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不倫してうつ病に…原因と対処法〜慰謝料は認められるのか解説

不倫 うつ病

「不倫うつ」とは不倫をしている人が陥るうつ病のことで、不倫したことで起こる家族への罪悪感や後ろめたさ、万が一バレたときに社会的信用を失うかもしれない私生活へのリスクの恐怖など、様々なストレスが引き金となって発症します。

今回は、

  • 不倫うつの原因と具体的な症状
  • 不倫うつの対処法
  • 離婚・慰謝料請求のポイント

について詳しくご紹介していきます。
不倫している夫や妻がうつ病になって困っている方はもちろん、自分自身が不倫うつに悩んでいる方にも役立つ内容をお届けしていきますので、ぜひご参考になると幸いです。

不倫に夢中になってしまっている方は、以下の関連記事もご覧ください。

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1、不倫とうつの関係性|うつ病の人は不倫しやすい?原因は?

不倫とうつの関係性|うつ病の人は不倫しやすい

そもそも「不倫してしまう人」と「うつ病になってしまう人」の間には意外と共通点が多く、たとえば次のような性格の人は不倫にもうつにも陥りやすい傾向があります。

  • 物事に対する不安感が強い
  • 真面目で「こうあるべき」という枠を重視する
  • 根が優しく繊細
  • 完璧主義で理想が高い

もちろんこれはあくまでも一例なので、当てはまっているからといって必ず不倫やうつになるというわけではありませんが、元からこういった性質を備えている人の場合、不倫とうつのどちらかの状況が発生したときに、もう一方の状態にもあわせて陥る可能性が高いでしょう。

(1)不倫とうつはループする

たとえば元からうつ病で物事に不安を抱きやすい状況があると、その不安を癒すためについ不倫に手を出してしまいがちです。

不倫で恋愛スイッチが入れば、一時的に分泌される快楽ホルモンが不安やうつ病の症状そのものを和らげてくれますが、不倫は一般的な恋愛と比べて好きなときに相手と会えない、罪悪感などのストレスにさらされやすいといったデメリットも多く、それらの悩みが余計にうつ病を悪化させてしまうこともあります。

そうすると、うつ病の辛さから目を背けるためにまた不倫に走り、またうつ病がひどくなり…といった負のスパイラルにどんどんはまってしまい、この悪循環からなかなか自力では抜け出せない人も多いのです。

(2)セックス依存症や障害が関係していることもある

何度反省しても不倫を繰り返してしまう人の場合、うつ病だけでなくセックス依存症や自己愛性人格障害などが裏に潜んでいることもあります。

そのほか、自分の夫や妻がどんな心理で不倫に手を出したのかが知りたい!というみなさんには、こちらの記事もおすすめです。

2、うつ病の症状|うつ病を疑ったときの確認方法

うつ病の症状|うつ病を疑ったら確認して欲しい項目

続いて、「最近夫・妻の様子がおかしい」「もしかしてうつ病?」と疑いを持っているみなさんが押さえておきたい、うつ病によくある症状を具体的にご紹介していきます。

当てはまる項目が多ければ多いほどうつ病の可能性が高くなりますので、ぜひ普段のパートナーの様子を思い返しながらチェックしてみてください。

(1)気分の落ち込みが激しい

感情の浮き沈みが激しく、ちょっとした失敗で「そんなに落ち込まなくても…」というほど気分が塞ぐのはうつ病の代表的な症状です。

その落ち込みが長引くところも特徴のひとつで、必要以上に自分を責め続け、常にどことなく顔色がすぐれないケースもあります。

(2)注意力が散漫でミスが多い

うつ病は睡眠不足とも関係が深く、寝付きが悪い・眠りが浅いなどの睡眠障害を引き起こしてしまうことから、日中もなかなか物事に集中することができず、注意力が散漫になりがちです。

そのため、普段であれば考えられないようなトラブルを引き起こしてしまったり、仕事や家事で小さなミスを連発してしまったりします。

(3)何かを決めるのに時間がかかる

うつ病の不安定な精神状態は、判断能力の低下も招きます。

ちょっとしたことを決めるのにも長い時間がかかり、はたから見ていると「なんでこんなことも決められないんだろう?」とイライラしてしまうことが多いでしょう。

(4)趣味に興味がなくなる

休日のたびに打ち込んでいた趣味や、毎週必ず観ていたテレビ番組にぱったり興味を示さなくなった…実はこれもうつ病サインのひとつ。

物事を素直に楽しむことができなくなっており、何をしていても鬱々とした気分は晴れることがありません。

(5)食欲がない

みなさんのパートナーは、最近食事を残すことが増えていませんか?

うつ病は味覚の変化や、ひどい場合には味覚障害を招くケースもあり、いずれも食欲不振につながってしまいます。

(6)肌荒れ

強いストレスや睡眠不足が続くと、ホルモンバランスの乱れにより肌荒れが引き起こされます。

普段はできない吹き出物に悩まされている、最近なんとなくお肌のツヤ・ハリがなくなっている気がする…という場合、それもうつ病による症状のひとつなのかもしれません。

3、不倫によるうつ病の対処方法

不倫によるうつ病の対処法

ここからは、不倫が招いたうつ病の対処法についても詳しく見ていきましょう。

(1)不倫相手以外の人と話す

不倫によるうつ病の症状を和らげるには、その相手から一旦離れて視野を広げることが1番です。

不倫相手に会えない間、1人きりでいるとつい物事を悪い方向に考えてしまい、気分の落ち込みがひどくなるという人も少なくないはず。
そんなときにはなるべく家族や友達と過ごす時間を増やし、不倫相手と自分以外の関係性に意識を向けるようにしましょう。

