旦那=ATMと妻から扱われるのはもう限界。
これまでは子供のために我慢してきたけど、そろそろ本気で離婚を考えている。
そんなみなさんがまず気になるのは、「そもそも妻からのATM呼ばわりを理由に離婚ってできるの?」という疑問ではないでしょうか。
そこで今回は、
- ATM扱いからの離婚について押さえておきたいポイント
- 世の中の妻たちが旦那をATM扱いし始めるきっかけ
- 離婚したいと思ったときの対処法
について詳しくピックアップしていきます。
「復讐してやりたいけど、その前に妻が今どんな心境なのか知りたい」というみなさんの声にもお応えしていきますので、夫婦関係を見直すためのご参考になれば幸いです。
目次
1、旦那は「ATMだと思われている」と気づいている
妻がどんなに上手く隠しているつもりでいても、「旦那=ただのATM」と割り切っている本音は普段のあらゆる振る舞いの中ににじみ出てしまうもの。
今はまだ疑惑レベルのみなさんも、これに当てはまるとATM扱い確定!?
妻本人も自覚がないうちに表れがちな、旦那に対する冷たい態度をまとめてご紹介していきます。
(1)「ただいま」と声をかけてもテレビに夢中
仕事で疲れて帰ってきても、「ただいま」に対する返事はなし…テレビのほうに顔を向けたまま振り向きもしない妻の姿に思わずげんなり。
最低限のあいさつすら返してもらえなかったり、話しかけても邪険にされたりすると、「自分の存在意義って一体…」と思ってしまうのも無理はありません。
(2)風邪をひいても「うつさないでよ」
「風邪をひいたみたい」と告げたあと、妻の第一声が「うつさないでよ」だったことにショックを受ける男性も後を絶ちません。
昔は「大丈夫?」「何か欲しいものがあったら買ってくるから言ってね」と優しく看病してくれていたのに…今では子供と自分の身を守ることが第一!と言わんばかりの態度です。
(3)朝も夜も寝ていて放置
朝の出勤時にも、残業で遅くなった帰りにも妻はすでにベッドの中。
当然ご飯も用意されていないので、夫婦とはいえ何の接点もないまま1日が終了してしまうこともあり、「完全に放置されている」と嘆く男性も。
家族のために毎日しゃかりきで頑張っているのに、その家族から見向きもされないとなると、やはり虚しさがこみ上げてきます。
(4)いつからか自分のものだけ分けて洗濯
新婚当時は家族の分をすべてまとめて洗濯していた妻が、いつからか旦那の汚れ物だけ分けて洗うようになっていた…これもよくある話ですが、いざ事実に直面すると地味に傷付きます。
朝起きた瞬間、「クサイ」と言って鼻をつままれたという衝撃の体験を語る男性もおり、「俺はばい菌なのか!?」という世の旦那たちの心の叫びが今にも聞こえてきそうです。
2、そもそも妻が旦那をATMだと思い始める原因とは?
妻からの冷ややかな態度に悩む旦那たちが、口を揃えて言うのは「結婚した当初はあんなに優しかったのに…」というセリフ。
旦那を邪険にする妻たちも、最初から旦那をATM扱いしていたわけではなく、そこには必ず何かしらのきっかけがあったはずなのです。
ここからは、世の妻たちが結婚生活の中で旦那をATMと思うに至る、主な原因をピックアップしてご紹介します。
(1)子育てや家事に非協力的
多くの場合、妻が旦那をATMと割り切るのは、「そうすることでしか現状の不満を乗り切れない」からです。
そして、数ある不満の中でも常に一二を争うのが、「旦那が家事・子育てに参加してくれない」という問題。
旦那であるみなさんの中では「え?俺はかなり協力的なほうだよね?」と思っていても、妻が求める家事・育児レベルとみなさんの考える家事・育児レベルに大きな開きがあるケースは珍しくありません。
妻にしてみれば、「そんなおままごとみたいな協力で家事に参加しているつもりだなんて思わないでほしい」というのが本音であるパターンも十分に考えられます。
(2)旦那のモラハラに嫌気がさした
身体的な暴力を伴うDVだけでなく、精神的に相手を追い詰めるモラハラも今は深刻な問題です。
妻を小馬鹿にするような発言をしたり、妻の交友関係に干渉したりした心当たりのある男性は特に要注意。
