「妻のトリセツ」(編著:黒川 伊保子氏)という本が2018年に発売され、2019年にはベストセラー 。
この本をお読みになった方も多いのではないでしょうか。
お付き合いしてた頃、あんなに可愛らしかった妻はどこへ・・・。
今となっては子どもへの怒鳴り声と自分へのため息ばかりとなった妻、でも取扱説明書さえあれば俺にだって操縦可能!と思うのも無理はありません。
「昔の夫婦仲を取り戻したい」「夫婦円満な家族にしたい」と思っている方がほとんどだと思います。
今回はそんな妻のトリセツがわからずに困っている夫に向けて
- 妻のトリセツの5つのポイント
- 妻のトリセツ通りでもうまくいかない場合の対処法
などについてご紹介します。
妻の取り扱いは意外と難しく、男性には理不尽な点もたくさんあります。
ですが、トリセツ通りに動くことで夫婦仲が円満になるなら、ぜひ実施していきましょう。
1、妻のトリセツは妻によって違う?!
当然といえば当然ですが、あなたの妻はこの世に1人です。
何を喜び、何を悲しいと思うのか。その感性は人間の数だけあると言っても過言ではないでしょう。
そのため、妻のトリセツは、妻の数だけあるのだということは、最初に知っておいてください。
次項から一般的な「トリセツ」をご紹介していきますが、直接適用できるかは妻ごとに違いますのでご注意を。
2、妻のトリセツの重要ポイント5つ
では、以下、一般的に言われている妻のトリセツについてポイントを5つご紹介します。
(1)妻は解決策ではなく共感を求めている
世の中の女性は、相談に対する解決策など求めてはいません。愚痴をこぼしています。
ですから夫がするべきことは、解決策の提示ではなく「共感」することです。
例えば、妻が「ママ友とのランチ会が苦痛だ」と愚痴をこぼしてきた場合に「理由をつけて行かなければいい」というアドバイスでは落第です。
どうせ解決策を出すのなら、その「理由」とは何がベストなのか、どんな「理由」はダメな理由なのかなど、事細かに妻と一緒に模索してください(いくら具体的でも押し付けもダメ)。
中途半端で抽象的な解決策など、家族ならば絶対に言ってはならないアドバイスです。
妻が求めているのは、解決策ではなく「そうなんだ。毎日大変なんだね」という共感です。
抽象的な解決策はナンセンス。
ひたすら妻に共感し、どんなに大変かを根掘り葉掘り具体的に聞いてあげることが正解です。
(2)妻の注意は聞き流さない
何度も妻に同じ注意をされている場合には要注意。妻はあなたが真面目に自分の話を聞いていないことに腹を立てています。
例えば毎日「靴下をリビングで脱がないで欲しい」と些細な注意を受けていたとします。
おそらく多くの男性は、「わかった」とは思っているはず。しかし、生活習慣などからつい忘れてしまう。
この繰り返しではないでしょうか。
もし片付け忘れてしまったならば、「聞いていたのにできなくてごめん!」と言いましょう。
些細なことでいちいち謝るなんて嫌、と思うかもしれませんが、同居人の頼みを実現できなかったのは確実にあなたのミス。
そのミスに真正面から向き合いましょう。
「だったら俺も要求する!」というのであれば、遠慮なくしてください。
自分ばかりが要求されるのはたしかにフェアではありません。
妻は、あなたが些細な要求を我慢していることは知りません。
靴下と釣り合う要求を遠慮なくすればいいだけです。
(3)妻の本心を察するのが夫の役目
女性は意外と夫に遠慮しています。夫に本心を言わないことなどしょっちゅうでしょう。
だからこそ、同性同士でベラベラといつまでも話に花が咲くわけです。
本音で話せるからです。
奥ゆかしい女性たちは本心をズバッと言うことはできませんが、共に生活をするとなれば、いい加減気づかないかな?!とイライラしてきます。
夫の言葉にしない要求もササッとかなえるできた妻なら、「自分はできるのにあんたは何でできないの!」となることは必至なわけです。
例えば、妻が体調不良で「今日は夕飯作れないかもしれない」と連絡がきた場合に、「ご飯いらないよ」「無理しないで休んでね」などと返事する。優しい夫に聞こえますが、実はこれでは落第です。
なぜって、夫は外で済ませようとしているかもしれませんが、妻や子どもはどうすればいいのでしょうか。
「そんなの知らないよ」「出前でも取れよ」と思うのなら、愛情すら疑われてしまいます。
「何なら食べられる?買って早めに帰るよ」「仕事でまだ帰れないけれど、お義母さんに俺から連絡してあげようか?(ピザのネット注文しておいてあげようか?)」などと思いやりをもった気の利く対応ができれば合格です。
「やって欲しいなら言えばいいのに」
そんな風に思いませんか?
