借金300万を抱えたときの対処法|自力で返す方法と債務整理

借金300万

借金が300万円に膨れ上がったけれど、何とか自力で返済できないだろうか」

借金をしてしまう理由は人それぞれですが、最初はすぐに返せると思っていた借金を返せないまま、気がつくと300万円にまで膨れあがっていたという人も少なくないでしょう。

300万円もの借金を抱えていると、多くの人は返済に追われてしまい、生活が苦しくなっているはずです。
そのため、債務整理することを決意する人も多くなってきます。

しかしその一方で、「借金300万円なら、まだ自力で何とかなるはず」「何とかして債務整理は避けたい」と考える人もいます。

借金300万円を自力で返済するのは不可能ではないものの、決して容易なことではありません。

しっかりとした対策を立て、効率よく返済する工夫をすることが必要ですし、その前提として完済するまで返済し続けるという強い意志が求められます

現実的には、債務整理をした方が得策となる場合も多いものです。

そこで今回は、

  • 借金300万を自力で返す方法
  • 借金300万を自力で返すか債務整理をするかの判断基準
  • 借金300万を債務整理で解決する方法

などについて、弁護士がやさしく解説していきます。

この記事が、借金300万円を抱えて返済に苦しんでいる方の手助けとなれば幸いです。

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1、借金300万を自力で返すときに注意すべきこと

借金300万を自力で返すときに注意すべきこと

まずは、借金300万円をどうしても自力で返済したいという方に向けて、そのために注意すべきポイントについてご説明します。

(1)利息はどれくらいかかる?

借金の返済には利息が付きものです。借入の元金が大きくなればなるほど、利息の負担も大きくなります。

ここでは、借金300万円を自力で完済するまでにどれくらいの利息を支払うことになるのかをシミュレーションしてみましょう。

元金300万円、金利を年15%として、毎月の返済額が6万円・8万円・10万円の場合にかかる利息をシミュレーションすると、次の表のようになります。

 毎月の返済額

返済回数(期間)

返済総額

利息の金額

  6万円   

79回(6年7か月)

 473万7,295円

 173万7,295円

  8万円   

51回(4年3か月)

 407万3,398円

 107万3,398円

 10万円  

38回(3年2か月)

 378万3,534円

 78万3,534円

毎月の返済額が6万円の場合は、最終的に支払う利息が173万円以上にもなります。
これは、返済するお金のうち4割近くが利息の支払いに消えていることを意味します。

毎月10万円を返済すると、最終的に支払う利息は78万円ほどで済みますが、それでも返済するお金のうち2割以上は利息の支払いに消えてしまいます。

なお、上記のシミュレーションでは金利15%で計算していますが、実際には複数社から借りていて、その合計が300万円という人が多いはずです。
その場合の金利は、17%~18%であることも多いでしょう。

つまり、多くの人は上記のシミュレーションよりもさらに多くの利息を支払わなければならないと考えるべきです。

(2)長期間にわたって返済を継続できるか?

借金300万円を自力で返済する場合は、返済期間も考慮しておくべきです。

生活費を考慮すると、毎月の返済額はできる限り抑えたいところだと思いますが、そうすると返済期間は長引くことになります。

借金300万円の場合、リボ払いを利用すれば毎月の返済額は5万円ほどにまで抑えられると考えられますが、その場合の返済期間は10年近くにもなります。

つまり、少なくとも毎月約5万円を、約10年間にわたって遅滞なく支払い続けなければなりません。

毎月10万円を返済できるなら約3年間の支払いで済みますが、この金額を遅滞なく支払える人はそう多くないでしょう。

(3)そもそも自力で返済可能か?

以上の解説をご参考に、ご自身のケースで、毎月どれくらいの金額をどのくらいの期間にわたって返済しなければならないのかを計算してみましょう。

併せて、家計の収支も正確に計算してみてください。
そのためには、正確な家計表を3か月分ほど作成し、1か月当たりの平均支出額を割り出してみるのがおすすめです。

そうすると、自力での返済が可能かどうかの見込みがご自身でお分かりになるはずです。

ちなみに、総務省が毎年実施している「家計調査」によると、2020年における2人以上の勤労者世帯の1か月当たりの消費支出は30万5,811円(全国平均)とされています。

