたら、適応障害のおそれがあります。

まずは、自分で適応障害の可能性があるかどうかを簡単にチェックしてみましょう。

第一に、家庭や職場などでストレスを感じているかどうか。また、転職、異動、引越、結婚、妊娠などの環境の変化を伴うことがらがあったかどうか。

第二に、ストレスを感じておおむね3か月内に精神的・身体的な症状を自覚するようになったかどうか。

第三に、その症状によって生活や仕事など現実に支障が出ているかどうか。

第四に、ストレスから離れると症状がなくなる、もしくは軽くなるか。

これらの条件にあてはまるようであれば、適応障害に罹患している可能性があります。

(3)適応障害の可能性がある場合

セルフチェックの結果、適応障害の可能性がある場合には、早めに心療内科、精神科の専門医の診断を受けましょう。

もし、適応障害なのであれば早めの治療が必要です。症状を自覚しながら治療をせずに放置していると、症状はさらに進行し、うつに進展するおそれもあります。適応障害は、早期に治療を始めれば半年程度で治癒するのが通常です。逆に治療をせずにいた結果、うつに至った場合には半年程度の治療期間では済まない場合があります。

心療内科や精神科に行くことには抵抗を感ずる人もまだ多いようですが、一度行ってみれば、想像以上に多くの人が治療に訪れており、その人たちは自分と同じごく普通の人々だということがわかります。ストレスの多い現代社会ではそれだけ多くの人が心の悩みを抱えているということなのです。決して恥ずかしいことではないのです。

3、二世帯同居のストレス対策

ストレスの原因が二世帯同居にある場合、同居を解消できれば原因をなくすことができます。ただ、そう簡単にはいかないのが現実です。そこで、二世帯同居でどのようなストレス対策があるかを考えてみましょう。

(1)プライベートの時間を持つ

1日に一定の時間は自分だけのプライベートな時間を持つようにしましょう。

趣味や読書・テレビなど気晴らしになるようなことにあえて時間を使うようにして、気分のリフレッシュを図るのも人間には必要なことです。

また、折を見て買い物に出かけたり、たまには旅行に出ることもいいでしょう。

(2)話し相手を持つ

いやなことがあっても、それを誰かに話して吐き出せば気分が晴れることが多いものです。実の母親、兄弟姉妹、友人など、愚痴を聞いてもらえる相手に話をしてストレスを発散するのもよい方法です。

(3)あいさつや感謝の言葉をきちんと伝える

人間関係は「おはようございます」のあいさつや「ありがとうございます」の感謝の言葉があると、それだけで円滑になります。きちんとあいさつや感謝の言葉を言う人に悪い対応をするのは抵抗があるものですし、丁寧なあいさつをされて悪い気持ちになる人はいないでしょう。

(4)ときには考えていることを正面から伝える

思っていることをため込むことはストレスの大きな原因です。もちろん伝え方にはある程度気を配る必要はありますが、ときにはこちらの考えを正面から伝えることも必要です。

(5)利点に目を向ける

同居することのメリットにも目を向けてみましょう。家賃の節約になるとか、自分が出かけるときに夫や子どもの世話を見てもらえるとか、同居にも何かしらメリットがあることが多いでしょう。メリットがあると思えば、小さなことは気にならなくなるかもしれません。

4、二世帯同居の生活費と家事分担

二世帯同居での生活費をどうすべきか、家事分担はどうすべきかも悩ましい点です。

生活費については、同居していれば食費や光熱費などが必ず多めにかかるのですから、毎月一定の金額を入れることにするのがよいでしょう。生活費は入れなくてよいという対応をされることもあるかもしれません。なるべく負担を少なくしてあげたいという心遣いかもしれませんが、住まいだけでなく生活費もおんぶにだっこでは、立場が弱くなって言いたいことも言えなくなってしまいます。

どうしても経済的に生活費の負担が厳しい場合は別ですが、そうでなければ一定額を受け取ってもらうようにすべきです。

また、家事分担についても同じように考えられます。どちらかの世帯が一方的に家事を負担するのではなく、協力して分担するのが円滑な関係を築くもとになります(もちろん、高齢などの理由で家事分担が難しい場合は別です)。

ただ、料理などは味付けややり方など互いに気になることが多いものですから、一緒にすることになるとストレスの原因となります。共働きで料理は義母に任せざるをえないなどの事情がある場合は別として、1日交代にするなど、一緒に行うことは避けた方が無難でしょう。

また、洗濯物をまとめてするか、世帯ごとにするかなども気になる点ですが、まとめてすることに抵抗があれば、遠慮なく別にすることを提案した方がよいでしょう。

5、二世帯同居の解消法

(1)夫(または妻)に義両親との別居に同意させる方法

どうしても二世帯同居がつらくなってしまったら、同居を解消して義理の両親と別居することもやむを得ないでしょう。ただ、その場合には、夫(または妻)に同居を解消することに同意してもらう必要があります。事情を説明してすぐに納得してもらえればよいのですが、場合によってはすぐには納得してもらえないこともありえます。その場合には、どのようにして説得したらよいでしょうか?

