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モラハラ妻|特徴・治し方・対処法と注意点

モラハラ妻|特徴・治し方・対処法と注意点

「うちの妻ってもしかしてモラハラ妻かも.…?」

今回は、

  • モラハラ妻に該当するかをチェックできる診断リスト
  • 妻のモラハラから抜け出す方法
  • 妻のモラハラが治らない場合の対処法

についてお伝えしていきます。

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1、モラハラ妻で家庭が崩壊!モラハラ妻のエピソード

ネットには、妻からのモラハラで家庭が崩壊している、または崩壊寸前だという男性からの悲鳴の声が数多く投稿されています。

その中から典型的なエピソードをひとつご紹介します。

私は37歳、妻専業主婦は36歳。子供が4歳と1歳半の四人暮らしです。

何かにつけて私の言動だったりに文句をつけ、凄い暴力的な言葉を子供の前でもお構いなしに吐きます。

「役立たず」「何もしないくせに偉そう」「子育てに協力しない親失格者」としょっちゅう言われます。

ですが私には身に覚えがないんです。ゴミ集め、風呂掃除、子供の入浴、休日は妻を出かけさせ子供の面倒。

これで足りないと言われれば、そうなんですかとしか言えませんが、目いっぱいやってるつもりなんです。

仕事は特殊な警備会社勤務です。休日は決まっておりませんが比較的、自由に休日の設定ができます。

今日、これから夜勤なのですが、妻に遊びに行くから上の子を昼間見ててほしいと言われました。本来ならば寝る時間が欲しいのですが、断って文句を言われる方が嫌ですので引き受け、子供と楽しく半日遊びました。

それから会社の仮眠室で眠ろうと、夕方に戻ってきた妻に子供を預け、会社に向かったらメールがきました。

「パパともっと遊びたいと泣き止まないんだけど。どうしてくれるの!?」と。どうしろっていうんですか。

じゃあ今日は寝なくてもいいと思い「じゃあ今からもう少し遊ぶよ」とメールを送ると「なら最初からそうしろ」「でも来なくていい。半端な事ばっかりしやがって」ときました。手が震えましたね。怒りで。

引用元:発言小町|妻のストレスで死にそう

夫が家事や育児を可能な限り手伝っているのに専業主婦の妻は感謝もせず、暴言を吐くばかり。モラハラ妻にも様々なタイプがありますが、この方の奥さんは感情にまかせて夫にひどい暴言を頻繁に吐くヒステリー気質のようです。

皆さんの中にも、妻からのヒステリックな暴言が怖いという方もいるのではないでしょうか。

自分に甘く夫に厳しいというのは、モラハラ妻によくある特徴です。
上記エピソードでは、夫の都合を考えずに子供の相手をすることを要求しており、突き詰めていえば「子供が泣き止まないのは夫のせいだ」といって非難しているのでしょう。

この男性は「子供がいなければ離婚確定」だと言いつつも、離婚すると親権者が母親となる可能性が高いため、我慢しているとのことです。「もう何もかもが嫌になってきました」と言っていますが、たしかに、このような状況では辛いことでしょうね。

2、モラハラ妻の9つの特徴は?具体的な言動と診断チェックリスト

そもそもモラハラとは、「モラルハラスメント」の略で、精神的な暴力や嫌がらせのことを指します。肉体的な暴力と違って、他人の目に見える形で傷が残るわけではないので、周りがその被害に気付かず本人の自覚にも個人差が出やすいのが特徴です。
みなさんの中にも「これってモラハラ?それとも普通のこと?」というように、モラハラかどうかの判断がつかないと感じている人は多いでしょう。

そんなときの目安になるポイントとして、モラハラ妻の具体的な言動について解説し、その後に「診断チェックリスト」を結婚後の方向け・新婚や結婚を考えている方向けに分けてご紹介します。

