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セックスレスで別れを検討中|判断基準と離婚のステップ

セックスレスで別れたい…別れるかどうかの判断基準と離婚する方法

セックスレスは夫婦関係にとって深刻な問題となり得ます。

愛情の表現としてのセックスの不足は、別れを考慮する理由にもなります。

この記事では、セックスレスの放置が関係に与える影響、対処法、そしてセックスレスを理由に離婚する方法について、詳しく解説しています。

セックスレスに悩む方々にとって、問題解決の手がかりを提供します。

弁護士相談に不安がある方!こちらをご覧ください。

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1、そもそもセックスレスとは?

セックスレスだと感じる程度は人それぞれ異なります。付き合いたての頃は毎日セックスしていたのに3日に1回になったからセックスレスだと感じる人もいれば、2〜3か月に1回程度のセックスしかしていなくても、特にセックスレスだと感じない人もいます。

このように、セックスレスは人によって考え方が異なりますが、日本性科学会によると、セックスレスとは「特別な事情がないにもかかわらず、カップルの合意した性交あるいはセクシュアル・コンタクトが1ヶ月以上ないこと」をいいます。セックスレスかどうかを判断する際は、1ヶ月が1つの目安になってくるでしょう。

まずは、パートナーとのセックスレスがどれくらい続いているのかを冷静に確認してみましょう。

2、セックスレスで辛い状況を放置するとどうなる?

セックスレスの問題に向き合おうとすると、相手から求められない現実を突きつけられているようで辛い気持ちになる人が多いです。

しかしながら、セックスレスの問題は想像している以上に深刻な問題であり、放っておけば時間が解決してくれるというものではありません。セックスレスを放置することには以下のようなリスクがありますのでよく確認しておきましょう。

(1)夫婦の不仲が進行する

夫婦が合意の上でセックスレスになっているのであればそれも一つの夫婦の形ですが、どちらかがセックスレスの状態を不満に感じている場合、夫婦の不仲が進行する可能性があります。

セックスレスの状況を改善したい妻は、「なんで私のことを求めてくれないの?」「私は夫にとってもう必要とされない存在なんだ」などと辛い気持ちになるでしょう。

逆に、夫からすると「毎日仕事で忙しいのにセックスを要求してくるなんて勘弁してほしい」「セックスだけが夫婦の愛の形じゃないだろ」などと妻からセックスを求められることを苦痛に感じる可能性があります。

このように、セックスレスに夫婦の一方もしくは双方が不満を持っている場合、時間が経つにつれて夫婦の不仲が進行する可能性があります。

(2)ストレスで心身に不調をきたすおそれがある

セックスレスは、人間の本能に関わる問題です。性欲は人間の三大欲求のうちのひとつであり、なくそうと思ってもなくせるものではありません。それにもかかわらず、パートナーに一切受け入れてもらえなければ、はけ口がなく、大きなストレスを抱えてしまうことになります。

その上に、セックスレスの問題は誰かに気軽に相談できるものではないので、一人で抱えこんでしまう人が少なくありません。パートナーに相談したいものの恥ずかしくてセックスレスの話題を切り出せない人もいるでしょう。

このように、誰にも相談できないまま時間が経過していくと、知らず知らずのうちにストレスとなり、心身に不調をきたすおそれがあります。

(3)浮気に走る可能性がある

満たされない性欲を抱えて辛い思いをしていると、やむにやまれず他の異性を求めて浮気に走ってしまう人もいます。浮気するつもりがなくても、辛いときに他の異性から優しい言葉をかけられるとなびいてしまうこともあるでしょう。

また、性交渉を拒否する側の配偶者も性欲が全くないのかというと、そういうわけではないことが多いものです。配偶者とはセックスする気分になれなくても性欲自体はある場合、配偶者以外の人との間で制欲を満たそうとするでしょう。

どちらにしても、夫婦間に自然な性交渉がない場合は、浮気の問題が発生しがちです。

3、セックスレスで別れた方がよいかどうかの判断基準

それでは、セックスレスが続いている場合、パートナーと別れた方が良いのでしょうか?夫婦にはそれぞれの形があるので、セックスレスだからといって一概に別れた方が良いとは言えませんし、別れるべき法的な判断基準もありません。しかしながら、セックスレスで苦しんでいるのであれば、以下の場合は離婚を検討してもよいでしょう。