何より、自分がストレスなどで精神的に厳しくなっている状態を説明する必要があります。自分の配偶者が精神的に追い詰められていることが理解できれば、その原因を取り除こうと考えるのが普通でしょう。原因が同居から来るストレスであれば、その原因を取り除く一番の方法は同居をやめることですから、これに賛成してくれるでしょう。

もし、先ほど説明した適応障害の可能性があるような状況であれば、そのことも説明すべきですし、一緒に心療内科に行ってもらうことも一つの方法です。

万が一それでも納得してもらえないようなら、自分だけでも(子どもがいる場合には子どもと一緒に)別居に踏み切るという強い態度に出ることも必要です。そのまま強いストレスにさらされていれば適応障害やうつなどの病気になる可能性もあるのですから、自分の身を守るためにも強く主張すべきです。

なお、説得をするときには、極力義理の両親に対する批判は避けましょう。相手にとっては親ですから、言われていることが事実であってもやはりいい気はしないものです。「性格が合わない」、「生活スタイルが違い過ぎる」など、なるべく相手の気持ちを刺激しない表現をするよう気を付ける必要があります

ただし、単に義理の父母と義理の子とのあつれきというようなものではなく、限度を超えるような対応を受けているような場合には、そのことを夫(または妻)に伝えて実態を認識してもらう必要があることはもちろんです。自分の親がそんなことをするはずがないという対応を受ける可能性もありますから、場合によっては義理の父母とのやり取りの録音などの準備をしておく必要もあるかもしれません。

(2)自分だけ別居してもよい?

どうしても配偶者を説得できない場合、自分だけ別居してもよいものでしょうか?

難しい問題ですが、自分だけ(子どもを連れての場合も含みます)別居するのもやむをえないでしょう。

夫婦間に同居義務があるのは事実ですが、やむを得ない事情がある場合には同居しなくても義務違反にはなりません。家庭内でのストレスは24時間常に感じ続けることになるものですから、仕事などのストレス以上に厳しいものであるともいえます。そのままの状態で我慢し続けて適応障害やうつを発症することを考えれば、夫や妻を残しての別居も十分に正当化されます。

なお、すでに医師の診療を受けて適応障害などの診断がされている場合には躊躇なく別居に踏み切るべきでしょう。すでに説明したとおり、適応障害はその原因となるストレスを切り離すことによって治癒が望めます。薬による治療も行われますが、最も効果的な治療は、休んでストレスから離れることです。

6、二世帯同居から離婚することも

(1)二世帯同居を理由に離婚できる?

二世帯同居は離婚原因になるのでしょうか?

二世帯同居をしていること自体を理由に離婚をすることは困難でしょう。仮に二世帯同居により強いストレスを感じたとしても、それは配偶者の行為ではありませんから、配偶者にその責任を問うことはできません。

ただし、二世帯同居により強いストレスを感じるなどの問題が生じているにもかかわらず、夫または妻がそのことに無関心で何ら改善の努力・協力をしないような場合には、その夫または妻の態度自体が離婚原因となることはありえます。

(2)法律で認められた離婚原因

その場合には、民法上は「婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」(民法770条1項5号)に当たることになります。

実際に、親や親族と配偶者との関係がうまくいかないのに何ら改善の努力をしなかった場合に離婚請求を認めた裁判例は多数存在しています。

もともとの原因を作ったのは相手方配偶者ではないとしても、自分の配偶者が苦しんでいるのにそれを助けようとしないのは夫婦間のあるべき姿とは言えないでしょうから、そのような相手との結婚を解消したいと考えるのも当然のことです。したがって、妻や夫が二世帯同居によるストレスで苦しんでいるのに、そのストレス解消への努力を払わなかった相手に対しては離婚請求も認められるのです。

まとめ

二世帯同居はなかなかうまくいかないことも多く、親子どちらにとってもストレスの原因となりやすいものです。なるべく折り合いをつけてうまく行くように努力しても、人と人との関係ですからどうしても相性が悪いことはありますし仕方のないことでもあります。

適応障害やうつなどの病気に進行することのないよう夫婦間で普段からよくコミュニケーションを取り、早めに対応するようにしたいものです。

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