マリッジブルーにも様々なタイプがあり、彼を嫌いになってしまうケースも少なくありません。婚約をしているカップルなら、婚約破棄も考えてしまうことでしょう。
周囲にも知らせてしまい、様々な準備がスタートしてしまっている場合、結婚式や入籍というゴールもある中で、気持ちだけが焦り、ただただ辛くなっているのではないでしょうか。
そこで今回は、
- マリッジブルーで婚約破棄するのはあり?
- 婚約破棄におけるキャンセル料や慰謝料の考え方
などについて解説していきます。
本記事を参考にしていただければ、万が一、婚約破棄になったとしても慌てる必要はありません。しっかりやるべきことをやって幸せを掴みましょう。
目次
1、マリッジブルーで結婚破棄した体験談
マリッジブルーで婚約破棄した方の体験談をご紹介していきます。
(1)本当に好きだったわけではなく共依存的になっていた
マリッジブルーで婚約破棄しました。
婚約指輪を受け取っていたため、一度彼に返しましたが、返されても困ると言われ、彼から返却されました。
その後。半年ほど距離を置くという話になりましたが、結局3ヶ月ほどしてから彼からご飯に行かないかと連絡がありました。しかし会ってもまた期待だけ持たせてしまい彼を苦しめることになると思い、本当に別れることに決めました。そして彼に将来が見えないから、気持ちに応えることはできないと連絡しました。
そしたら彼から最後に婚約指輪代を請求されています。
最初はマリッジブルーだと思っていましたが距離を置いて思ったことはわたしは彼のことを本当に好きだったわけではなく寂しさから付き合っていた部分が大きかったことに気が付きました。しかし彼と付き合っている中で何度も別れ話をわたしからしていました。だけど彼も食い下がらず、わたしはそれに流されて共依存的になっていたと思います。
引用 Yahoo!知恵袋
男性とのお付き合いも、一言で言い表せるものではありません。
好きでないとわかりながら付き合うこともありますし、好きなのかどうかよくわからないまま付き合うケースもあります。
そして、「依存」もあります。
長年付き合ったカップルに多く、一緒にいることが当たり前という間柄になっている場合、この「依存関係」と言えるケースもあるのです。
依存関係では、相手の不在はとても気になります。旅行に行くと言われると寂しいと感じますし、自分以外の人間と遊びに行くと言われると嫉妬したりします。
それは、愛の感情ととても似ているので、混乱する人は少なくありません。
でも結婚となると、依存の場合、違和感が走ります。
きっとこれからも一緒にいるにはいる、だけど、ワクワクもしない、楽しくもないのです。
一緒に家具を選ぶことも、新居を選ぶことも、依存の関係では全く楽しくありません。
(2)彼氏以上にいい人はいないと思った
彼氏にプロポーズをされてから4ヶ月が経ちます。
プロポーズ自体、受けるか受けないかとても悩みました。
即決できず、一週間ほど考えた上で、彼氏以上にいい人はいないと思い、OKしました。。
しかし、日に日に迷いが生まれ、親への挨拶すらもできておらず、マリッジブルー?に陥り結婚に対して希望を持てなくなりました。むしろ結婚が人生の終わりであるように感じてしまいました。
理由は、よくわかりませんが2年も付き合っているのに何故か打ち解けられていないような気がするんです。またなんか合わないって思いながらずっと過ごしてきました。ただ彼氏が可愛いので受け入れてしまい、また彼氏が私にとても尽くしてくれるので、付き合う分には楽しいし愛情もありました。今でも彼氏に触れたくないとかそんなふうには思わないし好きな気持ちはあります。
しかし人生の最大の選択である結婚相手を彼氏にするというのは少し決め手にかけるというか、相手がいなくても大丈夫なのにわざわざ結婚したいともあまり思えません。
「彼氏以上にいい人はいない」
これは大きな間違いになるポイントです。
世の中でこの言葉は多くのケースでポジティブに使われていますが、実はそうでもないのです。
「この人以上にいい人はいない」
とは、どのような意味で使ったのかを考えてみましょう。
- この人より自分を愛してくれる人はいない
- この人よりお金持ちとはこの先出会えない
- この人よりイケメンとはこの先付き合えない
このようなことを考えたのではないでしょうか。
しかし、いないと思っていた人物がもしも表れたらどうするのでしょう?
