離婚してよかった!と思えるのだろうか?
離婚は、結婚生活が長ければ長いほど、躊躇してしまうものです。
なぜなら、離婚によって変えざるを得ないものが増えるからです。
慣れてしまった今の名字も、住み慣れたこの家と街もお別れです。
(親権を母親がもてば)子どもはこれから父親と同居することはありません。
こんなにも今までの生活に影響を与える離婚をするからには、心のそこから「離婚してよかった!」と思える離婚にしたいですよね。
本記事では、いま少し離婚に不安や寂しいという気持ちになっている女性に向けて
- 女性が離婚してよかったと思う瞬間5選
- 離婚してよかったと思う方の共通点
- 離婚してよかったと思うために今できること
についてご紹介します。
本当に離婚が最善の道だと判断できたなら、離婚してよかったと感じられる離婚を実現してください。
目次
1、離婚してよかったと女性が思う瞬間5選
女性が心から離婚してよかったと感じる瞬間はどういう瞬間でしょうか。
きっと、離婚後の生活が想像よりも快適だったとき、ではないでしょうか。
本項では、実際のタイプ別に、女性が離婚してよかったと思う瞬間を5つご紹介していきます。
(1)夫がいる苦痛から解放された
離婚をする家庭では、夫と一緒にいることが苦痛で仕方なくなっていることが多いでしょう。
夫の浮気、身勝手な言動、モラハラやDVなど、生理的に受け付けないモンスター化した夫とともに暮らすことに我慢ができず離婚する方は、何よりもこの解放感を感じるはずです。
(2)暴力・暴言から逃れられた
暴力や暴言が激しい夫であるなら、それらからすべて解放されます。
どこかで「自分が悪いのかな」と感じてしまっていた心の枷(かせ)からも、解放されることでしょう。
暴力や暴言が子どもにも向いていたなら、安心した子どもの状態を確認できたときは、それは心からホッとするのではないでしょうか。
(3)子どもが笑顔を取り戻した
夫婦喧嘩が絶えず、いつしか消えていた子どもの笑顔。
離婚後、笑ってくれる日が来たときは、やはり離婚してよかったと思える瞬間であることは間違いありません。
子どもには父親が必要ではないかと悩み、ずっとしてきた我慢も、もっと早く離婚すればよかったと思ってしまうかもしれません。
(4)独身に戻ってモテはじめた
離婚でもめている時期、恋愛のことなど頭から完全に抜けていたあなた。
しかし独身に戻った瞬間、モテ出したときには、それはもう離婚してよかったという言葉以外には見つからない状態になるでしょう。
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(5)意外とお金の心配がない
離婚時は、とにかく経済的な不安がつきものです。
しかし、良い就職先がみつかるなどして、子どもと不自由なく暮らしていけることを実感したときは、なんだ!早く離婚すれば良かった!と思わず思ってしまうことでしょう。
2、離婚してよかったと思う方の共通点とは?
では、離婚してよかったと感じている女性の共通点を見ていきましょう。
(1)経済的・精神的に自立している
まず、経済的に自立していることが大切です。
精神的に辛く、経済的な面が不安定でありながらも離婚をしてしまうと、いつしか経済面が逼迫するあまり、精神的な安定も感じられなくなってしまいます。
また、精神的な自立がないと、離婚後、寂しさが襲ってきます。
いくら嫌いであっても、離婚後寂しさを感じることは決して珍しいことではありませんが、精神的にきつくなるほどの寂しさを感じてしまうのは、精神的な自立が不十分なケースが多いと言えるでしょう。
自立のない状態であれば、「離婚して良かった」と心から思えるかが疑問です。
経済的、または精神的な自立が不十分であると感じるならば、そのケアをしてから離婚に踏み切るべきです。
具体的には、まずは経済的自立から。つまり、自分で生きていく分について、自分で稼ぐということです。
これができれば、精神的自立のベースとなってきます。これだけで自然と精神的自立につながる場合もあるでしょう。
次に、精神的自立は、自分の行動指針を持つことです。
全てにおいて受動的になっている方は、まずは「能動的」を意識してください。
たとえば、夫と子どもの面会場所や面会回数など、何が適切なのかを自分で考えた上で夫に提案してみましょう。
反論されれば、あなたの考えた基準と何がずれているのかを考え、再提案すれば良いのです。
精神的自立が遅れた方は、もともと相手の気持ちを考える優しい人であるはずです。
そこに精神的自立による強さも加わり、より魅力的な女性になることは間違いありません。
(2)夫に何の未練もない
当然ながら、夫に未練があれば、離婚してよかったとは感じにくくなってしまいます。
夫が再婚してしまおうものなら、精神のバランスも取れなくなってしまうでしょう。
もし、大好きな夫が浮気するなどして夫から離婚の申し入れがあるために離婚の事態に陥っているのであれば、離婚は時期をみることをお勧めします。
夫は離婚を急ぐかもしれませんが、今は、あなたのことだけを考え、離婚をペンディングしてください。
キーポイントは、あなたが夫に未練がなくなること。
離婚は、人生に大きな変化をもたらす重要なことです。
時間をかけてもかまいません。
ゆっくりと気持ちを整理してください。
(3)親権が取れて育児の協力者がいる
離婚後も子どもを育てていきたいと思いながらも、仕事に多くの時間を割かなければならないとなれば、子どもに負担がかかってしまいます。
離婚は、子どものために我慢し続けるべきものではありません。が、今後の子育てを全く無視して離婚に踏み切れば、早まった・・・と後悔してしまうこともあるのです。
「私の子だもん。大丈夫」と、子どもを過信して離婚を早まってしまえば、子どもの学力の低下、いじめ、非行など、離婚が子どもに与える影響は計り知れません。
夫から、「仕事が忙しすぎて養育できないだろう」などと言われ、離婚を迷っていませんか?
