再婚でも結婚式をして良いのだろうか?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
中には自分は2回目の結婚だけど、相手は初めてだから、できれば通常通りの華やかな式を挙げさせてあげたい…というケースもあるかもしれません。
今回は、
- 新郎新婦どちらかが、または両方が再婚の場合のおすすめの結婚式のスタイル
- ご祝儀や招待客など再婚の結婚式での気になるポイント
などをまとめてピックアップしてみました。
「再婚で結婚式をするって言うと、迷惑に思われないか心配」というみなさんも、ぜひこれからご紹介するポイントをチェックして、みんなが気持ちよく参加できる結婚式を目指しましょう!
目次
1、再婚でも結婚式をする?
そもそも世の中の再婚カップルは、どれくらいの割合で結婚式を行っているのでしょうか?
リクルートブライダル総研が実施した調査 によると、新郎新婦のいずれか・または両方が再婚で結婚式を挙げたケースは、再婚カップル全体の38.6%。
お互いに初婚の場合の72.1%に比べれば少ないものの、再婚でも4割近くのカップルが挙式や披露宴を行っています。
気になるゲストの反応も、マイナビウェディングのアンケート結果を見れば、76%もの人が「結婚式に参加してお祝いしたい」という気持ちを抱いているということで、実は好意的であることが分かります。
引用:https://wedding.mynavi.jp/contents/special_contents/saikon_wedding/
2、状況別おすすめの再婚での結婚式のカタチ
それではここからは、次の4つのケース別におすすめの結婚式のスタイルをご紹介していきます。
- 新郎が再婚
- 新婦が再婚
- お互いに再婚
- 子供がいる場合
(1)新郎が再婚の場合
新郎が再婚で新婦が初婚の場合、結婚式を挙げるのが初めての新婦に合わせて、基本的には初婚カップルと変わらない華やかな式にするのがおすすめです。
女性は多かれ少なかれ小さい頃から結婚式に憧れを抱いているため、男性側が再婚だとしても、その夢や気持ちを汲んでもらうことができると内心大喜び間違いなし。
もし新婦自身が結婚式にこだわりがないタイプだったとしても、ご両親は初めて見る娘のドレス姿を楽しみにしているかもしれません。
結婚式は本人たちの意思で行うものですが、お互いの両親のために行う部分も決してゼロではないので、両親の意向もそれとなく伺ってみましょう。
(2)新婦が再婚の場合
新婦が再婚・新郎が初婚の場合も、結局は女性側の意見を優先して式の準備を進めていくカップルが多いです。
新婦の1回目の結婚式会場が王道のホテルだった場合、今回はゲストハウスでカジュアルなパーティーを希望したり、1回目と2回目の雰囲気をガラリと変えるのがよくあるスタイル。
「前回のときはあまりお金に余裕がなかったから…」ということで、再婚のほうがむしろ盛大な式になるパターンもありますし、逆に新婦側は2回目だから特にこだわりがないというのであれば、初婚となる新郎側の家風や土地柄に合わせてスタイルを決定するのも良いでしょう。
(3)お互いが再婚の場合
お互いが再婚のカップルには、本当に大切な友人や親族だけを招いたアットホームな少人数挙式がおすすめです。
おいしい食事とおしゃべりをメインにしたレストランウェディングや、逆に大がかりな披露宴は抜きにした挙式だけの結婚式プランを利用するのもおすすめで、「何もないのは寂しいけど、大げさなこともしたくない」というカップルにはどちらもぴったり。
2人の新しい門出を心から祝福してくれる人たちに囲まれて、心温まるひとときを過ごすことができます。
(4)子供がいる場合
再婚で子供がいる場合、新郎新婦だけではなく子供も含めた家族みんなを主役にしたファミリーウェディングがおすすめです。
たとえば子供も一緒に親子でケーキカットを行ったり、挙式で指輪を運んでもらったり、子供がまだ小さい場合は、産まれた子供のお披露目も兼ねて親族との食事会というスタイルを選ぶのも良いでしょう。
ファミリーウェディングには、ゲストの心を思わず和ませるほっこり感があり、一般的な結婚式では出席するのを遠慮してしまいがちな、赤ちゃん連れのゲストも参加しやすいというメリットが。
むしろ授乳室などを確保した上で、赤ちゃん歓迎!な結婚式にするというのもアイデアのひとつでしょう。
3、ご祝儀は?招待客は?再婚の結婚式で気になる4つのポイント
続いては、どんなスタイルの結婚式をするにしても押さえておきたい、招待状を出すゲストの顔ぶれやご祝儀のことなど、再婚ならではの要注意ポイントをまとめてご紹介していきます。
(1)両家の人数のバランスに注意!