もしみなさんが「俺が働いて妻を養ってやってるんだから、妻が俺の言うことを聞くのは当然だ」と思っている場合、それを口には出していなくても、態度で妻に伝わってしまっている可能性があります。
(3)旦那に対する愛情が冷めてしまった
付き合っていた頃の恋心が冷め、単純に旦那に対する愛情を維持することができなくなってしまう女性もいます。
一説によると人の恋愛感情をキープできるのは3年が限界で、その3年のうちにまた新たに相手に恋することができなければ、恋心は自然消滅してしまうのだとか。
家族としての情があっても、旦那を愛する気持ちはもうない…なんて、ある意味1番身に応える原因かもしれません。
(4)価値観の違いに疲れてしまった
休日の過ごし方や食事スタイル・趣味など、結婚してから価値観の違いが目立って見えてしまうのはよくある話。
そんな違いにイライラしたり我慢できなくなったりすると、離婚が頭をよぎることもありますが、女性の中には「でも仕事は真面目に行ってくれているし」「結婚している限り生活に困ることはないし」と思うことで離婚を踏みとどまる人も多いです。
(5)旦那の浮気・不倫
浮気・不倫の発覚が夫婦に致命的なダメージを与えてしまうケースも少なくありません。
旦那に不倫されていることが分かった妻は、多くの場合かなりのショックを受けます。
その怒りや悲しみ、情けなさをやり過ごすためには、「旦那なんてただのATMだから」と割り切るしかないこともあるのです。
3、離婚ではなくATMを妻が選択する理由
みなさんの中には、「どうしてそこまでして離婚ではなくATMとして割り切ることを選ぶのか」と、妻の心理が理解できない人も多いのではないでしょうか。
ここでは世の妻たちが旦那をATM扱いしてまで結婚生活にこだわるその理由を、じっくり紐解いていきましょう。
(1)自分一人で生計を立てる自信がない
旦那と離婚するにあたって女性がまず不安を覚えるのは、離婚したあとの生活費について。
特に子供がまだ小さい場合や、これまでずっと専業主婦だった場合は、経済的に自立するイメージが持ち辛いものです。
現在何らかの仕事をしている場合も、自分の収入だけで生活をやり繰りしなければならないとなると、生活の質は落とさざるを得なくなります。
好きなものを気軽に買えない節約の日々が始まることを想像すると憂鬱ですし、自分一人で子供に十分な教育を受けさせてあげることができるのか、子供の幸せのことを考えれば離婚ではなく旦那をATMとして頼るほうが賢いのでは…と、離婚を躊躇するケースが多いでしょう。
(2)子供から父親を奪うことに罪悪感がある
離婚はあくまでも親の問題であり、子供にその悪影響が及ぶことをできる限り避けたい…と思う女性も少なくありません。
しかし現実問題として、離婚すれば子供は父親と母親のどちらか一方としか暮らせなくなり、もう片方の親とはどうしても一緒にいられなくなってしまいます。
子供によっては、離れて暮らす親から「自分は捨てられた」という認識を持ってしまうこともあり、幼い心に深い傷を残してしまうことにもなりかねません。
何より母親として、自分のせいで子供から父親を奪ってしまう申し訳なさは相当なものです。
「自分さえ我慢すれば子供と父親の仲を引き裂かなくても済む」と思うと、離婚ではなく旦那をATMとして割り切る道を選ぶこともそう難しくはないのです。
(3)再婚できる自信がない
離婚後、「もう結婚はこりごり」と考える女性もいれば、「やっぱり私は誰かと人生を共に歩きたい」と考える女性もいます。
後者の場合、もし少しでも「今ここで旦那と別れてしまったら、私はもう再婚できない気がする…」という思いがあれば、女性の中では現在の結婚生活を手離すことに対して迷いが出てくるでしょう。
「今後一生独り身で生活することを思えば、今の旦那をATM扱いしてでも一緒にいるほうがマシ」――案外、これがみなさんの妻の本音なのかもしれません。
(4)頼れる親族がいない
今すぐ経済的に自立することが難しい女性でも、仕事が見つかるまでの間は実家に身を寄せるなど、親族を頼ることで離婚に踏み出せるパターンがあります。
実家に戻るわけではなくても、離婚後シングルマザーになるなら、仕事と子育てを両立するためにはやはり身近にサポートしてくれる人がいると安心です。
