スマホのトラブル事例|中高校生の子供を守るための4つのポイント

スマホ トラブル

スマホトラブルは、子どもにスマートフォンを与えるときに親が心配になるトラブルの一種です。
スマホは時にはさまざまなトラブルにつながる可能性があります。
そのため、便利だとは思いながらもなかなかスマホを子どもに与えられずにいる親も多いでしょう。

しかし、小学校の高学年にもなると周囲にスマホを持っている子どもが多くなります。
塾などがある場合には、連絡手段でスマホを持たせたいと考えることもあるでしょう。

ここでは、そんな中高生の保護者に向けて

  • スマホトラブルの事例
  • 子どもをスマホのトラブルから守るには
  • スマホのトラブルが発生したときの相談先

等をご紹介します。
スマホトラブルへの対策をしっかり講じることで子どもをトラブルから守っていきましょう。

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1、スマホが原因で起こったトラブル事例

スマホが原因で起こったトラブル事例

最初に気になるスマホトラブルの事例を見ていきましょう。
子どもはまだネットの世界に潜む危険性を正確には理解できていません。
その純粋さを狙った犯罪などが後を絶たないのです。
スマホの扱いなどについて、学校でも家庭科の授業などで指導されてはいますが、やはり家庭での指導が重要です。  

(1)誹謗中傷・脅迫行為・いじめ

LINEやTwitterなどのSNSの利用で誹謗中傷や強迫行為・いじめなどに発展するケースがあります。
近年、コミュニケーションツールとして、子供を含む多くのユーザーがLINEを利用しています。
コミュニケーションの手段として用いる際には便利なものですが、LINEの使用は時にトラブルに発展することがあります。

例えば、グループLINEを作り、グループ外の友人・知人をみんなで誹謗中傷するといったトラブルが想定されます。
直接面と向かって話をしているわけではないということも相まって、相手のことを考えた発言ができなくなってしまうのでしょう。
「ここにはいないから」という安心感もあるのだと思います。
しかし、誰かが発信した誹謗中傷は口頭や違うグループLINEなどで話題になってしまうものです。
「あの子があなたの悪口を言っていたよ」などと伝わることで相手は傷つきますし、現実の世界でのいじめに発展する可能性もあります。
その他Twitterでは特定のアカウントに対して暴言を吐く行動や脅迫行為が行われるケースもあります。
顔が見えないSNSの場だからこそ、小・中学生の利用に関して、注意をする必要があるでしょう。

(2)性犯罪被害・ストーカー被害

スマホの利用から性犯罪やストーカー被害に発展するケースがあります。
具体的には、Twitterや出会い系サイトなどで買春行為が横行しており、純粋な中高生がそのターゲットになってしまったり、お金欲しさに画像をアップしてしまったり、直接会った結果性被害に遭ってしまったりというケースが現に報告されています。

インターネットの世界に一度アップしてしまった情報は、たとえその投稿を削除したとしても、完全に消し去ることは難しいものです。
個人情報などを投稿しないように指導することも重要になるでしょう。

また、迂闊に自撮り画像をInstagramなどにアップすることによって、その画像を見た見知らぬ人からネット上のストーカー被害に遭うケースもあります。

さらに、投稿には位置情報が添付されるケースもあるため、画像から居場所を特定される可能性もあります。
その場合、ネット上のみならず現実世界でのストーカーに発展するケースもあるため、十分注意したいところです。  

(3)空き巣被害

SNSへの投稿で自宅の位置情報がネット上に拡散されるケースがあります。
その上で、SNSに旅行などで自宅を空けている旨の書き込みをしてしまっては、空き巣のターゲットになってしまう恐れがあります。

個人情報はネット上で拡散することで取り返しのつかない事態に発展する可能性があるので注意してください。  

(4)アカウントの乗っ取り・不当請求

不審なサイトからパスワードの開示を要求され、実際に開示することなどによって、SNSのアカウントが乗っ取られてしまったり、不当請求の被害に遭ったりすることもあるでしょう。
このようなトラブルを避ける為にも、信頼できないサイトにアクセスできる環境を子どもに与えることは避けるべきでしょう。

また、SMSなどに突然高額請求を促すメッセージが送られてくることもあります。
子どもは純粋なので、その内容を信じ込んでしまう恐れがあります。
そこから二次被害に拡大していくケースもあります。  

(5)高額課金トラブル

スマホでゲームを楽しむ子どもも多くいます。
何も気がつかずに促されるままに課金対象のものを買ってしまう場合もあるでしょう。
高額課金は親元に請求書が来るまでは明らかにならないかもしれません。
ゲームアプリを入れる際には注意したいポイントです。

(6)個人情報の漏えい

スマホの利用から個人情報が漏洩する危険性については十分に認識しておく必要があるでしょう。
上で見たとおり、個人情報の流出から発展してトラブルになることが多々あります。
本名や住所、本人画像などは不用意に投稿しないように注意する必要があるでしょう。  

(7)違法アップロードとダウンロード

違法なアップロードとダウンロードにも注意すべきです。
著作権のある動画や画像などをうっかりアップロードすることで、著作権法に抵触してしまうことがあります。
また、違法にアップロードされた動画であることを自覚した上でダウンロードする行為も犯罪になり得ますので気を付けましょう。  

(8)ながらスマホ

子どもはすぐにスマホに夢中になります。
そのため、ながらスマホによる交通事故などにも発展しやすいものです。
授業中でもスマホを手放さないケースもあるでしょう。
そこから学校や友人とのトラブルに繋がっていく可能性があります。
スマホの利用について家庭でルールを設け、子供がスマホに夢中になり過ぎに注意してください。

