愛妻家の夫が不倫をする――。この思いが信じられないと感じる方も多いでしょう。普段から優しさを見せる夫の行動と矛盾するように感じ、受け入れがたい現実かもしれません。
しかしながら、愛妻家の男性でも不倫の事例は決して珍しくありません。
なぜ愛妻家と称される男性が、不倫に走るのか。この記事では、その背後にある理由に焦点を当ててみましょう。
また、愛妻家の夫が浮気した際、妻として考えるべきアプローチについても提案します。これらの情報を参考に、未然に他の女性との浮気を防ぐ手段を検討してみてください。
目次
1、愛妻家の夫が不倫…悩める妻たちのエピソード
(1)いつも「愛してる」と言ってくれる主人が浮気
いつも「愛してる」と言ってくれる主人が浮気しました。結婚して5年。
毎日キスをしたり手をつないだり「愛してるよ」と言ってくれる主人に浮気されました。浮気を認めて謝罪したし、何より私が主人のことが好きなので今回は許しました。
だけど、あれだけ「愛してる」と言ってたのに浮気をした主人のことを信じることが出来ません。浮気が発覚して1ヶ月たちますが、一人になるとフラッシュバックして辛いです。
主人は以前にも増して「愛してる」と言ってくれます。家事を手伝ってくれたり、時間があればそばに居てくれ手をつないでくれます。
でも、主人を信じれない疑ってしまう自分がイヤになります。
月日がたてば主人を信じることができるでしょうか?もしくは離婚したらこの苦しみから解放されるのでしょうか?
(引用:Yahoo!知恵袋)
気持ちわかりますね・・・。
最終的に、こんなに近くにいるのにご主人が何を考えているのかわからない、そんな状況に陥っていくかもしれません。
(2)愛妻家の夫との間に子どもが生まれた矢先の浮気発覚
愛妻家で浮気なんて出来ないと思っていた夫の1年半に及ぶ浮気が最近発覚。
相手は同じく既婚者。我が家には生後2か月の初めての子供有。
私もうすぐ40歳。
夫が浮気していたころ、私は不妊治療して妊娠出産。
浮気相手は私が会社勤めしていた時の後輩。相手が結婚前に我が家に何度か遊びに来ていたのがきっかけ。
夫から猛アタックして交際開始。
不倫相手に、私と離婚して、相手のご主人から浮気相手を奪って一緒になりたい。愛していると言っているラインあり。発覚時、浮気相手に夫は捨てられすでに関係は終わっており、夫はひたすら私に謝罪し、子供と私のために償っていきたいと反省の一色。
やっと優しくて愛妻家で子供が好きな夫との間に子供が生まれて、これから幸せな家族三人での生活が始まると思っていた矢先でした。
私にも浮気相手にも優柔不断だった夫を情けないと思いますが、それでも子供の父親です。
発覚してからは、子供にも私にも一生懸命です。
このような状況で、私は離婚しようか再構築しようか、決めかねています。私たち夫婦のこの先のあり方がわかりません。人それぞれだと思いますが、あなたならどうしますか?
(引用:Yahoo!知恵袋)
辛いお気持ちが文章からものすごい勢いで伝わってきます。
優しい夫なのでしょうが、本当の優しさなのか、疑問です。
2、愛妻家こそ不倫をする?その理由とは
愛妻家だと思っていた夫の不倫。女性にとって、これほどショックな出来事はありません。
愛妻家の男性が不倫してしまうのには、次のような理由があります。
(1)優しく愛情の器が大きい
いつも優しく愛情の器が大きい夫。そんな夫の一面に惹かれて結婚したという女性もいるでしょう。
愛妻家なのに不倫する男性は、困っている女性が気になってしまったり、頑張っている女性を助けたくる傾向にあります。
また、その優しい性格ゆえ、奥さんだけではなく、自分の周りにいる女性みんなにそうしてしまうため、結果としてモテてしまいます。
確かに、いつも自分に優しい人が身近にいると「この人、私に気があるのかな?」と勘違いしてしまうのかもしれません。
(2)愛妻家は偽りの顔
奥さんを愛していると見せかけて、実はそうではない場合も考えられます。
愛妻家でいると、自分のイメージアップにつながりますよね。周囲から「◯◯さんのところの旦那さん、愛妻家って感じがして素敵よね〜!」と言われることにステータスを感じる男性もいるのです。
しかし、無理して愛妻家のフリをしていると疲れてしまいます。表だけ愛妻家でいることにストレスを感じ、他の女性に癒やしを求めてしまった結果、不倫関係に陥ってしまうのでしょう。
