旦那が最近なんかおかしいー。
女の勘です。そんなとき、この不安のやり場がわからず、浮気を確かめる方向に気持ちが向きがち。
こんなとき浮かぶのが、スマホを使った浮気調査。スマホは、GPS機能を始めそのスマホが「どこにあるのか」を探索できる機能がついているからです。
今回は、スマホの中でも多くの方が持つ「iPhone」に焦点を当て、浮気調査方法についてご紹介していきます。
とはいえ、法的リスクもありますから、それらについてもしっかり解説していきます。
今、旦那の浮気に疑心暗鬼で気持ちが落ち着かないときだと思いますが、焦っても落ち着いても、時の流れは同じです。
ぜひ冷静に対応していきましょう。
目次
1、iPhoneを使った浮気調査の種類
iPhineを使った浮気調査には、主に下記4つの種類があります。
- スマホの通話、メール、SNSなどの履歴からチェック
- iPhoneの「探す」の機能も使える
- 位置情報サービスを使うと直近の50日の行動履歴がわかる
- 位置情報アプリやカップルアプリの利用
それぞれのやり方とメリット・デメリットを見ていきましょう。
(1)スマホの通話、メール、SNSなどの履歴からチェック
携帯を使った浮気調査としてもっとも古典的なのは、相手の携帯をチェックする、という方法でしょう。
- 通話履歴、メール、LINE、SMSをチェック
- Twitter、Instagram、FacebookのDMをチェックする
- カカオトーク、ハングアウト、メッセンジャーなどのメッセージアプリをチェックする
- 仕事で利用しそうなチャットワークやスラック、スカイプなどで個人で利用しているものもチェックする
- スマホ本体や、クラウドサービス内の画像や動画などをチェックする
- ブラウザの履歴をチェックし、出会い系や掲示板などの書き込みをチェック
こんな方法で、相手の行動をある程度把握することは可能かもしれません。
しかし、後述するように、この手の調査は違法性がぬぐえません。
また、そこまで言わずとも、相手の信頼を裏切ります。裏切り(相手の浮気)に裏切り(あなたが相手のプライバシーを侵害すること)を重ねた関係では、復縁することが難しくなってしまいます。
もし別れる覚悟がないのであれば、この調査方法はやめておくべきです。
(2)iPhoneの「探す」の機能を使う
iPhoneには「探す」というアプリがあります。旧「iPhoneを探す」と旧「友達を探す」アプリの統合版です。
このアプリを利用すればリアルタイムにiPhoneの追跡が可能ですから、浮気調査にも利用できるでしょう。
ただし、アプリの仕様変更に伴い、相手にバレずにiPhoneを追跡することはできなくなっています。つまりは、相手に居場所を探されていることがわかってしまうということです。相手には事前にグループに参加してもらう必要があるため、常に監視されているかもしれないということは相手にわかってしまいます。ですから、相手は浮気の行動に慎重になってしまい、効果が望めるかが疑問です。
①やり方
- 「設定」から「ユーザー名」をタップ
- 「ファミリー共有を設定」をタップし「さあはじめよう」をタップする。
- ファミリー共有を設定し、配偶者や恋人に参加を依頼してください
- iPhoneの「設定」を開く
- 「プライバシー」をタップする
- 「位置情報サービス」をタップし「ON」にする
- 「設定」のホーム画面に戻る
- 「ユーザー名」をタップする
- 「探す」をタップ
- 「位置情報共有」を「ON」にする
- ファミリー共有のグループメンバーに参加者が表示されれば設定完了
(3)位置情報サービスを使うと直近の50日の行動履歴を見る
iPhoneには「位置情報サービス」という機能があります。相手のスマホを拝借し、これを確認することができれば、相手の滞在頻度の高い場所を突き止めることができます。
ただ、これも相手に黙って行うことには問題が残ります。また、iOSによっては「利用頻度の高い場所」をタップしようとすると認証が必要になってしまいます。こちらもハードルが低い方法とはいえません。
①やり方
- 設定から「プライバシー」をタップ
- 「位置情報サービス」をタップ
- 一番下の「システムサービス」をタップする
- 「利用頻度の高い場所」をタップ
(4)位置情報アプリやカップルアプリの利用
二人共通のアプリを入れる方法です。
相手と一緒にアプリをインストールする必要がありますから、この時点でまずハードルがあります。
ただ、この提案をしてみたときの相手の反応をみるだけでも意味はあるかもしれません。
①やり方
- 配偶者に二人だけの特別な連絡ツールとして位置情報アプリかカップルアプリを入れてみない?と提案する。
- 拒否されるようなら「方向音痴の私でも待ち合わせ場所で迷わずに済む」などと上手に説得を試みる。
- 「場所がわかる」とは言わずにさり気なくお互いのiPhoneにアプリをインストールし、同期する。
- 他意はないと思わせるために喜んで配偶者とメッセージのやりとりやスタンプのやりとりをする。
- 配偶者が不審に外出したなら位置情報を確認し、浮気調査を開始する。
2、配偶者でもスマホを勝手に操作するのは違法?!