参考:総務省|家 計 調 査 報 告-2020年(令和2年)12月分,10~12月期平均及び2020年平均-

仮に毎月の支出が30万円だとすると、月35万円の収入があれば借金300万円の自力返済は不可能ではありません。
しかし、約10年の返済期間中に突発的な支出があれば、たちまち家計が破たんしてしまうおそれがあります。

そう考えると、生活費の支出が平均程度だとしても、毎月40万円程度の安定収入がなければ借金300万円の自力返済は厳しいといえるのではないでしょうか。

ぜひ、ご自身のケースで細かなシミュレーションを行って、自力返済が可能かどうかを検討してみてください。

2、借金300万を自力で返すためのポイント

借金300万を自力で返すためのポイント

次に、上でご紹介したシミュレーションの結果、借金300万円の自力返済が可能と判断した方に向けて、返済していく上で注意すべきポイントをご紹介します。

(1)まずは家計の収支を把握する

家計の収支を把握することは、今後の返済のシミュレーションをするためにも必要ですが、節約や無駄遣いの防止につながるという効用も期待できます。

家計のすべてを客観的な数字に表して眺めてみると、多くの方は削れる出費があることに気付くはずです。

節約を検討する場合は、住居費や通信費、水道光熱費、自動車関連費といった固定費に注目すると効果的なので、検討してみましょう。

また、今まで何気なく購入していたものの中に無駄遣いが多いことにも気付くでしょう。
例えば、飲み物をコンビニや自販機でよく購入する方なら、水筒を持ち歩くだけで毎月少なくとも数千円は節約できるはずです。

とはいえ、あまりにも節約しすぎると精神的に長期間の返済に耐えられなくなるおそれもあります。
そのため、家計には「予備費」の項目を設けて、多少の余裕を持たせておくのがおすすめです。

(2)おまとめローンを利用する

自力で返済するなら、利息の負担はできる限り少ない方がよいでしょう。
おまとめローンを利用することで金利を下げることができれば、支払う利息を減らすことができます。

日本政策金融公庫やろうきんなどの政府系金融機関のおまとめローンは低金利で利用できるので有利ですが、審査が厳しいため、誰もが利用できるとは限りません。

銀行や消費者金融でもおまとめローンを取り扱っているところが多く、審査が甘いところもあるので、利用を検討してみるとよいでしょう。

ただし、審査が甘いところを利用すると、金利が思ったほど下がらないという問題もあることに注意が必要です。

おまとめローンによる「借金一本化」については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

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(3)借り換えも検討する

おまとめローンで借金を一本化できない場合でも、借り換えによって金利を下げることが可能です。

例えば、現在は消費者金融から借りているのなら、銀行のカードローンに借り換えることで少しは金利を下げることが可能な場合が多いはずです。

自力での完済を目指すなら、少しでも利息の負担を減らすことを検討しましょう。

(4)返済資金の調達方法を工夫する

利息の負担を減らすと同時に、できれば返済資金を増やすことも考えたいところです。

いまは副業が解禁されていますので、副業によって副収入を得るのもよいでしょう。
ただし、体を壊して本業を休むことになると本末転倒なので、副業は無理のない範囲内にとどめるべきです。

その他にも、不要品をオークションなどで売却するなど、本業以外でお金を得る手段はいくつかありますので、ご自身に合った方法を見つけて取り組んでみるとよいでしょう。

(5)余裕があるときは繰り上げ返済をする

繰り上げ返済をすると、元金だけでなく利息も減りますので、資金に余裕があるときには積極的に行うようにしましょう。

ただ、突発的な出費に備えて、多少の蓄えは常にキープしておいた方がよいでしょう。

3、借金300万を自力で返すか債務整理をするかの判断基準

借金300万を自力で返すか債務整理をするかの判断基準

借金300万円を自力で返したい気持ちはあっても、「債務整理をした方がよいのかな……」と迷っている方も多いでしょう。

そこで、ここでは自力で返済可能か、債務整理をすべきかをどのような基準で判断すればよいのかについてご説明します。

(1)収入は十分にあるか

まずは、自力での返済可能な収入があるかどうかを冷静にチェックしましょう。

そのためには、前記「1」(3)でご説明したように、借金の返済シミュレーションと家計表を正確に作成した上で、完済の見込みがあるかどうかを客観的な目で検討することが重要です。

