自宅でダラダラ過ごし家事や育児を全く手伝わない夫に対する不満や悩み事はつきません。
- なぜ旦那は何もしないのか?その背後にある心理
- 何もしない旦那を協力させるための5つのヒント
- ストレスがたまったときの何もしない旦那への対処法
について解説します。
目次
1、何もしない旦那によくある6つのパターン
「こんなに何もしない旦那はうちだけ?」旦那があまりに何もしないので、自分の旦那だけが特殊なのではないか?と疑問に感じている人がいるかもしれません。
何もしない旦那にも様々なパターンがあります。
ここでは、何もしない旦那によくある6つのパターンをみていきましょう。
(1)家事や育児を手伝おうとしない
何もしない旦那は、家事や育児を手伝おうとしません。
妻としては、「あなたも住んでいる家なんだから、少しは家事をやってよ!」「子供にとってあなたは父親なんだから、親としての責任をしっかり果たしてよ!」などと数々の不満が湧いてくることでしょう。
自分が住んでいる家なのに家のことを何もしない、自分の子供なのに育児を手伝うつもりがないというのは、女性側からすると信じられない現象かと思いますが、何もしない旦那はこれらを平然とやってのけるのです。
(2)共働きなのに家のことは妻に任せきり
自分が専業主婦であればまだ我慢できることでも、共働きなのになぜ旦那は何もやらないのか理解に苦しんでいる人もいるでしょう。
共働きの場合、女性も仕事をしています。仕事をしている時間は当然家事や育児をすることができませんから、この点においては旦那と同じ状況です。
それにも関わらず、何もしない旦那と暮らしていると、女性側が仕事・家事・育児のすべてのことをやらなければならなくなるのです。
(3)休日には寝てばかり
仕事が休みの休日には、平日の疲れをとるためにゆっくりしたいと考えるのは、男性も女性も同じです。
それにもかかわらず、女性の休日は平日にたまった家事をこなすことや子供の相手・食事作りであっという間に終わってしまいます。
むしろ、平日よりも休日の方が忙しい女性もいるくらいです。
そんな風に女性が忙しく家事や育児で動き回っている中、何もしない旦那は寝てばかりで家事や育児を手伝おうとする気持ちすらありません。
疲れているのは男性も女性も一緒であるにもかかわらず、女性は休日であっても疲れを癒すことができないのです。
(4)手は出さずに口を出す
「何もしないなら黙ってて!」旦那に対して思わずこう言いたくなる女性は少なくありません。
何もしない旦那は、何もしないで妻に家事や育児を押し付けるだけでなく、妻が行った家事や育児に対して口を出したり文句を言ってきたりするのです。
「ホコリだらけで、この部屋全然キレイになっていないんだけど」「おかず少なくない?」「昨日の服、まだ洗濯されていないじゃん」などと、妻が家のことをやるのが当たり前という姿勢で妻に口出しをしてくるのが何もしない旦那の特徴です。
(5)妻が妊娠中や体調不良でも気遣いがない
妻が妊娠している期間や体調不良のときであっても、何もしない旦那は全く気遣いをすることができません。
妊娠中は人によっては起き上がるのも苦労するくらい身体に負担がかかります。
起き上がるのですら大変なときに「ねぇ、ご飯ないんだけど?」「一日家で寝ていたのに家のこと何もやってないじゃん」などと女性のことを責めてくる男性さえいます。
(6)記念日や誕生日を無視する
女性にとって記念日や誕生日はとても大切なイベントです。
普段、何もしない旦那にイライラしていても、記念日や誕生日に素敵なプレゼントをもらったりディナーに連れて行ってもらえたりすれば、普段のストレスが軽減される女性は少なくありません。
しかしながら、家で何もしないだけでなく記念日や誕生日を平気で無視する旦那も少なくありません。
2、なぜ旦那は何もしない?その心理とは
上記のように、妻からすると何もしない旦那の存在には理解に苦しむ側面が多いでしょう。
なぜ「何もしない」ということを平気でやってのけるかが理解できない女性は多いと思いますが、何もしない旦那に変わってもらうにはまず、旦那側の心理を理解することが大切です。
(1)仕事で疲れたから家では癒されたい
