「不倫が癒し」という言葉を聞いたことはありますか?不倫という行為は社会的には忌避されるものですが、不思議なことに、癒しを求めて不倫関係を続ける人もいるのです。
不倫に走る理由は様々ですが、その中には心の癒しを求める人もいます。しかし、不倫には大きなリスクが伴うことを理解しておかなければなりません。
今回は、不倫と癒しについて以下の点を詳しく解説します。
・不倫が癒しになる理由と心理
・既婚者が不倫に走る5つの理由
・不倫関係を終わらせるための方法
これらの情報は、不倫に関して悩んでいる方にとって参考になるでしょう。
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目次
1、不倫相手に求めているのは癒し?なぜ不倫をしてしまうのか
そもそも、既婚者がどうしてわざわざ不倫をするのでしょうか?このとき「癒し」がキーワードとなります。
以下では、不倫が既婚者に癒しをもたらしているのかどうか、考えてみましょう。
(1)妻から尊重してもらえない
まず、妻より立場が弱く、常日頃から妻には尊重してもらえていない男性が、不倫に走る傾向があります。このパターンでは、不倫相手の彼女に癒しを求めることが多いです。
家庭生活では自分の居場所がないので、不倫相手の彼女との時間で癒しを得て、ストレスとのバランスをとっているのです。
(2)年下の彼女が尊敬してくれる
また、年下の彼女が自分のことを尊敬してくれたり褒めてくれたりしてくれるので、単純に優越感を感じられてうれしい、ということもあります。
妻や仕事の同僚などには当たり前のことでも、年下の不倫相手にはわからないことも多く、いちいち感心してくれるので、自分が偉くなったように感じられるのです。
(3)家庭や仕事に忙しい人
日々の家庭と仕事の往復で疲れ切っている方には、年下の彼女との時間が唯一の癒しになります。不倫相手と過ごす時間に、息抜きができる、という人もいます。
人は、子どもの頃は親に守られますし、家庭を持つまでは自由奔放に生きることができます。しかし、結婚して家庭を持ち、子どもが生まれたらそういうわけにはいきません。自分が妻や子どもを守るべき立場になるからです。
そのようなプレッシャーの中で窮屈に生きているとき、不倫相手と会って気兼ねなく甘えることができたら、その時間は大きな癒しとなります。
毎日、深夜に及ぶ激務が続いていて、たまの休日には家族サービスを求められるので、やっていられないと感じているサラリーマンなどもいますが、そういった方も、不倫相手と過ごすゆっくりとした時間が癒しとなります。
(4)自分の話を聞いてもらえる
「妻は自分の話を聞いてくれないが、不倫相手はよく話を聞いてくれるし、理解してくれる、物わかりが良い」ということで、不倫にはまっていく人も多いです。こうしたとき、不倫相手も「奥さんとは違って物わかりの良い自分」に酔っていたりします。
「駄目な男を好きになってしまう」タイプの女性と、癒しを求める既婚男性が不倫関係になってしまうことも多いです。
以上のように、既婚者が不倫をするとき、癒しを求めていることが実際に非常に多いです。もし、心当たりがあるなら、一度振り返って考えてみましょう。
2、その他既婚者が不倫をする理由
既婚者が不倫をする理由としては、癒し以外の要素もあります。以下で、どのような理由があるのか、典型的なものをご紹介します。
(1)性的な欲求
男性が不倫をするときには、性的な欲求のはけ口であることが非常に多いです。このことは、特に妻が妊娠中に不倫するケースが多いことからもわかります。
妻とはセックスがなくなっていても、不倫相手との彼女との性交渉には非常に積極的な男性もたくさんいます。妻は相手にしてくれないプレイを試してみたり、妻には言えない性的な嗜好を不倫相手となら楽しめたりするパターンもあります。
また、不倫相手と身体の相性が合うこともあります。結婚相手とたまたま身体の相性が合えば良いですが、実際にはそうとも限りません。そんなとき、不倫関係になった彼女と相性がぴったり合えば、お互いに離れがたくなってしまいます。
(2)まだ遊びたい
結婚したけれども、まだまだ遊び足りない人がいます。これまでまったく遊んでいなかったけれども、中年になってから不倫や遊びに目覚め、はまってしまうパターンも多いです。
こうした男性は、一度不倫の楽しさや刺激を知ってしまうと、なかなかやめられなくなりがちです。1人の不倫相手と別れても、次々に新しい不倫相手を見つけて繰り返してしまうことも特徴的です。仕事や家庭も楽しめず、趣味もないので他に楽しいことがないという男性に多いパターンです。
「これが最後」など、自分の心に言い訳をしていることもよくありますので、心当たりがある場合、自問自答してみましょう。
(3)現実逃避
現実逃避のために不倫をする男性は非常に多いです。仕事で大きなプレッシャーがかかっていたり、管理職になって重い責任が発生しているけれども、方や家庭では、妻と子どもに気を遣い、家族サービスをしなければならなかったりして、現実はストレスが大きすぎるものとなっている方のパターンです。
そんなとき、不倫をして「この子と一緒に何もかも放り出して逃げ出せたら、どんなにいいだろう」などと考えます。そんな思いから、自分の希望もない交ぜになって、不倫相手に対して「妻と別れて君と結婚する」などと言ってしまうこともあります。
