過払い金請求に強い弁護士を見分けるために知っておきたいこと

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過払い金 弁護士

「過払い金」という言葉は、耳にしたことがある方も多いと思います。「返しすぎた借金が返ってきます!」というように言っている法律事務所や司法書士事務所の広告を、テレビや新聞、公共交通機関の中で見られたことがあるのではないでしょうか。こういった広告の中で言われている、返ってくるお金が「過払い金」と呼ばれるものです。

このページをご覧になっている方の中には、貸金業者からお金を借りたことがあり、自分に「過払い金」があると思うけどどうしたらよいのか分からず、気になっている方もおられるのではないでしょうか。また、世の中にあふれている「過払い金」についての広告を見て、相談しようと思ったけれど、どの法律事務所や司法書士事務所を選べばよいのか分からないという方もおられるのではないでしょうか。

今回は、過払い金を実際に取り返すための方法、過払い金の返還請求を弁護士に依頼する場合のメリット・デメリット、過払い金返還請求に強い弁護士の見分け方などを説明したいと思います。

目次

1、過払い金とは?

2、過払い金返還請求は弁護士に依頼しなくてもできる?

3、過払い金返還請求を弁護士・司法書士に依頼するメリットは?

4、司法書士と比較した弁護士に依頼するメリット

5、過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼するデメリット

6、過払い金返還請求に強い弁護士を見分ける方法

7、過払い金請求を自分でする方法

1、過払い金とは?

まず、前提として過払い金とは何かについて簡単に説明します。

過払い金とは、消費者金融やクレジット会社等の貸金業者からお金を借りていた人が、本来支払わなければいけない利率以上の利息を払わされていた場合に、その余分に支払わされていた利息分のことをいい、貸金業者から取り返すことができます。

この「本来支払わなければいけない利率」とは、借り手が貸金業者との間で取り決めした約定利率(契約書に記載されている利率)のことではなく、「利息制限法」という法律で決められている利率のことです。平成19年くらいまでは、大手貸金業者(アイフル、アコム、プロミス等)を始めとする多くの貸金業者は、利息制限法で決められている利率より高い利率を借り手との契約のなかで決めて受け取っていました。

このため、借り手は「本来支払わなければならない利率」で計算するより多く利息を払っていて、多く払われた利息で元本が返済されたことになります。そうすると、実際には早く元本が返済済みになっていたのに、借り手は返済を続けていたことになり、返しすぎた借金=過払い金が発生するのです。

平成18年頃より前に借入れを始めて、返しても返しても元本が減らない状態だった方には、過払い金が発生している可能があります

2、過払い金返還請求は弁護士に依頼しなくてもできる?

過払い金返還請求は、弁護士や司法書士に依頼せずに、自分で行うことも可能です。自分で行うと、弁護士や司法書士に支払う費用は節約できる反面、手間や時間がかかりますし、貸金業者や裁判所とのやり取りを直接するので自宅にそういった所からの郵便等が届くため、ご家族に秘密ですることもできません。

過払い金を請求して回収する流れは以下の通りです。

  1. 取引履歴の取得
  2. 取引履歴をもとに引き直し計算
  3. 貸金業者へ過払い金請求
  4. 貸金業者と和解交渉
  5. 裁判所へ過払い金返還請求訴訟提起
  6. 裁判と併行しながら過払い金返還金額の和解交渉
  7. 和解成立または判決
  8. 過払い金の返還(貸金業者から振り込まれる)

自分でこれらの手順を踏んでいけば、専門家に頼まずに過払い金を取り戻すことができます。

3、過払い金返還請求を弁護士・司法書士に依頼するメリットは?

自分でも過払い金を取り戻せるとすると、過払い金返還請求を弁護士に依頼するメリットというのは、どこにあるのでしょうか。

以下では、過払い金請求を弁護士に依頼するメリットについて書いていきます。

(1)時間・手間が省ける

弁護士や司法書士などの専門家に依頼すると、それらの専門家が上で書いた全ての作業をやってくれるので、過払い金請求をするにあたっての時間と手間が省けます。
上に書いたような作業には、多大な手間と時間がかかります。仕事を抱えている方にとっては大きな負担でしょう。

しかし、専門家に依頼すればこれらの作業を専門家がやってくれます。

このように、手間と時間を省けることが、弁護士等の専門家に依頼する大きなメリットです。

(2)過払い金返還請求していることや過去に借金があったことを家族や友人に知られないよう徹底的に配慮してくれる

専門家に過払い金請求を依頼した場合、法律事務所は、依頼者が借金していたことや、弁護士に依頼して過払い請求していることを家族に知られないように白封筒を使って郵便を送るなど、様々な配慮をしてくれます。

