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教育虐待から我が子を救う~子どもが笑顔で学ぶようになる方法とは~

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教育虐待

平成28年8月、名古屋市内で、父親が当時小学6年生だった息子を刃物で刺し殺したとして逮捕され、その後起訴されました。

そして、令和元年7月19日、名古屋地方裁判所で、その父親に対し「懲役13年」の実刑判決が言い渡されました。

子どもを持つ親にとって、子どもに対する教育は大きな課題であるとともに難しい問題であるといえます。

では、親としてそうした課題にどう向き合っていけばよいのでしょうか?

今回は、

  • 教育虐待とは?
  • 教育虐待が子どもに与える影響
  • 教育虐待を止めるには
  • 困ったときの相談先

について解説していきます。

 この記事が皆さまのお役に立つことができれば幸いです。

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1、教育虐待とは?

教育虐待とは?

(1)教育虐待とは?   

「教育虐待」という単語には、明確な定義があるわけではありませんが、一般的には、「あなたのため」という大義名分のもとに親が子にいきすぎた「しつけ」や「教育」を行うことをいうとされています。

「教育虐待」という言葉は、もともと児童シェルターで働く職員の間で使われていた言葉だそうですが、平成23年12月、武蔵大学の武田信子教授が「日本子ども虐待防止学会」で「教育虐待」という言葉を使ってから公に使われるようになったと言われています。   

このような言葉が公になってきた理由の一つとしては、「しつけ」や「教育」(教育的指導)と称した「虐待」が社会で問題視されるようになってきたという背景があると思われます。      

「しつけ」や「教育」と「虐待」の線引きは、ときとして難しいものです。

両者の違いについては様々な意見がありますが、概ね以下のように「教育的指導」と「教育的虐待」で分けて考えることができます。

  • 「教育的指導」:感情に任せず、子どもを一人の人間、個(親とは別人格)として尊重しながら教育すること
  • 「教育的虐待」:感情に任せに、子どもの人格を無視し、子どもを自分の意のままにコントロールできる存在として教育すること

両者の決定的な違いは、「子どもを一人の存在として認めているかどうか」という点にあります

子どもを一人の人間として扱い、子どもの個性を尊重する気持ちが親になければ、その親は、子どもの行動や考え方を尊重することができなくなり、自分の考えに沿わない子どもの行動を認めることができなくなってしまいます。

その結果、「子どもは自分の考え通りに教育されて当然」という考えが芽生えてきてしまい、「教育的虐待」につながっていく恐れが増加します。

(2)教育虐待パパの出現   

ひと昔前までは、教育虐待の主体は母親が多かったと言われていますが、近年は父親の教育虐待が増えてきています。

女性の社会進出が進み、多忙な母親が増えたことで、子どもの教育にまで目が届きづらくなってきたことが一つの要因だと言われています。

父親による教育虐待は、中学受験時の子どもに対して行われることが多いようです。

これは、中学受験を控えた小学校高学年の子どもが、年齢的にコントロールしやすい年代であり、自らの考えや価値観を押し付けやすいということが1つの理由であると言えるでしょう。

冒頭でご紹介した事例も、まさに父親が中学受験にチャレンジしようとしていた子どもを殺害した事件でした。

2、教育虐待をする親の特徴   

教育虐待をする親の特徴

教育虐待をする親の特徴は大きく分けて2パターンあると言われています。  

(1)コンプレックスがある  

特に学歴等、自分にコンプレックスがある親は、自分が子どもの頃に味わった苦い体験や屈辱を子どもに経験させたくないと考え、早い時期から塾に通わせたり、様々な習い事をさせたりすることがあります。   

また、自分の挫折した道を子どもに歩ませ克服させることで自分の挫折感も克服できると考え、子どもに英才教育を行うこともあります。   

このような親は、自らのコンプレックスに対する挫折感や克服願望が大きいため、子どもの気持ちに配慮することを忘れてしまい、行き過ぎた、自分勝手な教育を行ってしまうことがあります。