裏を返せば、頼れる実家がない・親族がいない場合、女性にとって離婚を決意することはなかなか勇気のいる選択。
「離婚したところで途方に暮れることは分かっているから…」ということで、離婚を諦めている女性も珍しくはないでしょう。
(5)我慢すれば生きることはできるから
ここまでご紹介したような具体的な理由がなくても、「ひとまず我慢しておけば生活は安泰だし」と、現状維持を選ぶ女性もいます。
このパターンでは、旦那への不満と離婚後の先行き不安な暮らしを天秤にかけたとき、まだ旦那への不満のほうが軽く、妻の中では目をつぶれる範囲の問題なのです。
「旦那として見るともう愛情は残っていないけれど、同居人としては信頼できるし子供にとっては良い父親でいてくれている」という心理から、「離婚するほどではない」という結論に至ることも十分に考えられます。
4、ATM扱いされることを理由に離婚はできるのか
旦那をATM呼ばわりする妻の心理や、そのきっかけについて詳しくご紹介してきましたが、今まさに妻からのATM扱いに悩んでいるみなさんにとっては、「この状況を理由に離婚することは可能なの?」というのが最も気になるポイントでしょう。
そもそも離婚は、夫婦間の話し合いで合意が得られればそれだけで行うことができます。
しかし、ここまで見てきた内容からも分かるように、現状旦那の経済力の恩恵を受けている妻にとって、その旦那と離婚することは大きなリスクを伴います。
離婚を切り出した瞬間にヒステリーを起こされる、まともに話し合いに応じてもらえないというケースも少なくありません。
このように夫婦での話し合いが難しい場合は、調停委員を間に挟んで話を行う離婚調停・法廷で決着をつける離婚裁判へ進むことも可能です。
ただ、裁判になった場合、離婚が認められるかどうかは民法で定められた以下の離婚事由に該当しているかどうかが鍵になります。
- 不貞行為(浮気・不倫)
- 悪意の遺棄(生活費を渡さないなど)
- 3年以上の生死不明
- 強度の精神病にかかり、回復の見込みがない
- その他婚姻を継続し難い重大な事由がある
「妻からATM扱いを受けている」というだけでは、これらの離婚事由に当てはまっているとみなされない可能性も高いですが、たとえばそのATM扱いがモラハラに発展している、夫婦関係が破綻していることを証明する証拠があるという場合、「その他婚姻を継続し難い重大な事由がある」として離婚が認められるケースもあります。
希望通りに離婚を成立させ、自分にとって有利な条件での離婚を目指すためには、弁護士に交渉を依頼するのが最もおすすめです。
相手との話し合いがまとまらないときにはもちろん、調停や裁判へ進んだときにも安心して任せることができるので、離婚を考えているみなさんはこの機会に法律事務所まで足を運んでみましょう。
また、配偶者のモラハラによる離婚や慰謝料の請求については、こちらの記事もぜひ参照してください。
5、離婚したい…そう思ったらまずは弁護士に相談してみよう
妻からのATM扱いに耐えられないと思ったら、離婚を切り出す前にまず弁護士へ相談を行うのがおすすめです。
弁護士はこれまでの経験を踏まえ、みなさんの状況に合わせた最適な対処法を提案してくれます。
モラハラや夫婦関係の破綻がある場合、離婚の話を出す前にその証拠を集めたほうが良いケースもあります。
話し合いを行うのにベストなタイミングや、話の有利な進め方なども適宜アドバイスしてもらえますので、あらかじめ弁護士に相談しておくメリットは大きいでしょう。
1度依頼すれば、最終的に離婚が成立するまでトータル的にサポートしてもらえるところも安心です。
まとめ
妻が旦那をATM扱いし始めるとき、その多くは旦那が家事・育児に協力してくれない不満や、旦那の不倫などで信頼関係を裏切られてしまったショックが背景にあります。
中には妻側の心境の変化が原因になっていることもあり、結婚当初には考えられなかった妻の冷たい態度に悲しみを覚えている男性も多いでしょう。
そんな妻からのATM扱いに限界を感じたら、離婚を検討するのもひとつの選択。
みなさんの精神的な負担を減らし、スムーズな解決を目指すためにもぜひ1度弁護士に相談してみてください。