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好きな人ができたから離婚は可能?離婚の前に考えるべき6つのこと

好きな人ができた 離婚

好きな人ができたから、早く離婚したい。

勤務先で好きな人ができてしまったけど、浮気や不倫をするくらいなら離婚したいという気持ちになる方も多いのではないでしょうか?

一緒に住んで人生を共にする結婚は、好きな人とするものだと多くの人が思っていますし、実際のところそういう人が多いでしょう。

だから、結婚後にパートナー以外に好きな人ができた状況になると、離婚を考えてしまいがち。

そこで今回は、好きな人ができて離婚が頭に浮かんだ方に向けて

  • 好きな人ができて離婚したい場合には?

についてベリーベスト法律事務所の弁護士がご紹介します。

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1、好きな人のために離婚する前に確認すべきこと

あなたは今、パートナー以外の人を好きになってしまいました。
ですが、離婚において最初に考えて欲しいことは、今パートナーのことが嫌いなのかどうかです。

(なんらかの理由をもって)パートナーに一切(ほとんど)愛情がない、という場合は、あまり問題はありません。少しずつ離婚を進めていけばよいのです。

しかしもしも、パートナーとは別に恋をしてしまった、という場合は特に、慎重に考えていきましょう。
パートナーをどう思っているか、ということを考える暇がないほど今の恋に夢中かもしれませんが、少し冷静に、パートナーをどう思うのか、考えてみてください。

次項以降、この先をみていきましょう。

2、嫌いでない場合、離婚は難しい

もしもパートナーのことが嫌いではない、なんらかの形で愛情はあるという場合には、離婚は難しいかもしれません。その理由を見ていきましょう。

(1)離婚を拒絶される可能性が高い

そもそも配偶者と不仲ではないなら、離婚を切り出しても拒絶される可能性が高いでしょう。
配偶者から見た場合、離婚するメリットがないからです。

あなたに好きな人ができたという身勝手な理由を挙げてみたところで、もめるだけでなんら納得してはもらえません。
相手が若い、または経済的に独立しているというような場合、お互いに次の人生のステップへ、と離婚を実現できる可能性はありますが、その場合は金銭的解決となるケースも多いでしょう。

(2)未練が残る

あなたはパートナーを嫌いになったわけではないのですから、離婚した後、あなたが家庭に未練を残す可能性があります。
もしも好きな人と再婚が成立して幸せを実感できたとしても、再婚相手との生活に慣れてきた頃、今の家族と比較してしまうケースも。

また、あなたが夢中になる相手が良い人であればあるほど、自分を理由に離婚をしたことに罪悪感をもち、離婚をしても再婚に至らないケースもあります。
そうなれば、覚悟の上での離婚であっても、最終的にはなんのために離婚したのかわからなくなり、あなたの人生が複雑化していくことが考えられます。

(3)子どもがいれば離婚の大変さの方が勝る

子どもがいたなら、離婚の影響を受けるメンバーが増えますので、より一層スムースにはいきません。
パートナーのケアのみならず、子どもの心のケアをも考えなければいけません。
苗字が変わることへの学校での影響、住まいが変わることによる転校のことなどを考えると、とても一筋縄ではいかないのです。

また、離婚すれば、養育費の支払いや慰謝料の支払いものしかかってきます。
子どもとは一緒に暮らせなくなる可能性がありますし、場合によっては面会も拒否される可能性も。

こんなことから、好きな人との幸せよりも離婚の大変さが勝る方も少なくありません。

(4)家庭がある上での恋人と恋愛をしている状態がベスト?

実は、家庭がある上で恋人と恋愛をしている状態が心理的にベストであることもあります。
今は気づかないかもしれませんが、気がつかないうちに、安心して生活ができる家庭があるからこそ、秘密の恋に夢中になっていることもあるのです。
こういう場合は、家庭を失った後、徐々に秘密の恋が現実的なものになり、良くも悪くも恋愛相手に幻想を持てなくなるでしょう。

3、好きな人がいて婚姻生活の継続はパートナーに失礼か

好きな人ができれば、仕事の後会ったり、休日に会ったりするのに、家族に嘘をつくことになります。
積極的に嘘をつかずとも、仕事や友人との用事で出かけると思っている家族の信頼は裏切っています。

そんなことが続くと、あなたが良い人であればあるほど、パートナーに失礼だと感じ、その重みにいたたまれず、離婚をすべきなのではないかと苦しまれる方も多いのではないでしょうか。

婚姻中であっても、誰しもパートナー以外の異性に恋する可能性はあります。
あなただけではなく、パートナーにもあるでしょう。
恋心を抱いたからといちいち離婚していては、何回も結婚と離婚を繰返すだけです。

