FXで借金しないために知っておくべきことと借金した場合の対処法

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FXで借金をして破産をしたという話を聞いたことがありませんか。ネットの掲示板などでは、FXで借金をしてしまった人の書き込みをよく見かけます。

一方、FXで運用資金がゼロになることはあってもマイナスになることはないとも言われています。これからFXを始めようか検討されている人は、本当のところを知りたいでしょう。

そこで今回は、多数の借金問題の相談に応じてきたベリーベスト法律事務所の弁護士が、FXで借金をしないために必要な知識と、借金した場合の対処法を紹介します。ぜひ参考にしてください。

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1、FXとはどういうものか?

FXがどういうものか、基本的なことから説明していきます。

(1)FXの利益と損失の仕組み

FXとは、外国通貨の売買により生じた差額が利益や損失になる取引で、外国為替証拠金取引の略称です。

FXの利益と損失の仕組みを具体例で説明します(なお、ここでは売買の手数料を考慮しないことにします)。

例えば、為替レートが1ドル=100円の時に1万ドルを100万円で買ったとします。その後、為替レートが1ドル=110円になった時に1万ドルを売ると110万円になり、10万円の利益です。

為替レートが1ドル=110円の時に1万ドルを110万円で買ったとします。その後、為替レートが1ドル=100円になった時に1万ドルを売ると100万円になり、10万円の損失です。

このように日本円と外国通貨の売買により、利益や損失を発生させるのが、一般的なFXの仕組みとなっています。この他には、2つの通貨の金利差を利用して利益を得ることも可能です。

(2)FXと株式投資やギャンブルとの違い

FXが株式投資やギャンブルと同じようなものと思っている人もいるかもしれませんが、以下のような違いがあります。

①FXと株式投資の違い

FXの投資対象は外国通貨であり、株式投資の投資対象は企業の株式です。それぞれ相場の変動により値動きがあります。FXは急激な値動きをすることもありますが、通常は揺るやかです。一方、株式は激しい値動きをすることがよくあります。

また、取引時間の違いも特徴の一つです。FXはどのFX会社でも24時間いつでも取引できますが、株式はほとんどの証券会社で9:00~11:30と12:30~15:00の時間内だけ取引ができるようになっています。ただし、一部の証券会社では株の時間外取引を夜間でも行なうことも可能です。

②FXとギャンブルの違い

FXはギャンブルのようなものだと言う人もいますが、決してそんなことはありません。ギャンブルは負ければ賭け金がゼロになってしまいますが、FXは無理をしなければ資金がゼロになることはないのです。

またギャンブルは運に任せるという面が強いのですが、FXはトレード手法を研究して経験を積めば運に左右される要素を抑えることができるようになります。

(3)FXで破産するリスクは少ない

FXで破産するリスクは少ないと言われていますが、これは強制ロスカットという仕組みがあるからです。

FXでは、普通のトレードをしていれば大きな損失が出たとしても、口座に入金しておいた金額(証拠金)以上の損失が発生することはまずありません。

例えば口座に100万円が入金されていて、その時にトレードするのに必要とされる証拠金が80万円とします。トレードで損失を出して資金が80万円まで減少すると、自動的に強制ロスカットとなります。20万円の損失は出てしまいますが、80万円の資金は残るのです。このように通常は損失が出ても借金が発生することはありません。

2、FXで借金地獄になるケース

FXで借金地獄になるのは、主に以下のようなケースです。

①急な為替変動があった場合

FXは少ない資金でもレバレッジをかけることで、元の資金の25倍までの取引をすることができます。ところが、レバレッジを大きくかけている時に、急な為替変動があると損失の額が証拠金を超えてしまうことがあります。

そのままではFX会社に借金をしている状態になるので、口座へ資金を追加して借金がない状態へ戻す必要があります。この担保として追加するお金のことを追証といい、手元にお金がなければ借金をせざるを得ないのです。追証を支払うことができなければ、口座は凍結されて取引できなくなります。

②外貨の残高(ポジション)を持ち越している間に大きな為替変動があった場合

FXの取引は24時間行なわれていて、時間帯によってトレードする人の国や地域は異なります。日本人が眠っている間でもトレードは行なわれていて、世界のどの国でいつ事件が起きて相場が影響を受けるかを予測するのは不可能です。

