新型コロナウイルス増加の影響により、コロナ離婚が増えてきているのをご存知ですか?
そこで今回は、「コロナ離婚」を考え始めた方に向けて、
- コロナ離婚を考える原因・理由
- コロナ離婚を回避する方法
などについて書いていきいと思います。
これまでになく家族が同じ時間を共有する今こそ、夫婦間をじっくり見直してみてください。
性格の不一致での離婚に関する記事もご参考にしてください。
目次
1、コロナ離婚を考える妻たち
コロナウイルスの感染拡大とともに、「コロナ離婚」が話題になっています。
今、夫婦関係にどのような問題が生じているのでしょうか。
まずは、現在「コロナ離婚」を考えている妻たちの声を見てみましょう。
(1)コロナ対策に非協力的な夫
夫がコロナ対策に非協力的で、しかも一緒に生活するのが嫌と言い出しました。
子どもが喘息なので、コロナウイルスを絶対に家に入れたくありません。
しかし、私の対策を夫は「異常」と言います。
最初は「手洗い・うがい」だった対策が、「服のスプレー」や「帰宅後のお風呂」など、次々に対策が加わり、その説明が無いことが不満のようです。
また、自分がバイキン扱いされていると感じるそうです。
この非常事態に、いちいち理由を説明しなければならないと思えません。
収入はあるので、離婚をしても子どもを育てていけます。
気がかりなのは「子どもは父親のことが好き」と言う部分です。
引用:Yahoo!知恵袋
(2)コロナで家庭内別居中の妻
夫は「自分以外はみんな愚か」と考える人です。
私が注意するとすごく反発しますし、思い通りに物事が進まないと態度が悪くなります。
コロナの影響で在宅勤務になり、私のメンタルが限界に近づいています。
息苦しくなるので病院にも行きました。
先日、決定的なことがあり、夫の顔が見られなくなりました。
必要な家事以外は自分の部屋に籠もっています。
夫は自分が酷い態度をとっている自覚はなく、話しても理解して貰えません。
私が部屋に籠ることに対しても、酷い態度を取られます。
引用:Yahoo!知恵袋
(3)外出自粛への考えが違う夫
幼児2人と外出自粛をして2ヶ月近く経ちます。
1日中家に居るせいか、温厚で穏やかだった子どもが、わがままで怒りっぽくなってしまいました。
夫は今の状況でも休みになると「今日はどこいく?今ならデパート空いてるでしょ!」と言ったり、雨の日は「室内遊園地にいくか!」と、子どもを喜ばせています。
子どもが「お菓子!」と言えば上げ放題ですし、言われないと手洗いもしません。
神経質な私と安易な夫。 お互いに嫌気が差していると思います。
引用:Yahoo!知恵袋
2、コロナ離婚を考える原因・理由
「コロナ離婚」を考える理由には、一定の傾向があるようです。
コロナ離婚の主な原因を見てみましょう。
(1)危機意識のズレ
これは社会問題にもなりつつありますが、コロナウイルスに対する危機意識は、残念ながら人によって違います。
自分は感染しないという根拠のない自信に満ち溢れた夫、マスクや手洗いをしない夫、不用意に子どもを公園に連れて行こうとする夫・・・。
死にたいなら子どもは道連れにしないで、あなただけで! などとイライラがマックスに。
コロナ対策を頑張る妻にとって、無神経な危機意識ゼロ夫は家族を危険に晒す存在です。
(2)夫がずっと家にいる
夫がずっと家にいる。
これを最大のストレスに感じる妻は、圧倒的な数に上るのではないでしょうか。
夫に3食提供すること、ストレスですよね。
夫から家の中のことについてあれこれ文句や指示だしされること、ストレスです。
しまいには、入りたい時にトイレに先に入っている、歯を磨きたい時に洗面所を占領されている、行く先々に大きな夫が立ちはだかり、夫の全てにうんざりしてくる妻も。
会話もなくなり、家で全く使えない夫に辟易としてくることでしょう。
(3)ワンオペ家事
夫がテレワーク、しかし全く仕事をしている感じじゃないというのに、全く家事をしない。
または、妻がテレワークのケース。外へ出れば気にならない家事も、自宅にいればどうしても気になってしまって仕事どころじゃなくなってしまう。
