夫を無視し続けることが夫婦関係に及ぼす影響とは?
この記事では、夫を無視し続けることによる危険性と夫婦関係の改善策について解説します。
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目次
1、夫を無視し続けるリスクとは?
ここではまず、夫を無視し続けたら大変なことになるリスクについて確認していきましょう。
(1)家庭環境の悪化がお互いの精神を蝕む
夫を無視し続けるということは夫婦お互いの精神的ストレスになる可能性が高いです。 長期間に渡る無視は夫の疎外感を高め、妻にとっても攻撃をしているという事実が自分に対して緊張状態の継続を強いることになります。場合によっては罪悪感を覚えることもあるでしょう。
無視しながらの共同生活は決して穏やかなものとは言えません。 この状況をどうしていいかわからない人もいるかもしれませんが、夫を無視し続けた害は夫婦どちらにも向いてしまうでしょう。
(2)子供の成長に対する悪影響
夫を無視し続けたら大変なことになるのは夫婦だけではありません。夫婦に子供がいる場合、子供の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば夫婦間ではお互いに許せない部分や改善してほしい部分があり、意見を通すために衝突があったとしても、子供にとっては両親が仲良く過ごしてくれることが何より重要です。
同じ家に暮らしながら
- 両親が会話をしない
- 家庭内に険悪なムードが漂っていたりする
などの状況は、子供に不安感や寂しさ、恐怖心を感じさせるケースがあります。
(3)離婚の可能性
夫を無視し続けた結果の弊害として離婚の可能性が考えられます。
しかし、夫を無視し続けていても離婚は避けたいと感じる女性は意外と多いものです。
今は無視してしまっているが、関係の改善をしたいと考えているのです。
ですが、女性側が離婚を避けたいと感じていたとしても、肝心の夫が無視され続ける状況に耐えられなくなれば、夫から離婚を言い渡される可能性もあります。
2、夫婦の関係を再構築するには?
夫を無視し続けていたとしても、この状況から抜け出したいと感じている女性もいるでしょう。
ここからは、夫を無視する状況から抜け出し、夫婦関係を再構築するための解決法についてご紹介します。
(1)この先何十年も、夫を無視し続ける生活を送りたいのか考える
夫を無視し続けていたら、夫に話しかけるタイミングがわからなくなっている女性もいますよね。
あなた自身、この先何十年も夫を無視し続ける生活を送りたいのかをこの機会によく考えてみましょう。
無視し続ける状況が長引くことで双方にとって良い方向に進むことは現実的にはあまり考えられません。
今は夫に話しかけるタイミングが中々掴めないかもしれませんが、この状況が長引いても夫婦関係が良い方向には進みにくいという現実をまず受け入れましょう。
(2)会話がなくてもまずは挨拶だけはする
夫を無視し続ける状況が続いていると、いきなり夫と会話をすることにはハードルの高さを感じるかもしれません。突然円滑な会話を試みることが難しい場合、まずは夫に挨拶だけすることを意識してみましょう。
例えば
- 「おはよう」
- 「おかえり」
- 「おやすみ」
などのように、挨拶をするだけでもコミュニケーションをとっていることに繋がります。
お互い挨拶をするようになると、どこかのタイミングで会話のキャッチボールが続くようになるかもしれません。
(3)家事や育児の負担が大きいのであれば自分以外に協力を求める
夫を無視し続けるようになったきっかけとして、家事や育児の負担が大きすぎることにあるのであれば、自分以外の人に家事や育児に関して協力を求めるのも一つの選択肢です。