週末にポジションを持ったまま土日をまたいで月曜日まで持ち越すと、その間に相場が急に変動するような事件があればロスカットが発動する可能性があります。予想以上の損失が発生した場合には、追加で証拠金を請求されることもあるのです。

③運用資金を借金した場合

投資をするには運用資金が必要になりますが、余剰資金で行なうのが投資の世界では常識です。多くの人は貯金を運用資金にするのですが、借金したお金を運用資金にする人もいます。FXのトレードで利益を出して借金を返済しようと考えるのですが、実際にはなかなかうまくいきません。

借金を返済しなくてはというプレッシャーがかかり、冷静さを失い感情的になってトレードしてしまいます。さらに、金銭感覚が麻痺して、レバレッジや取引金額を大きくし過ぎてしまうのです。損失を出して資金が底をついてしまえば、借金だけが残ってしまいます。

また自分は成功すると過信して損失が出ても入金を繰り返し、自己資金だけでは足りなくなり借金をしてしまうというパターンもあります。

FX会社のシステムがトラブルを起こした場合

FXの取引はFX会社のシステムを通じて行ないますが、FX会社のシステムがトラブルを起こしたりダウンしたりして停止することがあります。

その際には急な相場変動により価格が大きく動いても強制ロスカットが作動せず、システムの動きが再開してから作動することがあるのです。場合によっては大きな損失が発生して、追加で証拠金を請求されることがあります。

ではシステムトラブルにより多額の損失が発生した場合に、FX会社に損失の損害賠償を請求できるのでしょうか。

この点、予測不可能な場合を除いて、FX会社には取引で発生するさまざまな事態に対応できるロスカットシステムを用意しておく義務があるというのが判例の見解です。したがって、FX業者が適正にロスカットをしていた場合との差額は、不法行為または債務不履行を理由に損害賠償を請求できます。

3、FXで借金をしないための方法

FXで借金をしないためには本人の心がけが一番大切ですが、以下では具体的な方法を紹介します。

①デモトレードでトレーニングする

FXの経験がない初心者がいきなり自分の資金でトレードをするのはリスクがあります。そこでリスクを回避して、練習するのにおすすめなのがデモトレードです。

たくさんのFX会社でデモトレードを用意しているので、だれでもすぐに無料で利用できます。実際のトレードがどんなものかを実感するのにはデモトレードは大変役に立つでしょう。デモトレードを経験することで多くのことを学ぶことができ、FXで借金をするリスクを下げることが可能です。

②余剰資金でトレードする

FXで借金をしないためには、貯金など余剰資金でトレードするようにしましょう。借金には良い借金と悪い借金があります。良い借金とは将来のために役立つ前向きなもので、確実に返済のあてがある借金であり、悪い借金はこの逆です。

FXは注意しなければ大きな損失が発生してしまいますし、確実に利益を出せるものではありません。FXの運用資金のために借金をするのは悪い借金です。必ず余剰資金を用意してからFXトレードを始めましょう。

③ロスカット発生の防止

FXで借金をしないようにするには、ロスカットを防止するようにしましょう。そのためには、睡眠中はポジションを保有しない、土日をまたいでポジションを保有しないようにするといいでしょう。

こうすることで予期しない急な相場変動による強制ロスカットで、追加の証拠金を請求されるリスクは低くなります。

④レバレッジの高いトレードをしない

FXは証拠金の最大25倍の金額でトレードできるのが大きな魅力ですが、高いレバレッジでトレードすると強制ロスカットされるリスクが高くなります。

ロスカットされて追加で払うお金がなければ借金する可能性がありますが、レバレッジを低くしておけばロスカットのリスクを抑えることができます。

⑤引き際をわきまえる

FXで勝つ人でも負けトレードをすることはありますが、トータルでは利益を出します。これは引き際をわきまえているからです。自分の中でルールが確立されていて、これだけ損失が出たらトレードをしないと決めています。

一方、FXで借金をしてしまう人はルールが確立されていなくて損失が出ると取り戻そうとムキになり、借金をしてでもトレードを続けようとするのです。

トレードの引き際をわきまえることで、FXで借金をするリスクを抑えることができます。

⑥無理な借入れをしない

FXで損失を出してしまうと、FXの利益で返済しようとして無理な借金をしてしまうことがあります。返済の目処も立たないのに、複数の金融機関から借金をしたりするのです。

