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夫源病チェックシート:改善方法や離婚できるか否かについて解説

夫源病チェックシート:改善方法や離婚できるか否かについて解説

夫によるストレスが原因で頭痛や動悸などの体調不良を感じる場合、夫源病の可能性があります。

この記事では、

  • 夫源病の自己診断チェックシート
  • 原因や改善方法
  • 離婚を検討する際の対処法

について解説します。

弁護士相談に不安がある方!こちらをご覧ください。

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1、その症状は夫源病かも?チェックシートで診断してみよう

夫源病の場合、心身ともにさまざまな不調が現れます。更年期障害の特徴である不定愁訴(ふていしゅうそ)と症状が似ているため、更年期障害だと思われてしまうケースも少なくありません。

夫と妻のそれぞれの特徴も含め、症状などからも不源病かどうか確認してみましょう。

(1)夫の特徴で診断できるチェックシート

まずは、夫の特徴から診断できるチェックシートをご紹介します。夫の発言や行動で当てはまる項目がいくつあるかチェックしてみてください。

【夫の特徴で診断できるチェックシート】

上記のチェックシートの項目に該当するものが少なければ、ストレス発散などをすることで解消できる可能性が高いです。

しかし、項目に該当するものが多いほど夫への不満が溜まりやすく、夫の存在自体がストレスになってしまいやすいと言えます 

(2)妻の特徴で診断できるチェックシート

夫の特徴だけではなく、ご自身が夫源病になりやすいタイプであるのかどうか確認しましょう。

次のチェックシートから、ご自身に該当するものがいくつあるのかチェックしてみてください。 

【妻の特徴で診断できるチェックシート】

上記のチェックシートの項目が多いほどストレスを抱えやすい性格や環境であると考えられます。夫の性格だけではなく、ストレスを感じやすい環境が揃っていると不満が積もって夫源病が起こりやすくなります。

(3)症状や病名で診断できるチェックシート

夫源病は心身ともに不調が現れますが、その症状には個人差があります。次のチェックシートから該当するような症状がないかどうかチェックしてみてください。

【症状で診断できるチェックシート】

夫源病では夫と過ごす時間に体調不良が生じやすくなり、夫が仕事などで外出していると症状が軽減されることが多いです。

また、既に医師から受け次のような病名の診断を受けている場合は夫源病の可能性があります。 

【病名で診断できるチェックシート】

こうした病気は明確な原因が分かっていません。夫に対するストレスが原因となることも十分に考えられますので、上記のような病気だと診断され、治療を続けているものの改善がみられないような場合には夫源病が疑ってみた方がよいでしょう。

2、夫源病を引き起こしやすい夫の具体的な特徴

夫源病のチェックシートをご紹介しましたが、試してみていかがだったでしょうか?

次に、夫源病を引き起こしやすい夫の特徴をさらに具体的にご紹介します。次の特徴に当てはまるような夫は、妻にストレスを与えやすい夫だと言えます。

(1)妻の家事や育児に細かく口を出す

近年では共働きも増え、男性も家事や育児に協力的な家庭が増えています。

しかし、現在でも家事や育児は妻の仕事だと考えて協力しない夫も存在します。そればかりか、自分は家事も育児もしないにも関わらず口出しだけはしてくるようなケースも少なくありません。

また、家事や育児に協力することがあるものの、妻のやり方にいちいち文句をつけてくるような夫もいるでしょう。

こうした夫は完璧主義であったり、自分が常に正しいと思い込んでいたりします。そして、細かく口出しされる妻は常に夫の目を気にしていなければならず、ストレスを抱えてしまい、夫源病に繋がってしまいやすいと言えます。

(2)あいさつや感謝、ねぎらいの言葉がない

夫源病を引き起こしやすい夫は、妻に対して感謝、ねぎらいの言葉をかけることがない傾向にあります。

「夫婦だから言わなくても分かっているだろう」「妻だから当然だ」と考えており、「ありがとう」という一言を言うことがないのです。

ひどい場合には「おはよう」「おやすみ」など日常の挨拶もせず、家にいる間は不機嫌にしているようなケースもあるでしょう。

(3)自慢話が多く、妻に対して威張る

夫源病を引き起こしやすい夫は、プライドが高く、妻より自分の方が上だと考えています。そのため、自慢話をすることが多いです。

そして、妻に対して常に威張っており、上から目線での発言をします。自分が間違ったようなことがあったとしても、過ちは認めずに謝罪をすることもありません。

3、夫源病になりやすい妻の具体的な特徴

夫源病を引き起こしやすい夫の特徴に該当するような夫と結婚していても、全ての人が夫源病を引き起こすというわけではありません。妻側の性格や体質によって夫源病になりやすさも変わってきます。

夫源病になりやすい妻の具体的な特徴は、次の通りです。

(1)夫に対して文句が言えない

夫源病になりやすい妻は、ストレスを抱え込みやすい性格であることが多いです。夫に対して文句が言えるような妻であれば、言いたいことを言うことでストレスは溜めこまずに済むでしょう。

しかし、夫と意見が違う場面や夫が間違っていると思う場面でも、文句を言えずに飲み込んでしまうようなことが多いとストレスが蓄積されていきます。その結果、夫源病を引き起こしがちです。