(3)家庭的な愛情と性愛が別
家庭では妻にも子供にも優しく完璧な夫。そんな一見、愛妻家に見える男性が不倫してしまうのには、家庭的な愛情と性愛が別であることも考えられます。妻だけでは満足できず、男性としての性的欲求が抑えられない男性もいるのです。
しかし、不倫相手に本気になることは少なく、家庭を壊してまで不倫を続けようとはしません。
妻が不倫していることに気づいた時には平気で「お前が1番だ」と口走ることができるでしょう。
3、愛妻家の夫が不倫をした時に妻として考えるべきこと
愛妻家の夫が不倫をしていると分かったら、許すべきなのか、離婚するべきなのか迷うと思います。子供がいれば、なおのこと、そう簡単には決断できないでしょう。
では、愛妻家の夫が不倫をした時、妻としてどのようなことを考えるべきなのか、いくつか紹介します。
(1)愛妻家は偽りの顔であったか
「愛妻家であった夫が浮気するなんて、もう何を信じていいのかわからない」と思ってしまうでしょう。自分の普段見ていた夫の姿が偽りだと感じてしまったら、途方にくれるのも無理ありません。
しかし、愛妻家の夫が不倫した時には、愛妻家が偽りの顔であったのかを冷静に振り返ることが大切です。
もし、夫が家庭のストレスから不倫に癒しを求めている場合は、家庭の雰囲気を変えないと、また不倫を繰り返してしまう可能性が高くなってしまいます。
中には、妻が恐妻でストレスを感じていたことを理由に不倫をする男性もいます。自分では気づかないうちに恐妻になっていなかったのかも、振り返ってみるといいかもしれません。
万が一、今回の不倫がきっかけに愛妻家である夫の一面が偽りの顔だと分かったのであれば、本当の夫の姿をベースとして、今後やっていけるかを考え直してみましょう。
(2)夫に性的な問題があったかどうか
不倫をする人は、男女問わず性欲が強い傾向にあります。性欲が強いだけならまだしも、セックス依存症となれば、話は変わってきます。一種の病気であり、完治するためには治療が必要になるからです。
万が一、あなたとはセックスレスだったのにもかかわらず、不倫をしていたというのであれば、夫に性的問題がないか考えたほうがいいでしょう。
そして、セックス依存症の疑いがある場合は、あなたも協力して治療していくか、本人の意思を尊重して不倫OKにするのかを離婚前に考えることをおすすめします。
(3)夫の優しさが他にも注がれることに違和感がないか
愛妻家だと思っていた夫の浮気。傷ついたり、怒ったりする方が多いでしょう。
しかし、交際当時から彼が誰からでも愛される性格であたり、困っている人を放っておけない性格であることを知っている場合、「自分だけに優しくしているわけではないだろうな」と、妙に納得してしまう人もいるかもしれません。
夫の優しさが他の女性に注がれることに対し、直感的に違和感があるかどうかはとても大切な基準です。万が一、夫の浮気に気づいても違和感がないのであれば、すぐに離婚という結論に至らずに様子を見るというのも一つの手です。
4、多くの人を愛する夫でも「妻」としての地位は特別
妻であるあなたは、もちろん不倫相手とは違い、地位は特別です。
それは、法律上でも特別とされており、妻は次のような存在であることが定義されています。
- 姓を共にする(民法750条)
- 互いに同居・扶養義務がある(民法752条)
- 生活費の分担義務がある(民法760条)
- 子供について共同親権(民法818条)
- 相続関係にある(民法890条)
また、社会的に認知された子供をもうける関係であったり、夫や妻の親族と相互につながる関係であったりと、不倫相手とは違う密接した関係であることが分かります。
妻であるあなたは、夫の最期を看取れたとしても、不倫相手は看取れないわけです。この状況に苛立っている方は「夫の最期なんて看取らなくてもいい!」と思っている方もいるかもしれませんが…。
5、愛妻家の夫が不倫しても離婚をしない女性たちの特徴とは
夫の不倫。「即離婚!」と決断する女性ばかりかと思いきや、夫を許し、夫婦関係を続ける女性もいます。
なぜ、愛妻家の夫が不倫という裏切り行為をしても、離婚をしないのか。離婚を選択しない女性たちの特徴について見ていきましょう。
(1)夫の優しさが他にも注がれることに違和感をもたない