もし、自分で過払い金請求をすると、金融業者や裁判所からの書面は基本的に自宅に送られるので、同居する家族の目に触れてしまう可能性があります。

借金したことや過払い金請求をしていることを家族や友人に知られないということも専門家に過払い金請求を依頼するメリットといえるでしょう。

(3)より高額の過払い金を獲得できる可能性がある

弁護士は法律のプロであり、しかも交渉に長けています。そのため、自分で金融業者と交渉するよりも有利に交渉を進めることができます。場合によっては、自分で交渉するよりも高額で和解できる可能性があります。

返ってくる過払い金が高額になる可能性が高いことも専門家に過払い金請求を依頼するメリットです。

4、司法書士と比較した弁護士に依頼するメリット

以上で述べた3つの点は、弁護士と司法書士に共通する、いわば法律の専門家に依頼した時のメリットですが、法律の専門家に依頼するとしても、弁護士と司法書士では、少し違う点があります。どちらに依頼するか迷った場合、その違いがどのようなメリット・デメリットになるのか知っておいたほうが良いです。

結論から言うと、司法書士と比べれば、弁護士に依頼した方が依頼者本人の手間が少ない、ということが弁護士に依頼するメリットになります。

司法書士は、法律により、140万円を超える民事事件の代理をすることができません。そのため、上で書いた過払い金返還請求の手順で「2.取引履歴をもとに引き直し計算」をした結果、過払い金が140万円を超える額であれば、「3.貸金業者への過払い金請求」以降の手続きを代理人としてすることができないということになります。その場合は、依頼者本人が貸金業者に過払い金請求をして、自分で和解交渉をしていくことになります。

また、裁判を起こす場合、過払い金が140万円を超えていると、地方裁判所に訴訟を起こすことになりますが、司法書士は簡易裁判所の裁判しか代理人になることができませんので、司法書士に依頼していた場合は、依頼者本人の名前で訴えを起こし、自分で裁判の期日に出なければなりません。裁判所に提出する書面は司法書士が作成してくれますし、期日にも一緒について行ってくれることが多いですが、当事者席に座れるのは本人だけで、裁判官や出廷している貸金業者の担当者とのやり取りは自分で対応する必要があります。

弁護士は、司法書士と違い、過払い金の金額が140万円以上であっても金額の上限なく代理をすることでき、依頼者本人が貸金業者と交渉する必要はありませんし、全ての裁判で代理人となることができますので、期日の出廷も弁護士だけで行うことができ、本人が出席することは基本的にありません。

そのため、全て弁護士に任せることができるので、本人の手間は少なくて済みます。  また、本人の手間がかからないということは、弁護士としても訴訟を起こすことを躊躇する理由がないので、交渉の段階でも訴訟を起こすことを前提に強気で交渉して、訴訟前の段階でより高い金額を得られることもあります。

5、過払い金請求を弁護士や司法書士に依頼するデメリット(弁護士費用)

過払い金請求を弁護士・司法書士といった専門家に依頼すると、メリットがある反面、デメリットもあります。

そのデメリットとは、費用がかかる、ということです。自分で手間と時間をかけて過払い金請求をするか、費用を掛けて専門家に依頼するか、上で書いたメリットの点も踏まえて判断することになります。

ここでは、弁護士や司法書士に依頼して過払い金請求をした場合の費用(弁護士報酬・司法書士報酬)の相場について書いていきます。ちなみに、弁護士と司法書士を比較して、両者の費用に大きく差があるということはありません。

(1)相談料

まず、相談料がかかる可能性があります。しかし、過払い金請求に関しては現在多くの弁護士事務所・司法書士事務所が無料で対応しています。

(2)着手金

専門家に過払い金請求を依頼した場合、着手金として業者1社ごとに費用がかかります。相場としては、1社につき4万円前後です。

(3)基本報酬

着手金がかからない弁護士事務所・司法書士事務所でも、基本報酬として1社ごとに費用がかかります。相場としては着手金と同様に4万円ほどです。

(4)成功報酬

過払い金を回収した場合に回収した金額に応じてかかる費用です。

裁判をせずに回収した金額の20%ほどが相場です。もし、裁判で回収した場合には、金額が少し上がり、相場としては25%ほどです。

(5)減額報酬

その他、まだ借金が残っていた場合には減額した借金の額に応じて費用がかかります。
減額した金額の10%が相場となります。

6、過払い金返還請求に強い弁護士を見分ける方法

弁護士にも得意・不得意な分野があります。過払い金返還請求に強い弁護士とそうでない弁護士をどのように見分ければいいでしょうか。インターネットで見かけるランキングや口コミでの評判など、たくさんの情報があふれていますが、次に述べるような視点で弁護士を選ぶことが重要です。

(1)問題のある事務所ではないこと

まず、大前提ですが、過払い金の処理に関して問題のある事務所でないことが不可欠です。

残念ながら、過払い金返還請求に関して、問題のある悪質な弁護士事務所・司法書士事務所も存在します。そういった事務所は、費用が異常に高かったり、弁護士と相談する時間が数分しかなかったりなどといった特徴があります。こういった事務所に依頼すると、進行状況を聞いたのに1週間以上連絡が無い、勝手に和解を進めるなどのトラブルに発展することもあるので注意が必要です。

