交通事故でむちうち症になってしまった場合に知っておきたい6つのこと

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交通事故 むちうち

交通事故によって「むちうち症」になったという話をよく聞きます。では、この「むちうち症」というのは、どのようなものでしょうか。交通事故に遭って「むちうち症」になってしまったが、「むちうち症」がどのようなものなのかよく分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここでは、交通事故における「むちうち症」について、ご説明させていただきます。ご参考にしていただければ幸いです。

1、むちうち症とは?

実のところ、「むちうち症」は、医学上の病名や症状ではなく、損傷の原因を表すものにすぎません。事故の衝撃によって、頚部が、鞭のように過伸展・過屈曲することにより発生した損傷を「むちうち症」と呼んでいるのです。

診断書等では、「むちうち症」について、「むちうち損傷」、「外傷性頚部症候群」、「頚椎捻挫」、「頚部挫傷」等、様々な診断名が付されています。

2、交通事故でむちうち症になってしまった場合の症状は?

「むちうち症」の具体的な症状としては、

  1. 頚部痛
  2. 頭部、頚部のしびれ
  3. 上肢のしびれ等
  4. 頭痛
  5. めまい
  6. 耳鳴り、難聴
  7. 吐き気、嘔吐
  8. 自律神経症状

といったものがあります。

これらの症状の中でも、「1.頚部痛」、「2.頭部、頚部のしびれ」、「3.上肢のしびれ等」が多くみられます。また、事故直後ではなく、事故から数時間後あるいは事故の翌日に症状が出現することは珍しくありません。事故後に違和感を覚えたときは、早く病院で診察を受けることが大切です。

3、交通事故でむちうち症になってしまった場合の治療方法は?

交通事故でむちうち症になってしまった場合、整形外科や接骨院等で治療を受けることになります。以下のような治療が多く行われています。

(1)理学療法

物理療法と運動療法を併せて理学療法といいます。軟部組織の治癒を促進し炎症をとることを目的として行われています。

①物理療法

物理療法とは、物理的刺激を体外から作用させて行う治療方法です。

  • 頚椎牽引
  • 温熱療法
  • 電気療法

といったものがあります。

②運動療法

運動療法とは、身体の全部・一部を動かして症状の軽減等を行う療法です。

  • 可動域訓練、筋拘縮除去法
  • 筋力強化
  • 平衡機能訓練

といったものがあります。

疼痛等のために体を動かさないでいると、体の関節が拘縮して、疼痛が生じやすい体になってしまうことから、適度な運動を行うことが大切だとされています。

(2)薬物療法

薬を服用する治療です。鎮痛剤や消炎鎮痛剤の服用が一般的です。

(3)ブロック療法

ブロック療法とは、局所麻酔剤やステロイド剤を、痛みのある神経・関節に直接又はその付近に注入することによって痛みを軽減する療法です。

ブロック療法は、理学療法や薬物療法でも治らず、痛み等により日常生活に支障があるような場合に行われる療法です。ペインクリニック等で実施されていますので、どうしても痛みが軽減しない場合には、ペインクリニック等での治療をご検討下さい。

4、交通事故でむちうち症になってしまった場合に貰える慰謝料はどのくらい?

(1)慰謝料とは

慰謝料とは、精神的苦痛に対して支払われる金銭のことをいいます。交通事故によって傷害を負い、又は後遺症等が残ったことによる精神的苦痛を慰謝するために支払われる損害賠償金です。

(2)交通事故における慰謝料の種類

交通事故において支払われる慰謝料は2つあります。

①傷害(入通院)慰謝料

交通事故によって傷害を負ったことにより被った精神的苦痛に対して支払われる慰謝料です。

②後遺障害慰謝料

後遺障害が残存したことにより被った精神的苦痛に対して支払われる慰謝料です。

(3)慰謝料額について

交通事故の慰謝料額は、一定の基準に基づき機械的に算定されています。計算基準は、①自賠責基準、②任意保険基準、③裁判所(弁護士)基準の3種類がありますが、ここでは、③裁判所(弁護士)基準における賠償額についてご説明します。

①傷害(入通院)慰謝料

交通事故によって「むちうち症」になった場合、傷害(入通院)慰謝料は、以下の表に基づいて算定されています。入院期間と通院期間の交差するところの額が慰謝料の目安です。

入院慰謝料の写真2

②後遺障害慰謝料

交通事故によって「むちうち症」となり、治療をしても痛み等が残存した場合、局部に頑固な神経症状を残すものとして後遺障害12級13号、局部に神経症状を残すものとして後遺障害14級9号が認定される可能性があります。その場合の慰謝料額は以下のとおりです。

  • 12級13号 290万円
  • 14級 9号 110万円

5、むちうち症になった場合に後遺障害等級認定を受ける方法

6か月程度治療を続けてもむちうち症が治らなかった場合、後遺障害認定を受けられる場合があります。ここでは、被害者請求による、むちうち症の行為障害認定の手続の流れについてご説明します。

(1)後遺障害診断書の作成

まずは、後遺障害診断書を作成して貰わなければなりません。

症状固定の時期に、主治医に、後遺障害診断書の作成を依頼して作成してもらいます。

(2)必要書類の提出

次に、後遺障害等級認定の申請に必要な書類を収集し、加害者の加入する自賠責保険会社に対し、以下の必要書類を提出します。

  • 自動車損害賠償責任保険 支払請求書兼支払指図書
  • 交通事故証明書
  • 事故発生状況報告書
  • 診断書及び診療報酬明細書
  • 印鑑証明書
  • 後遺障害診断書

(3)自賠責保険会社から損害保険率算出機構の自賠責調査事務所への請求書類の送付

上記必要書類を受け取った加害者側の自賠責保険会社は、請求書類に不備がないかをチェックした上で、損害保険率算出機構の自賠責調査事務所に書類を送付します。

(4)自賠責損害調査事務所での請求内容の調査

自賠責損害調査事務所が、以下の内容を調査します。

  • 自賠責保険の支払対象となる事故か
  • どのような後遺障害が残っているか
  • 残っている障害と事故との因果関係があるかどうか

(5)自賠責調査事務所の調査結果報告

自賠責調査事務所が、加害者側の自賠責保険会社に対して、調査結果を報告します。

(6)後遺障害の認定

自賠責調査事務所の調査結果を踏まえて、加害者側の自賠責保険会社が被害者に残存した症状について後遺障害等級の認定を行います。

6、後遺障害等級認定後に慰謝料を請求する方法

後遺障害等級が認定された後に、慰謝料等の請求、いわゆる示談交渉をしていくことになります。

しかし、保険会社は、多くの場合、任意保険会社の基準に基づいて賠償額を提示してきますので、個人が交渉したとしても、裁判所基準に基づく慰謝料等の支払を受けることはきわめて難しいのが現状です。

そこで、後遺障害等級認定後の慰謝料等の請求については、弁護士への依頼を検討されるとよいでしょう。弁護士に依頼した場合には、慰謝料等の増額のみならず、示談交渉の一切を任せることが出来ます。

弁護士に依頼する場合には、弁護士費用が必要となりますが、弁護士費用特約に加入していれば、保険会社に弁護士費用を負担して貰えますので、自己負担なく弁護士に依頼することも可能です。

後遺障害が認定されている場合、慰謝料等の額が高くなるため、保険会社が強く争ってくることが多くありますので、弁護士に依頼する場合には、交通事故の経験が豊富な弁護士に依頼することが大切です。

まとめ

今回は、むちうち症について書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか。ご参考にしていただければ幸いです。

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