もともと夫が気が多いタイプであったり、他の女性にも平等に優しくできるタイプであることを知っていたため、不倫をそう大きなものだと捉えていないという女性もいます。
芸能界でも不倫を繰り返しても、バッシングされることなく、TVで活躍している人もいますよね。しかも、奥さんに不倫がバレたことをネタにしている…。それでも離婚していないということは、奥さんは夫が他の女性にも優しさを注いでいる夫の姿に違和感をもたないのでしょう。
「夫が自宅さえ帰ってくればいい」という肝が座った女性なのかもしれません。
(2)夫に依存していない
いつも自分を愛してくれている夫。夫が自分のことを愛してくれていることに喜びを感じ、夫に依存してしまう人もいますが、女性の中には、夫に愛されていたとしても依存しない方もいます。
夫に依存していないから、夫の不倫が発覚しても、離婚という選択をしないのです。
夫に依存をしている女性の場合、夫が不倫したとなると、怒り狂ってしまいます。そして、夫が2度と不倫しないよう、束縛しはじめるでしょう。そのうち、束縛が原因で信頼関係は破綻。夫は妻からの束縛に耐えられなくなり、関係はもっと悪化してしまうことも考えられます。
離婚はしていなくても、束縛をするということは、依存をしていますし、離婚回避のために選択した方法ですよね。また、夫が不倫をした場合は、もう耐えられなくなってしまい、離婚を選択する可能性が高いでしょう。
一方、夫に依存していない女性は、夫の優しさを個性と認め、それが自分だけではないこと、また家族への愛情は特別なものと考えることができます。
一見、依存しているから夫と離婚しないと思われがちですが、以上のことを踏まえると、実は依存していないからこそ浮気をした夫を許すことができるのです。
愛妻家なのに浮気をしてしまう夫と長く夫婦でいられる、妻の特徴の1つといえるでしょう。
6、愛妻家の夫の不倫で離婚するなら損のない離婚を
愛妻家の夫の不倫は、女性としてのプライドもズタボロになってしまったことでしょう。何よりも、信用していた夫に裏切られたといのは、とても辛くなってしまいます。
「何度も離婚は避けたいと考えたけど、やっぱり離婚するしかないのかな…」と思っている方は、まず弁護士に相談しましょう。
夫の不貞行為による離婚です。有利な立場で離婚したいですよね。
法律のプロ・弁護士なら不貞行為が原因となった離婚について、たくさんのケースを見てきていますし、何より損のない離婚をするために導いてくれます。
離婚する際には、慰謝料、養育費、財産分与など様々なことを決めなくてはいけません。また、中には「夫だけではなく、不倫相手にも慰謝料を要求したい」という方もいるでしょう。
法に知識がないと、どのように決めて良いのか分からないだけではなく、どうしたら有利に話を持っていくべきなのかも分かりませんが、弁護士にお願いすれば、すべてスムーズに話を進めてくれます。
自分すると法に触れてしまうかもしれない、浮気の証拠集めも、弁護士に相談すれば、適切に処理してくれます。
しかし、「弁護士なんて初めてお願いするし、ドキドキする…。」という方もいるでしょう。
まずは、弁護士事務所の無料相談を利用してみることをおすすめします。無料相談なら無料で弁護士に話を聞いてもらえますし、ご自身との相性がいい弁護士事務所を探すこともできます。
また、不貞行為による離婚を数多く担当した弁護士ならば、安心して依頼することができますよ。
長期になってしまうと、経済面だけではなく、心身面も追い込まれてしまいますので、腕の良い弁護士・親身になってくれる弁護士を探すことが大切です。
まとめ
夫の浮気は、離婚という選択肢だけではありません。
浮気という許しがたい裏切りをした夫であっても、あなたのことは結婚してからも変わらず愛してくれている、家庭を顧みることができているといったメリットがあるのであれば、今後、関係の再構築に努める価値がありそうです。
万が一、夫にセックス依存症の疑いがあるのであれば、早急に治療を進める、もしくはあなたが容認してあげることをおすすめします。
「絶対に夫の不倫は許せない!」と離婚を検討中の方は、弁護士に頼るようにしましょう。
財産分与・養育費・慰謝料など、お金に関する問題は、当人同士で話しても、らちが明かない場合があります。また、弁護士なら、有利に離婚するために必要な手続きをしてくれます。まずは、無料相談を利用し、相性のいい弁護士を探すことからはじめてみましょう。