大切なのは、あなたの嘘を許すか許さないかを決めるのはパートナーである、ということです。
あなたではありません。

嘘をつき続けることがいたたまれないことを理由に離婚をしたいのであれば、それは本当の誠実さではありません。
パートナーに誠実でありたいのであれば、その恋愛を終わらせること。
それができないあなたは、離婚で誠実さを備えられるわけではないのです。

パートナーを嫌いではない、でも好きな人との別れよりも離婚の方が楽、と感じるなら、それはパートナーに甘えていると言えるかもしれません。

4、好きな人以外に、その他強い理由があれば離婚もアリ

もしも好きな人がいること以外に、パートナーのことが嫌いその他離婚すべき理由があるなら、当然離婚はアリです。

離婚すべき理由とは、

  • 相手に対する愛情がない
  • 性格、金銭感覚が合わない(喧嘩が絶えない)
  • 自分や子供に対してハラスメントがある
  • 相手の浮気・不倫
  • 相手がうつ病、依存症などの病
  • セックスレス

などです。

一方、好きな人ができたことだけを理由に離婚を決意するのは時期尚早です。
好きな人を中心に物事を考えている場合には要注意。好きな人への依存傾向が窺えます。
あなたの離婚は、好きな人とは直接的な関係はありません。

離婚は、夫婦間の問題です。
2019年2月に、最高裁でも不倫相手に「離婚」に対する慰謝料請求(「あなた(不倫相手)のせいで私たち夫婦は離婚したんだ」と不倫相手に慰謝料請求すること)はできないという判決が出たように、あくまでも離婚は夫婦間の問題なのです。

夫婦として、パートナーに問題があるのか、婚姻を継続できない理由があるのかを焦点に、離婚は決めるべきです。

上記最高裁判決の詳しい内容についてはこちらの記事をご覧ください。

5、離婚協議では好きな人は脇へ置いて

以上の通り、離婚協議を進めるなら好きな人のことは一旦脇へ置きましょう。
それ以外の夫婦間の問題に焦点を当てて、協議するのです。

離婚協議では好きな人ができたことをパートナーに告げる必要はありません。
トラブルを大きくする元になります。

6、協議離婚でもめる場合は弁護士へ相談を

協議離婚でもめる場合には、どうぞ弁護士に相談してください。

好きな人ができたことは仕方がないこと。
弁護士に相談することで夫婦間の問題に焦点を当てた離婚協議方法を教えてくれるでしょう。

また、弁護士に依頼することで、あなたの不利にならないように上手に離婚協議を進めてくれます。
協議が難航するなら、調停や審判などでも弁護士は代理人として動いてくれるため、大変心強い味方になることでしょう。

好きな人が出来て離婚したい場合のQ&A

Q1.好きな人のために離婚する前に考えることは?

あなたは今、パートナー以外の人を好きになってしまいました。
ですが、離婚において最初に考えて欲しいことは、今パートナーのことが嫌いなのかどうかです。

(なんらかの理由をもって)パートナーに一切(ほとんど)愛情がない、という場合は、あまり問題はありません。少しずつ離婚を進めていけばよいのです。

Q2.相手を嫌いでない場合、離婚は難しい?

もしもパートナーのことが嫌いではない、なんらかの形で愛情はあるという場合には、離婚は難しいかもしれません。その理由を見ていきましょう。

  • 離婚を拒絶される可能性が高い
  • 未練が残る
  • 子どもがいれば離婚の大変さの方が勝る
  • 家庭がある上での恋人と恋愛をしている状態がベストのときもある

Q3.好きな人がいて婚姻生活の継続はパートナーに失礼?

好きな人ができれば、仕事の後会ったり、休日に会ったりするのに、家族に嘘をつくことになります。
積極的に嘘をつかずとも、仕事や友人との用事で出かけると思っている家族の信頼は裏切っています。

そんなことが続くと、あなたが良い人であればあるほど、パートナーに失礼だと感じ、その重みにいたたまれず、離婚をすべきなのではないかと苦しまれる方も多いのではないでしょうか。

 

まとめ

好きな人ができて離婚を考える前に、まずはパートナーのことをどう思っているのかを考えてみてください。
その上で離婚は慎重に進めていきましょう。

一時の感情で離婚を決意しても、離婚はもちろん、離婚後もうまくいかない可能性があります。
離婚を後悔する可能性すらもあるでしょう。
慎重に考えた上で離婚を決意できるなら、弁護士に相談すればスムーズです。

あなたの幸せのために、正しい決断ができることを願います。

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