あなたの子どもへの愛情が強いならば、親権はあきらめる必要はありません。ただ、子育ての協力者は必ず確保しておくことです。
協力者は実親だけではありません。
実家が遠くても、地域のサポートサービスが必ずあります。離婚後に住まう場所の役所に問い合わせてみてください。
サポートサービスに関わる人たちは、基本的には子ども好きな人たちです。
多くの目で、たくさんの愛情をかけられ育てることは、決して子どもに不利益なことではありません。
(4)女性として輝いている
「離婚した可哀想な人」
そんな風に周囲から見られてしまえば、「形だけでも既婚だった方が良かったのかな・・・」と思ってしまうことも。
しかし、既婚だろうと単身だろうと、女性として前を向いて輝いている方は、かっこいいものです。
(1)の「自立」に関係しますが、自立さえしていれば、あなたの望んだ道に進むことで自然と輝きも出てくるもの。
女性として、人間として、自信をもって輝いていれば、新しい出会いも遠い未来ではないかもしれません。
(5)慰謝料と養育費をきちんともらっている
経済的DVなどにより、夫が普通に稼いでいるにも関わらず生活費を入れてくれないようなケースにあった方であれば、離婚により逆に適正な養育費を払ってもらえることになったとき、離婚の意味を大きく感じることでしょう。
適正な生活費を入れない夫ならば、調停や裁判を利用することで慰謝料や養育費を正式に請求できるようになります。
「家族」でいる間は妻の節約などに甘えきっている夫でも、正式な法的手続きには抗えません。
離婚によりきちんと子どもの扶養義務を果たすようになった夫をみたときに、離婚してよかったと感じる人も多いでしょう。
3、離婚してよかったと思いたいが離婚に不安はつきもの
これから離婚を考えているあなた。
不安ですよね。
でも、離婚に不安はつきものです。
これまでの生活が一変するわけですから、不安を感じないわけがありません。
ですが、しっかりビジョンを持って離婚をすることで、その不安は杞憂になる可能性が高いでしょう。
思ったよりも快適!と感じられる離婚を成功させるためにも、離婚に関する「条件」は慌てずに慎重に相談していきましょう。
親権の獲得、妥協のない財産分与、養育費の獲得など、離婚による夫の責任はきちんと果たしてもらうことが大切です。
4、離婚してよかったと思うために今できることは?
あなたも「離婚してよかった!」と感じられる離婚をするために、今からこんな準備をしておきましょう。
(1)本当に一緒にいられないのかを考える
相手に嫌な部分があり(または全体が嫌)離婚することが多いと思いますが、まず、そんな嫌な部分の客観的な対応方法を模索してみてください。
たとえば、こんなケースで考えてみましょう。
夫は、物品販売の自営業をしているが、全く店は流行っていない。
私も働いていて共働きだが、正直夫の稼ぎはゼロ。
家の食費、子どもの学費は私の稼ぎで賄っている。悪い人ではないが、もうこの結婚生活にメリットはなに1つ見当たらず、どうして私ばかりがこんなに働かなければならないのか、精神的にとてもきつくなることもしばしば。
一方で、客の来ない自営業の店で呑気にゲーム三昧の夫を見ると、本当にバカバカしくて涙が出る。流行らない店について、どうしたら経営を軌道に乗せるかなど、変なこだわりや他人のせいにする発言も多く、真剣に考えようとしているようには見えない夫に心底呆れている。
子どもが高校を卒業したら、離婚しようと思う。
これだけ見ると、本当に呆れた夫ですね。
こんな家庭の場合、客観的な対応策としては、やはり夫の意識を改善することが挙げられます。
その方法として、次のような手段で自身の状況をベールに包むことなく伝えることです。
- 家計簿をつけるなどして、家計が回っていないことを示す
- 子どもとの時間を増やしたいので、仕事を減らしたいことを伝える
- 一家の主人として、もっとやる気を出して働いてくれる夫が好きであると伝える(夫としての魅力がなさすぎて、これ以上家族でいることは無理そうだと伝える)
- 店の経営をどうすればいいか、一緒に考える など
この場合、
- できることは全てやった、でもダメだった
- 客観的対応策は私には性格的にできない(それをすることで自分の大切なものを失う)
という場合、完全に性格の不一致が生じています。
その場合は、「本当に一緒にいられない」と結論づけて良いと思います。
しかし、「やってもダメ」と、何もやらずして諦めることは、お勧めできません。
もしくは、ベールに包んで伝え続けることもあまり意味はありません。
