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離婚を決めた女性へ|後悔しないために知って欲しい5つの心得

離婚を考える女性にとって、「1人で生活できるか」という不安は大きな問題です。

この記事では、離婚に向き合う際の不安、動機、そして検討すべき具体的なステップに焦点を当てています。

弁護士相談に不安がある方!こちらをご覧ください。

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1、離婚に不安な女性はあなただけじゃない

結婚がゴールではなく夫婦生活のスタートであることと同じように、離婚もまたそこから先の新しい生活に目を向けることが、後悔しない選択をするための最も重要なポイントになります。

今すでに離婚後の生活に思いをめぐらせているみなさんは、その点とても正しい道筋で離婚に向き合われており、悩みが出てくるのはそれだけ真剣に今後の人生を考えられている証拠です。

「離婚したい」という気持ちだけで離婚に踏み切ることができればどんなに楽か…と思う方も多いかもしれませんが、いざ本当にそうしようと思うと離婚後の仕事はどうするのか、家はどこに住むのか、子供をきちんと養っていけるのかなど、悩みが尽きず頭を抱えてしまう女性も決して少なくありません。

実際、自分の見通しで離婚からその後の生活まできちんと成り立たせることができるのか、弁護士に相談してから離婚を決意する人もいます。

弁護士は過去の経験からみなさんの状況にあわせたアドバイスを行ってくれるため、離婚後の生活が不安な場合は、そのアドバイスを聞いた上で離婚するかどうかを改めて考え直してみるのもおすすめです。

2、女性が離婚することに対して感じる具体的な不安

今のみなさんと同じように、離婚に対して不安を抱いている女性の悩みには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。

まとめてご紹介していきます。

(1)子供のこと

「離婚したらこの子は片親の家庭で育つことになるのか…」と思うと、つい「自分さえ我慢すれば」という考えに傾いてしまう女性も多いでしょう。
両親が不仲でもひとまず父親・母親が揃った家庭で育つほうが幸せなのか、どちらか片方の親としか同居できなくても、親にストレスがないほうが子供にとっても幸せなのか…この問題に関しては決められた正解はありません。

子供の正直な気持ちをゆっくり聞き出し、ケースバイケースで判断していくことが必要不可欠です。

(2)生活費などお金のこと

平成28年度の婚姻関係事件数(夫の年齢別・妻の年齢別)によれば、離婚する女性の年齢で最も多いのは35〜39歳、その次が40〜44歳です。
このあたりの年齢層になると、子供がいて専業主婦として家庭を支えていたり、仕事をしていてもパートだったりして、自分だけの収入で生活をまかなっていくことは現状無理、という人も少なくないと思います。

そうなると離婚後の生活費はどこから捻出するのか、働くにしてもこれから手取りの良い仕事に就くのは難しいかもしれない…など、将来に対する不安が大きくなりやすいでしょう。

(3)仕事・ワークライフバランス

これまで専業主婦やパートタイムで働いていた場合、離婚後フルタイムの仕事に移行することで、子供と過ごす時間や趣味に費やせる時間が減ってしまうというのもよくある悩みのひとつです。
離婚後しばらくはいくつかの仕事を掛け持ちして生活費を稼ぐ女性も多いですが、働く時間が増えればその分プライベートはどんどん削られてしまいます。

離婚後に幸せな生活を送るためには、自分の理想とするワークライフバランスになるべく近付くことができそうな仕事を選ぶのも大切なポイントです。

(4)世間体

「結婚を祝福してくれた人たちに顔向けできない」
「離婚して不幸な女だと思われたくない」
など、周りの目が気になって離婚を躊躇してしまう女性もいます。

人間は社会的な生き物なので、「周りから自分がどう見えているか」を考えるのはとても自然なことです。

ただ、どんな決断をしてもその結果を体験するのは自分であり、周りが何かの責任を取ってくれるわけでもありません。

考えが煮詰まったときには、世間体のことを一旦置いておいて、自分の本音とシンプルに向き合ってみるのも良いでしょう。

(5)頼れる人が身近にいないこと

離婚しても頼れる実家がない、兄弟や仲の良い友達も近くに住んでいないとなると、そうでないケースに比べて離婚に踏み切るハードルはだいぶ高くなります。
逆に、今その点がネックで大きな不安を感じているなら、思い切って引越しを検討するのもひとつの方法です。