(2)仕事や家事・育児が忙しくてストレスがたまっている

夫が家事や仕事を手伝ってくれないような場合、妻は家事や育児に追われることになります。

共働きの場合だけではなく、専業主婦の場合でも、家事や育児をワンオペで行うとなると妻の負担は非常に大きいものです。疲れていたり体調が悪かったりする時でも、夫が全く手伝おうとしてくれなければストレスや不満は一層溜まってしまうでしょう。

夫が家事や育児を手伝ってくれないことで妻は自分の時間を持つことができず、ストレスを抱え込みやすい環境になっていると夫源病が起こりやすいと言えます。

(3)更年期や産後などで体調に問題がある

女性の場合、更年期や出産で女性ホルモンの分泌量に変化が生じます。ホルモンバランスが乱れると、身体の循環器や内臓をコントロールしている自律神経のバランスも崩れてしまうため、それ自体でも心身の不調が生じる原因となります。

さらに、ホルモンバランスが乱れているときにはストレスへの耐性が低下すると考えられています。
ホルモンバランスが整っているときには気にならなかった夫の言動でも、更年期や産後などの時期には気に障ってイライラしがちになります。そのストレスを放置していると、夫源病を引き起こしかねません。

4、夫源病を改善するために妻ができること

夫源病は精神的なストレスが症状として現れている状態なので、ストレスの根本の原因である夫と距離を取れば症状は改善されるでしょう。

しかし、一緒に生活しているため、距離を置くことは難しいものです。夫と過ごしながら夫源病を改善するには、次のことを試してみてください。

(1)夫に本音を伝える

夫源病に悩まされる妻は、夫に本音を言えずにいるためストレスを抱え込んでいることが多いものです。妻が不満や我慢を抱えていることに夫は気付くどころか、「妻だから当たり前」「夫婦生活に問題はない」と思い込んでいるケースが少なくありません。

夫源病を改善するには、夫にこれまで抱えてきた不満や我慢があるという本音を伝えることが改善の一歩です。面と向かって伝えにくい場合はメールや手紙を利用しても問題ありません。まずは二人で話し合い、問題解決を目指すことが大切です。
二人の会話が難しい場合にはカウンセラーの協力を得ることも効果的でしょう。

(2)気分転換を図る

不調症状が現れるまでストレスを抱え込むのではなく、ストレスを発散することも大切です。家事や育児で時間を作ることが難しいこともあるかもしれませんが、託児所を利用したり、両親や友人などの協力を得るなどして、できる限り気分転換を図るようにしましょう。

趣味を持つ、一人の時間を作る、友人に会うなど気分転換をすれば、ストレスも発散されます。
また、夫とプチ喧嘩をしてみることもストレス発散になり、本音をぶつけることで夫源病の改善に繋がる可能性があります。

夫と離れたいと考える場合には、プチ別居やプチ旅行などで短期間だけでも物理的距離を置いてみてもいいかもしれません。

(3)完璧を目指さず気楽に構える

自分自身が完璧な妻・母親を目指そうとすればするほど夫に対するストレスも溜まってしまいます。家事や育児は完璧にこなせるものではありませんし、完璧にこなそうとする必要もありません。
自分自身だけではなく夫や子供に対しても完璧を求めすぎず、気楽な気持ちで過ごせるようにしましょう。

5、夫源病を理由に離婚はできる?

夫源病を改善するには夫と向き合うことも大切ですが、これ以上夫と向き合うことができないというような場合もあるでしょう。

この場合は離婚を検討することになりますが、夫源病を理由に離婚することは可能なのでしょうか?

(1)夫の同意があれば離婚可能

離婚をする場合、まずは夫婦で離婚について話し合って決める「協議離婚」を試みることが一般的です。

協議離婚では双方が合意すれば離婚が成立するため、離婚の理由は問われません。つまり、夫源病を原因として離婚することも可能です。

ただし、夫が同意しない場合は協議離婚ができず、この場合は「離婚調停」や「離婚裁判」へ発展します。離婚調停では調停委員会が双方の意見を調整しますが、ここでも合意に至らなければ裁判で決着をつけることになります。

ただし、裁判で離婚するには法律で定められた「法定離婚事由」が必要です。

(2)夫の言動がモラハラの時は同意がなくても離婚可能

そもそも夫源病を引き起こす夫はモラハラ体質であることも珍しくありません。

夫の言動や行動がモラハラに該当するような場合には、夫の同意がなくても離婚をすることができます。なぜならば、モラハラは前述した「法定離婚事由」の1つとして認められる可能性があるからです。

裁判でモラハラだと認められれば強制的に離婚を成立させることができ、慰謝料も請求できる可能性があります。 

まとめ

原因が分からない頭痛や動悸、めまい、精神的な落ち込みなどの不調症状の原因は、夫源病の場合があります。夫と一緒にいると症状が現れるような場合や、夫のことがストレスに感じている場合は不源病を疑ってみてください。

そして、チェックシートで夫源病の可能性があるという場合には、紹介した改善法を試してみましょう。

夫源病や根本の原因である夫に改善がみられない場合は離婚を検討することになりますが、離婚を考えるのであれば弁護士へ相談してみることをおすすめします。弁護士に相談すれば、離婚の進め方や今後の対処などのアドバイスを得られます。
そして、モラハラかどうか確認することも可能です。
ご自身で夫との話し合いを進めることが難しい場合には、弁護士が代理人として交渉を行ってくれます。一人で抱え込めば一層ストレスが増してしまう恐れもあるので、自身の味方になってくれる弁護士に頼ることも一つの手段であることを知っておきましょう。

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