これまで、なんとなく家事と自分の趣味や仕事を両立できていた妻にとって、このコロナの事態により大きな変化をもたらされました。
趣味や仕事をすることができないのです。
それでいて家事だけが襲いかかる。
全く家事をしない夫との差を、どうにも感じざるを得なくなってきます。
同じくテレワークの夫に家事の分担を提案しても、「俺は仕事中だからムリ!」と言われてしまうと、「いない方がマシ!」と思うのは当たり前です。
(4)ワンオペ育児
2020年5月現在、多くの学校は休校です。
休校なんて、これまでも長期休暇は経験済み、土日だってずっとこなしてきたあなた。
しかし、コロナのこの休校は、普段の休校と以下の2点で大きな違いがあるのです。
まず1つ目は、出かけられないこと。
子どもたちと遊びに出かけることは、多くの家庭での休暇の過ごし方の1つでしょう。
しかし今は外出自粛。日本の狭い家の中で、どうして子どもたちと有意義に過ごすことができましょう。
外遊びだけが得意な夫の出番もなかなかない家庭も多いはず。
日々母である妻の怒鳴り声だけが大きくなっている状況ではないでしょうか。
もう1つが、学校の役割を家庭が担っていること。
学校は、この1年のカリキュラムをどうするのか四苦八苦です。そのため、3月はともかく、4月からの休校においては、多くの宿題を出している学校も多いはず。
この宿題、中学や高校など大きな子どもなら比較的自分でこなす子も多いでしょうが、小学生の場合はそうはいきません。
- どんな宿題が出てるの?
- 昨日はちゃんと進んだの?
- 今日はどれをやるの?
いちいちチェックをしなければならず、小学生以下が複数いるご家庭では特に、パニック寸前かもしれません。
それを横目に、夫はソファでスマホをダラダラ見ていれば、妻のストレスは限界です。
(5)DVやモラハラ
日本よりも早く外出規制が行われた欧州では、DVの通報が急増しています。
既に「コロナDV」という言葉も生まれました。
もともとDVやモラハラ体質であった場合はもちろん、そうでない場合も、このコロナの状況では引き起こされる可能性があります。
みんな、コロナ禍においては大きなストレスがあるからです。
夫の場合は特に、仕事関連のストレスが大きい方も多いかもしれません。
仕事がなくなった、逆にコロナが流行している中仕事へ行かねばならない、収入が減ったなど、さまざまな状況に追い込まれています。
「おまえがしっかりしないから、家の中がめちゃくちゃだ」
「なんで一日家にいるのに、家事一つできない」
つい近しい妻に当たってしまう夫も少なくないでしょう。
3、夫たちの言い分とは
ここで一度、夫たちの言い分ものぞいてみましょう。
どんな言い分があるのでしょうか。
(1)危機意識のズレ
仕事から帰宅すると、妻に「コロナが伝染するから、近寄らないで」と言われた。
引用:Yahoo!知恵袋
神経質な妻に対し、「考えすぎ」と思う男性が多いようです。
夫が考えなさすぎなのか、妻が考えすぎなのか。
ともかく、これの答えを出すには、冷静さを欠いてはいけません。
そして、極端な行動は長く続けることはできないということ。
何かにつけて石鹸で手洗いをすれば、手が尋常でなく荒れてしまいます。
一歩も外へ出なければ、それこそ自宅で特別な運動でもしなければ筋肉が衰えてしまいます。
ずっと営業自粛していれば、収入がなくなり生きて行かれなくなります。
この状況下で、どのような行動をすべきなのか、冷静に判断をしていくことです。
(2)ワンオペ家事
新型コロナウイルス対策で、在宅ワークをしている私に対して「いるなら少し家事や育児を手伝って欲しい」と妻が納得しません。確かに出勤していませんが、遊んでいるわけじゃないです。
引用:Yahoo!知恵袋
そもそも家事ができない男性が多いため、どうしても仕事に逃げてしまいます。
勉強が得意な親は、子どもから「教えて」と言われるとさほど苦ではないようですが、苦手な親が子どもから「教えて」と言われると逃げてしまう(ごまかしてしまう)、こんな話聞いたことありませんか?