「表れない」と自分で断言できているので「もしも」は想像できないかもしれませんが、迷う気持ちを「彼氏以上にいいひとはいない」と考えた場合は、自分の欲求に歯止めをかけているケースがあるので要注意です。
(3)お見合いの場合
婚約を破棄しようか悩んでます。
相手に対して、恋愛感情があるか分からなくなってきました。たんなるマリッジブルーならいいんですが。
指輪も買って顔合わせ食事会もやったんですが。
この方はお見合いだったようです。
お見合いの場合、「結婚」自体が目的となってしまうケースもあるでしょう。
そもそも結婚とは、結婚後の2人の人生のためにする手続きです。
しかし、お見合い、ましてや両親などが仕掛けたお見合いである場合、まずは相手とうまくやり、「結婚しましょう」という合意をとることが目的となってしまうことが少なからず起こり得ます。
上の引用のケースでは、いざ結婚が決まった時、「この人と一生生きていくのか。大丈夫かな」と我に返ったのかもしれません。
お見合いでは、結婚式まで挙げることを目標と考えることが多いので、その前に気づけたことはよかったのかもしれません。
2、マリッジブルーがあなたに語りかけるものを見極める
マリッジブルーの多くは、これからの生活の変化への不安です。
相手の親が「お嫁さん」として扱ってくることや、話の流れで子どもを作る話になれば母親になる準備も求められるのかもしれません。会社からは「既婚者」として扱われるようになり、友人の会話ではお気楽な話題からお金の話や将来の話など重めの話が出てくるようにも。
そんなとき思うのが、自分はそんなちゃんとした人になれるの?という不安かもしれません。なぜ急にそんなに変わってしまうんだろうと、周囲の変化にストレスはありませんか?
でも、そんな不安や心配は、彼と話して共有したり時には泣いて爆発したりすることで、だんだん緩和していきます。たいていの場合、マリッジブルーは克服できるものが多いのです。
しかし、「1」で見たように、マリッジブルーがあなたの心の奥にある相手との関係性に警鐘を鳴らしているケースもあります。
マリッジブルーを大別すれば、以下の3つに大別されるのではないでしょうか。
- 相手を嫌になってしまう(相手のことが嫌い)
- 自分を嫌になってしまう(相手のことは好き)
- 結婚におびえてしまう(相手のことは好き)
相手、自分、結婚。一番いやなものはどれですか?
もっとも注意すべきは「相手を嫌いになってしまう」マリッジブルーです。そんなときは、まずはしばらく距離をおくことで、自分の気持ちに静かに向き合う時間をもうけてみてはいかがでしょうか。
3、マリッジブルーで婚約破棄したい!しなければならない手続き
婚約破棄の可能性もある場合は、本項も確認していきましょう。
婚約破棄になった場合の手続きはどうすればよいのでしょうか。
婚約自体に法的な手続きはありませんから、婚約破棄にも法的な手続きは特にありません。ただし、対人面や契約関係での手続きが必要となるケースがあります。
(1)親や関係者に報告
親や、仲人、会社の上司や結婚式の招待客などに、婚約が破談になったことを伝えなければいけません。
当事者にとって、この手続きが一番辛いものになるでしょう。
一旦出した結婚式の招待状があるなら、婚約破棄の理由を説明しなければ納得しない友人・知人もいるはずです。
(2)結婚式場、新婚旅行のキャンセル
結婚式場の予約が済んでいるなら、式場のキャンセルが必要です。
キャンセルポリシーに則ったキャンセル料金が発生するでしょう。
婚約が破談になったなら早めに式場のキャンセルをしてください。
また、新婚旅行の手配をしていたなら、こちらもキャンセルが必要ですので忘れないようにしましょう。
(3)引っ越し
もしも婚約中に同棲していた場合には、引越しをしなければいけません。
どちらが出て行くのか、どちらも出て行くのか、話し合いで決めていきます。
基本的に賃貸物件の場合には、契約期間途中の引越しでも違約金が発生するケースはほとんどありません。
ただし、賃貸契約書の中には退去予告の規約があり、その規約に即した形で、引越しの30日前などに退去する旨を貸主や不動産屋に申し入れる必要があります。
婚約を破棄したからといって、双方が退去する場合には注意したいポイントです。
すぐに引越しをしたとしても、その後の1~2ヶ月間は家賃が発生する恐れがあります。
また、賃貸契約の中でも定期貸家契約になっている場合には、契約期間を満了するまでは家賃が発生します。
結婚に向けて同棲していたにもかかわらず、破談の可能性が高まっている場合には、一度住まいの契約内容を一度確認しておくといいでしょう。
4、慰謝料やキャンセル料は誰が支払う?割合は?
