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ワンオペ育児は当たり前じゃない!ワンオペ育児解消の方法

ワンオペ 育児

ワンオペ育児は精神的な苦痛が多く、行き過ぎると離婚の危険性もある状態です。
もしも、ワンオペ育児は仕方ない、夫なんかあてにならない・・・と感じている方は要注意!
そのうち心身共に体調を崩しかねないでしょう。

ここでは、

  • ワンオペ育児は当たり前じゃない!ワンオペ育児を解消する方法

をお伝えしていきます。ご参考になれば幸いです。

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1、ワンオペ育児とは?

ワンオペ育児とは?

そもそもワンオペ育児とはどういう状態のことを指すのでしょうか。

(1)ワンオペ育児とは

簡単にいうと、育児の負担を一人で背負い込んだ状態のこと。
母親父親の片方だけが育児をしている状態のことを指しています。

では、ワンオペ育児という言葉はどこから出てきた言葉なのでしょうか。
実は、「ワンオペ」という言葉は、もともとは、某ブラック企業が引き金となった言葉です。
「一人作業=ワンオペレーション」を行い話題になったことから発祥しました。
その一人で何もかもをやる状態が母親の育児の姿に似ているということから、ワンオペレーション+育児=「ワンオペ育児」という言葉が生まれたのです。

(2)「ワンオペ育児」言葉誕生の背景

日本においてはワンオペ育児という言葉ができる前から、女性が一人で育児を行う姿勢はありました。
しかし、昨今共稼ぎの夫婦が増加傾向にあることから、女性一人の育児の姿勢を疑問視する声が高まってきているのです。

そしてこのワンオペ育児という言葉は瞬く間にTwitterを通して広まり、2017年には流行語大賞にノミネートされています。

ここで勘違いして欲しくないことが、ワンオペ育児は決して当たり前の状態ではないということ。
子どもは夫婦2人の子どもなのですから、夫が育児に参加する姿こそがあるべき姿なのです。
夫に育児を頼んだからと甘えなどではないということを覚えておきましょう。

2、ワンオペ育児の実情

ワンオペ育児の実情

では、実際に日本国内におけるワンオペ育児の実情について見ていきましょう。
データは、明治大学商学部の藤田さんが少子化克服戦略会議で利用したデータを元にしています。

(1)夫と妻における、育児時間の比較

育児を全く行わない男性は約7割にも及んでいます。
時間でいうと、女性の育児は1日平均3時間45分程度、男性はたったの49分というデータになっています。
著しく女性の方が育児の負担率が高いことがわかるでしょう。

(2)世界の男性を対象とした、日本の夫の育児時間の比較

先進国と比較してみても日本の男性の育児時間は最低水準だということがわかります。

内閣府データ

引用元URL:内閣府データ

(3)共働きであっても女性より男性の育児時間が少ない

共稼ぎであれば男女平等に育児に参加してもおかしくはない状態です。
しかし、共稼ぎだからと男性の育児参加率が上がるわけではありません。

(4)2011年から2016年では男性の育児時間は増えているもののほぼ変わらず

2011年から2016年にかけて、男性の育児時間が少しですが上昇しています。
2011年では男性の1日の育児平均時間は39分でしたが、2016年では49分に増加しました。
喜ばしいことかもしれませんが、実際にはたった10分の増加であり、まだまだ男性の育児への参加は少ないということがわかります。

3、ワンオペ育児になりがちな夫婦のタイプ

ワンオペ育児になりがちな夫婦のタイプ

では、ワンオペ育児なりがちな夫婦タイプを見ていきましょう。
もしも自分に当てはまる場合には要注意です。

(1)「がんばる母さん」&「育児は女性でしょ父さん」カップル

日本においてはこのカップルタイプが多いかもしれません。
女性が一人で育児を頑張りすぎてしまい、夫に頼ることをしません。

そして夫の方も、「育児は女の仕事ででしょ?」と思っているため、気がついても手助けしないのです。
そもそも手助けというのが間違いであり、夫は自分の仕事だと認識するべきでしょう。

(2)「私がやった方が早いよ母さん」&「指示待ち父さん」カップル

また、夫のことを信頼できていない母も「私がやったほうが早い」と感じてしまい夫が育児する隙を与えない可能性があります。
そして夫の方も指示がないと動けないタイプです。