(2)高学歴かつ成功体験をしている   

学歴を生かし人生において成功体験をしている親は、自分を基準として考え、自分の子だからできる、自分に追いつき追い越せば素晴らしい人生が待っているなどと考え、子どもの意思を無視した教育を行うことがあります。

3、教育虐待は「児童虐待」と同じ

教育虐待は「児童虐待」と同じ

(1)そもそも「児童虐待」とは

「教育虐待」についての法律上の定義がないことは冒頭でお伝えした通りですが、「児童虐待」については児童虐待の防止等に関する法律で規定されています。

その2条によれば、「児童虐待」とは、保護者(親権を行う者、未成年後見人その他の者で、児童を現に監督する者をいう)が、その監護する児童(18歳未満の者)について、身体的虐待(2条1号)、性的虐待(2条2号)、ネグレクト(2条3号)、心理的虐待(2条4号)を行うこととされています。

(2)教育虐待と「児童虐待」~どんな行為が児童虐待?~   

教育虐待も、児童虐待となっていることがよくあります。

たとえば、勉強をしない、成績が上がらないことを理由に、子どもに暴行を加え、その結果子どもに怪我をさせれば身体的虐待に、心身の正常な発達を妨げるほどに食事を与えなければネグレクトに当たります。

また、「あなたはダメだ」「クズだ」等の発言を繰り返すしかり方は、子どもからすれば心理的虐待に当たる可能性があります。

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(3)児童虐待は何罪?   

児童虐待の防止等に関する法律には、児童虐待そのものに対する刑罰を定めた規定はありません。

もっとも、児童虐待に当たる行為の多くは刑法に規定された罪に該当するため、児童虐待を行った親が処罰されることがあります。   

たとえば、身体的虐待は暴行罪や傷害罪に、ネグレクトは保護責任者遺棄罪に当たり得る行為です。

そして、最悪、子どもが死に至った場合は、冒頭でご紹介した名古屋の事例のように、殺人罪、傷害致死罪、保護責任者遺棄致死罪などの重い罪で処罰されることも有り得るのです。

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4、教育虐待が子どもに与える影響   

教育虐待が子どもに与える影響

教育虐待は、子どもにどのような影響を与えてしまうのでしょうか?

(1)身体的発育への影響   

教育虐待の例として、自分が期待したとおりの結果が出せない子どもに対する罰として、十分な食事を与えない親がいます。

このような虐待は上述したとおりネグレクトにあたります。

十分な食事を与えられていない子どもは、当然のことですが、発育に必要な栄養を取ることができませんので、発育不良をきたすおそれがあります。

また、そのような状態が続けば、その後、十分な食事が与えられるようになってからも、適切に食事を摂ること自体が難しくなるおそれもあると言われています。

(2)知的発育への影響   

親から教育虐待を受けた子どもは、その心理的な影響により、親の考えに反することに恐怖を覚えるようになり、その結果、好奇心を持つことにも恐怖を感じるようになってしまうことがあります。

好奇心は知的発育に不可欠なものであるため、そのような子どもは、他の教育虐待を受けていない子どもに比べて、知的な発育が遅れてしまうことがあります。   

子どもの知的発育を促すために行った親の過剰な教育が、逆に子どもの知的発育を妨げてしまうことになってしまうのです。

(3)心理的な影響   

教育虐待を受けた子どもは心に大きな傷(トラウマ)を負います。

その結果、自分に自信が持てなくなり他人と良好な人間関係を築くことに苦手意識を持つようになって引きこもりがちになってしまったり自己否定から自分を傷つけるようになってしまったり、逆に暴力的になってしまい他者を傷つけるようになってしまうことがあります。  

平成18年には、有名進学校に通う高校生の少年が自宅を放火して、父親の再婚相手とその間にできた子ども2人を焼死させる事件を起こしました。

少年は父親から医師になるよう命じられていたと言われています。

また、平成20年、世間を震撼させた「秋葉原無差別殺人事件」の犯人も幼少期から、母親よる徹底した管理教育と壮絶な虐待を受けていたと言われています。 

実際に、これら事件へ親の教育がどの程度影響したのかはわかりませんが、教育虐待によって心に大きな傷をもった子どもが、他者を傷つけるようになってしまうことは十分考えられるところです。

5、教育虐待を止めるには   

教育虐待を止めるには

それでは教育虐待を止めるにはどうすればいいのでしょうか?

