浮気が旦那にバレたことにより、浮気の後悔が襲ってきていませんか?
浮気をしている間は新鮮で刺激的に感じることもあり、夫との絆が薄れがちです。しかし、浮気がバレる瞬間、夫を失う可能性や離婚の危険性に直面し、後悔の念が込み上げます。このような状況で、どのように行動すべきでしょうか?
ここでは、浮気を後悔する妻が検討すべき重要なポイントをご紹介します。また、離婚が迫る場合の対処法や、夫婦関係を修復するための方法についてもアドバイスします。
不倫についてはこちらの記事をご参照ください。
なお、不倫慰謝料の相場についてはYouTubeでも解説しているので併せてご参照ください。
目次
1、浮気が旦那にバレたときに妻が後悔するケース
浮気をしている時には気にしていなかったものの、浮気が旦那にバレたことで後悔するような方も多いでしょう。
一体どのようなケースで妻は浮気を後悔するのでしょうか?よくある5つのケースをご紹介します。
(1)旦那を傷つけた
浮気が旦那にバレれば、当然ながら旦那を深く傷つけることになります。悲しんだり怒ったりしている旦那を見て、旦那を傷つけたことを自覚するはずです。そうすると、「大切な人を傷つけた」と自分の行いに罪悪感を覚えて後悔することになります。
浮気は夫婦の信頼関係を壊す行為であり、壊れた信頼関係を修復することは簡単ではありません。その結果、旦那から離婚を突きつけられてしまう可能性もあるでしょう。
一時的な感情や軽率な行動によって大切な人や家族を失って初めて事の重大さに気付き、後悔することになります。
(2)浮気相手に迷惑をかけた
浮気を知った旦那が怒りを覚え、浮気相手を突き止めることもあるでしょう。そうすれば、浮気相手に連絡を取って怒りをぶつけるようなことも考えられます。浮気相手の職場や自宅などに押しかけてしまうようなこともあるかもしれません。
浮気相手に恋愛感情を持って浮気をしていた場合、浮気相手にこうした迷惑をかけてしまうことで後悔を覚えてしまいます。また、浮気相手も既婚者だった場合、浮気相手の家族にも浮気がバレてしまえば、泥沼化する恐れがあります。
(3)離婚を余儀なくされた
旦那が浮気を許すことができなかった場合や、浮気発覚後に夫婦関係の修復が難しかった場合には、離婚を余儀なくされることもあります。
出来心で浮気したに過ぎない場合には、離婚を余儀なくされたことで大きく後悔するはずです。離婚後は孤独に過ごすことになり、将来への不安も大きくなるでしょう。
(4)慰謝料を請求された
旦那に浮気がバレれば、浮気の慰謝料を請求される恐れがあります。
離婚しない場合は同じ家計から支払うことになるため慰謝料を請求されないケースが多いですが、離婚するのであれば慰謝料を請求されることになるでしょう。
浮気の慰謝料相場は50~300万円程度と決して安いものではありません。
浮気相手も既婚者だった場合には、浮気相手の配偶者からも慰謝料を請求される可能性があります。そうすれば、多額の慰謝料を支払う必要ことになり、浮気をしたことを後悔することになります。
(5)子供と離ればなれになった
旦那に浮気がバレて離婚することになれば、未成年の子供がいる場合はどちらか一方の親が親権を持つことになります。
旦那が親権を持つ場合、子供と離ればなれで暮らすことになってしまい、浮気を後悔することになるでしょう。面会交流を決めていても毎日子供に会えるわけではないため、子供の成長を側で見守ることができません。
浮気をしなければ子供と離れることはなかったと悔やむことになります。
2、浮気が旦那にバレたら離婚は避けられない?
浮気が旦那にバレたら離婚を突きつけられる恐れがあります。
浮気がバレたもののどうにか離婚を避けたいという場合、離婚は回避できるのでしょうか?