「言ったら激怒する」なども、伝え方の問題にすぎません。
いくら長年夫婦をしてきていても、はっきりと伝えなければ、相手には何も伝わっていないことが多いのです。
本当に一緒にいられないのか。
「離婚してよかった」と心からそう思う離婚のために、そう言い切れるかどうか、今一度考えてみてください。
当事者同士の話し合いでは相手の気持ちを引き出せない、と言う場合は、「円満調停」を利用してみましょう。
円満調停の詳しくは、こちらのページをご覧ください。
(2)慰謝料や財産分与、養育費についてしっかり取り決める
離婚では、これまで夫婦で築き上げたものを分割することになります。
具体的には、まず、子どもはどちらが育てるのかを決めなければなりません(日本では共同親権は認められていません)。
それに伴い、養育費をどのように負担するのかを決めることが必要です。
次に、夫婦でいた間に築いた財産は、どちらがどれだけ稼ごうとも、折半するのが原則です。夫の方が稼いでいたという場合は、きっちり折半できるように、財産の確認をしておきましょう。
そして、夫の行為(浮気など)により精神的苦痛を感じてきた場合には、慰謝料請求も可能です。
その際は、相手が慰謝料に同意しなかった場合に備え、苦痛の原因となった夫の行為の存在を証明する証拠を準備しなければなりません。
離婚できればそれでいい!と思いがちですが、ともに暮らすことに限界であればとりあえず別居に踏み切るなどし、離婚はこれら条件をきちんと取り決めてから成立させると良いでしょう。
(3)離婚後の生活基盤をきちんとする
とりあえず実家へ・・・。
こんな風になんとなく夫と別居し、離婚を控えている方も少なくないでしょう。
子どもが小さく、定職につかず実家の世話になっている場合は、機を見てあなたと子どもの生活の基盤を作ることは考えておかなければなりません。
実家を住まいとして使えるのであればそのまま利用すると良いと思いますが、家賃や食費などを自身で捻出すべきことは言うまでもありません。
まだお若いなどで実家が積極的に捻出してくれている方もいると思いますが、後悔のない離婚、そしてこれからの人生を誰に依存することなく自由に謳歌していくためには、いつかは必ず必要となってきます。
(4)シングルでの子育てのビジョンを立てておく
子どもがいる場合で親権をもつときは、シングルでの子育てのビジョンを立てておくことはとても大切です。
①生活費関係
養育費の確保と十分な給料をもらえる仕事を確保することが基本ですが、仕事以外でも国や自治体の支援制度を利用することもできます。
②仕事中の子どもの対応
幼稚園や習い事など、子どもの送り迎えが必要な年齢であれば、それをどうするのか。
保育園や学童の申請。
朝食や夕食の時間に仕事で一緒にいられない場合の対応。
毎日の食事作りの対応。
小学校高学年未満の子どもがいると、最低限の育児でもとても手がかかります。
地域のサポートサービスを確認し、どのようにやりくりするのか具体的なイメージを持っておきましょう。
また、職場への相談も欠かせません。
職場に迷惑がかかる、昇進に影響があるなどと考え、一人で抱え込もうとすると、のちに大きなリスクとなって跳ね返ってくることも考えられます。
あなたが真剣に仕事に取り組む姿勢は、きっとみんな理解しています。
いつか子どもが成長したとき、その恩返しを職場へする。そんな長期戦でも良いのではないでしょうか。
5、離婚してよかったと思いたい!離婚で困ったら弁護士に相談を
- 相手が離婚を拒否している。
- 相手が養育費や財産分与を拒否している。
- 相手が慰謝料を認めない。
- 離婚したいけどDVやモラハラがあり言い出せない。
- 離婚を切り出されたが離婚したくない 等々。
離婚でもしお困りのことがあれば、どうぞ弁護士にご相談ください。
離婚に詳しい弁護士なら、あなたのお役に立てることでしょう。
法律と交渉のプロである弁護士を味方に、離婚してよかったと心から思える離婚を実現してください。
まとめ
離婚してよかったと感じる女性は万全な離婚の準備をした上で離婚し、離婚後は前向きに進める女性です。
離婚に不安を感じるのは当たり前。それでも前に進み自分の選択に自信を持って生活できる女性こそ離婚してよかったと感じるはずです。
一人で悩み続けずに信頼できる友人や親族などにまずは相談してみましょう。
それでも決断が難しい場合には一度弁護士に無料相談してみることもおすすめです。
あなたにとって最適な道をアドバイスしてもらえるでしょう。
離婚してよかったと感じられるためにも今できることを一つずつこなして幸せを掴んでいくことを願います。