「旦那が無職になってしまった…」妻の不安は計り知れません。特に子供がいる場合や妊娠中のケースでは、「一体どういうつもりなの!?」と無職の旦那の行動が理解できずに頭を抱えてしまう人も多いでしょう。
しかし、この状況を乗り越えるためには、次のようなポイントに注意する必要があります。
- 無職の旦那と共に就職活動に取り組む
- 経済的困難を乗り越えるための家事分担の再構築
- 旦那の自己評価を高めるサポート方法
- 無気力や働く意欲の回復に向けたアプローチ
- パートナーシップを強化し、共に経済的負担を支える
- 就労支援制度やサービスの活用
本記事では、以上のテーマに焦点を当てて、無職の旦那との向き合い方や解決策を詳しくご紹介します。困難な状況を乗り越え、新たなスタートを切るための具体的な手助けになれば幸いです。
この記事が、無職の旦那にイライラするみなさんのストレスを少しでも和らげる手助けになれば幸いです。
目次
1、旦那が無職に…妻が抱えた苦悩5つ
早速ですが、まずは今のみなさんと同じ、無職の旦那を持つ妻たちが直面したリアルな苦悩からチェックしていきましょう。
(1)無職になっても就活をしない
妻も子供もいる状態でやむを得ず無職になってしまったら、普通は1日でも早く再就職しようと焦るものなんじゃないの?と考える妻が大多数を占める中、肝心の旦那は特に慌てる様子もなく1日家でゴロゴロ…。
少しは休息期間が必要なことも理解はできますが、自分が家事や育児に追われているすぐ横でダラダラとした毎日を過ごされると、「いい加減にしてよ!」と怒鳴りたくなるのも無理はありません。
(2)家事をやってくれるのは嬉しいが働いて欲しい
さすがに無職でいることに引け目を感じているのか、これまでほとんど関わろうとしなかった家事を積極的にこなしてくれるようになる旦那もいます。
共働きで自分も日中は仕事をしている妻の場合、旦那が夕飯を作っておいてくれたり自宅を快適に整えておいてくれたりすると、それはそれでありたがいものです。
ただ、「あなたの仕事は本来そういうことじゃないでしょ?」と、モヤモヤした気持ちをどうしても拭うことができないのもまた事実。
やっぱり以前のようにきちんと会社で働いて欲しい、というのが多くの妻の本音です。
(3)結婚生活に嫌気がさす
最初は「困ったときはお互い様だよね」と、自分がパートを増やすなどして精力的に旦那をサポートしていた妻も、そんな働きづめの毎日に終わりが見えなければ、次第に疲れて心にも余裕がなくなってきます。
「どうして私ばかり、こんな苦労をしなければならないのか…」と結婚したことそのものを後悔し始めるのも時間の問題で、旦那との生活にほとほと嫌気がさしてしまうでしょう。
(4)妊娠して自己嫌悪に
夫婦の間に新たな命を授かることは、本来であればこの上なく喜ばしいことのはずです。
しかし、旦那が会社を辞めてから妊娠していることが分かった・妊娠中に旦那が転職を希望し、応援することに決めたもののどんどん大きくなるお腹を見ていると強烈な不安に駆られた…など、「どうしてこんなときに妊娠なんかしてしまったんだろう」という後悔や自己嫌悪に襲われ、辛い思いをする妻もいます。
一瞬でもそんなふうに赤ちゃんに対してマイナスの感情を持ってしまった自分を、「こんなんじゃ母親失格だ」と責める女性も少なくはなく、精神的に追い込まれてしまうのです。
(5)泣く泣く妻が生保の正社員として働くことに
子供がまだ小さいことから専業主婦として家事・育児に専念していた妻も、旦那が無職になりその上なかなか再就職が決まらないとなると、働きに出ざるを得なくなります。
子供の成長をすぐそばで見守りたいのは山々ですが、すでに貯金を使い果たし、子供の将来のためを思って貯めていたお金にまで手を付けるようになると、「食べていくためには選り好みしている場合ではない」と、到底自分に向いているとは思えない仕事でも黙々とこなしていくしかありません。
そうして決死の思いで働く妻に対し、旦那はなんだかんだと理由を付け、せっかく内定をもらった会社も自分から断ってしまう始末。
旦那には危機感というものがないのだろうか?と、その考えがまったく理解できずストレスも溜まり続けています。
2、無職のままでいる旦那の心理
続いて押さえておきたいのが、「無職なのになぜその問題を解決しようとしないの?」という、世の妻たちからの疑問に対する回答です。
前の会社を辞めてからすでに半年、ひどい場合には一年近くが経っているのに、相変わらず無職で居続ける旦那の心理は一体どうなっているのでしょうか。
なお、どのような心理であろうと、子どもがいるようなケースでは特に、「今のままではまずい」と感じる男性は多いはずです。
「まずいと感じないの⁉︎」と責め立ててしまうと、分かってくれないと心を閉ざしてしまうでしょう。