(1)不貞行為があると法定離婚事由に該当する
夫婦の話し合いによる離婚協議の場合、離婚理由に関係なく双方が合意すれば離婚することができます。逆にいえば、離婚に合意しなければ協議では離婚を回避できるということです。
しかし、浮気は法律上では不貞行為と呼ばれ、法定離婚事由に定められています。
法定離婚事由とは法律で定められた離婚理由で、法定離婚事由だと裁判で認められれば合意がなくても離婚が成立してしまいます。そのため、協議では離婚を回避できたとしても、最終的に裁判では離婚を回避できない可能性があります。
(2)証拠がなければ離婚を回避できる可能性はある
夫が浮気を立証できるような証拠を持っていないのであれば、離婚を回避できる可能性は残ります。なぜならば、不貞行為は法定離婚事由に該当しますが、裁判では法定離婚事由を立証できる証拠が必要だからです。
夫が浮気の証拠を持っていないのであれば、裁判で離婚は認められないでしょう。また、証拠があったとしても裁判所が不貞行為と認めるような証拠でなければ、離婚は認められません。
(3)夫婦関係の修復も不可能とは限らない
旦那に浮気がバレたとしても、夫婦関係が修復不可能とは限りません。妻の努力次第で夫婦関係が修復できる可能性もあり、関係が修復されれば離婚も回避できます。
ただし、すぐに関係が修復できるわけではないため、関係修復には時間を要することになるでしょう。旦那に浮気を許してもらい、浮気によって失われてしまった信頼を取り戻すことが大切です。
3、浮気が旦那にバレたら離婚条件はどうなる?
浮気が旦那にバレて離婚が回避できない場合、離婚条件が不利になるのではないかと不安になる方も多いでしょう。
浮気がバレて離婚する場合の離婚条件について解説します。
(1)慰謝料は請求される可能性がある
浮気が原因で離婚する場合、慰謝料を請求される可能性があります。
浮気の慰謝料相場は50~300万円程度だといわれています。
慰謝料の金額はさまざまな要素が考慮して決められるため、状況によって金額は異なります。浮気期間の長さや不貞行為の回数、妊娠の有無、浮気が発覚した後の反省の態度などが主な判断材料になり、浮気の悪質性が高いと判断されれば、高額の慰謝料が認められやすくなります。
その他にも、婚姻期間が長い場合や、幼い子どもがいる場合などには離婚によって受ける精神的苦痛が大きいと判断され、慰謝料の金額が増額される傾向にあります。
(2)財産分与には影響しない
離婚時には夫婦の財産を分配する「財産分与」が行われます。財産分与では、婚姻期間中に夫婦が協力して築いた財産が分配されます。
この財産分与に離婚原因は影響しません。そのため、浮気が原因で離婚するからといって財産分与の分配率が減少することはなく、通常通りに分配されます。
財産分与における共有財産の分配は、夫婦で二分割することが一般的です。
(3)親権にも原則として影響しない
婚姻期間中は共同親権ですが、離婚するとなれば一方の親だけが親権を持つことになります。
親権を決める際にも、浮気をしたことは原則として影響しません。
ただし、浮気のために子供の養育を放棄していたような場合などでは、親権を獲得できない可能性もあります。例えば、浮気相手とばかり会っていて育児を放棄していた場合や、浮気相手と同棲するために子供を置いて家を出て行ってまっていたような場合などが挙げられます。
(4)親権を獲得した場合は養育費を請求できる
親権を獲得した場合には、夫に養育費を請求することができます。
養育費とは、子供の監護や教育のために必要な費用のことを指します。離婚をしても子供が自立するまでの扶養義務が無くなるわけではないため、夫に支払ってもらうことが可能です。
養育費も浮気に関係なく請求することができ、金額に影響を及ぼすこともありません。
4、旦那から浮気を理由に離婚を突きつけられたときの対処法
浮気がバレたことで旦那から理由を突きつけられても離婚を回避したいという場合には、以下のような対処法が考えられます。
(1)浮気をただちにやめる
浮気の期間が長ければ長いほど浮気相手に情が湧いてしまい、別れを告げることが辛いと感じてしまいます。
しかし、旦那と離婚したくないのであれば、浮気をただちにやめましょう。浮気相手との交流を続けながら離婚を回避できるはずなどありません。
浮気相手と別れる際には、別れ話をするために連絡を取ることも旦那には伝えておくべきです。そうすれば、変な誤解を招くような事態を避けられます。
そして、関係を清算した後は連絡先を消し、二度と連絡しないようにすべきです。
(2)離婚届不受理申出をしておく
旦那に離婚を突きつけられた際には、念のため「離婚届不受理申出」を行いましょう。
離婚届不受理申出とは、離婚届が提出されても受理されないように、あらかじめ役所に申し出をしておくことです。
離婚届不受理申出を提出しておけば、たとえ旦那が勝手に離婚届を提出しても受理されなくなるので、勝手に離婚されるという事態を防止できます。