このカップルタイプのワンオペ育児の責任は男性だけのせいではありません。
夫を信頼して任せられない女性にも問題があります。

確かに女性がやった方が早いのはわかります。
それでも、少しずつ夫に育児に参加してもらわない限りはいつまでたってもワンオペ育児からは逃れられないでしょう。

(3)「思い通りにやりたすぎ母さん」&「テキトウ仕事パパッと父さん」

自分の思い通りに育児をしたいお母さんもワンオペ育児に陥りやすいタイプです。
少しでも自分のやりたい手順や結果と違う育児を夫にされるとイライラして我慢ができません。

そして、夫の方も妻の思いに気がつかずに適当にやってしまうために、妻は夫のやることが気に入らなくなってしまうのです。
結果的に妻は夫に育児を頼めなくなり、夫も叱られるため、育児参加したくなくなるという悪循環になるでしょう。結果、ワンオペ育児になりがちです。

4、家庭のタイプ別!ワンオペ育児のつらさ

家庭のタイプ別!ワンオペ育児のつらさ

家庭のタイプ別でもワンオペ育児の辛さは違います。
それぞれのタイプ別での辛さがどこにあるのか見ていきましょう。

(1)共働きの場合

共稼ぎの場合には、本来であれば、夫婦平等に育児を行うべきです。
しかし、妻のワンオペ育児が一般的であることはデータからもわかるでしょう。
共稼ぎのワンオペ育児での辛さをご紹介します。

①体力、時間の限界

妻は仕事を終えてから、子どもを保育園にお迎えに行き、そのあと、掃除洗濯、食事の支度と休む暇がありません。毎日時間との戦いになってしまいます。

家事はまだ時間の融通も利きますが、育児はそうはいきません。
子どもがお腹が空いたといえばすぐさま食事を与えなければいけませんし、翌日に備えて子どもは早寝させる必要があるでしょう。自分の入浴や食事時間はほとんど取れないのが実情です。

そんな状態では体力と時間の限界を感じても不思議ではありません。

②夫婦の不公平感

そして働いているのは妻だけではないという事実に不公平感を感じることでしょう。
夫は仕事を終えて育児も家事もしないままに、食事を食べ娯楽を行い、寝るだけです。

これでは夫婦間の不公平さを訴えたくなるのも当然でしょう。

(2)専業主婦の場合

そして、専業主婦ならではの辛さもあるのは事実です。

ある程度は育児の負担が多いのは納得できるかもしれませんが、完全なワンオペ育児の辛さは、働く以上のものになる可能性があるのです。

①自分の時間、睡眠時間がない

四六時中子どもと一緒にいることで、自分の時間が取れない辛さがあります。
子どもが寝ている隙に家事をこなさなければならず、睡眠時間も満足には確保できないのが現実でしょう。
その辛さは、働く母とはまた違ったものかもしれません。

②孤独

ワンオペ育児を部屋にこもって1日中こなすことで孤独感が湧いてくるのも事実です。

昔は、女性ならみんな家事・育児だけでした。
きっと「仲間」に困ることはほぼなかったでしょう。

しかし、生き方が多様化している現在、ワンオペ育児で悩んでいる女性が五万といると報道されても、自分の近所にいるとは限らないのです。

乳児・幼児の間は、子どもも話し相手になりません。ほぼ独り言を話して過ごす1日は寂しさと孤独感で苦痛を感じる結果になります。

③非協力的な夫への不満

そして、いくら働いているからといって、全く育児に参加しない夫への不満は募る一方です。
しかし、働いていない負い目から、育児を手伝って欲しいとはなかなか言えない女性は多いもの。
そのため、何も言えずに不満だけが募っていく結果になるでしょう。

5、ワンオペ育児になっている理由

ワンオペ育児になっている理由

では、日本ではどうしてワンオペ育児になりがちなのでしょうか。

夫が病気であるとか、単身赴任であるなど、さまざまな状況の理由もあるかもしれませんが、多くの家庭に当てはまる理由は、「日本の伝統」なのではないかと思います。

ご存知の通り、日本では昔から、男性が外で働き、女性は家庭を守るものという役割分担が合理的という風習がありました。
その昔、女子は将来子どもを出産することが大仕事として育てられていたわけです。
子育ても今のように習い事だ私立受験だなどと手を掛ける時代ではありませんから、多くの子どもを出産し、日々の家族の衣食住の世話をするのが仕事でした。

しかし、性別以前に「人間」として両性を考えたとき、どちらかしか学問等を取り入れる「機会」がないことは不平等です。
こうして、徐々に、性別を問わず平等に教育される時代へ変わりました。