ぜひみなさんも普段のパートナーの様子を思い返しながら、モラハラ妻に該当するのか(将来、モラハラ妻になりそうか)をジャッジしてみてください。

(1)あなたの妻にも当てはまる?モラハラ妻の言動

まずは、モラハラ妻によく見られる典型的な言動を挙げてみます。

あなたの妻に当てはまる言動が複数ある場合は、モラハラ妻である可能性が高いといえます。

  • 話しかけても無視される
  • 何を話しても否定される
  • 夫からの反論はすべて「言い訳」「口答え」だと言われる
  • 収入や会社での地位が低いと言って罵倒される
  • 容姿や性格を非難される
  • 家事や育児がろくにできないと非難される
  • 何かにつけて「男のくせに」と侮辱される
  • 「これくらい常識でしょ?」と呆れられる
  • 理由なく睨みつけられることがある
  • あなたの友達や親族の悪口をあなたの目の前で言う
  • 子供にもあなたの悪口を吹き込んでいる

     

    (2)結婚後の方向けチェックリスト~モラハラ妻の9つの特徴

    さらに、気になるモラハラ妻の特徴を詳しく掘り下げてみていきましょう。

    ここでは、現に妻との結婚生活で苦しんでいる人に向けて「モラハラ妻の9つの特徴」をご紹介します。

    以下の9つの項目は診断チェックリストとして活用できますので、ぜひ参考になさってください。

    ①自分が常に正しいと思っている

    モラハラ妻の世界の正義は、常に「自分」。

    そのため「自分がやることはすべて正しく、夫がやることはすべて間違い」という図式がモラハラ妻の中ではもうすっかり定着しています。

    結婚生活で不都合なことが起こったときに、すべての責任を夫であるあなたに押し付けてくるのもこれが原因です。

    いつも自分が世界の中心にいるので、「良いことは自分の手柄、悪いことは夫の不手際」という感覚が当然のように染み付いているのでしょう。

    ②外では献身的な妻を演じている

    2人きりのときにどんなに高圧的な態度を取るモラハラ妻でも、夫の友達や職場の同僚が一緒にいる場面では、しおらしく優しい献身的な妻を演じることが多いです。

    これはモラハラ妻のプライドが人並み外れて高いことが原因のひとつで、「理想の夫婦だと思われたい」「幸せな結婚生活を送っていると思われたい」という願望が、そのような外面の良さを生み出します。

    ③夫を孤立させてコントロールしようとする

    モラハラ妻は、夫を自分のコントロール下に置きたがります。

    夫が孤立して自分を頼らざるを得ない状況を作るために、夫が友達と出かけるのを禁止したり、実家と連絡を取ることに良い顔をしなかったりして、じわじわと夫の社会を狭めていくのです。

    ④平気で事実と違うことを言う

    夫を周りから孤立させるためなら、平気で嘘をつくところもモラハラ妻の特徴のひとつ。

    たとえば夫の友達や職場の同僚に「実は浮気されているみたいなんです…」と相談を持ちかけたり、「無駄遣いが多くて困っている」「家事を一切手伝ってくれない」など、夫を貶めるような嘘を言いふらして同情を引き、周りを自分の味方につけようとします。

    ⑤常識を盾に攻撃してくる

    世間の常識を盾に夫の自尊心を傷付けてくるところも、モラハラ妻の厄介なところ。

    それが実際に常識かどうかに関わらず、「これくらい常識でしょ?」「常識で考えたらこうに決まってるでしょ?」と、気の弱い男性なら「そうかもしれない…」と思わず自分の世間知らずを恥じてしまうようなポイントを突いて攻撃を行うのです。

    ⑥夫に感謝をしない

    モラハラ妻は自分が家庭内のピラミッドの頂点にいるので、夫からの気配りや親切もすべて「してもらって当然」という態度で受け止めます。

    モラハラ妻にとっては、それらの思いやりを周りが与えてくれないことのほうが問題なのであり、優しくされることは通常運転。

    そのため夫に対する感謝はなく、自分が常に正しいという思考回路から夫に謝ることもありません。

    ⑦元々細かい性格で文句が多い

    モラハラ妻は夫の欠点や家事のやり残しなどを目ざとく見つけてしまうことが多く、元々の性格に細かく神経質な面があります。

    自分がイヤだったことをいつまでも忘れず覚えているところもモラハラ妻の特徴で、新しい文句をつけるときにも「あの時もああだった、こうだった」というように過去の出来事を掘り返してくる傾向があるでしょう。

