ダメな弁護士の特徴とは?弁護士選びで失敗しないためのコツ

ダメな弁護士の特徴とは?弁護士選びで失敗しないためのコツ

トラブルが起こって法的に対処するために弁護士に依頼したものの、弁護士選びで失敗してしまったとお悩みの方もいるのではないでしょうか。また、これから弁護士を探すにあたってダメな弁護士を選びたくないと考えている方もいると思います。

ここでは、ダメな弁護士の特徴を紹介すると同時に、弁護士選びで失敗しないためのコツをご紹介します。

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1、ダメな弁護士の特徴8選

 

ダメな弁護士に依頼してしまうと、トラブルの解決までに時間がかかったり、不利な条件で和解になってしまったりなど、相談者に不利益になってしまう可能性が高まります。

ダメな弁護士の特徴から、避けるべき弁護士について知っておきましょう。

(1)知識や経験が少ない

法的トラブルには離婚や交通事故、債務整理など複数のジャンルに分けられます。弁護士ならば全てのジャンルに精通していると考える方もいるかもしれませんが、弁護士にも得意・不得意のジャンルはあるものです。
例えば、交通事故に強い弁護士へ離婚問題を相談しても、基本的な知識はあるものの担当経験が少ないので良い結果を得られない可能性があります。

弁護士の仕事は経験を積むことで技術や知識が磨かれていくため、弁護経験の少ない分野弁護士経験自体が短い場合には注意が必要です。

(2)説明が分かりにくい

弁護士は法的なサービスを提供していますが、そのサービスは法律の分からない相手に対して行います。そのため、相談や面談時には法律の知識がない相手でも理解できるように説明する必要があります。

しかし、相談者に対して簡単に分かりやすく説明しないような弁護士もいます。

その際には、説明が理解できないことを相談者が発信しなければならず、それが毎回続いてしまうと相談者側もストレスに感じてしまうでしょう。

また、そもそも説明自体が下手な弁護士もいます。弁護士は交渉や説得などを行う仕事なので、説明が下手ということは代理人として相談者の主張を代弁することができるのか疑問に思われます。

(3)人の話を聞いていない

弁護士と相談者はトラブル解決に向けて協力していく必要があります。

しかし、人の話を聞かない弁護士は一方的に自分の意見を押し付けてきます。そのため、相談者の希望や意向とは異なる方法で解決されてしまう恐れがあるのです。

たとえトラブルが解決できたとしても依頼者としては不満が残る結果になってしまうでしょう。

(4)態度が大きい

稀に、相談者に対して態度が大きい弁護士がいます。

本来であれば弁護士にとって相談者は顧客であり、サービスを提供する側です。そのため、サービス業としてお客様に対するホスピタリティを持って接する弁護士が現代では増えています。 その中で態度が大きい弁護士というのは相談者にとって威圧的に感じられますし、相談しにくいという印象を与えてしまうでしょう。

(5)費用がやたらと高い

弁護士費用は一律ではなく、弁護士事務所ごとに料金設定が異なります。あまりにも費用が高い場合には、トラブルが解決しても相談者が不利益を被る可能性があります。

依頼前には複数の弁護士事務所を比較し、費用相場を把握しておくことをおすすめします。依頼する時に発生する着手金と、トラブル解決後の報酬金が、弁護士に依頼して発生する主な費用です。着手金が安い料金設定になっていても、報酬金額の利率が高い場合もあるので注意が必要しましょう。

(6)返信など連絡が遅すぎる

弁護士に依頼した後は、トラブルに関するさまざまな連絡事項が生じます。
そういった連絡事項はメールや電話で行われますが、弁護士の返信などの連絡が遅いというケースがあります。

弁護士は複数の案件を一度に抱えているため、すぐに連絡できないようなケースも少なくありません。しかし、あまりに連絡が遅い場合には相談者とのコミュニケーションが上手く取れず、相談者側としては不安になってしまいます。