引用の中で「遊んでいるわけじゃない」なんて言っていますが、要するに家事は苦手なのでしょう。
ちょっとやそっと家にいるからと言って、家庭でいいパフォーマンスを求められてもできない、ということです。
(3)ワンオペ育児
昔は妻が一人で子育てするのは当たり前だったのに、今はなんでワンオペ育児なんて言って問題視されるの?
引用:Yahoo!知恵袋
これも、そもそも育児に自分が関与する理由がわからない、なぜなら父親に育ててもらって記憶はないから(またはその他の理由があるにせよ)、というパターンでしょう。
このようなタイプと結婚したあなたですから、基本的には家事・育児は嫌いではないのかもしれませんね。
今まであなたがワンオペでしてきていたということなのですから。
ただ、今、事態が事態です。
これまで培ってきた生活スタイルは、通用しなくなっています。
夫が事態の変化に気がつくべきです。
(4)モラハラ
朝早く起きず、食事を作らない妻にイライラして「飯くらい作れ!朝くらい起きろ!」と言ったら、妻がモラハラ夫だといいます。
引用:Yahoo!知恵袋
妻だからと「飯を作る係」「朝は早く起きるもの」と決めつけたような感じで、確かにモラハラ的な印象を受けましたが、よく引用先を拝見すると、もっと違う問題があるようです。
お互いに、家庭での作業分担について把握ができていないのでしょう。
また、相手のキャパシティへの配慮も必要です。
もしも今のコロナ禍で、夫がモラハラかな?と思うところがあれば、まず最初に夫の文句の意味や内容について考えてみてください。
夫はあなたの家庭内の役割として、何を期待しているのでしょう?
その期待は妥当な期待でしょうか?
4、コロナ離婚を回避する方法
このコロナの蔓延の中、「淘汰」という言葉がよく使われる気がします。
企業も生き残れないところは淘汰される。
私学もオリジナリティを出せなければ生徒は公立校へ流れていく。
そして夫婦も、離婚すべき夫婦は離婚へと導かれていくのかもしれません。
あなた自身の心も、本当に大切なもの、そうでないもの、この状況で少し整理されている気がしませんか?
そんな中、もしもコロナの状況下であるというだけで、本来であれば離婚をすべきでないご夫婦は、離婚は絶対に避けるべきです。
本項では、夫との関係改善の方法を4つ、ご紹介いたします。
(1)コミュニケーションする
コミュニケーションは、夫婦関係に大きな影響を与えます。
単純ではありますが、上手なコミュニケーション方法として、ぜひ以下の3つを意識してみてください。
効果は必ずあります。
①褒める
「さすがだね」や「すごいね」と妻から褒められると素直に嬉しいものです。
褒められることで、やる気や幸福感を感じるので、家庭円満に繋がります。
②感謝の言葉を伝える
「ありがとう」という言葉だけで、男性は「もっと頑張ろう」と思います。
不安な今こそ、妻からの「ありがとう」は、夫の意欲を高める言葉になります。
③ペースを合わせる
自分の話したいことを話すのを一旦止めてみましょう。
会話のペースを夫に合わせると、夫も「妻の話を聞かなくては」という気持ちになります。
(2)共同作業をする
忙しい日常では、効率を優先させるため、「分担作業」になりがちです。
今の時期は、あえて「共同作業」をしてみませんか?