いずれにせよ離婚に伴って今住んでいる家を出ることになる方も多いと思いますので、実家のある田舎に帰る、親友が住んでいる街に移るなど、自分が動くことも考えてみましょう。

3、女性が離婚を決意する原因

家庭裁判所のデータによると、女性が離婚を決意する原因として最も多いのは「性格の不一致」で、続いて「暴力」「異性関係」がトップ3となっています。

引用:http://www.courts.go.jp/app/files/toukei/309/009309.pdf

様々な不安がある中でも、離婚の決め手となるケースが多いこれらの動機について、もう少し掘り下げて見ていきましょう。

(1)性格の不一致

性格の不一致は、離婚のきっかけ全体から見ても断トツで件数の多い動機です。
生活スタイルや休日の過ごし方、食の好みから金銭感覚まで、合わない部分が多ければ多いほど日常の中で大きなストレスとなってしまいます。

(2)異性関係(不倫など)

夫の不倫・浮気が発覚して一気に愛情が冷めてしまう女性も少なくありません。
許せないという怒りや信頼していた気持ちを裏切られたショックから、「もう夫婦としてやっていくことはできない」と離婚を決意します。

(3)暴力(DV)

夫の暴力が離婚の引き金となるケースも多く、身体的な暴力のほか、最近では精神的な暴力=モラハラも深刻な問題となっています。
子供がいる場合、その子供に暴力が及ぶことを恐れて離婚を決意する女性も多いようです。

(4)酒を飲み過ぎる

お酒が好きなのは悪いことではありませんが、泥酔するまで飲むのをやめなかったり、酔うと暴言を吐いたり、眠り込んでしまい予定をすっぽかすなどの弊害がある場合、やはり問題です。
飲み代が家計を圧迫することも、離婚を考える原因のひとつになりやすいでしょう。

(5)性的不調和(セックスレスなど)

セックスレスはデリケートな問題なだけに、あまり周りの人に相談することもできず、1人で悩みを抱え込んでしまう女性が多いです。
思い切って夫に本音を打ち明けても、受け入れられなかった場合はかえって深い傷を負ってしまうことがあります。

(6)浪費

相手の無駄遣いに嫌気が差し、離婚を決意することもあるでしょう。
特に夫婦で何か目的を持って貯金しているのに相手が協力してくれない、2人で貯めたお金に勝手に手をつけるなどのトラブルがあると、それが直接的な離婚原因になりやすいです。

(7)病気

相手や自分の病気をきっかけに、離婚を考えるようになる女性もいます。
特に自分が重い病気にかかってしまった場合、夫の足を引っ張りたくない、衰えていく姿を夫には見られたくないなどの感情から離婚を希望するケースもあるでしょう。

4、夫のひと言が離婚を決意させることも

日々の生活の中で積もり積もった不満がある状況では、相手からのたったひと言が離婚の決定打となってしまうこともあります。

毎月、家賃と携帯代は主人の口座から引き落としてもらうようにしています。

そのほかの支払は、私の収入から出していました。

毎月その流れでやっているので、今月もそのつもりでやっていました。

しかし、突然「人から借りてるお金もあったから返した、家賃払えてないけど、これまで怠けてきたお前が悪いんだから、なんとかしろよ」というようなことを、言われました。

もうこれで私の気持ちは切れました。

引用:Yahoo!知恵袋

たとえばこのケースでは、夫のほうが収入が高いとはいえ、共働きなのに家事も育児も自分だけが負担していることに元から不満を持っていた妻が、夫からの心ないひと言で限界を迎えてしまいました。

妻側としては、まだ小さい子供を保育園に預けられない日が続き、収入が少しダウンしてしまったことを「怠け」だと言われることがまず心外で、その上自分はお小遣いなしで我慢しているのに夫は飲み会やギャンブルで遊び回る日々。

