デキ婚、すなわち「できちゃった結婚」は、交際中のカップルが女性の妊娠を契機に急遽結婚することを指します。
デキ婚カップルが離婚しやすいという疑問はよく耳にしますが、公式な統計データは存在しません。
この記事では、
デキ婚が離婚しやすく言われる理由
デキ婚カップルが離婚を避けるためのアドバイス
デキ婚から離婚を考える場合のサポート先
に焦点を当てて紹介します。
デキ婚が必ずしも離婚につながるわけではありません。家族の幸福を考え、夫婦関係を築くことが大切です。
1、デキ婚は離婚しやすい?ウワサの原因6つとは
デキ婚とは、婚前に子どもを授かり結婚に至ることです。
しかし、心の準備がないままに婚姻関係に至ることも多く、巷では離婚しやすいなどといわれがち。
どんな理由で離婚になりやすいと言われているのでしょうか。
以下、みていきましょう。
(1)お互いに理解し合わないままに結婚するから
お付き合い期間が短くして授かった場合、お互いにまだ本質を知る前に結婚に至るケースがあります。
恋愛中に見えているのは、相手の時間のほんの一瞬です。
とはいえ、誰にも見せない特別な一面であることが多いので、ある意味相手の本質を見ていることは間違いないでしょう。
しかし逆に、他の人は知っているような、相手の日常を知らない可能性があります。
親とどんな関係なのか、職場ではどんなキャラなのか、また日頃どんなテレビをみているのかなど、意外と知らないことも多いのです。
こういうケースでは子どもを産んだ後に「こんなはずではなかった」と感じてしまうこともあり、価値観が合わないとして離婚に至ることが考えられます。
(2)年齢が若いから
デキ婚では女性の年齢が低いケースが多く、お互いに幼い可能性が高いでしょう。
そこへさらに幼い子どもが生まれてくるわけですから、なんだかんだとトラブルは発生してくることが予測されます。喧嘩が多くなり、お互い我慢ができなくなり離婚に至ることが考えられます。
(3)結婚の直接の理由が「妊娠」だから
子どもができたのであれば、と、周囲も結婚を口にするはず。
そんな雰囲気に流され、深く考えずに結婚してしまうカップルもいるでしょう。
子どものことを第一に考えたのは素晴らしいですが、夫婦が愛し合い、認め合っていなければ、結局家族は幸せにはなれません。
こんな気持ちになったとき、もう離婚しかないなと思うことが考えられます。
(4)女性の負担が重く、配偶者が許せなくなるから
妊娠は基本的に、女性だけに負担がかかります。
妊娠生活で自由が利かない状態になるのは女性です。
そして子どもが産まれた直後も、産後の体はままならず、母乳を与えるとなれば忙しくなるのはどうしても女性になってしまいます。
配偶者が協力的であれば問題はありませんが、デキ婚の場合はさらに、男性は父親になる準備ができません。
女性も母親になる準備などできていないはずですが、宿ってしまえば出産という強力な作業を乗り越えています。
このような相違から、男性は比較的いつまでも自覚できないケースがあるのです。
夫が我関せずの状態で家事や育児に協力的ではないと、どうして自分ばかりが辛い目に遭うんだと、結果的に妻は夫を許せなくなって離婚に至ってしまうことが考えられます。
(5)急に経済的に苦しくなるから
デキ婚では心の準備のみならず、経済的な準備もできないケースも多いもの。
出産前後は女性も働けませんし、男性が薄給の場合は突然の生活苦に二人とも参ってしまうことでしょう。
お金の問題は、最終的に精神に支障をきたします。
そのため言い争いが絶えないなどにつながりやすく、婚姻生活が破綻することが考えられるのです。
(6)覚悟なしに結婚してしまい浮気をしやすいから
結婚は、お付き合いの機が熟したタイミングでするのが一番です。
しかしデキ婚は、そうでないケースもあるのです。
覚悟をせずに結婚してしまった場合、お互いにまだ男女のやり取りを楽しみたい年代であれば、自ら積極的に行動してなくても、声をかけられることも多く、自然と浮気へ発展することは十分に起こり得ます。
浮気は、する側は軽いつもりのことが多い割に、される側はとてつもない衝撃を受けてしまうもの。
次第に冷めていき、結婚生活が立ち行かなくなることが考えられます。
2、デキ婚からの離婚を回避するための10の方法
しかし、この記事にたどり着いたからには、このようなことにならないよう準備をしていきましょう!
