シンママで生きていくことに不安を感じていませんか?
これから離婚してシングルマザーになるみなさんの中には、「本当に私1人で子供を養っていけるのか」と、お金のことにもや子供との向き合い方に不安を抱えている人が少なくないはずです。
過去にはNHKの「あさイチ」で特集されたシンママ家庭の貧困問題に対して、「離婚したのは自己責任」「でも子供には最低限の生活を送る権利がある」などなど、様々な意見が寄せられ話題になったこともありました。
そこで今回は、
- シンママが本当に幸せに生きていくためには何が必要なのか、その心得
を詳しくご紹介していきます。
離婚してから「こんなはずじゃなかったのに…」と後悔しないためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。
目次
1、シンママになることで抱える悩み
実際、シングルマザーならではの悩みにはどういったものがあるのでしょうか。
まずは世のシンママたちが普段の生活の中で抱えがちな問題から見ていきましょう。
(1)子供が嫌な思いをしていないか心配
子供同士の会話の中で「どうしてお父さんがいないの?」と尋ねられたり、友達が父親と遊びに行った話を耳にしたりする機会は案外多いものです。
そんなとき、平気そうなフリをしていても心の中ではどんなふうに思っているのか…子供の気持ちを考えると「ただひたすら申し訳ない」と自分を責めてしまうシンママもいます。
(2)急な外出の際に子供を見てくれる人がいない
やむを得ない事情で急に外出しなければならなくなったとき、結婚していれば夫に育児をバトンタッチすることもできますが、シンママの場合は子供だけで留守番をさせるしかないこともあります。
そういった突発的なケースに限らず、残業の多い仕事に就いている場合はどうしても留守番の機会が増え、万が一ケガをしてしまったら…来客があったら…と、心配が尽きません。
(3)子供をきちんと進学させてあげられるか不安
離婚してから働き始めたシンママの場合、お給料の金額が子供と生活していくのに十分とは言えないことも多く、「お金がない」という悩みは常につきまといます。
特に子供に十分な教育を受けさせてあげることができるか、希望する進学先へきちんと通わせてあげることができるかは大きな問題で、高校や大学も私立の場合は学費が高額になることから、不安を感じるシンママがほとんどでしょう。
(4)シンママであることを伝えるのに気を遣う
新しくできたママ友から「旦那さんは?」と話を振られたとき、シンママであることをどのようにして伝えるかということに気を揉むシンママも少なくありません。
空気が重たくなるのは避けたいけど、あえて明るく伝えても離婚を軽く考えていると思われる!?と、あれこれ悩んで疲れてしまいます。
(5)世間の目に振り回される
離婚が珍しい時代ではなくなったとはいえ、シンママであることが分かると「訳あり」という目で見られたり、逆に「困っていることがあったら何でも言ってね!」と一見親切なようでいて過剰なお節介を焼いてくる人がいたりと、何かと周りに振り回されることが多いのも事実です。
シンママになると、世間との付き合い方により難しさを感じることも増えるかもしれません。
その他、離婚前に押さえておきたいポイントは以下の記事でもご紹介しています。
2、シンママのお金がない問題を解決する方法
シンママの悩みの中でも特に深刻な「お金がない」問題。
これを解決するには、次のような対処法が効果的です。
(1)節約を心がける
何はともあれ、まずは日々の生活で節約を意識しましょう。
少し遠くても安いスーパーを利用する、外食を減らす、保険やスマホの料金プランを見直すなど、コツコツとした努力の積み重ねが大切です。
(2)手当や給付金を利用する
0歳~中学卒業までの子供に支給される児童手当に加えて、シンママなどのひとり親家庭では次のような手当も受けることができます。
手当の種類 | 金額の目安(月額) |
児童扶養手当 | 4~5万円(子供の人数によって変動) |
児童育成手当 | 子供1人につき1万3,500円 |
住宅手当 | 5,000円~1万円 |
どうしても自力で暮らしていけない場合には生活保護を申請することもでき、詳しくはこちらの記事でも解説していますので、あわせて参考にしてください。
(3)免除制度を利用する
ひとり親家庭などで生活が困難な場合、住んでいる市区町村によっては以下の公共料金や各種手数料が減免される制度もあります。
必要に応じて利用しましょう。
- 保育料
- 上下水道の利用料
- 国民健康保険
- 国民年金
- 公共交通機関の乗車賃
- 粗大ごみ処理手数料
(4)実家に戻るのもひとつの方法
実家に戻れば家賃を浮かすことができ、生活費として入れるお金を差し引いても今より大幅に負担が減ります。
急な用事の際にも両親に子供の世話を頼むことができるため、何かと心強いでしょう。
(5)離婚時に養育費や年金について話をまとめておく
夫から月にいくら養育費をもらうのか、その受け渡し方法などは離婚時にしっかり話し合っておく必要があります。
年金も分割手続きを行えば将来受け取る金額を増やすことができますので、忘れず手続きを行いましょう。
特に養育費は、弁護士に依頼して取り決めた内容を公正証書に残しておくのがおすすめです。
口約束だけでは支払いが滞った際に強く出ることができませんが、公正証書があれば給与や財産を差し押さえるなどの対処も可能になります。
詳しくはこちらの記事もぜひ参照してください。
3、シンママは仕事と子育てのバランスはどうすればいい?
