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B型肝炎から肝がんを発症?!3つの治療法と今から出来る予防対策とは

B型肝炎 肝がん

B型肝炎に感染すると、肝がん(肝癌)となる可能性があります。
「がん」と聞いて不安を抱いた方も多いことでしょう。
実際、B型肝炎ウイルスに感染した人が肝がんを発症する割合はどのくらいなのでしょうか。
また、今からできる予防策があれば心得ておきたいところです。

そこで今回は、B型肝炎ウイルスによる肝がんの知識として以下の内容についてご紹介します。

  • B型肝炎ウイルスとは何か?
  • 肝がんを発症する原因と割合
  • 具体的な症状
  • 主な治療法
  • 肝がんを防ぐために今からできること

なお本記事では、B型肝炎ウイルス感染者を対象とした給付金についてもご紹介しています。

肝がんに関する知識だけでなく、

1分で分かる!最大3,600万円の給付金が受け取れるのか確認してみよう

もご覧ください。

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1、B型肝炎による肝がんについて知る前に|B型肝炎ウイルスとは?

B型肝炎による肝がんについて知る前に|B型肝炎ウイルスとは?

B型肝炎ウイルスに感染してしまった場合の初期症状と治療法

でも詳しく解説していますが、人の血液や体液を通じて感染し、肝細胞に侵入して増殖するウイルスのことを言います。

B型肝炎ウイルスが体内に侵入すると自身の免疫力でB型肝炎ウイルスを排除しようとします。
その際、正常な肝細胞も一緒に攻撃してしまうため、肝炎を発症させてしまうことがあります。

(1)症状

倦怠感や、食欲不振、悪心・嘔吐、尿の色が黒褐色になるなどの症状が出ることがあります。

もっとも、肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、肝疾患が生じているにもかかわらず、上記のような症状がでない場合も多々あります。  

(2)感染経路

B型肝炎は空気感染や経口感染はせず、血液等の接触があった場合に他者に感染します。

主な感染経路としては、母子感染(垂直感染)と予防接種時の注射器の使い回しによる感染(水平感染のうちの一つ)が挙げられます。

前者はB型肝炎に感染した母親から生まれる胎児が産道を通る際に母の血液等と接触することで感染し、後者は自分の前に予防接種を受けた人がB型肝炎に感染していたため注射器を通してその人の血液と接触し感染してしまうというものです。

もっとも、現在では、母子感染を防止するために妊婦健診時に母親がB型肝炎ウイルスに感染していないかを検査し、また、感染していた場合に、子供に感染させないように適切な処置が公費でなされることとなっています。
また、予防接種時の注射器の使い回しも行わないように指導されることとなりました。
そのため、これらを原因とする感染はほとんどなくなりました。

なお、他にも、血液の輸血やB型肝炎ウイルス感染者との性行為なども原因となり得ます。

詳しくは「B型肝炎ウイルスの感染を防ぐために知っておくべき感染経路」で解説しています。

(3)B型肝炎ウイルスに感染しないケース

上述の通り、B型肝炎ウイルスは血液などを通して感染するものですので、感染した人と接触したとしても、それだけでは感染しません。

下記に挙げたような行為では感染しないと考えてください。

  • 握手
  • ハグ
  • 入浴
  • 隣に座る、寝る 

など  

(4)B型肝炎ウイルスに感染する人は減少傾向にある?!

NIID国立感染症研究所の調査によると、「急性B型肝炎」報告件数は1999年に510件だったのに対し、2009年は170件と半数以下に減少していることが分かります。

データ参照元:NIID国立感染症研究所

件数が減少しているのは

「単純に急性B型肝炎を発症した患者が減ったから」

という理由だけではありません。
本来、急性B型肝炎を発症した患者を診た場合は7日以内に都道府県知事に届け出るようにとされていますが、報告を出さないケースが増えているのです。
そのため、急性B型肝炎を発症した患者の数を正確に把握するのは困難だといわれています。

2、B型肝炎感染から発症した肝がんとはどんな病気?

肝がんとはどんな病気?