    ⑧夫に厳しいが自分には甘い

    モラハラ妻の厳しい視線が注がれているのは夫に対してのみで、自分には驚くほど甘いことがあるのもモラハラ妻の特徴のひとつです。

    たとえば夫の趣味の買い物には目くじらを立てて「無駄遣いだ!」と怒るくせに、自分には高級な化粧品やブランド品をしれっと購入していたりします。

    それを夫が指摘しても、「あなたが浪費家だから私が節約に節約を重ねて、やっとの思いで購入できたものなのに…」「私にはたまの贅沢すらも許されないの?」と、あくまでも自分は被害者であるというスタンスを崩しません。

    ⑨自分の親と仲が良い

    モラハラ妻には、自分の実家の家族が大好き!という特徴もあります。

    それ自体は良いことなのですが、夫婦間で意見が食い違ったりケンカになったりしたときに、すぐに自分の親に泣きついて、親から自分の夫に「今回は折れてやってくれないかな」というような連絡を入れてもらうというのがよくあるパターン。

    過保護な親とモラハラ妻のタッグに、参ってしまう男性も多いでしょう。

    3、モラハラ妻となってしまう原因

    妻から夫に対して引き起こされるモラハラには、主に次のような原因があります。

    (1)結婚生活への不満が溜まっている

    女性側が先ほど挙げたモラハラ妻の特徴を備えていることはもちろん、やはりモラハラの直接的な原因になっているのは、妻の中にある日頃の不満です。

    どんなにモンスター級のモラハラ妻でも、本人の機嫌が良いときには意外と穏やかなことも多いもの。

    逆に家事や育児のストレスが溜まっていたり、妻側の人間関係にトラブルが起こったりすると、夫とは一切関係のない不満であったとしても夫を標的にして八つ当たりをします。

    2021年1月から放送されたドラマ「知ってるワイフ」では、まさに妻のモラハラの原因はここにあるとされた内容でした。
    主人公の夫が、自分が知らず知らずにしてしまっていた妻への思いやりのない行動を少しずつ理解していく様子が描かれていましたが、モラハラ妻をもった夫たちは、まずはご自身の行動を相手の立場で考え直すことも必要かもしれません。

    (2)被害者意識が強い性格

    夫が標準的なサラリーマンで、平均的な収入を得ていたとしても、被害者意識が強い性格の妻は夫に不満をぶつけて攻撃してくることがあります。

    「あなたが甲斐性なしだから欲しいものも買えない」
    「あなたがいつまで経っても係長だから私も会社の人に頭を下げないといけない」

    といった調子です。

    「足るを知る」という発想がなく、「夫は妻を幸せにして当たり前」と思っているので、満たされないと感じることがあると、「悪いのは夫、自分は被害者だ」と考えます。その結果、加害者である夫に対して不満をぶつけてくるのです。