コミュニケーションが上手く取れなければ良い方向にトラブルが解決できなくなる可能性もあるので、連絡が遅い弁護士は注意が必要でしょう。

(7)時間にルーズ

弁護士だけではなく、時間にルーズな人は社会人としての信頼度が下がってしまいます。

面談や電話を約束していても時間通りに弁護士が来ない場合や、約束していた書類が期日までに届かないなどという場合があります。時間にルーズということはトラブル解決までにも時間がかかってしまう恐れがあるため、時間や約束を厳守しない弁護士は避けるべきでしょう。とくに裁判になるようなトラブルでは、時間にルーズだと裁判自体に影響を及ぼす恐れがあります。

(8)事務員などスタッフの態度が悪い

弁護士事務所には、弁護士だけではなく事務員など他のスタッフが在籍していることがあります。最初の相談で事務所に行く際には、事務員や事務所の雰囲気も確認するようにしましょう。事務手続きや電話対応などは事務員が行うため、依頼すれば事務員など他のスタッフとも係わることになります。

事務員などスタッフの態度が悪ければ、今後も何かしら手続きや連絡で携わる際に嫌な気分になってしまうと考えられます。

2、なぜ弁護士選びが重要なのか?ダメな弁護士を避けるべき理由

 

ダメな弁護士の特徴を紹介しましたが、なぜダメな弁護士を避けるべきなのでしょうか?弁護士選びが重要な理由についてご紹介します。

(1)代理人として自分の代わりに交渉や手続きをするため

弁護士に依頼すれば、弁護士は相談者の代理人としての役割を担います。つまり、相談者の代わりになって法的な手続きを行ったり、トラブルになっている相手との交渉を行ったりするのです。

代理として自分の意見を主張してくれる相手だからこそ、ダメな弁護士を選んでしまうと上手く主張してもらえない可能性があります。

(2)慰謝料や財産分与などの金銭面に関係してくるため

法的トラブルでは、慰謝料や財産分与など金銭面が関係してくるケースが多いです。こうした金銭面のトラブルは弁護士の手腕が問われます。

経験や知識、交渉術などが必要になるため、ダメな弁護士に依頼することで相談者は金銭的な不利益を負ってしまう恐れがあります。

(3)トラブルの解決の着地点が変わるため

弁護士ならば誰に依頼しても結果は同じではないかと考える方もいるかもしれません。

しかし、弁護士によってトラブル解決の着地点は大きく変わると言えます。
きちんと相談者とコミュニケーションが取れていて、相談者の意向を理解している弁護士に依頼すれば、相談者の希望に沿えるようなトラブル解決の着地点に向けて活動してもらえるでしょう。

しかし、トラブルが解決すれば着地点は何でもいいだろうと考える弁護士もいれば、相談者の意向が理解できていない弁護士もいます。こうした場合、トラブルが解決しても相談者にとって納得できる結果が得られない恐れがあります。

3、良い弁護士を選ぶには?依頼の際にはここをチェック

 

弁護士選びは、相談者がスムーズかつ納得できるトラブル解決をするためにも非常に重要になってきます。

良い弁護士を選んで依頼するためにも、依頼前に次のことをチェックしましょう。

(1)コミュニケーションが取りやすい

弁護士と相談者はトラブル解決に向け、しっかりとコミュニケーションを取る必要があります。そのため、依頼する弁護士はコミュニケーションが取りやすいのか確認しておくことが大切です。相談の際には、「何でも気さくに話しやすいか」「自分の話を理解してくれているのか」といった点を確認しましょう。

また、依頼までの間の連絡などもすぐに返事してくれるような弁護士はコミュニケーションが密に取りやすいと考えられます。

(2)疑問にその都度回答してくれる

相談者は法的知識がないため、法的トラブルに対して分からない点や不安点なども多いでしょう。こうした疑問や不安にその都度きちんと回答してくれる弁護士は、良い弁護士だと言えます。

一方で、「まあまあ大丈夫だから」など回答をはぐらかすような弁護士や、曖昧な返答しかしない弁護には注意してください。知識や経験が少ない可能性や、相談者のことを面倒だと考えている可能性があります。

(3)連絡がスムーズ

弁護士は一度に複数の案件を抱えているため、連絡がスムーズに取れないケースも少なくありません。それでも、連絡を少しでも早く返そうとしてくれる弁護士は、相談者の不安を取り除こうと心掛けてくれている良い弁護士だと言えるでしょう。