(2)過払い金返還請求に対する知識があること

過払い金返還請求について豊富な知識を有していることが重要です。

もちろん弁護士の多くは、過払い金返還請求を含む債務整理に関する一般的な知識を持っています。しかし、過払い金返還請求の訴訟では、貸金業者によっては、借り手の借入れと返済の経過に対応して取引の分断、訴外和解、第三者弁済といった様々な争点が主張されることがあります。そうなると、一般的な知識以上のそれらについての知識が無いと対応することができず、貸金業者の提示通りに和解するしかなくなってしまいます。

相談の際に、しっかりと借入れと返済の経過を聞き取って、場合によっては不利な争点があることを指摘してくる弁護士は、十分な知識があると見ていいでしょう。

(3)過払い金返還請求の実績が豊富か

次に、過払い金返還請求事件を多数扱ってきたかどうかも重要となります。

過払い金請求事件を多数扱うことで、ノウハウが蓄積され、各業者に対し、迅速に最適な対応を取ることができます。この点については、弁護士は所属している法律事務所全体で情報を共有し、ノウハウを蓄積していることが多いので、事務所全体でどれだけ過払い金返還請求を扱っているかをみる必要があります。

また、単純な件数だけではなく、貸金業者からどれぐらいの金額を取り返したのか、という点も重要です。

例えば一般的な弁護士だと過払い金の総額の7割程度しか回収できない貸金業者に対し、8割あるいは9割といった水準で和解できる弁護士もいます。貸金業者の方でも、例えばA弁護士には7割で和解、B弁護士には8割で和解、といった基準を設定しているようです。

そうすると、件数だけでなく、この弁護士(法律事務所)は自分の過払い金を何割くらい取り返してくれるのか、ということが重要になります。回収した金額が多い弁護士(法律事務所)は、一般的に見て過払い金を高い割合で取り返してくれるということがいえると思います。

ホームページなどで、過払い金返還請求の件数のほか、貸金業者からのどれぐらいの割合で回収しているか明示していたり、今まで取り返した金額の累計を明示していたりする法律事務所や司法書士事務所もありますので、参考にされてはいかがでしょうか。

7、過払い金請求を自分でする方法

2で書きましたが、過払い金請求に必要な手順を踏めば、自分でも過払い金請求は可能です。以下では、それぞれの手順はどのようなものか、ということを簡単に説明します。

なお、以下にて必要な書類は「弁護士が教える!自分で過払い金返還請求する方法」のページでダウンロード可能なのでご参考下さい。

(1)取引履歴の取得

過払い金請求は取引履歴を取得するところから始まります。

方法としては、取引履歴請求書を作成して貸金業者に送付します。

(2)過払い金の引き直し計算の方法について

取引履歴を手に入れたら次は過払い金の計算をします。これを引き直し計算といいます。引き直し計算をするにあたっては以下のものが必要です。

  • 取引履歴
  • Excelソフトが使えるパソコン
  • 過払い金計算ソフト

(3)貸金業者への過払い金の請求

いくら発生しているか分かったら実際に過払い金を請求します。方法としては、貸金業者へ過払い金請求書を送付します。

過払い金請求書の雛形もインターネットでダウンロードすることができます。

また、「弁護士が教える!自分で過払い金返還請求する方法」のページでダウンロードすることも可能です。

(4)貸金業者との電話等での交渉

貸金業者と電話などで和解交渉します。

この時、多くの貸金業者は実際に発生している過払い金の金額よりも安い金額での和解を求めてくることでしょう。しかし、過払い金請求することは正当な権利なので、そのような場合であっても満額を返してもらえるように毅然とした対応をしましょう。

ここで満足のいく回答が得られれば、和解となり、過払い金が入金されます。

(5)裁判所で過払い金返還請求訴訟をする

交渉で満足いく金額が得られない場合には過払い金返還請求訴訟をすることになります。
訴訟は、訴状その他必要書類と所定の収入印紙と郵便切手を裁判所に提出することで始まります。訴訟をすれば、判決を取ることもできますし、裁判と併行して交渉を行い途中で和解をすることもできます。

判決か和解で、過払い金を勝ち取ることができれば、貸金業者から過払金が入金されます。

過払い金返還請求の簡単なイメージは持ってもらえたでしょうか。自分で過払い金返還請求をしようという方は、詳しくは「弁護士が教える!自分で過払い金返還請求する方法」をご覧ください。

まとめ

今回は、過払い金とは何かという基礎知識と、実際に取り返すための方法について説明させていただきましたがいかがでしたでしょうか。ご参考にしていただき、過払い金を取り戻してもらえると幸いです。

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