本項では、デキ婚からの離婚を回避する方法を11個見ていきます。
デキ婚だからと誰もが離婚に至るわけではありません。
結婚当初から気をつけていれば離婚は回避することができるのです。
(1)育児は分担にする
育児は妻だけが負担するのではなく、夫婦で分担してください。
仮に女性が「自分だけでしたい」と感じていてもです。
夫に父性を生じさせるために、とても重要なことです。
夫の育児が不器用だとしても、夫が子どもと触れ合う時間を大切にしてください。
育児を夫婦で分担することで共同作業の達成感も得られます。
お互いを理解するきっかけにもなりますし、子どもからの信頼度も両親に分散されていきます。
忙しく育児を行うことで、家族としての役割を見出し、浮気の抑止力にもつながります。
(2)お互いの価値観を理解する
もし、お互いの価値観を理解しないままに結婚に至ってしまったと思う場合は、相手が楽しいと思うことに興味をもち、それに近づけていきましょう。
男性でこのようなコミュニケーションの積み重ねを意識する人は少ないと思いますので、どうして私からだけ・・と思うかもしれませんが、次第にあなたの努力が実り、相手からの働きかけも出てくるでしょう。
そうこうするうちに月日は過ぎ、そのうち必要以上に相手に気遣う必要もなくなってきます。
信頼を得ていくからです。
夫婦関係では価値観の理解は重要なポイントです。
(3)ストレス発散方法を見つける
デキ婚は、想像よりも遥かにストレスが溜まるかもしれません。
なぜなら、女性が妊娠し、精神が不安定な状態に陥るからです。
男性はそんな妻を見てストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
男性側に経済的な不安や育児に対する不安なども重なると、さらに大きなストレスとなってのしかかってきます。
上手なストレス発散方法を見つけ出しておければ万が一精神的に苦痛を感じたとしても上手に乗り越えられるかもしれません。
お互いに、自分なりのストレス解消法を出産前から探しておくとよいでしょう。
(4)共稼ぎになる
もし男性側の収入では不十分であると感じるなら、育児が落ち着いたとき女性も仕事に就くことをおすすめします。
子どもと一緒にいるべき、いたいと思うあまり、専業主婦になることが良いことと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、離婚に至ってしまえば元も子もありません。
経済的な不安がある場合は共稼ぎになって家計を担い(または支え)、ストレス発散をしながら上手に育児をこなしていきましょう。
(5)親や親戚に協力を依頼する
デキ婚だからと家族に後ろめたい気持ちになる必要はありません。
幸せな結婚生活を送り子どもを愛していけば何ら普通の結婚とは変わりがないからです。
ですから、親や親戚に最初は責められたとしても周囲は祝福してくれているはず。
遠慮せずに親や親戚に育児を手伝ってもらいましょう。
両親もあなたが立派に親になっている姿を見て喜びを感じるはずです。
大変だと感じたときや困った場合には、相談しながら解決していくとよいでしょう。
何でも1人で抱え込むと辛くなってきます。
相談できる相手がいるなら力を貸してもらってください。
(6)休日は家族で過ごす
休日は家族で過ごす工夫も必要です。
子どもは妻だけのものではありません。夫にも監護する義務があります。
できるだけ休日は家族で過ごし、家族団欒の時間を持つようにしましょう。
理由をつけて夫が外出をしたがるなら、一緒に出かける工夫をしてみたり、夫婦間で話し合い、たまの休日には一緒に過ごすことなどの約束をしてみましょう。
家族が一緒にいる時間こそ夫婦円満の秘訣になります。
(7)ママ友を作る
ママ友を「作る」と言っても、友達を作るのにすべきことなどありません。
自然にできるので安心しましょう。
気持ちの合う人というのは、自然に近くにより合うようにできています。
子どもが小さいうちは何のコミュニティもなく、どこに子持ちの女性などいるものかというほど同じ境遇の女性を探すことは難しいものですが、成長するにつれて保育園へ預ける、幼稚園へ入れる、習い事をさせる、などとしているうちに、きっと気持ちの通じる人に出会えるはずです。
友達を作ることが得意な方は、言わずもがなですが、色々な子連れコミュニティ(ベビーマッサージや保育園での未就園児教室など)に参加し、積極的にママ友を増やしていくと良いでしょう。
同じ境遇である(子どもがいる)といことは、会話をする上でとても大切な環境です。
育児には悩みがつきものですから、1人で抱え込まずに、ママ友と分かち合うことができれば最高です。
(8)1人で外出する時間を作る
特に若年層のデキ婚では、周囲の友達がまだ結婚をしていない可能性が大いにあります。
友達が遊んでいる中、自分は育児で外出ができないとなると、大きなストレスになっていくでしょう。
出産後、母親は、1人で外出する時間もとても大切です。
たまには独身の友人と遊びに出かけるのもいいでしょう。
自分には子どもがいるから自由には動けないというのは思い込み。
少しの工夫で1人になる時間を持つことができます。