(3)誠心誠意、謝罪する
旦那に対しては誠心誠意、謝罪することが大切です。
浮気によって妻に裏切られた旦那は傷ついており、裏切られたと感じています。そのため、浮気を後悔していることや、旦那を傷つけてしまったことを申し訳なく思っていることを伝え、心からの謝罪をしてください。
一度の謝罪で許してもらえるとは限らないですし、許してもらうには時間がかかることも覚悟しておきましょう。
(4)誓約書を作成する
言葉で謝罪することも大切ですが、行動で示すことも重要です。
誓約書を作成し、浮気関係を清算することや、二度と浮気をしないという約束を書面に残しましょう。こうした約束を破った場合には慰謝料○○円を支払うといった内容を誓約書に記載することも有効です。
ただし、誓約書に記載した内容は法的拘束力を持ち、浮気や慰謝料を支払うことを認めた有力な証拠になりますので、約束は必ず守らなければなりません。万が一、後で約束を破った場合には、記載通りの支払いを命じられる可能性が高いです。
誓約書を作成することにデメリットを感じるかもしれませんが、旦那の信頼を取り戻すためには重要な書面だといえます。
5、浮気が旦那にバレた後、夫婦関係を再構築する方法
離婚を回避できたとしても、家庭内別居や仮面夫婦の状態が続けば、いずれ離婚に至る可能性が高くなります。元どおりの幸せな家庭生活を取り戻すためには、浮気した妻の側から夫婦関係を再構築する努力をすることが必要となります。
(1)浮気の原因や自分の気持ちを正直に話す
夫婦関係を再構築するには、浮気の原因や自分の気持ちを正直に話すことが大切です。
浮気に「寂しかった」「旦那が冷たくなった」「セックスレスが辛かった」などの理由があるのであれば、話し合うことで今後の改善点が見えてくるでしょう。
ただし、どのような理由があったとしても浮気をしてもいいという理由にはなりません。そのため、自分が悪かったことを前提にして話すことが大切です。
(2)時間をかけて旦那の信頼を取り戻す
浮気によって旦那からの信頼は失ってしまっています。そのため、旦那の信頼を取り戻すことが今後の夫婦関係を再構築するための重要な部分になってきます。
ただし、すぐに信頼を取り戻せるものではないため、時間をかけることが大切です。感謝は言葉でしっかり伝えてコミュニケーションを増やし、徐々にスキンシップも増やすなどして、愛情表現をしていくとよいでしょう。
(3)夫婦カウンセリングを利用する
夫婦だけでの話し合いが難しい場合や、どのように今後の関係を再構築すればいいのか分からない場合には、夫婦カウンセリングを利用してみることも有効です。専門的な知識とノウハウを持った第三者が介入することで話し合いを進めやすくなりますし、お互いに本音も言いやすくなるでしょう。
夫婦の問題は周囲の人に相談しにくいことも多いので、専門家に相談してみることも検討してみてください。
(4)夫婦関係調整調停を申し立てる
円満な夫婦関係を取り戻したい場合には、裁判所における手続きのひとつである「夫婦関係調整調停」を利用するという手段もあります。
夫婦関係調整調停は、離婚調停とは反対に、失われた夫婦関係を調整して円満な関係を取り戻すという目的を持って行われます。
裁判所に選任された調停委員が両者の意見を聞き、話し合いがまとまるようにサポートしてくれるため、公平性を保ちながら話し合うことができます。また、客観的な視点や双方の意見を第三者がまとめてくれることから、夫婦関係を再構築するための解決策も見えてくる可能性が高まります。
浮気が旦那にバレて離婚に関するQ&A
Q1.浮気が旦那にバレたときに妻が後悔するケースとは?
- 旦那を傷つけた
- 浮気相手に迷惑をかけた
- 離婚を余儀なくされた
- 慰謝料を請求された
- 子供と離ればなれになった
Q2.浮気が旦那にバレたら離婚は避けられない?
- 不貞行為があると法定離婚事由に該当する
- 証拠がなければ離婚を回避できる可能性はある
- 夫婦関係の修復も不可能とは限らない
Q3.浮気が旦那にバレたら離婚条件はどうなる?
- 慰謝料は請求される可能性がある
- 財産分与には影響しない
- 親権にも原則として影響しない
- 親権を獲得した場合は養育費を請求できる
まとめ
旦那に浮気がバレたら離婚や慰謝料などさまざまな問題が生じることが予想されます。
夫婦関係の再構築を目指すことで離婚を回避できるようなケースもありますが、どうしても旦那が浮気を許せない場合には離婚が避けられないかもしれません。
そうした場合は一人で解決しようとせずに、専門家である弁護士を頼りましょう。
浮気をしたことは離婚や慰謝料で不利になってしまいますが、弁護士のサポートを受ければ被害を最小限に抑えられる可能性が高まります。
もちろん、離婚しない場合も夫婦関係調整調停に関する相談もできるため、まずは相談することから始めてみてください。