エポスカードとは、クレジットカードであり、これを利用することで後払いで買い物ができます。
しかし、時にはカードの引き落とし日にお金の準備が間に合わず支払い遅れの状態になってしまうことがありますよね。引き落とし口座にお金を入れておくのを忘れてしまった場合やそもそも使ったカードの支払い分のお金を持ち合わせていないという場合もあるでしょう。
支払いが遅れた場合何をすればよいのでしょうか?
今回は、
- エポスカードの支払い遅れが起きた場合の対処法
- 支払い遅れの状態を放置したときに何が起こるか
- どうしても払えない時の対処法
等について解説します。
本記事がお役に立てば幸いです。
クレジットカード滞納については以下の関連記事をご覧ください。
目次
1、エポスカードの支払い遅れが起きたとき、どうすればいい?
引き落とし口座にお金が入っておらず、エポスカードの支払い遅れが生じてしまう可能性は誰にでもありますよね。
まずはエポスカードの支払い遅れが起きたときに何をすればいいのかについて確認していきます。
(1)引き落とし口座に入金すべきタイミング
まず前提として、引き落とし口座に入金しておくべきタイミングを説明します。
エポスカードは毎月4日または27日が締め日となっています。
4日または27日にカードの利用分が銀行口座から引き落とされますので、引き落とし日の前営業日までに銀行口座内に引き落とされる金額を入金しておく必要があります。
(2)引き落としができず支払い遅れが生じた場合
引き落としができず支払い遅れが生じた場合、以下の方法によりカード利用分の金額を支払うことが可能です。
①エポスATM
一つ目はエポスATMにより支払う方法です。エポスATMを利用すればすぐに支払いをすることができます。
エポスATMは以下のページで配置場所の確認が可能です。
参考:EPOS Net
②インターネット入金(ペイジー)
続いてインターネット上で入金するペイジーという方法があります。エポスnetへログインし、インターネットバンキングで支払いをすることができます。
③コンビニレジのバーコード決済(ペイスル)
そのほか、コンビニレジのバーコード決済(ペイスル)も利用することができます。近くのコンビニで支払いをすることができるので便利です。
④お振込
上記の方法での支払いが難しい場合は、コールセンターに連絡をし、コールセンターの指示のもと振込先口座に振込をするようにしましょう。
振込先口座については事前に知らされていないので、引き落としができなかったことが発覚したら速やかにコールセンターに連絡をして振込先口座を聞くようにしてください。
コールセンターは以下の通りです。
電話番号:03-3381-0101(受付時間 9:00〜19:00)
(3)支払い遅れとなった場合に再引き落としはされない
支払い遅れとなった場合、カード会社によっては引き落とし日後であっても即座に入金すれば再引き落としをしてくれるカード会社もあります。
これに対し、エポスカードの場合は再引き落としの制度がありませんので注意してください。
他のカード会社で再引き落としの仕組みがあったからといって、引き落とし日の後に口座に入金をしても、エポスカードの場合は再引き落としがされないので支払いがなされていない状態となります。
(4)引き落とし日にお金を用意できないが今後お金を用意できる場合
引き落とし日にどうしてもお金が用意できないものの今後お金を用意できる場合は、速やかに前述のコールセンターに連絡をしましょう。
コールセンターに連絡をせず支払いを放置していると、以下のような問題が生じます。
参考:EPOS Net
2、エポスカードの支払い遅れの状態を放置していると、どうなる?