新郎新婦のどちらか片方だけが再婚の場合、再婚側は職場の人や友達を招待するにしても初婚のときとほぼ同じ顔ぶれになってしまうため、「2回も呼ぶのは申し訳ないかな…」ということで思い切って親族だけにしてしまいたいこともあるでしょう。
ただし、相手が初婚で友達も大勢招待する場合、それでは両家の人数のバランスが悪くなってしまいます。
もちろんそれでも、両家が納得した上で「本当に呼びたい人だけを呼ぶ」という意味ではベストなのですが、親族の中には会場で肩身の狭い思いをしてしまったり、やはりバランスの悪さが気になってしまう人もいるかもしれません。
冒頭でもご紹介したように、同じ友人の結婚式に招待されるのが2回目であっても、76%の人は「参加してお祝いしたい」という気持ちを抱いています。
もし初婚の相手側に友達を招いて盛大に式を挙げたいという意思があるなら、再婚である自分ももう1度友達を招待して、一緒に人生の再出発を見守ってもらうのも選択肢のひとつでしょう。
(2)再婚のご祝儀は辞退するのも◎
マイナビウェディングが実施したアンケート で、再婚の友達の結婚式に招待されたとき「参加するかどうか悩む」と回答した人のうち、その理由には「もうすでにご祝儀を渡しているのに…」というのが本音と語る人も少なくありませんでした。
全体から見ると「悩む」派はそもそも2割と少数派ですが、もし再婚でまたご祝儀を受け取るのはさすがに心苦しい…というのであれば、自分のゲストにはあらかじめ「ご祝儀は辞退させていただきます」と伝えておくのもひとつの方法です。
(3)ご祝儀のことで煩わされたくない場合は会費制に
再婚の際のご祝儀は、辞退すると伝えてもゲストが気を遣って包んできてくれたり、伝えられた側も「本当に何もナシで良いのかな?」とあれこれ考えてしまったり、お互いにとって悩みの種になってしまうことがあります。
そういった煩わしさから解放されたいときには、いっそのこと会費制を選択するのもおすすめです。
当日の飲食代相当分のみ(たとえば1万円など)を一律で受け取る形にしておけば、ゲスト側の「再婚でも初婚と同じ額を包むのか」「辞退すると言われたけれど本当にご祝儀なしで良いのか」といった悩みを招くこともなく、自分たちも気兼ねなく友達を招待することができます。
また、会費制にしてもごくまれに会費とは別の結婚のお祝いを贈ってくれたり、当日ご祝儀を持ってきてくれたりするケースがありますが、それは本当に心からみなさんを祝福したいという気持ちの表れなので、ありがたくいただいて後ほど別の形でお返しをしましょう。
結婚の内祝いは半返し(1万円相当のものをいただいたら5,000円相当の品を返す)が一般的ですが、もう十分にいただいていると感じる場合は半返しより気持ち多めにお返ししても失礼にはあたりません。
逆にその相手が以前から自分を可愛がってくれている親戚などごく近い間柄の場合、「少し多めにいただきすぎているな」と思っても、「きっちりお返ししなくては!」と頑なになるよりは、その好意に甘えさせてもらったほうがかえって喜ばれることもあります。
そのあたりは相手との普段の関係性も考えながら、なるべく臨機応変に対応できると良いでしょう。
(4)相手が初婚の場合、前回との比較は口にしない
自分が再婚で相手は初婚の場合、結婚式の準備を進めていく上でも注意が必要です。
再婚で過去に1度結婚式を挙げた経験があると、具体的な準備の流れやどんなところにお金がかかるのかもある程度把握していることがほとんどかと思いますが、あまりそれを慣れたふうに口に出すと、初めての結婚式でワクワクしている相手の気持ちに水を差してしまいます。