教育を受ければ、性別を問わず「将来はこういうことをしてみたい」などと発想が芽生えてきます。
このような発想に対し、性別を問わない間口が広げられ、男女が平等に尊重される時代になりました。

ただ、昔の「男性が外で働き・・・」は、全くの「間違い」であったのかといえば、そうではない気もします。
肉体的な違いや思考回路の違いなど、「性」としての特性はあるはずですので、これに適ったものであったのかもしれません。

しかし、こうして「一律化」する考えは、人間の「多様性」に目をつむってきた時代だからこそなのです。
おそらく昔からいたであろう社会的に活躍したい女性、LGBTの方、主夫をしたい男性など、それはそれは生きづらい時代であったことでしょう。
少しずつさまざまな方が声を上げていき、今、あらゆる方が自分らしく生きる時代に突入しています。

とはいえ、時代の変化は一気に進むものではありません。
少しずつ、徐々にですので、まだまだ完璧ではないのです。

そうした時代の背景からの変化の中で、ワンオペ育児は、女性が育児をするということが現代人たる私たちの思考にまだ「残っている状態」なのではないかと考えます。

6、ワンオペ育児を続けるリスク

ワンオペ育児を続けるリスク

しかし、ワンオペ育児でも仕方がないと感じながら一人で育児を背負いこむのは、危険な状態です。
ワンオペ育児のリスクについて見ていきましょう。

(1)精神的、肉体的な病になってしまう

精神的・肉体的な疲労は想像をはるかに超えているかもしれません。
「これくらいなら大丈夫」というのは過信に過ぎません。
そのうち育児ノイローゼに陥ったり、疲れから体調を崩すことも考えられます。

自分のことだからと侮らないようにしましょう。
母親が健康でいてこそ子どもも健やかでいられます。そのことを忘れないでください。

(2)夫への愛情がなくなり、離婚を意識してしまう

ワンオペ育児に我慢を続けることで夫への愛情がなくなり、離婚を意識してしまう可能性があるでしょう。
何も手伝ってくれない夫へ愛想が尽きた状態です。
長期間ワンオペ育児を続けていると離婚の危機になるかもしれません。

(3)子どもを虐待、ネグレクトしてしまう

一人きりの育児では、子どもと二人きりの空間かもしれません。
ストレスなどの感情は全て子どもにぶつける結果につながります。
そしてストレスをぶつけても、注意してくれる人もいない状態です。

そのため、子どもに手を上げてしまう母親も少なからずいるでしょう。
発展すると子どもへの虐待につながり、そして誰もそれを止めてはくれません。

7、ワンオペ育児〜つらいときの対処法

ワンオペ育児〜つらいときの対処法

ワンオペ育児が辛いと感じている場合には、どのような対処法で辛さを乗り切ればいいのでしょうか。

我慢することはありません。しっかり対処することが大切です。

(1)家事代行、ベビーシッターを利用する

家事を手抜きしない女性は少なくありません。
家族が快適に過ごせるためもありますが、夫、義母、ママ友など、社会的な目の中で生きているからです。

たとえば、夫の上司や同僚、ママ友や義母が突然自宅に訪れるかもしれません。
子どもが出しっ放しのおもちゃで怪我をすれば、夫からは責められます。
そのため、身支度や掃除は手を抜けません。

食事の支度が思うようにできないことで、わがままな夫には浮気をされるかもしれません。
食事をコンビニで買ってくれば、子どもが病気をしたときには食事が悪いと義母に言われます。
そのため、炊事にも手を抜けません。

周囲の目を厳しく感じ、家事の手を抜けない方も多いでしょう。

でも、一人でこなさなくてもいいのです。
育児も家事も多少手抜きでも問題ありません。
上手にアウトソーシングしてみませんか?
家事代行、ベビーシッター、また近所の保育園や自治体の一時保育も利用しましょう。

子どもを他人に預けることに、多くのリスクを感じる方もいるでしょう。
または、親族から親がみるのが当然と言われる方もいるのではないでしょうか。
確かに、教えていないことを覚えてしまうかもしれない、預け先で満足な保育を受けられないかもしれない、金銭的な問題もあるでしょう。
しかし、過剰に母親が抱え込むことは、社会問題となりつつあります。

親の責任をしっかりと感じているならばなおさら、「社会で育てる」ということも視野に入れるべきです。
全てをこなす完璧さと同じくらい、要領よく他人に頼むことができることも素敵なことです。

(2)親戚、お友達を呼んでワイワイ!