    (3)過去にモラハラを受けた経験がある

    過去にモラハラを受けて育った人は、大人になると自分がモラハラをしてしまうというケースもあります。

    親からモラハラを受けて育つと、十分な愛情を受け取れていないため、自分を大切にし、他人を愛するという心が育っていない可能性があります。

    そのため、自分の言動が相手を傷つけていることに気づかないまま、モラハラ妻となってしまうのでしょう。

    また、母親が父親に対してモラハラをしているのを見て育った人も、自分が結婚した後は同じように夫に対してモラハラをしてしまうケースが少なくありません。

    (4)出産前や産後、子育てのストレスが溜まっている

    女性に特有の事情として、出産前や産後、子育てにおいてストレスがたまりやすいと言うことがあります。

    出産前後には、ホルモンバランスの変化の影響で精神的に不安定になりがちです。

    育児においては常に子どもから目が離せないため、気が休まる暇もなく、睡眠不足にもなりがちです。

    このようなストレスから、たとえ夫に非がないことが分かっていても当たり散らしてしまう妻は少なくありません。

    出産や子育てにまつわるストレスが原因のモラハラは一過性のものに過ぎない可能性もあります。

    妊娠前にはモラハラの兆候がなく、まだ乳幼児を育てている場合は、当面の間は妻を気遣いつつ様子を見るのがよいでしょう。

    (5)夫が真面目で優しすぎる

    夫がとても真面目な性格で、妻からの理不尽な八つ当たりに対しても「俺にもきっと悪いところがあるんだろう」「もっと妻の期待に応えられるようにならなきゃ」と頑張ってしまうタイプの場合、妻からのモラハラは加速しやすくなります。

    モラハラは加害者側が100%悪いのですが、「妻は自分のためを思ってあえて怒ってくれているのかも」「意地悪でこんなことを言うはずがない」と、性善説を信じるあまり妻からの暴言に何も言い返すことなく耐えてしまう男性もいます。

    このようなケースでは、モラハラ妻のほうも「この人はこの程度のことではビクともしないんだ」と解釈し、言動がさらにエスカレートするのです。

    4、妻のモラハラは治るのか?

    妻のモラハラに苦しみながらも、また昔のように夫婦仲よく平和に過ごしたいと願う方も少なくないでしょう。

    妻のモラハラを治すのは簡単なことではありませんが、治せる可能性はあります。つらい現状を何とかしたいとお考えの方は、以下のポイントをご参考に妻のモラハラ改善に取り組んでみてはいかがでしょうか。

    (1)妻自身がモラハラをやめたいと思っている場合

    モラハラ妻の中には、自分がモラハラをしていることを自覚しつつも、なかなかやめることができずに悩んでいる人もいます。

    この場合は、夫であるあなたが妻への対応を変えて、治すきっかけを与えてあげることでモラハラを治せる可能性が高いといえます。

    (2)妻がモラハラを自覚していない場合

    実際には、妻自身にはモラハラをしているという自覚はなく、ただ日頃の鬱憤を夫で晴らしているだけ・ついイライラして八つ当たりしてしまうだけ、というようにあまり深刻には考えていないことが多いことでしょう。自分の言動が夫を傷付けていることにすら思い至っていないケースも珍しくありません。

    モラハラは、本人が自覚して治したいと願わない限り、自然に治ることはまずありません

    モラハラをなくすために大切なのは、まずみなさんが妻に対して「それはモラハラである」「自分は傷付いている」ということをきちんと伝えることです。

    妻がモラハラに走ってしまうほどストレスを抱えているのはなぜなのか、その不満を解消するために1度じっくり話し合ってみるのも効果的でしょう。

    5、妻のモラハラが治らない場合の対処法

    さまざまな努力をしても、なかなか妻のモラハラが治らないこともあるでしょう。そんなときはどうすればいいのでしょうか。

    ここでは、妻のモラハラが治らない場合の現実的な対処法をご紹介します。

    (1)ストレスを発散しながらやり過ごす

    妻がモラハラを自覚してくれないのであれば、あなたも真剣に妻の相手をする必要はないでしょう。日常生活における妻の言動をいちいち気にとめず、受け流すのが最も現実的な対処法かもしれません。

    ただ、ストレスを溜めると心身に不調をきたすおそれがあるので、妻とは別の趣味を楽しんだり、定期的に友人とお酒を飲みに行くなどして、ストレスを発散しながらやり過ごしましょう。妻のモラハラが軽度の場合は、この対処法がおすすめです。

    しかし、モラハラだけでなくDVもされている場合や、あなたが精神的に参っているような場合には、無理は禁物です。

    (2)モラハラ妻に対抗する

    妻からモラハラ行為を受けたら、こちらも対抗するというのも一つの対処法です。そうすることによって、妻が自分のモラハラ行為に気付き、どれだけ相手を傷つけていたのかを自覚してくれる可能性があります。