旦那の気持ちを知った上で、そこからどうしていくか、が大切なのです。
(1)本当は働かずに生きていきたい
「1度きりの人生なのに、どうしてやりたくもない仕事をして貴重な時間を無駄にしなければならないのか」と、本音では働くことに対する強い拒否感を抱いているケースです。
もちろん本人も「生活のためには働くしかない」「みんなそうやって生きているのだから、自分だけがそのルールから外れるわけにはいかない」ということは重々承知しています。
実際、いざ働き始めれば余計なことは考えず、それなりに仕事に精を出すこともできるのですが、何かしらのきっかけで一時的に働くことから解放されると、「俺はずっとこの状態を望んでいたんだ」と、本来の自分を取り戻したかのような錯覚にとらわれるのです。
(2)自分が働かなくても生きていける
自分が無職でも妻に収入があったり、当面は貯金を切り崩すことでこれまで通りに生活できていたりすると、「なんだ、俺がしゃかりきに頑張らなくても普通に生きていけるじゃん」と旦那はすっかり安心してしまいます。
それまでは家族のため、妻や子供を養うために張り切って働いていた男性も、1度楽な暮らしを経験するとなかなかそこから抜け出すことは難しいのでしょう。
(3)完璧主義で妥協ができない
自分の過去の実績に自信を持っているタイプの男性は、次の職場でも自分の能力を生かした仕事がしたいと考える傾向があります。
前職で高いポストに就いていた場合はなおさら、「次の仕事で平社員からやり直すなんて耐えられない」「この歳で転職するなら周りからキャリアアップだと思ってもらえるような待遇でなくては」と考え、そのプライドが邪魔をして、たとえ内定が出ても条件に納得できなければあっさりチャンスを手放してしまうのです。
「自分が能力を発揮できないのなら、いっそのこと何もしないほうがマシ」
現実的な女性にはなかなか理解しがたいかもしれませんが、案外これがみなさんの旦那の本音なのかもしれません。
3、旦那に働いてもらうために妻ができること
旦那が無職である状況において、一番のリスクは経済面です。
経済面の他にも、
- 周囲に説明ができない
- 旦那の態度にがっかりする
などの気持ちが湧き上がるのはわかります。
しかし、もし、ある程度裕福な家庭で、貯金があったり妻の収入でやりくりできているのであれば、旦那の無職の期間は静観しておいてあげるのが一番かもしれません。
これまで頼りにできた旦那であれば、何か考えはあるはずです。
少しゆっくり見守ってあげましょう。
一方、経済的に困窮しているにも関わらず旦那がなんらアクションしない場合はこうはいきません。
そんな場合は、旦那がどんな心理でいるにせよ、とにかく1日でも早く働いてもらうために妻であるみなさんが今できることをまとめてみました。
このまま放置しておくのはリスクが高すぎる!という危機感をお持ちのみなさん、ぜひこれらを参考に行動を起こしてみてください。
(1)旦那の代わりに求人情報を探す
仕事を探すと言いながら一向に何もしない旦那は、自分で求人情報をチェックすることすら億劫になっている可能性が高いです。
そのため、みなさんが旦那の希望に合いそうな仕事をピックアップしておき、「こんな仕事もあるみたいだよ」とその仕事のメリットをさり気なく説明してあげれば、案外やる気になってくれるケースもあります。
これまで自分で起こした行動が失敗に終わることの多かった男性は、「どうせ俺は仕事を見る目がないし」と委縮しているだけの可能性もあります。
ただ、どこでもいいから働いて!という気持ちでピックアップしないこと。
前職を自主的に辞めている場合は特に、何を変えたいのかを知り、それを考慮した上でピックアップしてあげることが大切です。
そうすれば「これは妻が勧めてくれた仕事だから、もし失敗しても俺のせいではない」と思うことで、仕事に応募する気力が湧くことが期待できます。
(2)一緒にハローワークに行く
ただなんとなくサボっているだけの男性なら、妻から「私も一緒にハローワークについていくから」と言われることが、重い腰をあげるきっかけのひとつになります。
ただ、あまり押しつけがましく「あなただけに任せていたらいつまで経っても決まらないから」と言ってしまうと、プライドを傷付けたりプレッシャーを感じさせたりしてしまうので、あくまでも「これは夫婦の問題だから、2人で頑張って解決していこうね」というニュアンスで話を進めていくのがおすすめです。
(3)状況に合わせて心療内科の受診も検討
もし無職になってからの旦那の様子がこれまでと比べて明らかにおかしかったり、言動に違和感を感じることがあったりする場合は、プロのカウンセラーに話を聞いてもらうのもひとつの方法です。
万が一うつ病などの症状があれば、心療内科で治療を受けることが現状を打破するための何よりの近道になります。