肝がんとは、B型肝炎やC型肝炎により肝臓の細胞が破壊され続けたこと等から、悪性腫瘍になってしまった状態のことをいいます。  

(1)原因

B型肝炎ウイルスのDNAが肝細胞のDNAに組み込まれ、がん細胞が発生します。
B型肝炎の場合、特段症状が出ていない方や慢性肝炎の状態の方が、肝硬変を経ることなく肝臓がんを発症する例が少なくありません。
そのため、症状が出ていないとしても、定期的に肝がんを早期発見するための検査を受ける必要があります。 

(2)症状

肝がんが進行しても自覚症状がないケースも少なくありません。
ただし、肝がんと同時に肝不全も進行している場合は腹水やむくみが現れます。

他には、肝臓表面にできたがんが大きくなり破裂するケースが稀にあります。

また、肝がんを発症すると、食事から吸収した栄養を体に必要な養分に変えることや、体内に蓄積された有害物質を解毒して体外に排出すること、脂肪の消化を助ける胆汁を生成することなどの肝臓の機能が低下することになります。

3、B型肝炎感染から肝がんを発症する確率は1年間で0.3%

肝がんを発症する確率は1年間で0.3%

肝がんを発症する確率はどのくらいなのでしょうか。
実は、B型肝炎ウイルスに感染した人が肝がんを発症する確率は1年間で0.3%ほどです。
ただし、慢性肝炎を発症している場合は0.6%に上昇し、肝硬変を発症している人は8.1%に上昇します。

状況肝がんを発症する確率(1年間で)
B型肝炎ウイルスに感染している0.3%
慢性肝炎を発症している0.6%
肝硬変を発症している8.1%

参照元:虎の門病院 肝疾患相談センター

4、B型肝炎感染から発症した肝がんの主な3つの治療法とは?

主な治療法

肝がんの治療法は主に3つあります。

  • 悪性腫瘍とその周りの肝組織を手術で切除する方法
  • 経皮的エタノールを注ぐ(PEIT)、針を刺す、マイクロターゼ熱凝固療法やラジオ波熱凝固法などによって悪性腫瘍を懐死させる方法
  • 肝臓の動脈から抗がん剤を入れる、栄養血管を塞栓して腫瘍を血流不全にして懐死させる方法(肝動脈塞栓術)

5、B型肝炎の肝がんを早期発見することが難しいと言われている理由

肝がんの早期発見が難しいと言われている理由

肝臓は、再生能力が高く、また、食べた物が直接通る臓器ではないことから、病気にかかっても症状があらわれにくいといわれています。
自覚症状がないため、症状が進行した状態で初めて肝がんを発症していたことに気づくというケースも少なくありません。
症状がでにくい臓器であるため、肝がんの早期発見は難しいといわれているのです。
症状がないからといって安心せず、定期的に検診を受けることが大切であるといえます。

6、B型肝炎感染から発症した肝がんの検査で行われる5つのこと

肝がんの検査で行われること

肝がんの検査には、主に血液検査と画像検査が用いられています。
ただし、ひとつの検査だけでは肝がんの発見が難しいケースもあるため、複数の検査を組み合わせて定期的に受診することが大切です。

  • 腫瘍マーカー:がんの中には特徴のある物質を生むものがあります。中には血液中で測定できるものがあるため、腫瘍マーカーという方法を用いてそのがん物質の濃度を測ります。
  • 腹部超音波:早期の肝がんも発見できる検査方法です。慢性肝炎を発症している場合は半年に1回、肝硬変では3ヶ月に1回は検査を受けると良いと言われています。
  • 腹部造影CT:ヨード造影剤という肝がんが白く染まる薬を、点滴または静脈注射してからCTを撮影して検査する方法です。
  • 腹部MRI:造影剤を使った検査方法は、閉所恐怖症や手術などにより体内に金属が入っている人や刺青がある人はできないことがあります。そのような方でも肝がんの検査をする方法として用いられています。
  • 腹部血管造影:足の付け根にある大腿動脈から細い管を入れた後、肝動脈から造影剤を直接注入して診断する方法です。