    ただし、あくまでも妻の自覚を促すために対抗するという意識は常に持っておいてください。単にモラハラ行為をやり返すだけでは夫婦喧嘩にしかなりませんし、深刻なトラブルに発展するおそれもあります。

    (3)別居する

    モラハラで追い詰められた精神を休めるためにも、ひとまず別居して様子を見るのもよいでしょう。モラハラ妻と顔を合わせない生活に移ることで、自分の中でも状況を冷静に整理することができますし、妻のほうでも自分の行いを見直すきっかけになります。場合によっては、ここで妻が反省してもう1度やり直したいと謝罪してくれることもあるでしょう。

    6、モラハラ妻と離婚する場合の注意点

    モラハラは、加害者にのみ原因があるわけではなく、両者の相性が関係している場合もあります。自分の言動でパートナーが傷ついていても、そのことをなんとも思わない(ストレスに思わない)、そういう女性もいることはたしかです。夫が行動を改めたり、妻の言葉をスルーすることで改善を図ることも大切ですが、「相性が合わない」ということは根本的にはどうにもできないことかもしれません。

    妻のモラハラによって婚姻関係がすでに客観的に大きく破綻していて、将来にわたり修復の可能性が低いといえる場合は「婚姻を継続し難い重要な事由」という法律上の離婚原因に該当する可能性が高いといえます。対処を重ねてもいっこうにモラハラが減らない…現状を改善することができない…そんなときには、離婚を選ぶのもひとつの方法です。

    ここでは、モラハラ妻と離婚したくなったときに押さえておきたい注意点をまとめてみましたので、いざというときの参考にしてください。

    (1)モラハラの証拠はあるか

    離婚をスムーズに進めるためにも、モラハラの証拠はしっかり残しておきましょう。相手が実際に暴言を吐いている録音データや、メールの文面など具体的なものであればあるほど証拠として有効です。

    (2)慰謝料を請求できるか

    別居後、やっぱり離婚したい気持ちが変わらない場合は、離婚に伴ってモラハラの慰謝料を請求することもできます。モラハラだけの慰謝料ということだと、金額の相場は数十万程度ですが、モラハラが原因でうつ病になり通院した記録があったり、精神的苦痛の度合いが大きい場合は、高額な慰謝料が認められることがありうるでしょう。

    (3)親権を獲得できるか

    未成年の子供がいる夫婦が離婚する際には、どちらか一方を親権者に指定しなければなりません。

    ただ、離婚原因がどちらにあるかという問題と、親権をどちらが獲得するかという問題は、基本的に別問題となります。そして、一般的に親権争いでは「母性優先の原則」や「継続性の原則」により、母親の方が圧倒的に有利なのが現状です。

    そのため、妻のモラハラが原因で離婚する場合でも、子供の親権は妻にとられてしまう可能性が高いといえます。

    どうしても親権を獲得したい場合は、別途、対処しておく必要があります。離婚時に父親が親権を獲得する方法については、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。

    (4)養育費を支払えるか

    妻が親権者となった場合、あなたには養育費の支払い義務が発生します。養育費は子供を育てるために負担すべきお金なので、妻に離婚の責任がある場合でも夫の支払い義務は免除されません。離婚時に親権の獲得が難しい場合は、養育費を毎月いくら支払うかを計画しておきましょう。

    養育費の相場については、裁判所の「養育費算定表」をご参照ください。

    養育費算定表

    (5)妻と冷静に話し合えるか

    妻と離婚するためには、まずは2人で話し合うことになります。慰謝料や親権、養育費についても話し合って決めなければなりません。モラハラ妻は基本的に強気ですので、夫としては、離婚したい理由や離婚条件を主張する根拠などを理詰めで説明し、説得する必要があるでしょう。