配偶者でもスマホを勝手に操作するのは違法です。具体的には下記2点の法律に抵触する可能性がありますのでiPhoneで浮気調査をする際には注意しましょう。
- 不正アクセス禁止法違反
- プライバシー権侵害
(1)不正アクセス禁止法違反
不正アクセス禁止法違反とは、IDやパスワードなどで守られたコンピューター(この場合にはiPhone)に不正にアクセスし操作する行為のことを指しています。もしも配偶者のiPhoneで勝手にパスワードなどを入れて操作したり、設定を変更した場合で配偶者が訴えれば罪に問われることになるでしょう。もしも有罪になれば3年以下の懲役、100万円以下の罰金に処せられます。
(2)プライバシー権侵害
もしもiPhoneの浮気調査をするために相手のスマホを勝手に盗み見たり、設定した場合には、プライバシー権の侵害に当たるかもしれません。プライバシー権侵害とは下記3点が満たされることで成立します。
- 私生活上の事実
- これまで公開されていなかった
- 公開されて被害者が不快に感じた
公開となっていますが、不特定多数に公開されることはもちろんですが、勝手に情報を収集する行為も広義では公開と解釈されることになるでしょう。つまりは勝手にスマホを盗み見て、知られたくないことを他人が勝手に知ることはプライバシー権の侵害に相当するわけです。プライバシー権の侵害は刑罰に科せられません。ただし民法709条の他人の権利を侵害した行為に相当します。損害賠償請求の対象になりうるでしょう。
3、浮気の真偽を確かめる目的を明確に
以上の通り、iPhoneで浮気調査をするためにはリスクを伴います。相手との関係性を悪化させる恐れがあったり、刑罰に処せられる可能性も秘めているということです。ですから、浮気を疑うあまり、冷静さを失ってしまうことだけは避けたいところ。
まずは浮気調査をして、あなたがどうしたいのかを明確にするべきです。
もしもiPhoneで浮気をしていることがわかったとして、あなたはどうしたいのでしょうか?
離婚をしたいのか、浮気をやめてほしいのか、それとも損害賠償を請求したいのか。
あなたの目的はなんですか?
スマホの浮気調査をする段階では、「落ち着かない」「つい知りたくなってしまう」という目的が大半です。
しかし、本当に浮気調査が必要な場面とは、相手に対し動かぬ証拠を突きつけたいとき、つまり、別れや離婚の理由にしたい場合や損害賠償請求をしたい場合です。
今、「落ち着かない」「知りたくて狂いそうである」という時点では、本人に聞いてみることが一番です。
自分がなぜ気になったのかを伝え、不安な気持ちと辛い気持ちを伝えましょう。
パートナーとして過ごしてきた限り、あなたは時間の多くを相手に使ってきました。しかし相手の心が他にある限り、あなたの時間をこれ以上相手に使うことは、言い尽くせない惨めな気持ちになってきます。もし浮気が本気なのであれば、あなたは今後、相手に使う時間を他に使うようシフト、つまり人生をシフトすることも視野に入れなければなりません。
パートナーと別れることが簡単にいかないのは、継続してきた行為を自分の気持ち以外の原因のために変えるということは、とても楽なことではないからです。
たとえば小さい頃から水泳のオリンピックを目指して頑張ってきた人が、高校1年の時点で親の経済破綻を理由にこれ以上水泳を続けられなくなってしまった、という場合、その人の人生のシフトが容易でないことは想像に難くないでしょう。これまで水泳とだけ向き合ってきた時間への虚無感、そして次の一歩に踏み出す恐怖、浮気がパートナーへ与える損害とは、このようなことなのだと思います。
相手としては、裏切りはいけないと思いながらも、どんな実害をあなたに与えているのか具体的に想像できていない場合が多いもの。
ですから、このようにきちんと言葉で、あなたが受けようとしている損害を説明してあげてください。
4、本気で浮気調査をするなら探偵に依頼がオススメ
前述の通り、浮気調査は「動かぬ証拠」をつかむため。
そして、動かぬ証拠をつかむのは、それをもって相手に交渉をするためです。
ですから、別れや離婚、もしくは損害賠償請求の覚悟ができれば、ぜひ動かぬ証拠をつかむため、浮気調査に乗り出しましょう。
浮気調査は、探偵に依頼することがオススメです。探偵には探偵業法という法律がありますので、尾行や情報収集をしたところで犯罪にはならないのです。もちろん依頼しても合法なので安心してください。
5、離婚をするなら弁護士へ相談を
探偵への依頼と同時に相談しておきたいのは弁護士です。
先に弁護士に相談すれば、探偵社を紹介してくれる法律事務所もあります。
弁護士に依頼するのは、あなたに有利に手続きを進める戦略を立てるため。
浮気相手への損害賠償請求にとどめ、離婚をせず再構築する結末だってもちろんありです。
離婚する場合には、財産分与、親権に養育費など、こちらが損をしないようにしてくれます。「相手に財産なんかない」という場合にも、一人で背負いこむのはいけません。
離婚するにせよしないにせよ、あなたが受けたその裏切りによる損害を、きっちり相手にもわかってもらい、泣き寝入りがない結末を迎えましょう。
弁護士はあなたの味方です。
まとめ
iPhoneで浮気調査はできますが、勝手にスマホを操作する行為は違法になる可能性もあります。冷静に判断し、本気で浮気調査をしたいなら探偵に依頼しましょう。もしも浮気調査をしても夫婦関係の再構築を望むなら、iPhoneでの浮気調査はしない方がいいかもしれません。夫婦の信頼関係が崩れる恐れがあるからです。
それよも配偶者をもっと信じてみましょう。あなたが変わることで配偶者も変わってくれるかもしれません。無謀な浮気調査をせずに夫婦関係の信頼を取り戻し温かい家庭を構築できることを願います。