7、今日からできる!B型肝炎と肝がんの予防対策

今日からできる!肝がんの予防対策

肝がんは、B型肝炎ウイルスに感染しているからといって必ず発症するものではありません。
日々の生活の中でできる予防策を行うことで発症リスクは下げられるのです。
あなたの健康を守るためにも、下記の予防策を可能な限り実践してみましょう。

  • 定期的に検査を受ける
  • お酒はほどほどにしておく
  • バランスの良い食事を心がける
  • 適度な運動を行う

8、B型肝炎や肝がんの治療には医療費助成制度が受けられる

B型肝炎や肝がんの治療には医療費助成制度が受けられる

B型肝炎により肝がんを発症した場合、一部の治療に関して医療費の助成制度が利用できることをご存知でしょうか。
管轄の担当窓口に助成制度利用の申請書と診断書を提出すれば手続きは完了となり、自己負担額を最大1万円に抑えることが可能です。

条件毎月の自己負担限度額
世帯の市町村民税の課税年額(所得割)が235,000円以上20,000円
世帯の市町村民税の課税年額(所得割)が235,000円未満10,000円

【助成対象となる医療】

  • インターフェロン
  • 核酸アナログ製剤(ラミブジン、アデホビル、エンテカビル、テノホビル)

※詳しくは「厚生労働省ホームページ」をご覧ください。

9、生活費の不安も解消!B型肝炎・肝がんを発症している人が最大3,600万円が受け取れる給付金制度

生活費の不安も解消!最大3,600万円が受け取れる給付金制度

B型肝炎ウイルスに感染した方は、肝がんを発症しているかに関わらず、最大3,600万円の給付金が支給される可能性があります。

ただし、給付金の支給は一定の条件をクリアしている人しか認められないため、必ずもらえるとは限りません。
また、給付金を受け取るにはB訴訟を起こす必要があることから、個人で対応を進めて行くのは難しいといえます。

そのため、B型肝炎の給付金請求訴訟の経験が豊富な弁護士に相談しながら手続きを進めて行くのが一般的です。  
給付金がもらえる可能性のある方の条件の内、主なものは下記の通りです。

もしも、下記条件に当てはまる場合は、

「最大3,600万円の給付金が受け取れるのかどうか」

を当弁護士にご相談いただければ幸いです。
あなたの状況を丁寧にお伺いした上で、わかりやすくアドバイスいたします。

(1)一次感染者の場合

  • 昭和16年7月2日から昭和63年1月27日に生まれた方
  • B型肝炎ウイルスに持続感染している(もしくは、医師から「B型肝炎ウイルスに感染している」と診断された)方
  • 母子感染・父子感染でない方

(2)二次感染者の場合

  • 母親か父親が上記の一次感染者の要件を満たす方
  • 上記の一次感染者である母・父から感染した方
  • B型肝炎ウイルスに持続感染している(もしくは、医師から「B型肝炎ウイルスに感染している」と診断された)方

10、まずは給付金が受け取れるのか「1分チェック」してみよう!

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「自分は給付金がもらえる可能性があるだろうか…」
と気になった方は、ぜひ1分でチェックできるB型肝炎給付金診断ツール」をご利用ください。

1分でできる!B型肝炎給付金診断ツール

肝がんを発症した場合、医療費の負担が増えるだけでなく、今までのように働くことができず収入が減ってしまうリスクもあります。
家族の生活について不安を覚えることがあるかもしれません。
給付金を受け取ることができれば、そのような不安を軽減することができます。

まとめ

B型肝炎ウイルスに感染し症状が進行すると、肝がんを発症する可能性があります。
肝がんは症状が進行しなければ自覚症状がないケースが多いため、B型肝炎と診断された場合は、きちんと定期検診を受けるように心がけましょう。

また、上記のとおり、肝がん発症の有無を問わず、B型肝炎ウイルスに感染している場合は最大3,600万円の給付金が受け取れる可能性があります。
1分で診断できますので、自分は給付金がもらえるのかどうか

B型肝炎給付金診断ツール

を試してみてはいかがでしょうか。

※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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