男性にとって、職場は戦場であり気を張っている場所です。
だからこそ、家では癒されたい、緊張をほぐしたい、疲れを取りたいという気持ちが強いです。
「家は癒される場所」という認識でいると、何もしない旦那は、仕事が終わり家に帰った途端、何もしないモードが炸裂してしまいます。
(2)家事・育児は妻の仕事だと思っている
何もしない旦那の中には、そもそも家事・育児は妻の仕事であり自分の仕事ではないと本気で思っている人が少なくありません。
「子供も母親に懐いている」「自分は料理ができないからご飯を作れない」「掃除しても妻の方がうまいから妻がやったほうがいい」などいろんな理由をつけて、家事・育児は妻がやるものだと考えています。
(3)家事・育児は簡単なことだと思っている
女性側が家事・育児を何の苦労も見せずにこなしていると、その姿を見た旦那は、家事・育児は簡単なものだと勘違いしてしまいます。
妻がさっとこなしているから家事・育児を手伝う必要はないだろうと考え、旦那は何もしないことに全く罪悪感を感じないケースが多いです。
(4)何をすればよいのかがわからない
手伝いたい気持ちがあっても、そもそも何をすればよいのかわからないことから、結果として何もしないという状態になる旦那もいます。
確かに、家事・育児は女性が主体的にやる家庭が多く「手出ししにくい」と感じる男性は少なくないでしょう。
(5)下手に手伝って妻に怒られるのが怖い
下手に手伝って妻に怒られるのが怖いというのも男性側の本音としてあります。
「勝手にやって怒られるのが嫌」「以前勝手に家事をやったら文句を言われた」等、男性側が手を出しにくい場合もあるでしょう。
3、何もしない旦那に家事・育児を手伝ってもらうコツ5選
家事や育児を何も手伝わないことに関して何らかの理由があるとしても、やはり旦那には家事・育児を手伝ってもらいたいですよね。
ここからは、何もしない旦那に家事・育児を手伝ってもらうコツをご紹介します。
家事・育児を妻が一方的にやり続けるのは大変ですから、少しずつ以下のことを実践してご自身の負担を減らしてみてくださいね。
(1)なぜ手伝ってほしいのかを伝える
何もしない旦那は、そもそも家事や育児が大変であることを理解していません。
妻が簡単そうにさっと家事や育児をこなしている姿を見て、手伝う必要があるほどの大変さではないと感じているのが実情です。
まずは何もしない旦那に対して、なぜ手伝ってほしいのか、育児や家事がどれだけ大変なものかを伝えて理解しもらいましょう。
旦那が理解する前に家事・育児を手伝うことを求めても「怠けている」などと思われてしまい反感を買うおそれがあります。
理解してもらうためにもまず、なぜ手伝って欲しいのかを旦那に伝えましょう。
(2)簡単な作業からお願いする
家事や育児の能力は、女性の方が高いというのも否定しがたい現実です。
旦那としても「妻のようにはできない」「自分がやっても下手だし」などと思っているものなので、旦那にはまず簡単な作業からお願いしましょう。
「これなら自分でもできる」と旦那が思えば、自信にもつながります。最初から多くを求めずに簡単な作業から少しずつ旦那に慣れてもらいましょう。
(3)作業内容を具体的に伝える
男性には、やり慣れていない家事や育児の作業内容を具体的に伝えてもらわないと理解できないところがあります。
「これ片付けて」と言われても、どこにどのように片付ければいいのか旦那にはわからないのです。
そのため、旦那に何かを依頼するときは作業内容を具体的に伝えるのがお互いのすれ違いを予防する上でも大切です。
(4)やり方が理解できるまで根気よく教える
男性は家事や育児を手伝いたくても、やり方がそもそもわからないことが少なくありません。
旦那に家事や育児をやってもらうためには、旦那がやり方を理解できるまで根気よく教えましょう。
「何でこんな簡単なことができないの!?」と怒りたくなる瞬間があると思いますが、何もしない旦那から卒業してもらうために何度もやり方を伝えることが大切です。
(5)手伝ってくれたら感謝し、褒める