(1)相手との話し合いが成立しない

セックスレスの話題はデリケートなので、夫婦それぞれ言いたいことがあってもなかなか言い出せていないケースが少なくありません。そのため、まずはセックスレスについて思っていることをお互いに話してみる話し合いの機会を作りましょう。

もっとも、セックスレスの話題になると相手がキレ出したり露骨に嫌な顔をして話し合いをしようとしなかったりする場合、セックスレスの問題を解決するのはかなり難しいといえます。このような場合には、離婚を視野に入れることもやむを得ないでしょう。

(2)子供がほしい

パートナーとセックスレスになっていれば、子供がほしいという夢を叶えることは難しくなります。もちろん、直接セックスをせずに最先端の医療を用いて子供を授かることは可能かもしれませんが、医療の力を借りるには夫婦双方の協力、時間、お金など様々なものを必要とします。

子供がほしいという気持ちを相手に伝えても相手が取り合ってくれない場合、離婚も現実的な選択肢の一つになってくるでしょう。

(3)スキンシップもない

セックス自体はしていなくても、ハグやキスなどを通して夫婦のスキンシップがあればパートナーの愛情を感じることができますし、ある程度はストレスも癒されるものです。しかしながら、セックスがないだけでなくスキンシップもないような場合は、すでに夫婦関係が冷え切っているのかもしれません。

(4)もう愛情がない

セックスが愛情表現の全てではありませんが、セックスを抜きにしても相手からの愛情を感じられない場合、結婚生活を継続していくのは精神的に大きな苦痛を伴います。結婚生活は良いことばかりではなく、時には大変な問題が起きることもあります。そのようなとき、相手からの愛情が感じられなければ夫婦で問題を一緒に乗り越えていこうという気持ちになれないでしょう。

また、自分自身が相手を愛していない場合、セックスレスを解消したいとも思わなくなっているかもしれません。愛のないセックスをするくらいなら、もう夫婦として一緒にいる必要はないと感じているのであれば、離婚をした方が心が楽になることもあります。

(5)浮気の衝動にかられる

浮気の衝動にかられる場合、パートナーへの愛が冷めているかパートナーとの間で性欲

を満たせていないかのどちらかである可能性が高いです。パートナーと婚姻関係にありながら浮気をしてしまうと、不貞行為として後に問題になります。パートナー以外の人との恋愛やセックスを求めてしまうのであれば、実際に浮気に走る前に夫婦関係を見直してみた方がよいでしょう。

4、セックスレスで旦那と離婚する方法

セックスレスを理由に旦那と離婚したい場合、すぐに離婚できるとは限りません。離婚するには適切な手順を踏んでいくことが重要となります。以下で、セックスレスの旦那と離婚する方法を見ていきましょう。

(1)証拠を確保する

離婚を切り出す前に、セックスレスに関する証拠を確保しておくべきです。証拠がなければ最終的に裁判になったとしても離婚が認められませんので、旦那との話し合いを有利に進めることも難しくなってしまいます。

まずは日々の生活や性交渉にことを継続的に日記に書くなどして記録していきましょう。たとえば、夫の帰宅時間や休日何をしていたか等細かく記録をつけていれば「セックスをする時間がない」などと夫が言っていたとしても、それは独りよがりの判断であることを裏付けることが可能です。

また、性交渉があった日、性交渉を求めた日、性交渉を拒否された日とその理由や旦那の発言内容等もメモしておくと良いでしょう。

それに加えて、セックスレスについてパートナーと話したことやセックスに関するパートナーの考えについて、メールの内容を保存したり話し合いをボイスレコーダーで録音したりすることも証拠の一つになります。

(2)離婚協議

夫婦が話し合いでお互いに離婚に合意した場合は、調停や訴訟といった裁判手続を踏まずに離婚が成立します。

もっとも、セックスレスはデリケートな問題なのでなかなか相手に切り出しにくいかもしれません。相手のことを責める形で話を切り出すのではなく、自分がどれだけ傷ついたか、自分にとってセックスがどれほど大切であったか等、自分の気持ちを正直に話すようにしましょう。

その際、相手から「セックスするから別れないでほしい」などと懇願され、引き留められるかもしれません。このパートナーの言葉に誠意が感じられるのであれば、結婚生活を続けてみるのも一つの選択肢でしょう。