理不尽さを感じて離婚を決心するのも無理はないでしょう。

5、実は女性の離婚は男性よりも有利といわれている

離婚後の生活には不安が拭えない方も多いかもしれませんが、離婚そのものについては実は男性よりも女性のほうが一般的に有利と言われています。

具体的にどのような点で有利なのか、詳しくチェックしていきましょう。

(1)児童扶養手当(母子手当)

児童扶養手当(母子手当)は18歳未満の子供がいるひとり親家庭に支給される手当で、母子家庭だけでなく父子家庭も対象にはなっているものの、離婚後の生活費について不安があるシングルマザーにとってはとてもありがたい制度です。

具体的な金額は子供の人数や親の所得によっても異なりますが、子供が1人のみの場合で最大4万円程度となっています。

(2)親権

平成27年度の司法統計によれば、調停で親権を争った場合、約9割のケースで母親側に親権が認められており、圧倒的に女性のほうが有利です。

これについては、裁判所が親権者を決めるにあたって「主に子供の世話を行ってきたのがどちらか」といった「子の福祉」を最優先に考えていることが最大のポイントで、たとえ離婚の原因がみなさんの側にあったとしても、それと親権とは別の問題として捉えてもらうことができるため、遠慮せずに親権を主張することができます。

6、女性が離婚を決意したら

ここからはいよいよ、離婚の決意が固まったら次に行うべき準備の内容について、ひとつずつピックアップしてご紹介していきます。

(1)貯金する・仕事を見つける

何はともあれ、離婚後の生活費や生活のための仕事の目途をつけておくことで、心理的にはだいぶ楽になります。

今すぐ夫に離婚を突き付けたい気持ちも分かりますが、しばらくは夫の収入で生活しながらこっそり貯金を続けていくのも賢い選択です。

(2)夫がDVや不倫をしている場合は証拠集め

夫が不倫している・夫からDVを受けているという事実がある場合は、その証拠を集めておくことでより有利に離婚を進めることができます。

慰謝料請求の際にも役に立ちますので、不倫の場合は夫が相手とラブホテルに出入りしている写真・DVの場合は暴力によって受けた傷跡の写真や診断書などを取得しておくようにしましょう。

(3)住まいをどうするか考える

離婚後どこで暮らすのかも、あらかじめ考えておきたいポイントです。
家賃を節約したい場合は、しばらく実家に身を寄せるのもひとつの方法でしょう。

(4)子供のケアをどうするか考えておく

子供から事情を尋ねられたときにどう説明するのか、子供に悪影響が及ぶのを避けるためにはどうすれば良いのか、自分の中でいくつかの案を用意しておくことも大切です。

両親の離婚が決まると子供はどうしても不安定になりやすいので、いつも以上に子供の声によく耳を傾けましょう。

(5)あなた自身のケアについても考える

辛いときには信頼できる人に話を聞いてもらう、息抜きできる時間を作るなど、みなさん自身がメンタルを穏やかに保つ工夫も必要不可欠。

離婚前後には何かと普段とは違うストレスがかかりがちなので、上手に解消していきましょう。

(6)トータルサポート、有利な条件での離婚を目指すなら弁護士へ相談

何より有利な条件で離婚を成立させたいなら、弁護士に相談するのが1番おすすめです。
「誰かに話を聞いてほしいけど、身近に信頼できる人がいない」というときにも、弁護士はみなさんの心強い味方になってくれます。

特にベリーベスト法律事務所は平日夜21時まで相談を受け付けており、初回60分は料金も無料なので、ぜひ気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと解決の糸口を見つけることができます。

まとめ

「離婚して本当にやっていけるのだろうか」
「子供のためにもこのまま我慢したほうが良いのではないか」
と、離婚後の生活に対して不安を抱き、悩む女性は多いものです。

もしどうしても決心がつかない、離婚後の生活費に関して利用できる制度を知りたいなど、何かしらのサポートが必要なときには、先ほどもご紹介した弁護士を頼ってアドバイスをもらいましょう。

万が一調停・裁判に発展したときにも、あらかじめ弁護士に依頼しておけば落ち着いて事態に対応することができます。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひみなさんも入念に準備を行い、自信を持って離婚に臨んでみてください。

※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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