「これから頑張って収入を増やす」という熱意も大切ですが、必ずしもうまくいくとは限りません。

「生活費に月30万円かかるなら、返済資金を含めて毎月40万円は必要」というように、多少の余裕を持って返済を継続できるかどうかを検討しましょう。

(2)病気や失業の心配はないか

シミュレーションの上では自力返済が可能であっても、病気や失業によって収入を失うと返済できなくなっています。

将来の病気や失業は誰にも予測できませんが、自力での完済を目指すなら、少なくとも現時点において健康であり、安定した仕事に就いていなければなりません。

病気がちであるにもかかわらず、借金返済のために仕事を増やすという方向性はおすすめできません。

(3)家族構成はどうか

借金を返済していく上では、家族構成も重要な要素となります。

子どもがいる方の場合、借金300万円の返済中に子どもが進学し、学費がかかるようになることもあるでしょう。
まだ子どもが小さい場合でも、食費や生活費は年々増えてくるはずです。

また、人によっては返済中に親の介護や看病にお金がかかってくることもあるでしょう。

このように、家族のための出費も考慮した上で自力返済が可能かどうかを考える必要があります。

(4)大きな支出の予定がないか

子どもの進学や親の介護などが確実に予定されているのであれば、債務整理によって借金の返済の負担を減らした方がよい場合が多いでしょう。

借金の返済に追われたために、子どもを希望の学校に行かせてやれない、親に十分な介護ができない、というような事態は避けたいところです。

マイホームを購入したいという場合は、難しい問題があります。
債務整理をすると信用情報に影響が出るため、住宅ローンを組めなくなるからです。

しかし、借金300万円を抱えている状態では、そもそも住宅ローンの審査に通ることは厳しいでしょう。

したがって、一般的には債務整理で早めに借金を解決し、信用の回復を待つ方が、早く住宅ローンを組めるようになるといえます。

(5)すでに滞納していないか

借金300万円を抱えて、すでに滞納が発生している場合は、家計が破たんしている証です。

家計の見直しやおまとめローンの利用によって自力返済が可能になる場合もありますが、一般的には債務整理に踏み切った方がよい場合が多いといえます。

4、借金300万の返済が苦しいときは債務整理を検討しよう

借金300万の返済が苦しいときは債務整理を検討しよう

借金300万円を自力で返済することが可能であったとしても、多くの人は5年~10年ほどにわたって苦しい生活を続けなければなりません。

しかし、債務整理をすれば借金が減免されますので、早期に経済生活を立て直すことが可能となります。
もっとも、債務整理にもデメリットがいくつかあります。

ここでは、債務整理のデメリットをご紹介した上で、どのような人がどのような種類の債務整理に向いているのかについてご説明します。

(1)債務整理のデメリットは?

債務整理には主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」という3種類の手続きがあります。

すべての手続きに共通するデメリットは、個人信用情報機関に金融に関する事故情報が登録されることです。

この状態になると、一定期間は新たな借入やクレジットカードの利用ができなくなります。

ただ、強制的に借金ができなくなりますので、借金に頼らない生活を取り戻すためにはメリットであると捉えることもできます。

したがって、「もう借金はしない」と決意している方であれば、信用情報に影響が出ることを気にする必要はないでしょう。

その他にも債務整理の種類ごとに異なるデメリットがありますが、以下で個別に解説します。

(2)任意整理に向いている人

任意整理とは、裁判所の手続きを利用せず、債権者と個別に交渉することによって今後の返済額と返済方法を変更する手続きのことです。

基本的には今後発生する利息をカットしてもらい、元金を3年~5年で分割返済していくことになります。

信用情報に影響が出る以外のデメリットは特にありませんが、大幅な借金の減額は期待できないため、それなりの安定収入が要求されます。

任意整理に向いているのは、以下のような人です。

  • 複雑な手続きを避けたい人
  • 保証人や担保付きの借金がある人
  • 家族に内緒で借金を整理したい人
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(3)個人再生に向いている人

個人再生とは、裁判所の手続きによって借金を大幅に減額してもらい、3年~5年で分割返済していく手続きです。

借金300万円の場合は、個人再生を申し立てることによって、原則として100万円に減額されます。

一定の条件を満たせば、住宅ローン特則を利用することでマイホームを残すことも可能です。

個人再生のデメリットとしては、一部の借金だけを除外して申し立てることは認められないため、保証人に迷惑がかかったり、担保物件を取り上げられることがあるということが挙げられます。