しかし、これが女性の素晴らしいところ。
多くの妻は、夕飯作りは自分の仕事だと理解しています。ですから、「夕飯作れません。何か買って来てください」とは自分からは言い出せないのです。
負い目から「簡単なものしか作れないかもしれない」などと曖昧な言い方をする可能性も。
そこで男性が「簡単なものでも構わないよ」などと返事をすれば、妻が逆上するのはもうお分かりいただけますよね。
(4)妻の怒りは理不尽に浴びておくべし
妻とは、育児やママ友との付き合いにストレスを溜め込むもの。
そのストレスの発散は、夫に対する愚痴や八つ当たりしかできない人も多いはず。
趣味や仕事を持っていない女性なら、なおさら夫しかはけ口がありません。
ですから、理不尽な妻の怒りも無言で浴びておきましょう。
理不尽すぎて納得できない男性は多いかもしれません。
ですが、この行動は、いつかきっと大きな威力を発揮します。
女性は何も言わないかもしれませんが、あなたに絶大な信頼を抱くはず。
そして、心の中で感謝をしているはずです。
ただし、モラハラな妻かどうかは見定めて。
モラハラなのであれば、我慢する必要などありません。しかるべき行動をとりましょう。
こちらの記事で対応策をご紹介していますので、心当たりのある方はご覧ください。
(5)余計なサプライズは怒りの元?!
夫婦でのサプライズはかなりハードルが高いことは知っておきましょう。
付き合っている頃のサプライズレベルでは、怒りを買う恐れまで出てきます。
どうして夫婦でのサプライズはハードルが高いのか。
それは、時間もお金も夫婦で共有しているからです。
やたら時間を使うサプライズは、一緒にいることはもはや貴重ではない家族の夫にされてもイライラしますし、お金がかかるサプライズに至っては、このせいであれもこれも削らないとならないの?!と怒りはマックスに。
誰もが思いつくようなサプライズなど、妻には通用しないのです。
ただ、本当のサプライズはもちろん効果はあります。
心のこもった、そしてサプライズの意味があるもの。
ここで具体的に思いつかないほど難しいことではありますが、そういうものであれば、もちろん理不尽にイライラする妻などいませんのでご安心を。
3、妻のトリセツ通りでも妻の機嫌を損なう場合は?
「1」でもお話ししましたが、トリセツは妻によって異なります。
ですから、これらのトリセツ通りに行動してもうまくいかないような場合、あなたが本当の妻を見ていない可能性があります。
(1)妻を理解できていますか?
あなたの妻の性格はどのような性格ですか?
付き合っていた頃は笑顔が好きだった、というような場合、「性格」にまで考えが及んでいなかった可能性もあります。
なぜ俺を好きになったの?
そんなことから聞いてみるのもいいでしょう。
知らなかった妻の性格の片鱗が、少し垣間見えるかもしれません。
まずは妻のことを本気で理解する姿勢を取り戻してください。
(2)あなたの思いを真摯に伝えて話し合い
どうしても妻の考えがわからない、理解できない場合には、直接妻に聞いてみましょう。
妻は察して欲しいと願っていますが、夫は魔法使いでもエスパーでもありません。
どうしてもわからないケースがあるのは当たり前です。
妻の察して欲しいは、自分を理解して欲しいという心の現れ。
ですから、理解するために話し合いを求めることは妻の機嫌を損ねることにはつながりませんから安心してください。
どうしても妻のことを理解して仲良くしていきたいから、教えて欲しいという姿勢で話し合いを求めてみましょう。
あなたが真摯に理解したい姿勢で臨めば、妻の心もほぐれて本心を教えてくれるはずです。
どうして欲しいのかできるだけ具体的に聞いていきましょう。そしてできそうなことから始めてみてください。
4、妻のトリセツ通りに取り扱っても夫婦関係が修復されない場合には
もしも、妻のトリセツとかの問題じゃなかった、俺たちは完全に破綻していた・・・という場合は、離婚になることもあるでしょう。
妻から離婚を迫られたような場合には、迷わずに弁護士に相談してください。
あなたが妻との関係修復を心から願うなら、弁護士が力になり円満調停を実現してくれます。
それでも関係修復が難しいなら、もしかしたら相性の問題があるかもしれません。
離婚に向けた話し合いも弁護士が調整してくれます。
弁護士に相談することで早期解決が実現できるでしょう。
まとめ
妻のトリセツを考える上で、一番大切なのは、あなたの妻のことを理解しようとする姿勢です。
妻は朝起きるのが苦手だけど、旅行となると早起き。アドレナリンが出るのかな?
妻はご飯よりパンが好き。そういう体質なんだな。
妻は夕食を作っても自分は食べない、家族に作るだけ。もしかしてなるべくたくさん家族に食べてもらいたいのかな?
日々の小さな出来事から妻の特徴をつかんでいき、「俺の妻はこんな人」と誰かに説明できるくらいになってみてください。
そのときには、あなた自身が「妻のトリセツ」になっているはずです。