いきなり心療内科を受診するのは本人も抵抗を示すかもしれない…というときには、「夫婦で受けられるカウンセリングがある」と言ってみなさんもカウンセリングに同席しましょう。
精神的な不調は放っておくとさらに事態を悪化させる危険も高いため、旦那が無職で居続ける理由に納得がいかないときなどにも1度カウンセラーに相談してみるのがおすすめです。
4、生活が厳しい…お金の悩みを解決する方法
ここからは、現実的なお金の悩みを解消するために役立つ対処法を詳しくご紹介していきます。
なお、どのような対処法を行うにせよ、旦那ときちんと共有すること。
一人でがんばってしまえば、あなたがこの先肉体的、精神的苦痛に耐えられなくなってしまいます。
押し付けるような言い方はNGですが、旦那が仕事をしないことでこのような対処法が必要で行います、ということを知ってもらった上で行いましょう。
(1)パート勤務をする
なかなか旦那の再就職の目途がたたない場合は、みなさんが働きに出ることを考えるのが最も手っ取り早い解決策になります。
子供が小さくても昼間のパートであれば比較的勤務しやすいですし、子供を見てもらえる日だけピンポイントで働くことができる短期のアルバイトなども検討してみましょう。
(2)クラウドソーシングを利用する
「やっぱり外に働きに出るのは難しい」というときには、ネットを通して在宅の仕事を受注できるクラウドソーシングを活用してみるのがおすすめです。
一切オフィスに通うことなく完結できる仕事もたくさんあり、データ入力や簡単な記事のライティングなどは未経験でも始めやすいところが魅力です。
(3)生活保護
旦那がうつ病などで働くことができず、みなさん自身の就職活動も難航している場合、生活保護を受けることもできます。
実際の受給には厳しい条件が定められており、貯金や車などの財産がないことや頼れる親戚が一切いないことなど、すべての条件をクリアしている必要がありますが、「どうしても自分たちだけでは生活できない」というときにはこういった公的な制度に頼ることも考えましょう。
(4)生活レベルを見直し節約を心がける
収入が減っている間は、生活レベルを見直し出ていくお金を極力減らすよう心がけることも必要不可欠です。
車を手放す、一旦実家に身を寄せて家賃を浮かす、固定電話を解約する、格安スマホに機種変更する、保険の内容を見直す、普段使用している生活用品のランクを落とすなど、思い切って節約を決行しましょう。
5、あなたが頑張っても旦那が変わらない場合は…
これだけ努力しても旦那がやる気を出してくれない、相変わらず危機感がないというときには、子供を連れてしばらく実家に帰りたいと言ってみるのもひとつの手です。
それだけで考えを改めてくれればそれで良し、「帰れば?」と我関せずな旦那でも、現実的に家の掃除やご飯の用意をしてくれる妻がいなくなると、快適には暮らせないことを悟って「このままじゃ離婚されてしまうかも…」とようやく危機感を抱くことにつながるかもしれません。
一方、そうして別居しても一向に変わることがない旦那なら、そのまま本当に離婚を切り出すべきかもしれません。
みなさんだけが必至の思いで頑張って、ようやく維持できるような結婚生活ではあまりにも理不尽ですし、そんなストレスを抱えてまで結婚を続ける意味があるのかどうか、この機会に夫婦としての在り方を今一度見つめ直してみるのも良いでしょう。
その際には弁護士に相談することで、より具体的にこの先の自分の将来を考えることができ、離婚する・しないに関わらず法的な観点を踏まえたアドバイスを受けることもできます。
現時点ではまだ離婚を決心していない方も、弁護士によっては初回の無料相談を実施していることがありますので、ぜひそういった機会を活用してみてください。
旦那が無職に関するQ&A
Q1.無職のままでいる旦那の心理とは?
- 本当は働かずに生きていきたい
- 自分が働かなくても生きていける
- 完璧主義で妥協ができない
Q2.旦那に働いてもらうために妻ができることとは?
- 旦那の代わりに求人情報を探す
- 一緒にハローワークに行く
- 状況に合わせて心療内科の受診も検討
Q3.生活が厳しい…お金の悩みを解決する方法とは?
- パート勤務をする
- クラウドソーシングを利用する
- 生活保護
- 生活レベルを見直し節約を心がける
まとめ
旦那が無職のまま就職活動を行わないことの背景には、「自分が働かなくても案外普通に生活できる」という甘えや「次こそ自分の能力を生かせる職場に出会いたい」という理想の高さがあり、年齢が40代前後の中年に差し掛かるとそもそも再就職の口が減ってきてしまうこともあって、思いがけず無職の期間が長引くケースも珍しくありません。
今回は妻であるみなさんが行えるサポートについても詳しくご紹介しましたので、その内容を参考に旦那の意欲をどうにか引き出し、家族の危機を乗り切っていきましょう。