中国の上場株について知っておくべき5つのポイント

中国 上場(中国株について)

中国の上場株に関して詳しくご存知ですか?

株式投資に興味のある方であれば、現在の中国の持続的な経済成長、世界的な大企業の誕生にはだれもが注目していることでしょう。

今回の記事では、中国株の仕組みや購入方法を知りたいという方を対象に、

  • 中国の株式市場の仕組み
  • 中国の株式市場のメリット・デメリット
  • 中国株を購入する方法
  • 要注目の中国株

以上をお伝えします。
「日本株以外にも中国株を購入し、資産運用をしたい」という方は、ぜひ参考になさってください。

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1、中国の上場株について知る前に|中国の株式市場の仕組み

中国の株式市場の仕組み

(1)中国の株式市場は大きく本土市場(上海・深セン)と香港市場に大別

中国の株式市場は、上海と深センの本土市場と香港市場に大別されます。

(2)本土には上海市場と深セン市場があり、それぞれにA株とB株が存在

本土市場の上海と深センには、それぞれにA株とB株が存在します。
以前は、A株は中国国内の投資家向け、B株は外国人投資家向けと区別されていました。

(3)元来、A株とB株があり、基本的にはB株を外国人が購入する

近年、A株は規制が緩和され、限定的ではありながら外国人投資家もA株に投資できるようになっています。もっとも、メインで購入されるのはB株になります。

(4)通常の市場であるメインボードとベンチャー向けのGEMという市場

香港市場には、「メインボード」と「GEM(Growth Enterprise Market)」の2種類があり、後者はベンチャー向けです。

さらに、メインボードとGEMの各市場の銘柄は「H株」と「レッドチップ」に分けられます。

H株は純然たる中国で登記された企業の銘柄、レッドチップは海外登記の企業で中国政府計資本が30%以上を占める企業の銘柄です。

現在では、H株にもレッドチップにも属さない企業の上場が多くなっています。

2、中国上場株投資の魅力

中国上場株投資の魅力

(1)中国株の魅力は、なんといっても値動きが大きいこと

中国株最大の魅力は値動きが大きいことです。
下落リスクも高くなりますが、一方で大きく稼ぎたい人にとっては非常に魅力的な市場と言えるでしょう。
中国のGDP(国内総生産)成長率が6.9%と非常に高いことも、中国国外の投資家の中国市場への投資を後押しする材料となっています。

(2)配当性向が高いこと

配当性向が高いことも魅力の1つです。
特に香港H株や深センB株は高配当銘柄が多く、日本株の2倍以上の平均利回りを持つ銘柄も少なくありません。

3、中国上場株投資のリスク

中国上場株投資のリスク

(1)価格変動リスク

中国株は大きい値動きが魅力のひとつと紹介しましたが、一方で値動きが大きい時は下落するときのリスクも大きくなります。

価格変動リスクとは、投資した株の価格が上昇したり、下落したりする変動するリスクのことです。
一般的にリスクとはマイナスの要素を指すため、株価の変動によって投資元本を割り込んでしまい、期待していた分のリターンが得られなくなる可能性が高いということを指しています。

中国株には日本株のような値幅規制がありません。
株価が上昇する時にはどんどん上がり続けますが、反対に下がってしまう時にもどんどん下がってしまいます。
一般的に価格変動リスクが大きい銘柄としては、流動性の低い銘柄、新規公開株、などが挙げられます。

(2)システミックリスク、政策変更リスク

システミックリスクとは、特定の企業や金融機関における機能不全が他の企業や金融機関、市場にも波及し、金融システム全体に悪影響を及ぼすリスクのことです。

また政策変更リスクとは、政策主導型の中国の市場において、政府の金融政策によって市場が影響を受け、売買が規制される可能性が高いというリスクのことです。

中国の市場ではこの2つのリスクがカントリーリスクとして捉えられており、景気が悪化してくると市場がシステミックリスク、政策変更リスクの影響を受けることが懸念されています。

4、中国上場株を購入するにはどうすればよいか?

中国上場株を購入するにはどうすればよいか?