しかしながら、すでに離婚の話を切り出した段階では、過去にもセックスレスの話を夫婦でしたにもかかわらず改善が見られなかったケースがほとんどです。

セックスを無理やりしようとするのはお互いにとって辛い時間になるでしょう。「私は自然なセックスを望んでいた。無理してまでセックスをすることは望んでいない。」などと自分の正直な気持ちを相手に伝えましょう。

(3)離婚調停

離婚の話し合いをしても平行線が続くようであれば、離婚調停に進むほかありません。

離婚調停とは、調停委員と裁判官をまじえた話合いによりお互いが合意することで紛争の解決を図る手続です。当事者だけでは冷静に話し合うことができなくても、調停委員という中立・公平な第三者が間に入ることでお互いが冷静に話し合うことが期待されます。

もっとも、調停は訴訟とは異なり、あくまでも話し合いによる解決を図る手続きです。そのため、調停でも話し合いがまとまらなければ、調停不成立となります。

(4)離婚訴訟

調停が不成立となれば、残るは離婚訴訟手続に進むほかありません。離婚訴訟は離婚調停と異なり、当事者双方が合意に至らなくても、裁判官が離婚成立・不成立の結論を判決として出すことになっています。

そのため、訴訟まで進めば離婚に関し成立・不成立の結論が出ることとなります。セックスレスの事実と、それが原因で夫婦関係が破綻していることを証拠で証明できれば、判決で強制的に離婚が認められます。

5、セックスレスで離婚する場合にもらえる慰謝料の相場は?

セックスレスで離婚する場合、慰謝料をどのくらいもらえるのか気になっている人も多いでしょう。慰謝料の金額は数十万円〜200万円ほどの範囲内で落ち着くことが多く、相場は100万円ほどです。

もちろん、個々の夫婦によって事情は異なりますので、より高額の慰謝料を請求したい方は一度弁護士までご相談いただくことをおすすめします。

セックスレスで離婚する場合の慰謝料について詳しくは、こちらの記事も併せてご参照ください。

6、別れるか迷ったときはセックスレスの解消を検討してみよう

セックスレスで苦しんではいるものの、相手と別れるべきか迷っている場合、セックスレスの解消を検討してみるのも良いでしょう。セックスレスの解消を試みずに勢いで離婚を決めてしまうと、離婚が成立したとしても後悔する可能性があります。

まずは話し合いをしてお互いの正直な気持ちを伝えたり、セックスができなくても日常的なスキンシップを増やしたりしていくのも良いでしょう。

また、結婚生活はセックスが全てではありません。セックス以外にお互いの気持ちが通い合える趣味を見つけたりお互いが過ごす時間を増やしたりすることで、セックスレスでも愛情を確かめ合える方法もあるでしょう。

セックスレスの解決策について詳しくは、こちらの記事も併せてご参照ください。

7、セックスレスで別れたいと思ったら弁護士に相談を

セックスレスで別れたいと感じた場合、感情を相手にぶつけてしまうと後悔する事態に陥る可能性があります。離婚するにしてもしないにしても、まずは離婚に関する解決実績豊富な弁護士にご相談いただき、法律的な観点からの客観的なアドバイスをもらいましょう。

弁護士にご依頼いただければ、離婚手続を進めていく際、弁護士が代理人として動いていきます。手続きの煩わしさやパートナーと対面することからも解放されますので、安心してご依頼ください。

セックスレスで別れたい場合に関するQ&A

Q1.セックスレスで辛い状況を放置するとどうなる?

  • 夫婦の不仲が進行する
  • ストレスで心身に不調をきたすおそれがある
  • 浮気に走る可能性がある

Q2.セックスレスで別れた方がよいかどうかの判断基準とは

  • 相手との話し合いが成立しない
  • 子供がほしい
  • スキンシップもない
  • もう愛情がない
  • 浮気の衝動にかられる

Q3.セックスレスで旦那と離婚する方法

  • 証拠を確保する
  • 離婚協議
  • 離婚調停
  • 離婚訴訟

まとめ

セックスレスの問題はデリケートなので、誰にも相談できず一人で抱え込んでいる方が多いものです。一人で抱え込むことで心身に支障をきたす可能性もありますので、弁護士やカウンセラー等第三者に相談するようにしましょう。

離婚を真剣に考えている場合は、早い段階で弁護士にご相談いただければ今後の流れや手続きなど、最善の対処法を一緒に考えさせていただきます。

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