家事や育児はどうしても女性の負担が大きくなりがちなので、負担が大きいことに対して大きなストレスを抱えてしまっているのであれば、一人で抱えこみすぎないようにしましょう。
(4)ストレスの原因を自分で認識し、取り除く
家事や育児以外に何らかのストレスを抱えている女性もいるでしょう。それが夫を無視するという形で現れてしまうことがあります。
このような場合にはまず、自分が何をストレスに感じているのかきちんと自覚するところから始めましょう。
自力でそのストレスの要因を取り除ける場合はそうして、夫の協力が必要だと判断した場合には無視をやめて自分の気持ちを伝えることが重要です。
(5)夫を無視することはやめて話し合う
夫を無視する状況が続いているとしても、この状況から抜け出したいのであれば、どこかのタイミングで夫を無視することはやめて夫と話し合う必要があります。
あなたから夫に話しかけるのは負けたような気持ちになってしまうかもしれませんが、夫を無視し続けたら大変なことになるのはあなたも薄々わかっているはずです。状況を改善するためにも、夫と一度話し合いましょう。
この際、ただ闇雲に自分の感情をぶつけるようなことがないようにしましょう。 夫と話し合いを試みる場合の具体的注意点を以下でご紹介します。
3、夫と話し合いを試みる場合の注意点
夫を無視し続ける状況から抜け出すために夫との話し合いを決心した場合、以下の点に注意して話し合いを進めましょう。
(1)夫の話をちゃんと聞く姿勢を持つ
夫との話し合いで最も大切なのは、夫の話をしっかり聞く姿勢を持つことです。
夫を無視することになった原因が夫にあるとしても、ずっと無視され続ける生活を送っていれば、夫も傷ついているはずです。
夫婦の衝突はお互いに非があるケースがほとんどですから、まずは夫の話をちゃんと聞く姿勢を心がけましょう。
(2)途中で口をはさみたくなっても、夫の気持ちを最後まで聞く
夫が話し始めたら、途中で口をはさみたくなってしまう女性が少なくありません。
例えば
- 夫の言い分が矛盾していたり
- 夫が自分に都合よく状況を解釈していたり
すると、あなたが口をはさみたくなるのは自然なことです。
しかしながら、せっかく夫との話し合いの場を設けることができたのですから、途中で口をはさみたくなっても一旦夫の話を最後まで聞きましょう。
夫としても、途中で話をさえぎられたら自分の言いたいことを聞いてもらえなかったという不満が残ります。あなたが言いたいことは、夫の気持ちを最後まで聞いた後に伝えていくことをおすすめします。
(3)感情的にならない、落ち着いて自分の気持ちを話す
パートナーとの話し合いで感情的になってしまう人は多いかもしれません。
ここでは感情的にならないのがポイントです。夫の話を一通り聞いたら、落ち着いて冷静に自分の気持ちを夫に伝えましょう。
(4)夫を否定しない、批判しない
あなたが夫に自分の気持ちを伝えるとき、夫を否定したり批判したりしないように注意してください。
あなたが話している内容がどれだけ正論であったとしても、夫は自分を否定されたと認識した途端、あなたとの話し合いに冷静に応じられなくなる可能性があります。
男性の中にはプライドが高く、自分を否定されたくない気持ちが強い人もいるということを理解した上で夫との話し合いに応じましょう。
(5)話し合いができない場合は、手紙や文章で気持ちを伝える
こちらからの無視をやめて話し合いをしたくても逆に夫に無視され、夫との話し合いができない場合、手紙や文章であなたの気持ちを伝えるのも一つの手段です。
手紙や文章であれば落ち着いて自分の気持ちをまとめることができます。
なお、夫が感情的で危険な場合や喧嘩になる場合は、あなたの身の安全を第一に考えてください。
暴力や物に当たるdvに発展するケースでは、離婚も視野に入れることが必要になってくる可能性があります。
4、無視をやめて夫と話し合ったが上手くいかなかったら?
