不倫はリスクを伴う行為であり、そのリスクは時間が経つほど増大します。
今回は不倫期間に焦点を当て、早めに解決する方法や長期不倫のリスクについて、離婚のベリーベスト法律事務所の弁護士監修の上、詳しく解説します。
1、不倫の期間はどのくらい?
まず、世の中の女性のどれくらいの方が不倫の経験があるのか、そしてその期間はどの程度なのかを見ていきましょう(恋人がいたことのある20代~30代の独身女性200人に対するアンケートより。R25調べ)。
(1)不倫経験の有無
- 経験がある・・・25.5%
- 経験はない・・・74.5%
なんと、4人に1人の女性が不倫の経験があるという結果でした。
(2)不倫期間
- 1か月未満・・・・・5・9%
- 1~3か月・・・・13.7%
- 4~6か月・・・・13.7%
- 7~12か月・・・19.6%
- 1年~3年・・・・31.4%
- 3年~5年・・・・・9.8%
- 5年以上・・・・・・5.9%
不倫の期間は、7か月から3年の間に約半数が入っています。全体的に長めの印象ではないかと思います。
2、不倫期間が終わるきっかけ
不倫が終わるきっかけとしては、以下のようなものが多いようです。
(1)離婚に踏み切れず夫・妻のもとへ戻る
不倫相手に対しては離婚すると言いながらも世間体や子供のことを考えるとなかなか離婚に踏み切れない、ドラマ等でよくありそうな話ですが、現実の世界でも多いようです。
不倫相手はしびれを切らし、その結果不倫が終わることも多いのではないでしょうか。
(2)職場でばれて噂になる
会社内で不倫関係にある方もいらっしゃると思います。
しかし、不倫関係とは周りから認められにくいもの。ばれてしまった場合には不倫関係が終了することも多いでしょう。
(3)夫・妻にばれる
ささいなきっかけから不倫の疑いを持たれ、メール・LINEを見られる、探偵を使って調査されるなどしてばれてしまうことがあります。
このような場合には、もはや不倫関係を続けることは困難を極めるでしょう。
(4)ケンカが多くなる
不倫関係にあると、交際していることを公にはしにくいものです。
デートの場所をどこにするか、時間をどのように確保するか、今後の関係はどうするかなど、不倫関係にあるからこそのストレスや負担が伴います。
そのような原因からケンカをすることが多くなり、愛情が冷めてしまうことも多いようです。
3、不倫期間を終わらせる方法
(1)不倫のリスクを考える
不倫関係には多くのリスクが伴います。その代表的なものが、慰謝料を請求されることや、周りの人間関係に影響が及ぶことです。また、不倫相手からの嫌がらせやストーカー被害に遭う可能性もあります。これらのリスクを避けるためには、不倫関係を早期に終わらせることが必要です。不倫相手には、早めに関係を絶つことを伝えるべきです。
(2)仕事や趣味に打ち込む
不倫関係を続けてしまっている理由として、もやもやした気持ちを忘れるとかストレスを発散するためということを挙げられる方もいます。しかし、そんなときこそ、自分が本当に打ち込めることを見つけるべきです。例えば、仕事に没頭することでキャリアアップを目指す、趣味に没頭して才能を磨くといったことです。何かほかに本気で打ち込めることがあれば、不倫に費やす時間が惜しくなり、踏ん切りをつけることができるかもしれません。
(3)自分の将来を考える
不倫関係から結婚に至るケースはあまり多くないようです。何が幸せかは人それぞれですが、結婚して平和な家庭を築きたいということであれば、不倫関係を続けるのは得策ではありません。自分の将来を考え、不倫関係から脱却し、新たな恋愛に進むことが必要です。そうすることで、将来的には本当に幸せになることができるかもしれません。
4、不倫期間には要注意?改めて知っておきたい不倫のリスク
ここで改めて知っておきたい不倫のリスクをまとめていきます。
(1)不倫相手の配偶者から慰謝料を請求される
不倫の一番のリスクは、なんといっても慰謝料を請求される可能性があるということです。
そこで、慰謝料の金額はどの程度なのか、どのような考慮要素によって金額が決まるのか等について見ていきましょう。
①金額の相場は?