(1)取扱う市場と取扱銘柄数の多い証券会社を選ぶ

まずは中国株の取引ができる証券会社で口座を開設しましょう。
中国株式の取引口座を開設しないことには売り買いができません。
日本の証券会社の中には中国株を取り扱っているところがあり、日本語で売買ができるようになっています。

ただし、証券会社によって香港と上海、深セン市場のすべてを扱うのか、香港市場だけなのか、取扱銘柄数の多さは、など選ぶ際のポイントがあります。

(2)中国株式を取り扱っている主なネット証券は以下の3社。

中国株式を取り扱っている主だったネット証券は次の3社です。

  • マネックス証券(約2,200銘柄)
  • SBI証券 (約1,400銘柄)
  • 楽天証券 (約900銘柄)

※銘柄数は2018年7月時点

いずれかのネット証券のホームページで無料の口座開設をします。

(3)上海市場や深セン市場など中国本土市場の株式を購入したいなら内藤証券

内藤証券はネット証券ではないものの、「中国株のエキスパート」とも言える証券会社で、上海A株・B株、深センA株・B株、香港市場と取引銘柄数も豊富です。

(4)マネックス証券は香港株の取扱銘柄数が豊富で、さらに手数料も他社と比べても安く設定

マネックス証券はネット証券の中では取扱銘柄数が豊富で、取引手数料も他社と比べてお得感があります。
ネット証券3社の取引手数料はそれぞれ次のとおりです。

証券会社

取引手数料※

マネックス証券

【取引毎手数料コース】

・現物株取引 100円~

(100万円超は約定金額の0.1%か0.15%)

・信用取引 95~1,000円

【一日定額手数料コース】

1日何回取引しても2,500円(約定金額300万円ごと)

SBI証券

約定代金の0.26%(税込0.2808%)

最低手数料:47香港ドル(税込50.76香港ドル)

上限手数料:470香港ドル(税込507.6香港ドル)

楽天証券

・10万円まで 500円(税込540円)

・10万円超100万円未満 約定代金の0.5%(税込0.54%)

・100万円以上   5,000円(税込5,400円)

※すべてパソコン端末から取引をした場合の手数料

(5)口座開設の手続を行う。特定口座の対象であれば所得税の控除の手間がかからない。

特定口座とは、確定申告に必要な「年間取引報告書」を証券会社が作成してくれる口座です。
所得税の控除の手間がかからず、口座開設料は無料ですので、初めての方は特定口座を開設されることをおすすめします。

5、注目の中国上場株

注目の中国上場株

(1)テンセント

テンセントは中国版フェイスブックとも言える会社で、子会社を通してSNSや動画共有サービスなどを提供しています。
中国深センに本拠を置き、香港市場に上場している企業です。

2004年に香港証券取引所に上場していこう、右肩上がりで株価が上昇しています。
2014年には本家フェイスブックを超え、今後もさらなる成長が見込まれます。

(2)ハイアール・エレクトロニクス

ハイアール・エレクトロニクスは冷蔵庫や洗濯機などのいわゆる「白物家電」で世界トップクラスのシェアを誇る家電メーカーです。香港市場と上海市場に上場しています。

安定して上昇していましたが、2015~2016年は株価が下落していました。
2017年以降は持ち直してきており、業績やシェアの拡大で今後も伸びに期待できる銘柄です。

(3)杭州老板電器

杭州老板電器はオーブン、レンジ、食器洗浄機など主にキッチン周りの家電製品を手がける企業です。
現在の中国のトレンド「ライフスタイルのレベルアップ」に則したデザイン性の高いキッチン製品で注目を集めています。
業績拡大中で今後の成長が見込まれる銘柄と言えます。

(4)通化東宝薬業

通化東宝薬業は慢性糖尿疾患向けの商品で販路を拡大、好業績が続いています。
現在の中国では健康志向が高まっており、ヘルスケア産業が業績拡大を続けています。
特に医薬品の分野では世界第2位のシェアを誇り、ヘルスケア事業を手がける企業の銘柄に人気が集まっているようです。

(5)銀河娯楽集団

銀河娯楽集団は香港、珠海、マカオの「グレーター・ベイ・エリア」でカジノやホテルを運営する企業です。
中国ベイエリアのショッピング、エンターテイメントの市場拡大に伴い、今後も継続的な業績アップが見込まれます。

まとめ

中国の飛躍的な経済成長に伴って、中国株は海外の投資家の注目を集めることでしょう。

日本国内にいながら、また中国語がわからなくても、中国企業の株式を購入することはできます。
ご興味のある方は、まずは口座を開設してみてはいかがでしょうか。

※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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