では、支払い遅れの状態を放置しているとどうなるのでしょうか。以下では、支払い遅れを放置した場合の流れについて見ていきます。
(1)通知(手紙)が来る
エポスカードの支払い遅れを放置した場合、支払いを促す通知(手紙)が送られてきます。
万が一、口座にお金を入金しておくのを忘れた場合であっても、通知がきたら引き落としができていないことに気づくはずですので、早急に支払いをしましょう。
(2)担当者から電話で督促される
支払いを滞納し通知が届いているにもかかわらず通知を無視していると、担当者から電話で督促されます。
通知や電話での督促を無視しているとリスクがどんどん大きくなりますので、電話がかかってきたら無視せずに早急に対応しましょう。
電話での督促はお金を早く支払ってくださいということを直に伝えられるので、あなたが想像している以上に精神的負担が大きいかもしれません。
もしどうしても支払いが難しい場合は、弁護士に早めに相談してみるのも一つの選択肢です。
(3)遅延損害金が発生する
支払い遅れの状態が続くと、本来支払うべき金額に加えて遅延損害金の支払い義務も生じてきます。
遅延損害金とは、期限までに債務が履行されないことに対するペナルティです。
遅延損害金は
- ショッピングの場合が年率14.6%
- キャッシングの場合が年率20%
となっており、決して安い金額ではありません。
遅延損害金は、本来であれば支払う必要がなかったお金ですから、余分なお金を支払わずに済ませるためにも、支払いは早急に対応しましょう。
遅延損害金は、支払い時期が遅れれば遅れるほど、どんどん膨らんでいきます。もし支払いができない場合は、一刻も早く弁護士に相談し対応方法を考えましょう。
(4)強制解約となり、信用情報がブラック化する
エポスカードが強制解約となると、上記の遅延損害金を含めた未払い金が一括で請求されてしまいます。
また、支払いを滞納していることにより、信用情報がブラック化します(いわゆるブラックリスト入りとなります)。
ブラックリスト入りすると
- 新たな借入
- クレジットカードの作成
などが難しくなります。
(5)差し押さえになる
エポスカードの支払い遅れを放置していると、ブラックリストに載るだけでなく、財産を差し押さえられるリスクがあります。
- 給料
- 動産
- 不動産
の差押えが実行されれば、自分が経済的に困窮することはもちろん、勤務先の会社にも迷惑がかかりますので十分注意してください。
3、支払い遅れにならないためにやるべきこと
ここからは、支払い遅れにならないためにやるべきことについて解説します。
(1)エポスカードの引き落とし日と引き落とし金額を確認しておく
そもそも、エポスカードの引き落とし日を把握していない人もいるかもしれません。
引き落とし日を把握できていないと、引き落とし日までに銀行口座にお金を入金しておくという習慣を作ることができません。
ご自身が使用しているエポスカードの引き落とし日を必ず確認しておいてください。
また、引き落とし金額についても毎月必ず確認するようにしましょう。
大まかな金額の把握しか行っていないと、銀行口座の中に入っている金額より引き落とし金額の方が多く引き落としができないリスクがあります。
引き落とし金額を毎月必ず確認するようにしましょう。
(2)引き落とし日の前日までに必ず引き落とし口座に入金しておく
引き落とし日と引き落とし金額を把握したら、引き落とし日の前日までに必ず引き落とし口座に入金しておきましょう。
エポスカードは、引き落としができなかったときの再引き落としがなされませんので、必ず引き落とし日の前日までに入金しておくようにしてください。
(3)一括での支払いが難しい場合は分割払いを検討
支払いをしたくても一括での支払いが難しい場合もあるでしょう。一括払いができないときは、以下の手順を参考に分割払いを検討してみてください。
①エポスNetにログイン
まずはエポスNetにログインしましょう。スマホからもログインすることができます。
②分割変更の手続きを選ぶ
エポスNetの中に分割払いへの変更のコーナーがあるので、分割変更の手続きを選んでください。
なお、分割払いとリボ払いは今後支払うべき金額に違いが生じますので、ご注意ください。
③分割払いに変更したい項目の支払回数を選ぶ
分割払いの支払い回数は複数の選択肢があります。
分割の回数が多ければ毎月の支払い金額は少なくなりますが、その分総支払額が多くなります。
ご自身の経済状況を確認しながら、分割払いの支払い回数を選びましょう。
④変更内容を確認、注意事項を読み、申し込みをする