常に子どもと家に閉じこもっていては、息が詰まってしまうでしょう。
親戚や友人などを招待して、ホームパーティーで息抜きをする方法も秀逸です。

確かに家に招待するとなると準備や片付けが気になるかもしれません。
しかし、招待することで、子連れは当たり前になりますし、子どもの面倒も親戚などが見てくれる結果につながります。

あなたはおもてなしに注力することで、ワンオペ育児から少しだけ逃れられるのです。

(3)自分の時間を強制的にもつ

そして、大事なことは、自分の時間を強制的に持つことです。

美容院やスパなどを口実に、子どもを夫や両親、近所のママ友などに預けて一人でお出かけしてみてください。
口実があれば心苦しくはありません。
思い切って、外に出てみることが大切です。
外に出て、日頃の疲れを癒せるような癒しの空間に出向くことをおすすめします。

(4)話せる人に相談する

実親、ママ友や、先輩ママなどに、ワンオペ育児の大変さや辛さを話してストレス発散してもいいでしょう。
同じ境遇の女性ならきっとわかってくれるはず。

8、これが「ワンオペ育児解消への道」!根本的な解決方法とは

これが「ワンオペ解消への道」!根本的な解決方法とは

ワンオペ育児の対処法は、一時的に辛さを解消する方法です。
しかし、それでは根本的な解決にはならないでしょう。

本項では根本的な解決方法をみていきます。

(1)ワンオペ育児は、人生の多様化への通過点での痛み

「3、ワンオペ育児になっている理由」でお伝えしましたが、ワンオペ育児は、世の中が多様性を受け入れ、一人一人の人生が多様化を目指す通過点での「痛み」といえます。

多様性のある社会は、ある意味、「なんとなく生きること」ができません。
みんなと同じ、でありづらいからです。

授かった命を出産した今、自分が「どういう人生を望んでいるのか」を考える時が来ています。
つまり、「子育てを自分の仕事」として捉えられるか。

出産前は外で働いていたわけですから、住空間をプライベート空間と考える女性も多いでしょう。
そんな現代においては、昔の女性のように子育てを「仕事」として捉えられるかどうかは、本当にそれぞれだと思います。

もし仕事と捉えられるのであれば、日中の子育て仲間を作ることも仕事半分の意識で行うことができ、本当の友達を作りたいと思っているよりは、逆に肩の力も抜くことができるかもしれません。

ただ、外での仕事ももっている場合は、外でも仕事、家でも仕事となってしまいます。
このような場合は、心のバランスをとるためにもどこかで「自分だけのプライベート」という時間を確保する工夫が必要となるでしょう。
または、外で働くことはやめ、夫が稼ぐ役割、妻が家庭を仕切る役割と割り切り、夫の給料が上がるようサポートするというやり方も合理的です。
子どもが大きくなる頃、家庭で「母は偉大」というポジションを築くことができるでしょう。

一方、仕事とは捉えられず、あくまでも子育てはプライベートで行うものと考える場合は、夫や家族ととにかく協力することです。

次項から、夫と協力する方法についてお伝えしていきます。

(2)育児項目とそれにかかる時間を紙に書いて「見える化」

夫は育児の大変さや、仕事の多さを理解していない可能性があります。
たとえば、初産の新生児であれば、授乳だけで1時間かかる人もいます。
3時間おきの授乳ですが、夫は、あとの2時間は休憩していると思っている可能性があります。

しかし現実は違います。

母乳の痛みに耐えた後は、オムツ交換、着替え、赤ちゃんの入浴、なんだかんだと時間がかかり、あっという間にまた授乳の時間なのです。
そんな実情を知らないからこそ、見て見ぬ振りをして育児に参加していないのです。

こんなときは、育児項目とおおよその時間を紙に書いて、可視化してみてください。
きっと、夫もこんなにやることが多いのか、と改めて認識してくれることでしょう。

それだけではありません。
実は、夫も意外なところで育児に参加しているということが見えてくるかもしれません。

【具体例】

  • オムツ替え       30分
  • 離乳食の作成   30分
  • 授乳                             2時間
  • 食事                             1時間
  • おやつの時間             30分
  • 外遊び                         2時間
  • 絵本の読み聞かせ     30分
  • お風呂                         30分
  • 歯磨き                         15分
  • 寝かしつけ                 1時間