旦那が家事や育児を手伝ってくれたら、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、旦那のことを褒めましょう。
「私はいつも家事をやっているのに何で旦那のことを褒めないといけないの?」と感じる人もいると思いますが、男性は女性よりも精神年齢が低いことが多く、子供のように褒められて伸びるタイプが多いのです。
旦那のことを褒めて気分をよくしてあげると、家事や育児に自信もついてきますので、積極的にサポートしてくれるようになるでしょう。
4、旦那が何もしてくれなくてもやってはいけないこと
旦那が何もしてくれないことにイライラして、つい感情的になったり怒りをぶつけたくなったりする人は少なくないでしょう。
何もしてくれない旦那に対して怒りの感情が湧いてくるのも無理はないのですが、今後旦那に家事や育児をやってほしいと考えているのなら、以下のことはやらないように注意しましょう。
(1)文句を言う
家事や育児をせずに好きなだけ寝たりゲームをしたりしている旦那を見ると、文句の一つでも言いたくなりますよね。
しかしながら、今後旦那に家事や育児をやってもらうには、旦那に対して愚痴や嫌みを言わないのがポイントです。
愚痴や嫌みを言われると、旦那はさらにやる気をなくし、意地になって家事や育児に参加しようとしなくなる傾向にあります。
難しいところではありますが、怒りの気持ちをおさえて旦那に文句を言わず、旦那がやる気になってくれるよう、上手に旦那に声かけをしていきましょう。
(2)仕返しをする
何もしない旦那に怒りや不満が溜まり、旦那に仕返しをしたくなる人もいるでしょう。
たとえば、旦那の分だけ洗濯物を洗わない、旦那の食事だけおかずを質素にする、旦那が入浴しているときに給湯器をオフにする等、旦那が困ることや嫌がることを仕返しとしてする人がいます。
しかしながら、旦那に仕返しをするのは逆効果です。仕返しをされて気持ちを改める人は少なく、夫婦の溝はさらに深まることが多いです。
(3)手伝ってくれた結果に対して不満を言う
旦那が家事や育児を手伝った際、「こんなやり方じゃ家事をしたとはいえない」などとダメ出しをしたくなることもあるでしょう。
しかしながら、ここで不満を言ったりダメ出しをしたりしてしまうと、旦那のやる気が一気に損なわれてしまいます。
広い心を持ち、旦那が家事や育児をやってくれたときはダメ出しをしないように注意しましょう。
5、何もしない旦那に対してストレスがたまったときの対処法
何もしない旦那に対してストレスを一切感じないのは無理な話です。
女性側にも感情があるのですから、自分が家事や育児で大変な毎日を送る中、旦那が何もせずにゲームをしたりゆっくり寝ていたりすると、ストレスはたまる一方でしょう。
ここでは、何もしない旦那に対してストレスがたまったときの対処法をご紹介します。
(1)そういうものだと考えて受け流す
「どうしてうちの旦那は何もしてくれないんだろう」「どうやったら旦那は変わってくれるんだろう」このように旦那に期待をしてしまうと、何もしてくれない旦那に対してイライラがつのる一方です。
ストレスをためないためには「うちの旦那は何もしないもの」と考えて、ある程度割り切ることも大切です。
(2)自分なりのストレス解消法を見つける
何もしてくれない旦那に対してストレスを感じないようにするのは現実的ではありません。
そのため、何もしてくれない旦那に対するストレスは、別の場所で発散するようにしましょう。
旦那に内緒で美味しいものを食べる、お気に入りのカフェでコーヒーを飲む等、自分が喜ぶストレス解消法を見つけましょう。
(3)家事代行やベビーシッターの利用を検討する
家事や育児はどうしても日常的に必要なものですので、一定期間我慢すれば負担が減るというものではありません。
旦那が何もしてくれない場合、妻がすべての家事や育児の負担を背負うことになりますので、少しでも負担を減らせるよう、家事代行やベビーシッターの利用を検討しましょう。
家事代行やベビーシッターは高くて無理!と感じる人が多いですが、短時間だけの利用であれば意外に安くお願いすることができます。必要に応じて利用を検討してみてくださいね。
6、何もしない旦那と離婚できる?