分割払いは総支払額に変更が生じる等のリスクがあります。
注意事項を必ず読んでから、変更内容を確認し分割払いの申し込みをしましょう。
(4)家計簿アプリ等を使い、生活支出を見直す
ついお金を使いすぎてしまう人は、根本的な生活支出を見直してみる必要があります。
お金の浪費癖がついていると、エポスカードを使い続ける限り浪費を繰り返してしまう危険性があります。
たとえば、家計簿アプリを使えば、毎月自分が何にいくら使っているかが一目でわかります。
外食が多かったり交際費が多かったりと、お金の使い方は人によって違うので、自分がお金を使いすぎている項目を確認してみましょう。
(5)お金を使うことに自制心を持つ
一度支払い遅れを経験したことがある人は、放っておくと再度支払い遅れをしてしまう危険性があります。
好き勝手にお金を使うのではなく、お金を使うことに自制心を持つようにしましょう。
お金を使いすぎてしまう人は、お金を使うこと自体が目的になっていたりストレス発散のはけ口が買い物になっていたりする人もいます。
ストレスがたまっている場合は、お金を使うこと以外のストレス発散方法を探してみるのも良いでしょう。
4、どうしても支払いが難しい場合〜債務整理手続きを検討しよう
どうしてもエポスカードで利用した金額の支払いが難しい場合は、以下の手続きを検討していきましょう。
(1)債務整理の検討
支払いが難しい場合は、債務整理の検討をしていくことになります。債務整理とは、借金の減額や免除をすることで生活の立て直しを図っていく法的手続きです。
債務整理には、
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
の3種類があります。
以下で債務整理手続きについて確認しましょう。
(2)エポスカードの支払い遅れは任意整理で解決
債務整理には上記のとおり3種類の手続きがありますが、エポスカードの支払い遅れの場合は、任意整理で解決していくケースが多いです。
①任意整理とは
任意整理とは、債権者と債務者(または債務者が依頼した弁護士)が直接交渉し、借金の減額や金利の引き直しなどを実現していく手続きです。
支払いを滞納している状況では、現実的な返済が難しい人がほとんどですから、無理のない毎月の返済を行えるよう、債権者と交渉します。
②任意整理のメリット
任意整理の手続きを取らずに支払いを滞納し続けると、遅延損害金等の発生により支払い総額がどんどん増えていきます。
任意整理は、債権者と債務者の直接交渉により成立する手続きなので、裁判所を通す必要がありません。裁判所を通すと手続きに時間がかかったり手続き自体にも細かいルールがあったりしますので、直接交渉により解決に向かえることは任意整理の一つのメリットとなります。
裁判所を通さないことから裁判費用がかからない点も任意整理のメリットといえるでしょう。
③任意整理のデメリット
任意整理はメリットばかりではなくデメリットもあります。
任意整理をすると信用情報が事故情報となり、いわゆるブラックリスト入りとなります。ブラックリストとなってしまうと、完済から5年が経過しないと信用情報は回復しません。
信用情報が回復しないと新たなクレジットカードの作成や住宅ローンを組むことができない等の不都合が生じます。
また、そもそも返済をしていけるだけの収入源がないと債権者は任意整理に応じてくれませんから、収入がない人は任意整理を利用することは難しいでしょう。
任意整理の詳細については、以下の記事を参考にしてみてください。
5、エポスカードの支払いができないときは弁護士に相談を
エポスカードの支払い遅れを放置していると、遅延損害金がどんどん増えていきメリットは何もありません。なるべく早めに対応しましょう。
また滞納を続けると場合によっては
- 財産を差し押さえられる
- クレジットカードの支払いのために借金をつくる自転車操業に陥る
などのより悪い状況になる恐れもあります。
- エポスカードの支払い遅れ
- そもそも支払いが不可能
などの状況でどう対応したらいいかわからず困っている人は、早めに弁護士に相談をするようにしてください。
まとめ
エポスカードでショッピングやキャッシングをしていると、つい自分が支払える金額以上のお金を使ってしまう人が少なくありません。
エポスカードの利用により使ったお金は必ず返さなければいけないものですから、使いすぎには十分注意しましょう。
万が一エポスカードの支払い遅れにより、返済がどうしても難しくなった場合には早めに弁護士に相談をしてみることをおすすめします。