個人再生は、以下のような人に向いています。

  • 安定収入はあるが借金300万円を返済するには足りない人
  • ギャンブルや浪費による借金がある人
  • 住宅ローンが残っているマイホームを残したい人
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(4)自己破産に向いている人

自己破産は、裁判所の手続きを通じてすべての借金の返済義務を免除してもらえる手続きです。

債務整理の中で最もメリットが大きい反面で、デメリットも多くあります。

主なデメリットは、一定の価格を超える財産を処分しなければならないこと、ギャンブルや浪費など借金の使い途に問題があると免責が受けられないこと、手続き中は一部の職業に就けなくなり、旅行や引っ越しも制限されること、などです。

一部の借金だけを除外して申し立てることができない点は個人再生の場合と同じです。

自己破産は以下のような人に向いています。

  • 収入がない、または少ない人
  • ギャンブルや浪費による借金がない人
  • すぐに借金をゼロにしたい人
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5、借金300万を抱えて対処法で迷ったら弁護士に相談しよう

借金300万を抱えて対処法で迷ったら弁護士に相談しよう

借金300万円の返済に困っているのであれば、弁護士に相談するのが得策です。

弁護士に相談したからといって、債務整理の依頼を強要されることはありません。
あなたの状況に応じて最適な解決方法を提案してもらえるので、自力で返済したいとお考えの方にとっても弁護士からのアドバイスは有益となるでしょう。

(1)弁護士に伝えるべきこと

弁護士から有益なアドバイスを得るためには、ご自身の状況を正確かつ具体的に伝えることが大切です。

無料相談は時間が限られていることが多いので、相談前に以下の事項をまとめておき、効率よく伝えられるように準備しておきましょう。

  • 借入額
  • 借入先
  • 借り入れた時期
  • 金利
  • 保証人や担保の有無
  • 収入
  • 家計の収支
  • 保有資産の内容
  • 家族構成
  • 希望する解決方法

希望する解決方法につては、自力で返済したいのか債務整理を希望するかの他にも、「自己破産は避けたい」「マイホームは残したい」「とにかく早く借金をなくしたい」「なるべく傷を浅くしたい」など、何を一番望むのかということをよく考えておきましょう

(2)弁護士に債務整理を依頼するメリット

3つの債務整理はいずれも自分で行うことも可能ですが、弁護士に依頼することで以下のメリットが得られます。

①最善の方法を選択できる

どのような人にどの債務整理が向いているのかについては先ほどご説明しました。
とはいえ、実際に手続きを選択する際にはさまざまな事情を考慮しなければならないので、専門的な知識が要求されます。

手続きの選択を誤ってしまうと、借金問題を解決するまでに時間がかかったり、思わぬデメリットを受けてしまうおそれがあります。

債務整理を熟知したプロである弁護士の知識と経験を活用すれば、最善の方法を選択できますので、スムーズに借金問題を解決することが可能となります。

②債権者からの催促がすぐに止まる

すでに返済を滞納している方は、連日、債権者からの催促を受けて精神的にも大きなストレスを受けていることでしょう。

そんなときは、弁護士に債務整理を依頼すれば1~2日後には催促がすべて止まります。

なぜなら、弁護士は債務整理の依頼を受ければ、すぐに「受任通知書」を債権者宛に送付するからです。
受任通知が債権者に届いた後に、貸金業者が債務者に対して直接返済を求めることは貸金業法によって禁止されているのです。

③すべての手続きを代行してもらえる

債務整理の手続きは複雑なので、成功させるためには専門的な知識やノウハウが要求されます。

任意整理では債権者との交渉次第で結果が大きく異なることがありますし、個人再生と自己破産では手続きに不備があると失敗に終わることもあります。

その点、弁護士に依頼すれば、代理人として対応してもらえますので、すべての手続きを任せることができます。
弁護士が高度な専門知識とノウハウを活用して手続きを進めますので、あなたは任せておくだけで最良の結果を得ることを期待できます。

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まとめ

借金300万円を自力で返済するのも不可能ではありませんが、安心できる生活を守るためには、債務整理をする方が得策であるケースが多いと考えられます。

すでに返済が苦しいという方はもちろん、どうすればよいのか迷っている方も、一度弁護士の無料相談を利用してみてはいかがでしょうか。
きっと、最善の解決方法が見つかることでしょう。

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