「共同作業」は、学校でも行われる「協力」の意識を芽生えさせるプログラムの1つです。
料理、家の大掃除、犬の散歩、洗濯物干しetc. できるだけ喧嘩にならなそうなものを選び、声をかけてみましょう。
そんなことしたって時間のムダムダ・・・。なんて思う方が圧倒的多数かもしれませんが、予想を超えたものを得られるかもしれません。
(3)気持ちや要件を明確に伝える
男女のコミュニケーションの違いとして、女性は「言わなくても察して欲しい」と考え、男性は「要望をはっきり伝えて欲しい」傾向があります。
ですから、夫にお願いするときは気持ちや依頼したいことを「明確に」伝えましょう。
また、時間・量など「具体的な目標」を設定しても良いでしょう。
例えば「夜の7時までに洗濯物を全部畳んでおいてね」と伝えてあげると、「目標」と「やるべきこと」が明確なので、お互い理解違いが生まれるリスクが減ってきます。
5、それでも関係が改善しない場合は?
改善したいけどできない・・・。
コロナだけでもストレスだというのに、夫婦間のことでも悩むのは本当にストレスです。
あなたの健康に影響も及ぼしかねません。 こんなときはどうすればいいのでしょうか。
(1)別居
別居は「離婚準備期間」として考える方も多いかもしれませんが、実は「関係修復期間」でもあります。
コロナでの外出自粛に伴い、夫婦で別居をしたいと考える人は大変多く、ホテル等を経営する会社も一泊数千円で長期滞在を売り出すなど、一時ステイの対策をするところも増えています。
別居は物理的に冷静になれる機会を与えます。
ですから、本当はどうしたいのか、をお互いに考える機会となることでしょう。
(2)カウンセラーなど第三者に相談する
自分一人で悩むより、第三者に相談することで客観的な意見が得られます。
欧米では一般化している夫婦カウンセリングですが、日本でも多くなってきました。
夫婦の問題に詳しいカウンセラーを挟むことで、何が問題だったのかが明確になってくることでしょう。
6、いますぐコロナ離婚したい場合は弁護士へ相談を
色々考えてもやっぱり離婚したい場合は、弁護士に相談しましょう。
コロナの状況下にある今、離婚を早々に進めることもリスクがあります。
離婚に関してトータルサポートしてくれるはずですから、気軽に無料相談されることをお勧めします。
(1)状況整理してくれる
まず、あなたたち夫婦は何で喧嘩し、どうして離婚へ向かおうとしているのか、この状況を整理してくれます。
第三者である弁護士に話すだけでも、あなたの中で整理されてくることでしょう。
そして、離婚をする場合、親権・養育費などの子供関連、財産分与・慰謝料などの金銭関連について、どのような取り決めた必要となるのかについて、見通しを立ててもらえます。
コロナ禍の今、実家へ戻りたい場合も、緊急事態宣言地域に住んでいる場合はそうでない地域へ移動することはオススメではありません。
別居するのであればその方法やタイミングについてもアドバイスがもらえます。
(2)損のない離婚をアドバイスしてくれる
過去に浮気があった場合など、離婚とともに慰謝料を請求できる場合もあります。
また、前述の通り、養育費や財産分与、年金分割といった経済面において、あなたが損をしないようアドバイスをもらうべきです。
親権について揉めそうな場合でも、事前に相談しておけば争点を明確にしておくことができます。
(3)離婚を拒否されたら交渉も代理
突然の離婚宣言に、夫が拒否する場合もあるでしょう。
そのような場合は夫婦で話し合っても平行線が続き、精神の疲弊をもたらします。
コロナ離婚で多いと思われる性格の不一致では、調停や裁判に持ち込んでも離婚が成立する可能性は低く終わります。
協議離婚で一気に話をつけることが重要です。
スムースに離婚を進めるには、第三者、かつ離婚のプロである弁護士をあなたの味方につけ、交渉をしてもらうことがオススメです。
まとめ
コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活スタイルを大きく変えました。
一時的に夫婦関係がギクシャクしてしまうのは、ある意味当然です。
しかし、コロナ離婚について本気で悩んだときは、ひとりで抱え込まずに誰かに相談してください。
もし、相談相手に困ったときは、弁護士など専門家を頼ることをおすすめします。
孤独になりやすい時期ですが、ひとりではないことを忘れないでください。
解決の道筋は必ず見つかります。