夫を無視するのをやめて夫と話し合ったものの、なかなか解決の糸口を見出せない場合もあるでしょう。
そのような場合、以下の手段を検討することが必要になってきます。
(1)第三者やカウンセラーに今の状況を相談する
当事者の話し合いでうまくいかない場合、
- 第三者
- カウンセラー
に今の状況を相談してみましょう。
当事者同士ではどうしても主観が入り感情的な言い争いになってしまいがちです。
第三者やカウンセラーの立場からの客観的意見を聞きながら今後の対策を考えましょう。
(2)離婚を視野に入れて考える
第三者やカウンセラーのアドバイスを実行しても事態が解決しない場合、離婚も視野に入れて考える必要があります。
もちろん、離婚せずに会話のないまま夫婦として過ごすことも可能ですが、この先何年も会話のない険悪な雰囲気のまま夫婦で過ごすのは、想像以上に精神的苦痛が大きいはずです。
お互いのためにも、新たな人生を別々に歩むことも考えてみましょう。
5、離婚を決意する前にもう一度確認しておきたい項目リスト
夫との関係を再構築できずに離婚を考えている場合、離婚を決断する前に以下の項目を再度確認してみてください。
(1)一時の感情に流されていないか
まず、一時の感情に自分が流されていないかを確認しましょう。
夫を無視し続けている状況では、あなたにもストレスや苛立ちがたまっているはずです。
そんな状況下では一時の感情にまかせて離婚を決意してしまう女性が少なくありません。
離婚はしっかり吟味してから決断しないと、後悔が残る可能性があります。
また、子供がいる場合には離婚が子供の精神に大きな影響を及ぼす可能性についても考慮すべきです。
離婚してからでは遅いので、離婚の決断をする前に、本当に離婚するのが最善の選択なのかしっかり吟味しましょう。
(2)そもそも離婚は可能なのか
離婚をする場合、話し合いで離婚がまとまれば特に問題ありませんが、夫が離婚に反対している場合は、離婚の法的な条件を満たす必要があります。
離婚するための条件は、以下のとおりです。
- 相手方に不貞行為(パートナー以外の異性との肉体関係を持つこと)があったとき
- 相手方から悪意で遺棄(正当な理由なく生活費を渡さないなど)されたとき
- 相手方の生死が3年以上明らかでないとき
- 相手方が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
- その他婚姻を継続し難い重大な理由があるとき
このうち、多くの場合は「その他婚姻を継続し難い重大な理由があるとき」に該当するかどうかが争点となります。
これは、婚姻関係が既に破綻して、もはや婚姻生活を継続することができないということを指します。
例えば以下のようなケースが該当します。
- 配偶者に暴力を振るわれている
- 配偶者が犯罪行為を行った
- 親族との致命的な不和
- 相当長期間の別居
また、相当長期間の別居をしているかどうかは、特に離婚が成立しやすくなる1つの要素です。
(3)離婚することが子供にとってプラスに働くか考える
離婚は夫婦だけの問題ではなく、子供にも影響が生じます。
夫婦のどちらかが離婚を望んでいても、子供は両親そろっている家庭を希望することが少なくありません。
離婚することが子供に悪影響とならないかについてもしっかり考えましょう。
(4)夫と会話できるようになった結婚生活に幸せを感じるか考える
夫を無視し続けていたとしても、どこかのタイミングで以前のように夫と会話できるようになるかもしれません。
そのときの結婚生活を想像してみて幸せを感じるようであれば、離婚には慎重になった方がよいかもしれません。
逆に、夫と会話できるようになったとしても、今後の夫との結婚生活に幸せを感じないと考えるのであれば、離婚を検討する方があなたの今後の人生にプラスに働く可能性があります。
6、離婚しか道はないと決意したら弁護士へ相談
様々なことを吟味しても離婚を決断する場合は、一度弁護士に相談をしましょう。
- そもそも離婚できるケースなのか
- 離婚できるとして今後の手続きはどのように進めたら良いか
など、弁護士からアドバイスをもらうことができます。
まとめ
夫を無視し続けたら大変なことになるのでは?とビクビクしながら毎日を過ごす結婚生活は、決して楽なものではありません。現実的な生活自体はできるとしても、夫婦に会話がない生活は思っている以上に女性やその子供の心に負担を与えます。
どうしたらいいかわからない場合はカウンセラーなどの専門家に相談してみてください。
その上で、離婚を決断する場合は一人で手続を進める前に一度弁護士に相談しましょう。