2、中学生・高校生が被害に遭うケースが増えている

中学生・高校生が被害に遭うケースが増えている

中高生のスマホトラブルは年々増加しています。
コミュニティーサイトで知り合った異性とのトラブルは高校生に多く、自撮り画像などをアップロードしたことによるストーカー被害などは中学生に多いという傾向があります。

中学生のSNSの利用はできるだけ控え、高校生のコミュニティーサイトへのアカウント登録は制限をかけるべき項目なのかもしれません。

引用元:インターネットトラブル事例集(平成29年度版) 

3、子どもをスマホのトラブルから守るには

子どもをスマホのトラブルから守るには

子どもをスマホトラブルから守るためには家庭内での指導が大切です。

いくつかの対策をご紹介します。  

(1)スマホ使用のルールを定める

家庭内でスマホ利用のルールを明確に定めましょう。
子どもがスマホを使える時間などを決めることで、スマホへの依存を防げるかもしれません。
その他、場合によっては、スマホのパスワードは保護者と共有し定期的にSNSの内容をチェックすることも検討してもいいでしょう。
SNSからトラブルに発展することが多く、これらのトラブルを防止することにつながります。
利用場所、利用時間の制限や、利用しても良いアプリを親が決めることなども有効です。
そして運用ルールを子どもと共有し、これを守らせるようにしましょう。  

(2)セキュリティアプリ・フィルタリングを利用する

スマホを契約する際にはペアレントコントロールのアプリをインストールし、使えるアプリケーションなどを制限できる場合があります。
むやみにアプリをインストールできてしまうと架空請求やワンクリック詐欺などの被害につながる可能性がありますので、利用できるアプリケーションについて制限をかけることも検討しましょう。
ルーターやスマホのフィルタリング機能を使うことも有効です。
有害サイトなどの閲覧を制限することで健康被害から守れますし、架空請求等からも逃れられることになるでしょう。
さらには、アダルトサイト等にはウィルスが潜んでいる場合もありますので、スマホ自体を外的脅威から守ることにも役立ちます。  

(3)問題が起きたらすぐに相談してもらう

万が一トラブルに巻き込まれた場合には、保護者や学校などにすぐに相談するように子どもに指導しておきましょう。
中高生にもなると自力でなんとかしようと考えてしまいがちです。
親に話したら叱られるという意識も働くことでしょう。
しかし、そのまま放置しても子どもだけでは解決できない悪質なトラブルもたくさんあります。
何かあったらすぐさま対処をしなくてはいけないことを子どもによく言い聞かせて相談してもらうようにしましょう。

4、スマホのトラブルが発生したときの相談先

スマホのトラブルが発生したときの相談先

スマホのトラブルが発生し、保護者でも対応困難なケースやいじめなどのケースでは専門機関に相談することも必要です。

どのような相談機関があるのかをあらかじめチェックしておきましょう。  

(1)学校

もしも、スマホトラブルでいじめや喧嘩などのトラブルに発展したなら学校に相談してください。
クラス内で険悪なムードになっているなら担任に相談してみましょう。
担任の対処に不満がある場合には、学年主任や校長先生に相談してください。
学校としての適切な処置を受けられるでしょう。  

(2)いじめに関する相談窓口

いじめについては地方自治体の児童相談所に相談するという手段もあります。
また、子ども自身が相談したいときにはチャイルドラインに相談してみてもいいでしょう。
18歳までの子ども向けのいじめ相談窓口です。
家庭内のトラブルなどの相談も受け付けています。

チャイルドライン  

(3)ネット依存に関する相談窓口

もしも子どもがネット依存に陥っている疑いがあるなら、ネット依存に関する相談窓口に相談することを検討してみてもいいでしょう。

無料でできるネット依存の診断も可能です。

ネット依存チェックはこちら

通院・治療を行う場合には予約制です。事前に予約をしてから受診してください。

地方独立行政法人 岡山県精神科医療センター

久里浜医療センター|ネット依存治療部門(TIAR)

(4)警察

万が一スマホトラブルで犯罪や詐欺などの被害にあった場合には迷わずに警察に相談することをおすすめします。
下記のサイトではインターネットに関する様々な相談に対する回答が閲覧できます。
トラブルの際にはどのように対処するべきかがわかるかもしれませんのでチェックしてみてもいいでしょう。
その他緊急の相談は迷わずに110番に連絡するか最寄りの警察署に相談してください。

警察庁 インターネット安全・安心相談  

(5)弁護士

誹謗中傷・個人情報の抜き取り・詐欺、いじめなどの問題は、弁護士に相談して法的根拠の下で解決を目指すことも可能です。

ベリーベスト法律事務所では初回相談を無料で行っていますので、今、問題に直面しているという方はぜひ一度相談してみてください。

まとめ

中高生にスマホを持たせる場合には保護者の注意が必要です。
当然子どもの意識向上も必要ですが、それ以上に家庭内での正しい運用が重要になるでしょう。
そして万が一トラブルに巻き込まれた場合のリスク対策をしっかり行ってください。

まずは両親に相談することをしっかり子どもに指導し、その上で適切な対処をしていきましょう。
もしも犯罪やいじめなどに巻き込まれてしまった場合には、弁護士に相談することをおすすめします。
スマホは子どもに安全に利用してもらうことが大切です。

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