実は、不倫慰謝料の金額に明確な基準はありません。
なぜなら、慰謝料とは不倫をされた人が被った精神的苦痛を金銭に換算したものであり、人によってどの程度の精神的苦痛を被るかや、不倫の実態、不倫の結果婚姻関係がどうなったのかなどは、事案によって全く異なるからです。
裁判例を参考に、おおまかな目安を表にすると次のとおりです。
不倫の結果夫婦関係がどうなったかによって金額が異なることが多いようです。
不倫慰謝料の目安 | |
夫婦関係に変化がない場合 | 50万円~100万円 |
不倫が原因で別居に至った場合 | 100万円~200万円 |
不倫が原因で離婚に至った場合 | 200万円~300万円 |
②期間によって金額は変わる?
不倫慰謝料の金額は様々な要素の総合考慮によって決まります。
不倫の期間が長ければ金額は大きくなる可能性がありますし、短ければそれほど高額にはならないかもしれません。
不倫期間のほかにも、
- 婚姻期間、不倫前の夫婦生活の状況(すでに夫婦関係が破綻していたのか、円満であったのか等)
- 不倫発覚後夫婦関係がどうなったか
- 配偶者(慰謝料請求者)の落ち度の有無
- 不倫相手の認識(既婚者だと知っていたか否か等)
- 不倫を主導したのか否か
- 不倫発覚後の態度(真摯に謝罪した、明確な証拠があるにも関わらず否認した、社会的制裁を受けた等)
- 夫婦間の子供の有無
- 子供への影響
などなど、様々な事情によって金額が異なります。
このように、不倫慰謝料の金額は明確に決まるものではありません。
しかし、弁護士などの専門家であれば、適切に事情を把握したうえ、おおよその目安を伝えることはできるでしょうし、実際に紛争になった場合には的確な主張をして慰謝料の金額を減額させることができるかもしれません。
不安な方はぜひ一度弁護士に相談してみるとよいでしょう。
(2)嫌がらせを受ける
不倫には、上記のような法的なリスクのほかにも、様々な事実上のリスクが伴います。
例えば、不倫相手の配偶者から嫌がらせを受けることもあるようです。
探偵を雇われた上家をつきとめられた上車にいたずらをされる、職場をつきとめられ職場内で言いふらされる、ネット上で個人を特定された上で誹謗中傷されるなどなど、枚挙に暇がありません。
もちろんそのような嫌がらせが許されるわけではありませんが、回復し難い被害が生じてしまう場合もあるので、よく理解しておく必要があります。
(3)社会的信用を失う
嫌がらせを受けた結果、社会的信用を失う場合もあります。
不倫相手が職場など同じコミュニティの人であった場合、コミュニティ内で不倫の事実が広まってしまえば、そのコミュニティ内での2人の信用はガタ落ちでしょう。
仕事をやめざるを得なくなるかもしれません。
(4)あなたの大事な時間を無駄にする
不倫関係は最終的に不幸な結末で終わることが多いようです。
そうなってしまった場合、不倫に費やした時間は無駄だったと後悔することになるかもしれません。
過ぎた時間は戻ってきません。
あなたの大切な時間を無駄にしないためにも、早く不倫から手を引いたほうが得策なのではないでしょうか。
Q&A
Q1.女性の不倫経験の有無は?
経験がある・・・25.5%
経験はない・・・74.5%
なんと、4人に1人の女性が不倫の経験があるという結果でした。
Q2.不倫期間が終わるきっかけは?
不倫相手に対しては離婚すると言いながらも世間体や子供のことを考えるとなかなか離婚に踏み切れない、ドラマ等でよくありそうな話ですが、現実の世界でも多いようです。
不倫相手はしびれを切らし、その結果不倫が終わることも多いのではないでしょうか。
Q3.不倫は無駄?
不倫関係は最終的に不幸な結末で終わることが多いようです。
そうなってしまった場合、不倫に費やした時間は無駄だったと後悔することになるかもしれません。
不倫の期間まとめ
今回は不倫のリスクや終わらせ方について書いていきましたが、いかがでしたか?
参考にしていただき、不倫関係に悩んでいる方がそこから脱却することの一助になれば幸いです。
またもし万が一、不倫のことで揉め事となってしまった際には弁護士への相談がオススメです。その際にはこちらも併せてご参照ください。