無理な借り入れをしてもFXの借金が返済できることはまずないということを知っておきましょう。

⑦借金返済のために借金をしない

借金を返済日までに返せなくて、返済のために借金をするのは最悪のパターンです。借金の元本は減ることなく、雪だるま式に借金と利息がどんどん増えていきます。最後には返済の目処が立たない多重債務になるので、注意しましょう。

4、FXで借金を返済できるのか

FXで作った借金をFXで儲けて返済しようと考えるのはやめましょう。借金の返済というのは確実に入ってくるお金でしか返済できないものです。働いて得たお金でコツコツと返済していくのが、一番確実な返済方法です。

FXで借金を返済しようとしても、プレッシャーから冷静なトレードができず損失をさらに拡大してしまいます。すると、さらに借金をして雪だるま式に借金が増えていくのです。

FXで作った借金をFXで返済できないということを、しっかりと頭に入れておきましょう。

5、FXで借金をしてしまった場合の対処法

FXで借金をしてしまい返済が難しくなった場合の対象法を、生活費を圧迫しないほどの金額の場合と生活していくのが困難な金額の場合に分けて説明します。

(1)生活費を圧迫しないほどの借金額の場合

FXの借金は口座残高がマイナスになった場合に発生しますが、生活費を圧迫しないほどの借金額であればFX会社と交渉するようにしましょう。

FX会社は上場しているような大きな会社ばかりですので、返済の意思があり返済可能であれば取立てられることはありません。FX会社に誠意を見せて、返済計画を立てて協議することになります。

どうしてもFX会社が交渉に応じてくれない場合には、証券・金融商品あっせん相談センター(FINMAC)に相談して話し合いで解決することも可能です。

(2)生活していくのが困難な借金額の場合

生活していくのが困難な借金額であれば、債務整理をすることになります。

まず借金を整理して返済してくことが可能であれば、弁護士に依頼して任意整理することが考えられます。

もし借金が多すぎて返済していくことが困難な場合には、自己破産を検討することになるでしょう。

①FXで借金をした場合に自己破産はできるのか?

自己破産は債務整理の一つで、一定の手続きにより借金をチャラにする制度です。自己破産は裁判所の判断で認められますが、免責不許可事由に該当する場合には借金は免責されません。

FXによる借金は免責不許可事由に該当するため、免責されない可能性があります。

②裁量免責が認められることがある

FXによる借金が免責される可能性がまったくないわけではなく、裁判所の裁量によって免責されることもあります。自己破産を何度も繰り返している人が、裁量免責を認められる可能性は低いですが、自己破産が初めての場合や、やむを得ない事情がある場合には、FXで借金をした場合でも裁量免責が認められることがあります。

③免責不許可になった場合の対処法

万が一、免責不許可になって自己破産できない場合には個人再生を検討されることをおすすめします。

個人再生であれば借金の理由について問われることなく、手続きが認められやすいからです。ただし、自己破産のように全額が免責されることはありませんが、最大で10分の1にまで借金が減額されます。

例えば、FXで5000万円の借金をつくってしまった場合でも、個人再生が認められると500万円にまで借金が減額されることがあります。

個人再生は収入がまったくなければ手続きをすることはできませんが、その状態を解消できる見込みがあれば検討してもいいでしょう。

(3)債務者が死亡した場合

FXで借金をした本人(債務者)が死亡した場合、その債務(借金)は相続人が引き継ぐことになります。もし相続人が債務を相続したくなければ、相続放棄の手続きをすることが可能です。相続放棄をする場合は、借金などのマイナス財産だけでなくプラスの財産も同時に放棄することになるので注意しましょう。

なお相続放棄は、自分が相続人であることを知ってから3ヶ月以内に手続きをしなくてはなりません。

もしプラス財産とマイナス財産のどちらが多いか不明の場合は、プラス財産からマイナス財産を指し引いた残りを相続し、債務の方が多ければ弁済の義務を負わない限定承認をするという方法もあります。

まとめ

今回は、FXで借金をしないための方法と借金した場合の対処法を紹介しました。この記事が、これからFXを始めようと考えている方のお役に立てれば幸いです。

 

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