(3)パートナーに分担してもらいたい育児項目を明確にする

そして、見える化しただけではパートナーに育児の大変さを訴えるだけになってしまいます。
ワンオペ育児を解消するためにも、具体的な育児項目の中から夫に担当してもらいたい育児を明確にしていきましょう。

夫にはできない項目や無理な項目が実際には多いはずです。
できるだけ具体的な項目、やり方や時間を夫に示した方がやりやすいでしょう。
可能なら、手順書も一緒に書いて渡してあげると育児参加率が上がります。

【具体例】

<平日夫の育児>

お風呂、歯磨き、寝かしつけ(合計1時間45分)

<休日夫の育児>

オムツ替え、外遊び、お風呂、歯磨き、寝かしつけ(4時間15分)

(4)夫とのコミュニケーションでの注意点

一方的な押し付けにはならないように、言い方に注意してみましょう。
例えば、「私が大変なんだから、少しは育児しなさいよ」という言い方に何も思わず従う人は、なかなか珍しいのではないでしょうか。

コミュニケーションの基本ですが、どうすれば気持ちよく動くかな?ということを考えて伝えるとうまくいくことが多いと言えます。
たとえば「育児で家事に手が回らないの。できるなら早く仕事が終わったらこれだけは手伝ってもらえないかな」というような感じです。
「なぜ私ばかりそんな気を遣わなければならないのか」とお感じになる方は目的を達成するためと割り切り、とりあえず行なってみてください。

相手には「気遣い」に聞こえますので、配慮してくれる相手と認識され少しずつ優しくなってくるはずです。
その積み重ねにより、気づいたときにはお互いにスムースなコミュニケーションが取れていることでしょう。

(5)夫が育児に参加できない場合

周囲に協力を求めることです。

ただ、世代が上であればあるほど女性のワンオペ育児は当たり前の時代を生きており、実母や義母から協力を拒まれるかもしれません。

前述の通り、男女平等教育を受けて育っている今の子育て世代では、ワンオペ育児が精神的に苦しくなっている人が多いのも現実です。

夫がダメなら親族に頼みたいと考えてしまいがちですが、価値観が合わない場合、そこにこだわってしまうと親族間のトラブルに発展しかねません。
時代の違いと認識し、深掘りするのはやめておきましょう。

信頼のおける保育施設等を探し、一人で抱え込まない状態を意識的に作って行くことが大切です。

9、ワンオペ育児で相談したいときは

ワンオペ育児で相談したいときは

ワンオペ育児で頑張りすぎて、激しい疲れを感じたなら、倒れてしまう前に行政や民間窓口に相談するのも一つの手段です。

我慢しすぎずに早めに行動してください。

(1)市区町村の児童相談センター

市区町村の児童相談センターで、育児に関する相談に乗ってくれます。
もちろんワンオペ育児で精神的、肉体的な疲れがある場合にも丁寧に相談に乗ってもらえるでしょう。

(2)子育て・女性健康支援センター|日本助産師会

妊娠、出産、育児に関する相談窓口です。
電話相談なので気軽にかけてみるといいでしょう。
これから出産を迎える女性でもワンオペ育児になるかもしれないという不安解消が期待できます。

(3)ママさん110番

社会福祉法人日本保育協会が運営している育児相談無料窓口です。
ただし、平日の10時から16時までの窓口になっているため夜間・休日は相談できません。
注意してください。

電話:03-3222-2120(月曜〜金曜  10:00-16:00)

(4)エンゼル110番|森永乳業

お腹の中の赤ちゃんから就学前の子どもまでの育児に関する悩みなら何でも相談できる窓口です。
森永乳業が運営しています。
具体的な育児のコツなどをアドバイスしてもらえるでしょう。

電話:0800-555-110(月曜〜土曜 10:00-14:00)

(5)離婚したくなったら

ワンオペ育児の解消ができず、どうしても我慢ができなくなり離婚したくなってしまったなら、まずは信頼できる弁護士に相談してみるといいでしょう。

一人で抱え込まないでください。離婚問題に詳しい弁護士が有利に離婚できるように手助けしてくれます。

まとめ

ワンオペ育児は放置すると保育者の苦痛だけではなく、子どもにも被害が及ぶ危険性があります。
そのことを十分に理解し、ワンオペ育児解消を目指してみましょう。

一人で抱え込まないで!あなたなら、これからきっと素敵な子育てができることでしょう。

※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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