女手一つで子供を育てるとなると、仕事と子育てのバランスの取り方も気を付けたいポイントのひとつです。
子供と過ごす時間を何より優先させたいけれど、生活のためには仕事もないがしろにはできない…そんなシンママならではの悩みとはどう向き合っていけば良いのでしょうか。
(1)子供が小さいうちは在宅ワークで副業を
まだ子供が小さい間は、昼も夜も掛け持ちでバリバリ働く!というのが難しいケースも多いです。
そんなときにおすすめなのが在宅ワークで、たとえばネットから簡単に登録できるクラウドソーシングサービスなら、自宅でも作業可能なデータ入力やテープ起こしなどの仕事をいつでも検索することができます。
こういった在宅ワークなら、メインの仕事や子育てとの両立も比較的行いやすいでしょう。
(2)子供が小学校に入学すれば選択肢も増える
子供が小学生になると、学校で過ごす時間プラス学童保育を利用することもできるので、子供のことを気にせず動ける時間がグッと増えます。
実際、子供が小学校にあがるのを機に正社員を目指したり、勤務時間が長めの仕事に転職したりするシンママも少なくありません。
(3)昼と夜のダブルワークで学費を貯金
さらに子供が成長すれば、部活や習い事などで家に帰ってくるのが遅くなる・留守番を任せても心配がなくなるなど、子供に手がかかることもどんどん減っていきます。
高校や大学の学費が心配なシンママも多いと思いますので、子供がある程度大きくなったら、しばらくはダブルワークで集中的に貯金を行い、将来に備えましょう。
(4)子供に合った、自分に合った方法で
上記ご紹介しましたが、実際は、未就学児の保育園は預かり時間が長く、小学校へ上がった後の学童の預かり時間は短くなるという事態があります。
また、未就学児のときは地域のサポート事業も手厚かったりと、未就学児の時の方が子供の預かり手が充実していることもあります。そのため、未就学児の間に稼いでおく、という選択肢もあることは確かです。
また、子供も大きくなるに従いシングルマザーであることを気にしたり、反抗期にさしかかれば「仕事ばっかり!」と母子喧嘩の原因にもなりかねず、大きくなったらなったでそばにいる必要も感じるかもしれません。
どのように子供と向き合い、仕事と向き合うか、それぞれです。
自分、子供、そして職場、3者の関係の中で、自分に合った、子供に合った方法を見出す必要があります。
4、シンママと子供は強い絆で結ばれる!子供との向き合い方
シンママになる決意を固めるとき、1番心配なのはやっぱり子供のこと。
子供の不安を取り除き、健やかで幸せな親子関係を築いていくためには何が必要なのでしょうか。
(1)特別なことをするよりも日頃のコミュニケーションを大切にする
まず押さえておきたいのが、シンママになったからといって何か特別頑張らなくては!と意気込む必要はないということです。
子供にとっては、むしろこれまで通りの母親と過ごす時間が何よりの安心につながります。
一緒にご飯を食べる、テレビを見て一緒に笑うなど、日々の小さなコミュニケーションを着実に積み重ねていきましょう。
(2)休みの日は子供と過ごす
みなさんの中には、少しでも金銭的な不安を解消したい一心で、平日も土日も休みなく働こう!と考えている人もいるかもしれません。
しかし、それでは現実的に体力が持たなくなってきますし、働きづめな母親を見て子供も心細い気持ちになります。
働きづめなシングルマザーの家庭での話で、こんな実話があります。
小学校の一人息子をもつ家庭、母親はいつも働きづめでした。
経済的にも、夏休みもどこへも連れて行ってあげられない状況でした。
新学期が始まり、夏休みの思い出をクラスで発表することになった時、その息子は「かあさんと家で見た夕日がとてもきれいで、幸せだった」と語ったそうです。
週に1度は完全なオフの日を作って、子供とゆっくり休みを満喫してみませんか。