弁護士とは依頼後も連絡を取ることが多いため、依頼前からメールや電話の返答に時間がかからないか確認しておきましょう。

(4)時間を守る

時間を守るということは当たり前の条件ですが、時間にルーズな弁護士も存在します。面談時間や書類の期日など時間を守れる弁護士なのか依頼前に注目してください。時間を守ってくれる弁護士ならば、連絡もスムーズに取ることやコミュニケーションも取りやすい弁護士である可能性が高いでしょう。

(5)依頼したい分野についての経験や実績が豊富

法的トラブルは、離婚や債務整理、交通事故など複数の分野に分けることができます。弁護士ごとに得意な分野は異なるため、依頼したい分野について経験や実績が豊富な弁護士に依頼すべきです。単に弁護士歴が長いだけではなく、得意分野の法的トラブルならば実績もあるので良い働きが期待できます。

弁護士事務所のホームページなどであらかじめ確認してから相談するようにしましょう。

(6)柔軟に対応してくれる

弁護士選びでは、弁護士の柔軟性にも注目したいものです。柔軟に対応してくれる弁護士ならば、トラブル解決に向けて親身に働きかけてくれることが期待できます。

相談者の都合で遅めの時間や土日だけにしか連絡が取りにくい場合でも、対応してもらえるなどの柔軟性を確認してみてください。

(7)事務所の雰囲気がよい

相談に行った際に、事務所の雰囲気が良い弁護士事務所は期待できます。事務所自体の雰囲気が良いということは、事務員や弁護士にも気さくに話がしやすい可能性が高いからです。気さくに話ができれば相談者としても本音が話しやすいですし、希望なども伝えやすくなります。

(8)費用が明朗会計である

弁護士費用の説明が曖昧な事務所は避け、明朗会計な事務所を選ぶようにしましょう。そうすれば、後から追加で費用を請求されるようなことや、高額すぎる費用を請求されることを避けられます。依頼する前に費用について詳しく確認を行い、見積書なども出してもらうことをおすすめします。

4、ダメな弁護士に依頼してトラブルになった場合に知っておくべき事

 

弁護士選びを慎重に行ったものの、依頼してみたらダメな弁護士だったというケースもあるでしょう。

ダメな弁護士に依頼してしまい、トラブルになった場合には次の方法で対処することができます。

(1)弁護士の変更は自由にできる

弁護士と一度委任契約を結べば変更できないと考える方も多いかもしれません。

しかし、弁護士の変更は自由にできます。弁護士の変更をする際には、次の手順で行いましょう。

①引継ぎする弁護士を探す

弁護士の変更をしたい場合には、まず引継ぎする弁護士を探しましょう。無料相談などを利用して今の状況を説明し、引継ぎ先になってもらえるのか確認します。同じようなトラブルにならないためにも、引継ぎ前の弁護士とのトラブルについて話しておくべきだと言えます。

②弁護士に解任を伝え、引継ぎする弁護士と契約する

引継ぎ先の弁護士が決まったら、先に依頼していた弁護士に解任の旨を伝えます。あくまでも契約は任意なので、無理に引き留められるようなことはないでしょう。

そして、引継ぎ先の弁護士の連絡先を伝え、案件の引継ぎを依頼します。もし案件の引継ぎを弁護士からしてもらえないような場合には、解任する弁護士から資料などを準備してもらい、引継ぎ先の弁護士に渡してください。そして、新たに引継ぎ先の弁護士と委任契約を締結します。

(2)着手金は返還されないことが多い

委任契約を結べば弁護士に着手金を支払いますが、弁護士を途中で解任しても着手金は返還されないことが多いです。

着手金は案件に取り掛かるための契約金のようなものなので、契約して案件に取り掛かってしまっていたのであれば、契約期間は関係なく変換されないことが一般的だと言えます。そのため、着手金が変換されなくても後悔しないように弁護士選びをしなければなりません。

まとめ

ダメな弁護士の特徴を紹介しましたが、弁護士に依頼する際にはこちらの記事を参考にして良い弁護士を探しましょう。

良い弁護士に依頼すれば問題解決の結果だけではなく、解決までのサポート体制などにも不満や疑問は生まれないはずです。弁護士選びで後悔しないためにも、無料相談の際にしっかりと見極めを行ってください。

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