    ただ、円満に離婚するためには、お互いに冷静になって話し合うことが必要です。しかし、あなたが冷静に話し合うつもりでも、モラハラ妻が冷静に話し合ってくれるとは限りません。場合によっては、モラハラがエスカレートして深刻なトラブルに発展するおそれもあります。

    妻のモラハラが酷い場合には、別居してから本格的に話し合う方がよいでしょう。

    (6)話し合いがまとまらなければ調停離婚

    離婚は基本的に当事者同士の話し合いで手続きを行うことができますが、話し合いがまとまらなかった場合は離婚調停を行います。

    離婚調停では、調停委員が間に入ってお互いの話を聞き、話し合いがスムーズに進むようにサポートしてくれるため、離婚そのものに加えて慰謝料の金額などもここで改めて話し合うことができます。

    夫婦間にモラハラがある場合は、当事者同士の話し合いが難しいケースも多いので、実質的にはこの調停が離婚の第1ステップになるでしょう。

    7、モラハラ妻を訴えたい!モラハラは罪になる?

    モラハラは、相手の人格権を不当に侵害する重大な違法行為です。刑法上の名誉毀損罪(同法第230条1項)や侮辱罪(同法第231条)に該当する可能性もあります。

    ただし、モラハラで妻を警察に告訴するのは現実的な対処法とはいえません。DVでケガを負わされたケースであれば警察も動きますが、精神的なモラハラのみでは警察が動くケースは極めてまれです。通常は「家庭内の問題なので、話し合ってみてください」と言われてしまいます。モラハラ妻を訴えるなら、民事上の慰謝料請求をすることになるでしょう。

    なお、離婚しなくても妻に慰謝料を請求することは可能です。モラハラそのものが違法行為だからです。

    先に慰謝料を請求して、妻の反応を見てから離婚するかどうかを考えるのもよいでしょう。場合によっては、慰謝料を請求されたことで初めて妻がことの重大性を認識し、モラハラを止めようと決意する可能性もあります。

    モラハラ妻に関するQ&A

    Q1.妻のモラハラで悩んでいる人は多いの?

    2021年度の司法統計によれば、夫から離婚調停を申し立てたケースで、申立の動機として最も多かったのが「性格が合わない」で59.6%、次いで多かったのが「精神的に虐待する」で20.4%でした。

    「精神的に虐待する」というのは、まさに妻のモラハラを指していると考えられ、夫の5人に1人はこれを主張しています。

    Q2.モラハラ妻の特徴は?

    以下の9つの項目は診断チェックリストとして活用できますので、ぜひ参考になさってください。

    • 自分が常に正しいと思っている
    • 外では献身的な妻を演じている
    • 夫を孤立させてコントロールしようとする
    • 平気で事実と違うことを言う
    • 常識を盾に攻撃してくる
    • 夫に感謝をしない
    • 元々細かい性格で文句が多い
    • 夫に厳しいが自分には甘い
    • 自分の親と仲が良い

    Q3.モラハラ妻となってしまう原因は?

    妻から夫に対して引き起こされるモラハラには、主に次のような原因があります。

    • 結婚生活への不満が溜まっている
    • 被害者意識が強い性格
    • 過去にモラハラを受けた経験がある
    • 出産前や産後、子育てのストレスが溜まっている
    • 夫が真面目で優しすぎる

    まとめ

    モラハラ妻は「常に自分が正しい」と思い込んでいるところが最大の特徴で、夫が何を言っても「言い訳だ」「口答えをするな」と取り合わないケースがほとんどです。「男のくせに」「常識的に考えなよ」と、世間の目や一般常識を盾に攻撃してくることも多く、根が真面目で優しい男性ほど「妻の言うことが正しいのかもしれない」「俺にも悪いところがある」と、モラハラを受け入れてしまいがち。

    しかしモラハラは立派な暴力であり、たとえ夫婦間でも許されるものではありません。今回ご紹介した対処法を参考に、ぜひみなさんも毅然とした態度でモラハラ妻と向き合ってみてください。

    ※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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