(4)恋愛体質
恋愛体質の人は、周囲に気になる人がいると放っておけないことがあります。職場やサークルなどで出会いがあると、「これは運命的な出会いだ」と感じてしまいます。
「妻より先に不倫相手と会っていたら、妻と結婚しなかったのに」などと思って不倫にのめり込んでしまうのです。不倫相手と交際しているときには一生懸命になるので、彼女の方も喜んで、お互いに燃え上がりやすいです。
しかし、このタイプの人は、結局恋愛体質なだけなので、他に気になる人がいたら、すぐにそちらに乗り換えてしまいがちです。そうして周囲に好みのタイプの人がいると、次々に不倫を繰り返してしまうのです。
(5)そもそもモテる
女性にモテるタイプの男性はいます。そういった人は、たとえ結婚しても、女性の方が放っておかないものです。また、社会的地位が高い男性や経済的に余裕のある男性にも、女性が寄ってきます。
このように、女性の方が放っておかず、不倫のチャンスが多いので、男性の方も、深く考えずに不倫に走ってしまいます。医師などに不倫が多いのも、このパターンです。
3、明るい未来はない?不倫の末路
以上のように、不倫の動機は非常にたくさんあるのですが、どのような理由であっても、不倫の末路は明るいものではありません。以下のような不利益が待っているので、注意が必要です。
(1)家庭が崩壊する
1つは、家庭が壊れることです。不倫が妻にバレると、当然「離婚」のリスクが発生します。不貞(不倫)は離婚原因になりますので、妻が離婚したいと言ったら、基本的に離婚に応じるしかありません。
子どもがいる場合、ほとんどのケースで妻が親権者となるでしょう。不倫が原因となって離婚した場合、子どもとの面会交流を拒絶する妻が多いので、離婚後は子どもと会えなくなることも多いです。ちょっとした遊びの不倫により、家庭が崩壊して人生が狂ってしまうおそれがあります。
(2)高額な慰謝料や財産分与の支払
不倫が原因で妻と離婚することになったら、妻からは不倫慰謝料を請求されます。また、夫婦共有財産がたくさんある場合には、高額な財産分与も必要となります。
慰謝料と財産分与を会わせて数千万円になるケースなどもあります。それだけのお金を支払ったら、自分の手元にはほとんどお金が残りません。離婚して家族もお金も失って、0からのやり直しになってしまいます。慰謝料を分割払いにすると、マイナスからのスタートです。
(3)キャリアを失う
仕事内容によっては、キャリアを失うこともあります。不倫したからと言って懲戒事由にはなりませんが、会社に知れると、人事評価に隠れた影響が及び、将来昇進できなくなることもあります。出世街道を邁進してきたのに、人生の進み方が変わってしまうことになるのです。
(4)泥沼のトラブルになる
不倫をすると、妻が不倫相手に慰謝料請求することが多いです。そうなると、自分は、妻と不倫相手の彼女との板挟みになって、いよいよ立場が悪くなります。
不倫相手には悪いと思いながらも妻の元に戻っていく人が多いですが、戻ったからと言って妻が許してくれるものでもありません。妻が彼女に裁判を起こしたら、自分も裁判に呼ばれますし、妻からも不倫相手からもいろいろなことを言われて、非常にストレスが溜まります。こうなったら、もはや癒しどころではなく、頭痛の種にしかなりません。
4、不倫関係をスムーズに終わらせる方法
このように、不倫は非常にリスクが高いので、なるべく早めに終わらせるべきです。おすすめの方法は、不倫相手との連絡を断つことです。いきなり連絡をやめることが難しいなら、メールやLINEの返信の頻度を落としていきましょう。
「会いたい」と言われたら、「仕事がいそがしくなった」などと言って会わないようにします。こうして自然にフェードアウトするのが一番良い方法です。間違っても、夜に2人で会ってはいけません。また、「絶対に流されない」強い気持ちがある場合にも、会うのはお勧めではありません。
会うと、どうしても引きずられますし、不倫相手に泣かれたりすると、結局ずるずるとつきあいが続いてしまうからです。別れの言葉を告げるときには「妻にバレた」「妻にバレそうになっている」というのがもっともスムーズです。
5、不倫相手への未練を断ち切る方法
不倫相手への未練があるときには、「自分の立場」というものを考えましょう。自分には妻も子どももいる、そして、仕事もしており社会人としての地位と責任もある。そのようなときに不倫をすると、どのようなリスクがあるのかも考えるべきです。そうしたら、「不倫など、している場合ではない」ことがわかるはずです。不倫に癒しを求めていたのなら、もっと別のことに癒しを求めましょう。
趣味がない人は、是非とも趣味を持つことをお勧めします。会社の同僚や仕事仲間と話をして、関心を持てそうなことがあったら試してみましょう。たまには妻の話に耳を傾けて、妻と一緒の趣味を始めるのも良いですし、子どもの勉強を見てあげたりするのも良いです。
ともかく、既婚者が不倫をすると、失うものが多すぎます。実際には「未練がある」「断ち切れない」などと悠長なことを言っている場合ではないので、妻にバレる前に、とにかく早めに別れてしまうことが得策です。
まとめ
不倫に癒しを求める男性は多いのですが、そうした癒しは、まやかしの癒しです。不倫によって得られるものは小さく、失うものが大きすぎます。
今、不倫している方がいるなら、とにかくお早めに別れることをお勧めします。