母親がリラックスしていれば子供も自然と安心し、1日一緒に過ごせることで寂しい気持ちも和らぎます。
5、シンママの恋愛|再婚を考えるとき大切にすべきこと
シンママとしての生活が落ち着いてくると、周りから「再婚しないの?」と尋ねられたり、自分自身の中でも気になる人ができたりすることがあります。
ここからは、シンママが新しい恋愛に踏み出すときのポイントについてもチェックしていきましょう。
(1)子供との相性
シンママの恋愛・再婚では、自分と彼氏との相性以上に子供と彼氏との相性が大事と言っても過言ではありません。
まず彼氏が子供を受け入れることができているか、子供が彼氏に懐いているかをしっかり見極め、新しい家族としてやっていけるかどうかを考えましょう。
(2)相手に多くを求めない
男性から見たシンママの魅力のひとつに、「浮ついていない落ち着き感」があります。
初婚の女性はどうしても結婚に夢見がちで、男性に対してあれもこれもと多くを求める傾向がありますが、そんな女性に対して疲れを感じてしまう男性が多いのも事実。
これから再婚相手を探すときには、自分に本当に必要なものは何かをハッキリさせ、それ以外の部分については寛容な姿勢を見せると、スムーズに話が進みやすいでしょう。
その他、バツイチで再婚を考えているみなさんにはこちらの記事もおすすめです。
6、シンママはあなた自身のケアも忘れてはいけない
日々の生活で手一杯になりがちなシンママだからこそ、自分自身の心の声に耳を傾ける時間も必要不可欠です。
困ったときには1人で問題を抱え込まず、これからご紹介する方法をぜひ参考にしてください。
(1)シンママ同士のつながりを作る
シンママの苦労を理解してくれる最大の味方は、やっぱり同じ立場のシンママです。
全国には次のようなシンママを応援する団体もあり、今はSNSなどで自分から呼びかけを行うこともできます。
辛いときには話を聞いてもらうだけで気分が軽くなるものですし、実際に似たような境遇を経験してきたシンママならではのアドバイスを受けることもできるので、ぜひ活用してみてください。
(2)シンママに限らず、頼れる人を作る
実家の両親、職場の同僚、近所の方など、信頼できる人を1人でも増やすことが日々の安心につながっていきます。
悩みがあれば素直に打ち明け、いざというときにSOSを出せる環境を作っておきましょう。
(3)子供に家事のお手伝いをしてもらう
ひとり親家庭では、子供にも自然と「ママの力になりたい」という思いが芽生えやすく、そこで実際に母親からお手伝いをお願いされると、張り切ってくれることが多いものです。
単純に家事の負担が減って楽になることはもちろん、子供との信頼関係もより強くなって一石二鳥です。
(4)シンママ向けの相談機関を利用してみる
身近な人にはなかなか悩みを相談できない…という人は、シンママ向けの相談窓口を利用してみましょう。
シンママの支援団体は全国にあり、ほとんどが無料で相談できる窓口ばかりなので、気軽にメールや電話を行うことができます。
(5)シンママのブログやインターネット掲示板の利用もおすすめ
自分と同じような悩みを持っている人に出会いたいときには、ブログやインターネットの掲示板を覗いてみるのもひとつの方法。
ブログならコメント欄で手軽に交流することもできますし、お互いに励まし合うことで気力をチャージすることができます。
まとめ
シングルマザーとして生きていくことはとても覚悟のいることですが、みなさんがそう決断すれば応援してくれる人や親身になって手助けをしてくれる人、実際に生活をサポートしてくれる行政の仕組みなども色々とあります。
何より結婚生活の悩みから解放され、のびのびしている母親の姿を見るのは子供にとっても嬉しいものです。
今回ご紹介した内容を参考に、ぜひみなさんもシンママとしての人生を豊かで実り多いものにしてみてください。