婚約破棄による慰謝料が発生するのか、式場や新婚旅行のキャンセル料は誰が払うのかについてお話しします。
(1)慰謝料について
婚約破棄を言い出した側に対し、破棄を言い渡された側が精神的な苦痛を受けたとして慰謝料を請求することは可能です。
婚約破棄の理由として最も多い「マリッジブルー」「性格の不一致」や「価値観の相違」などは正当な理由に当てはまらないため、それらを理由に婚約の破棄を言い渡された側は、申し出た側に対して慰謝料を請求できる場合があります。
つまり、あなたがマリッジブルーを原因として婚約破棄をしたのであれば、彼から慰謝料を請求されるおそれがあるということです。
しかし、婚約を破棄される側が次のいずれかに該当する場合には、破棄を申し出た側の慰謝料の支払いが不要です。これらの理由は婚約破棄の正当な理由として法的に認められているため、婚約破棄をする側に慰謝料を支払う義務は発生しません。
彼が次のケースに当てはまるのか、確認してみてください。
- 不貞がある場合
- DVをはたらいた場合
- 相手方に対するモラハラ等の重大な侮辱がある場合
- 精神障害を発症した場合
- 事故等で身体障害になってしまった場合
- 性的不能である場合
- 失業等による極度の経済力の低下
- 悪質な前科前歴があった場合
たとえば、女性が婚約をしている男性からDVを受けていた場合、女性が男性に婚約破棄を申し出ても、女性側に慰謝料の支払い義務はありません。
(2)慰謝料の相場
婚約破棄の慰謝料の相場は50万円〜200万円です。
金額は婚約期間や婚姻までの期間などによって大きく変動します。
(3)式場や新婚旅行のキャンセル料
結婚式場や新婚旅行、賃貸契約の違約金などキャンセル料金が発生してしまった場合には、どちらの名義で契約をしていたとしても、有責な当事者がキャンセル料金を負担します。
もしも彼は結婚を進めたいと思っているのに、あなたの気持ち1つで婚約破棄が決まった場合、あなたがキャンセル料の全額を負担せざるを得ないかもしれません。
とはいってもキャンセル料はカップル間で負担額を相談して決められますから、相談で合意したのであればそれに従います。
また、価値観の相違など婚約期間にお互いに結婚する意思がなくなった場合には、どちらも有責とは言えません。この場合もお互いに話し合って負担額を決め、一般的には折半となるケースが多いようです。
5、お金のことで話し合いがまとまらなかったら弁護士に相談
婚約破棄で揉めていたり、お金のことで話し合いがまとまらなかったりする場合には、弁護士に相談してみましょう。弁護士が両者の間に立ち、スピーディーに婚約破棄の問題を解決してくれます。
婚約破棄は精神的負担が大きく、周囲にも心配と迷惑をかけることになります。
婚約破棄に正当な理由がない場合には、弁護士に相談することで婚約不履行の調停を手配することも可能です。悩まずに一度弁護士に相談してみるといいでしょう。
まとめ
婚約破棄は、お互いに納得できていればできるだけスピーディーに行った方が賢明です。
式場や新婚旅行のキャンセル料金がかからないうちに手続きを済ませてしまいましょう。
しかし、一度結婚を決意した相手との破談は心に大きな傷を作ります。両者の話し合いで関係を修復できそうなら、今一度やり直すことも選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。関係修復の調停を弁護士に依頼することも可能です。もう一度幸せなカップルに戻れるかもしれません。
結婚という幸せのために、後悔のないように自分の道を選んでいきましょう。