(1)まずは気づくこと、気づかせること   

教育虐待を止めるには、親自身が教育虐待を行っていることに気づくことが必要です。

冒頭では、教育虐待とは、子どもを親の意のままにコントロールすることだ、と述べました。

そこで、まずご自身やご家族に   

  • 子どもは自分とは別の人間ということを認識しているか?   
  • 子どもの人生は親が選択するものだと考えていないか?
  • 子どもの人生を自分の人生と重ね合わせていないか?

を問いかけてみましょう。

これらの中の一つでも当てはまる場合は、その考えが教育虐待につながっていく恐れがあります。

さらに、こうした認識を持ったうえで、   

  • 子どもの成長過程ではなく、成長結果ばかりに注目してしまう   
  • 「正解」だけにこだわりすぎている   
  • 子どもの人生は親次第だと思いこんでいる   

という考えを持たれている場合は、教育虐待を行ってしまうリスクが飛躍的に高まると言われています。

まずは、ご自身あるいはご家族にこうした徴候がないか確認してみましょう。

(2)思うように伸びないときの考え方   

教育虐待は、「親が口を出す」ことに加え、親が思った通りに子どもが伸びない(やる気になってくれない)ときに起こり得るものと考えられます。   

では子どもが伸びない(やる気がない)とき、親は、どのように子どもに接すれば良いのでしょうか?   

子どもが伸びない(やる気がない)とき、子どもの成長を諦める親もいます。

諦める親は、教育虐待はしませんので上述したような教育虐待による危険は生じ得ませんが、他方で、親の諦めも、子どもの心に大きな影響を与えうるものです。   

諦めても良くない、しつこく結果を追求するのも教育虐待につながり得る-。

ではどうしたら-。   

そんなとき親にできるの対応の1つは、子どもを認めることではないでしょうか。

子どもの今の能力を受け入れ、子どものペースに理解を示し、将来を信じ、共に歩んでいく。

言葉にすると簡単なようですが、とても、とても難しいことです。

ただ、過剰な教育を行うことより、子どものことを考え、寄り添い、共に考えていくことの方が、子どもの人生を素晴らしいものにするのではないかと思うのです。

(3)困ったら「189」   

教育虐待の大変なところは、それを行っている本人がなかなかそれを教育虐待だと認められない点にあります。

「自分がやっていることはすべて子どものためだ」「子どものためにやって何が悪い」という考えです。

こうした考え方が定着しきってしまい、修正が困難となった場合は、もはや、ご家族の中だけで解決することは難しいかもしれません。   

そうした場合は、第三者の視点を取り入れることも方法の一つではないでしょうか?

家族から指摘されても素直に認めることができなかったことが、客観的な視点を持つ第三者から指摘されることで認められるようになることがあります。   

もし、お子様の子育て、虐待で悩まれている方がいれば、決して一人で解決しようとせず、勇気をもって周囲の方々に助けを求めましょう。

助けを求める相手としては、近親者だけでなく、親しいご近所の方、学校の先生、市役所の子育て支援課などがあります。

また、NPO法人児童虐待全国防止ネットワークでは、専用ダイヤル「189」を設けて、24時間、いつでも、誰からでも相談を受けつけていますので是非ご活用ください。

まとめ  

以上、教育虐待について解説させていただきました。

子育てや教育には正解がありません。

教育方針は家庭によって違うものですし、いろいろな教育方針があることはいいことだと思います。

親が、自らの人生で学んできたことを子どもに教えることはいいことですし、子どもの将来を考えれば、ときとして厳しく接することが必要なときもあるとおもいます。

しかし、上述してきたように、それが行き過ぎると教育虐待となってしまい、予期せぬ結果につながってしまいます。

そのような事態を防ぐため、子どもを持つ親は、どのような教育方針をとるにせよ、子どもが親とは別の人間であることを認識した上で、子どもの気持ちや考えを尊重することを忘れてはいけません。  

まずは、そうした心構えを持つことが大切です。

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