何もしない旦那にストレスがたまり、本気で離婚を検討している人もいるでしょう。
そもそも、旦那が何もしないという理由で離婚することはできるのでしょうか?離婚を検討している人は、離婚理由や離婚を切り出す前にやるべきことを以下確認していきましょう。
(1)合意があれば離婚できる
夫婦双方が離婚に合意すれば、協議離婚が成立します。
旦那が離婚に応じてくれそうな場合は冷静に離婚を切り出し、淡々と手続きを進めていくとよいでしょう。
ただし、離婚条件については後悔しないよう十分に話し合って取り決めることが大切です。
(2)合意がなければ、すぐに離婚するのは難しい
合意がなければ、すぐに離婚するのは基本的に難しいと考えておいてください。
協議離婚はできませんので、法定離婚事由が必要となります。
法定離婚事由は、民法第770条1項に定められています。
旦那が何もしないことを理由に離婚したい場合、「その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき」(同項5号)の該当性が問題となるでしょう。
「旦那が家事をしないんです!」という理由だけではこの事由に該当しない可能性が高いので、裁判所に離婚を認めてもらうには弁護士とよく相談しながら主張・立証の方法をしていく必要があります。
(3)まずは別居がおすすめ
旦那が何もしないだけでは法定離婚事由の該当性が認められそうにない場合、まずは別居をするのもおすすめです。
別居をすれば必ず離婚できるというわけではありませんが、別居している期間が長ければ夫婦関係が破綻していると考えられ、離婚成立に有利となる傾向にあります。
裁判で離婚が認められるための別居期間はケースバイケースではあるものの、3〜5年が一つの目安となっています。
まずは別居した上で、根気よく離婚協議を重ねていくのもよいでしょう。
なお、別居開始から離婚成立までは「婚姻費用」という名目で旦那に生活費を請求できますので、忘れずに請求しましょう。
何もしない旦那に関するQ&A
Q1.何もしない旦那によくあるパターンとは?
「こんなに何もしない旦那はうちだけ?」旦那があまりに何もしないので、自分の旦那だけが特殊なのではないか?と疑問に感じている人がいるかもしれません。 何もしない旦那にも様々なパターンがあります。 ここでは、何もしない旦那によくある6つのパターンを紹介します。
- 家事や育児を手伝おうとしない
- 共働きなのに家のことは妻に任せきり
- 休日には寝てばかり
- 手は出さずに口を出す
- 妻が妊娠中や体調不良でも気遣いがない
- 記念日や誕生日を無視する
Q2.何もしない旦那に家事・育児を手伝ってもらうコツは?
何もしない旦那は、そもそも家事や育児が大変であることを理解していません。
妻が簡単そうにさっと家事や育児をこなしている姿を見て、手伝う必要があるほどの大変さではないと感じているのが実情です。
まずは何もしない旦那に対して、なぜ手伝ってほしいのか、育児や家事がどれだけ大変なものかを伝えて理解しもらいましょう。
旦那が理解する前に家事・育児を手伝うことを求めても「怠けている」などと思われてしまい反感を買うおそれがあります。
理解してもらうためにもまず、なぜ手伝って欲しいのかを旦那に伝えましょう。
Q3.何もしない旦那と離婚できる?
旦那が何もしないという理由で離婚することはできるのでしょうか?離婚を検討している人は、離婚理由や離婚を切り出す前にやるべきことを以下確認していきましょう。
・合意があれば離婚できる
・合意がなければ、すぐに離婚するのは難しい
・まずは別居がおすすめ
旦那が何もしないだけでは法定離婚事由の該当性が認められそうにない場合、まずは別居をするのもおすすめです。
別居をすれば必ず離婚できるというわけではありませんが、別居している期間が長ければ夫婦関係が破綻していると考えられ、離婚成立に有利となる傾向にあります。
裁判で離婚が認められるための別居期間はケースバイケースではあるものの、3〜5年が一つの目安となっています。
まずは別居した上で、根気よく離婚協議を重ねていくのもよいでしょう。
まとめ
何もしない旦那に対してストレスを感じている女性は決して少なくありません。
「家事や育児は女性がやるもの」「男性は何もしなくていい」という考え方は根本から見直す必要がありますが、まずは旦那が少しでも家事や育児を手伝ってくれるよう上手に働きかけていきましょう。
何もしない旦那との結婚生活の継続が難しい場合、まずは一度弁護士にご相談ください。
旦那が離婚に合意してくれない可能性も考えながら、弁護士が離婚成立に向けたアドバイスをさせていただきます。