あえて意識的に行動していくことが大切です。
(9)周囲と自分を比較しない
周囲と自分を比較しないことも大切です。
もしあなたの周りが独身の友達が多ければ、確かに周囲の友達が楽しそうに見えるかもしれません。
ですが、実際、若いうちに出産することは、あなたの身体にもとても嬉しいことなのです。
授かった命は、決して間違いではありません。
子どもが成長したときには、若いお母さんであることに鼻も高くなることでしょう。
周囲との境遇の比較はナンセンスです。
(10)浮気はしない・させない
浮気は立派な離婚事由です。
ですから浮気はしない・させないことが重要です。
妊娠期間中に男性が浮気をしがちな理由は、妻が夫に関心を示さなくなり、夫が寂しさを感じることが大きな原因。または、セックスレスになりがちだからです。
妊娠期間中こそできるだけ夫婦間のコミュニケーションを取り、夫の心が寂しくならないように工夫していきましょう。
妊娠した途端に興味関心が子どもに向いてしまっているかもしれませんが、妊娠していない男性の気持ちを理解するよう心がけ、夫への配慮を忘れずにいるようにしましょう。
3、子共がいても1人で外出する方法
前述の通り、子どもがいても母親は1人で外出する時間を持つことが重要です。
誰でも初めての子育てでは特に、話の通じない子どもとずっと一緒にいることはストレスになるもの。
ひどいケースでは虐待などに発展する恐れがあるからです。
特にデキ婚のケースでは心の準備がないままに母親になっているはず。
ですから、余計にストレスが溜まりやすい状態です。
(1)安全な預け先を確保する
1人で外出するためには、子どもをみていてくれる人がいなければなりません。
しかし、誰でもいいわけではないのです。
保育所に関しては、安い、空いている、などの理由で預けた先で、お昼寝中に死亡してしまうと言ったニュースもありました。
だからと言って、預けてはいけないということはありません。
預け先を検討することが必要なのです。
自治体でも、ある程度の月齢になれば、低料金で預かり保育を行なっているところもあります。
先輩ママたちが安全に預けている先を探し、1人の時間を確保できるようにしておきましょう。
(2)計画する
友達と会ったり美容院に行ったりするために夫や家族に預ける場合は、事前に計画しておきましょう。
周囲はあなたが育児の主導権を持っていると感じています。
そのため、突然出かけると言い出すと、相手も混乱するでしょう。
余計な喧嘩を回避するためにも、1週間ほど前までには伝えておけると安心です。
基本的なコミュニケーションですが、忘れがちで、しかしとても大切なことです。
(3)お世話に必要なものを準備する
育児において、あなたが育児の主役であると周囲が感じているのであれば、またあなたがそれを良しとするのであれば、外出時には授乳グッズや食事、オムツなど、世話に必要なグッズや情報を残しておくように心がけましょう。
突然主役の立場を任された側は、あなたが思うより混乱するはずだからです。
また、子どもがいつもの生活でいられるために、とても大切なことです。
(4)上手にコミュニケーションをとるコツ
育児は夫婦対等に行うべきものですから、外出するのに引け目を感じることは全くありません。
しかし、周囲は勝手に、育児の主役はあなたであると感じている可能性があります。
現に、母乳は母親しか与えることができず、またしばらくの間、母乳にかかる時間はとても長いのです。
そのため、必然的に周囲からそう見られてしまうでしょう。
そのような中で、周囲の気持ちを乱さずに上手に外出を実現するためには、
- 適切な頻度
- 適切な時間
- 適切な言葉がけ(感謝の言葉など)
などを意識してみましょう。
気を遣うということではなく、あくまでも上手にコミュニケーションをとるコツです。
4、もし離婚する場合は弁護士に相談を
どうしても夫婦関係が悪化してしまい、修復不可能な状態に陥ったなら、弁護士に相談することをおすすめします。
子どもを連れての離婚の場合には養育費や親権獲得など検討事項が満載です。
1人で解決しようとしてもあなたに不利な結果につながる恐れがあります。
しかし、離婚問題に詳しい弁護士に相談すれば、あなたに不利益のない離婚の方法をアドバイスしてくれるでしょう。
また、弁護士は離婚に導くだけではなく、夫婦関係の修復を目的にした円満調停のお手伝いもしてくれます。
できるのであれば夫婦関係の修復を目指し、子どもの幸せにつなげることも検討していきましょう。
まとめ
デキ婚だからといって離婚になっても仕方がないなんてことはありません。
子どもと夫に愛情を注いでいけば、夫婦円満で幸せな家庭は築けます。
お若いカップルであれば、同年代の周囲の友人と自分を比較したりせずに、家族を楽しんでいきましょう。
子どもが大きくなってくれば、一緒に遊園地や動物園も楽しむことができます。そんな日が楽しみですね。
1人で頑張りすぎずに、夫や親、ママ友などの協力を得ながら楽しい育児をしていかれますように。
そうすることで、愛情豊かな子どもに成長し、夫婦円満な家庭が築けれていくでしょう。
デキ婚からの離婚は完全回避して、幸せな結婚生活を送れることを願っています。