また、「前回はここがこうだったから~」「前回より○○にしたい」など、前回との比較を引き合いに出すのも控えたほうがベター。
相手から「前回はどうだったの?」「経験者の声を聞かせてよ」と言われれば、さりげなくアドバイスするのも良いですが、基本的には相手と同じ目線に立って、気持ちの上では自分も初めてのつもりで臨んだほうが、和気あいあいと準備を楽しむことができます。
結婚式の細々としたアイテムや演出を決めていくシーンでは、お互いの意見が衝突して結婚前からすでに2人のムードが険悪に…なんていうこともよくある話なので、そこは再婚ならではの心の余裕を生かし、相手の意見を優先させてあげたり、「どっちが良いのかな~」と悩んでいるようなときにはそれとなくリードしてあげたりして、スムーズに話を進めていきましょう。
4、妻が再婚、もしくは双方再婚なら海外挙式や国内リゾート婚がオススメ!
日本の場合、結婚にはまだまだ「家と家が結びつくもの」という考えがあり、古いしきたりや親族への気遣いが欠かせないシーンも多いこともたしかです。
そのため、初婚のときには「本当は友達だけでカジュアルなパーティーができれば十分だったけど、親に泣きつかれて遠い親戚まで招いた大がかりな式になってしまった」というような人も、決して少なくはなかったはず。
でも、逆に言えば初婚のときにそうやって職場の人から親戚関係までまんべんなく招待したのであれば、ある意味それで「家としての責任」は果たしたことになります。
再婚の際にはそういった「本当はどちらでも良かったけど、お付き合いで呼ばざるを得なかった人たち」をあえて招待しなくても角が立つことはありませんし、今度こそ本当に心から祝ってほしいと思っている人だけを招待できるチャンスです。
もし仮に、それでも少々角が立つかも…と心配な場合は、いっそのこと海外や国内リゾートで2人or家族だけの結婚式にしてしまうのもおすすめ!
近場の式場だと「どうして招待してくれなかったの~」と言い出す人も、さすがに海外挙式となると「まぁそれなら家族水入らずのほうが良いよね」と納得してくれるでしょう。
再婚の場合、前の相手との離婚やら何やらで両親には色々と心労をかけてしまったこともあったと思います。
そんな両親をねぎらい、改めて日頃の感謝を伝える意味でも、家族旅行を兼ねた海外・国内リゾート挙式はおすすめです。
子供と一緒に結婚式をする際にも、普段はなかなか奮発できない旅行に子供を連れて行くことができるので、子供の喜ぶ顔が見られて二重に幸せな結婚式になること間違いなし。
子供にとっても忘れられない思い出になりますし、大勢を招待する式に比べれば意外と費用も節約できるので、再婚カップルにはぴったりのスタイルでしょう。
まとめ
再婚でも4割のカップルは何らかの形で結婚式を行っており、むしろ再婚ならではの気楽さやしがらみのなさが、初婚のときには妥協せざるを得なかった「本当の理想」を叶えるのに役立つケースも多いです。
再婚だからといって地味にしなければ…ということもありませんし、初婚のときにお付き合いで招待せざるを得ない人は一通り呼んでしまっているので、2回目こそは本当に呼びたい人だけを呼ぶ!ということで、再婚の結婚式のほうが本人たちの満足度が高くなることも珍しくありません。
一方、ご祝儀をどうするかや実際の準備の進め方には、再婚ならではの注意点もあります。
今回ご紹介したポイントを参考に、ぜひみなさんも2人やその家族、そして足を運んでくれるゲストみんなが満足できる結婚式を目指してみてください。