(2)ドラマや映画を観て思いっきり泣く

感動できるドラマや映画、小説などを読んで思いっきり涙を流すと、胸の内に溜まった憂鬱さまでスッキリ洗い流すことができます。

実際、泣くという行為にはストレスを軽減する効果があり、泣きたいときには我慢せずに泣いてしまうほうが気分もリセットできるでしょう。

(3)モヤモヤした気持ちを紙に書き出す

今自分が不安に感じていることや、ネガティブな考えを1度すべて紙に書き出してみてください。
箇条書きでリストアップするのも良いですし、誰かに向けた手紙として書いてみるのも良いです。
心の中で思っていることは文章にしたほうがまとまりやすく、状況が整理されることで心を落ち着かせる効果も期待できます。

(4)日光を浴びる

太陽の光を浴びると、人間の身体の中では「幸せホルモン」の別名でも知られるセロトニンの分泌が盛んになります。

さらに、セロトニンは質の高い睡眠に欠かせないメラトニンというホルモンの元となる成分でもあるため、メラトニンの生成が促進されることによって、うつ病の睡眠不足を改善することも可能です。

(5)マッサージ・ストレッチで身体をほぐす

日頃のストレスを軽減するためには、マッサージやストレッチなどで定期的に身体をほぐす習慣を作るのも良いでしょう。
身体が緊張してこわばっていると、気持ちも固く余裕がなくなってしまいがちです。

まずは身体をゆったりリラックスさせることで、心にも伸び伸びとしたゆとりを取り戻しましょう。

(6)ヒーリングミュージックを聴く

音楽には、人の心を癒す効果があります。

特にヒーリングミュージックに分類されるジャンルの音楽は、不安な気持ちを和らげ前向きなエネルギーを蓄えるのに効果的です。

ネガティブな考えばかりが浮かんでくるというときにも、ひとまず音楽に耳を傾けて気分転換をはかってみましょう。

4、不倫を続けるデメリットはうつ病だけじゃない

うつ病だけじゃない|不倫を続けるデメリット

不倫によるうつ病は、不倫をしている側だけでなく、不倫をされた側にも高い確率で起こるものです。
長年配偶者に不倫されていたことで心に不調をきたし、家庭内別居や離婚に至るケースも珍しくはありません。

また、不倫が世間にバレてしまうことによって家族や友人からの信用を失う、職場に居づらくなるなどのデメリットも無視できないでしょう。
浮気相手も既婚者だった場合、その配偶者から慰謝料を請求されるリスクもあります。

自分や家族の心身の健康を害し、社会的にも金銭的にも窮地に追いやられる可能性が高い不倫からは、一刻も早く手を引くのがベストです。

5、うつ病の治療をきっかけに不倫を止める方法とは?

うつ病の治療をきっかけに不倫を止める方法とは?

止めたいと思っても、ついズルズルと長引かせてしまう不倫の恋。
きっぱりとけじめをつけるためには、うつ病の治療と並行して次の方法を取り入れていくのがおすすめです。

(1)専門のカウンセリングを受ける

自力で気持ちを整理するのが難しいときには、専門のカウンセラーに相談しましょう。
中には特に不倫うつに力を入れている先生もいるため、うつ病の治療とあわせてカウンセリングを受けることで、よりスムーズに状況を改善することができます。

(2)不倫の結末を知る

改めて、不倫の行き着く先をしっかりと理解することも大切なポイントです。

  1. 自分または相手が配偶者と離婚する
  2. 不倫相手と別れる
  3. 現状維持

不倫の結末は基本的にこの3つのみで、「3. 現状維持」は過程のひとつでもあるので、厳密な結末というと「配偶者との離婚」か「不倫相手との別れ」のいずれかになります。
自分でこれらを決断した場合はまだ良いですが、望まぬタイミングで不倫の関係が明るみに出ることによって、社会的な立場に悪影響が出るケースも実際には多いです。

自分が今の不倫にどんな結末を望んでいるのか、この機会に腰を据えて考えてみてください。

(3)自分の弱さを受け入れる

不倫の関係をきっぱり断つためには、自分の弱さを認め、自分で自分を許してあげるというステップが必要不可欠です。

人は誰しも弱さを抱えているもので、だからこそ誰かを心から求め、恋をしたり愛を注いだりすることができます。
みなさんの中には、「私の弱さを受け入れてくれるのはこの人だけだから…」という思いから、今の不倫相手に固執してしまっている人も少なくないはず。

まずは自分自身を受け入れることで、不倫相手への依存心を少しずつ減らしていきましょう。

(4)不倫を続けると罪悪感に悩まされ続けることになることを知る

もうすでに十分痛感している人も多いかと思いますが、不倫を続けている限り、人の目を気にしてコソコソ会う・バレないための嘘を重ねるといった生活から解放されることはありません。
しかし、今みなさんが背負っている後ろめたい罪悪感は、「不倫を止める」という決断をするだけですべて解消することができるのです。

「こんな暮らしがいつまで続くのだろう」「罪悪感で苦しむのはもうたくさん!」と思う気持ちが1mmでもあるのなら、勇気を出して新しい一歩を踏み出してみましょう。

(5)家族との時間を増やす

家族の大切さを改めて実感することも、不倫を止めるための大きな一歩になります。

自分を大切に思ってくれている家族と過ごす時間を増やすことで、心が穏やかになり、弱った自信を取り戻すことができるようにもなるでしょう。

(6)他に夢中になれることを探す

うつ病の治療を開始すると、また好きなものに対して自然と興味を持てるようになります。

少し気分がポジティブになってきたら、恋愛のほかにも夢中になれることを探してみて、意識を外に広げていきましょう。

また、不倫相手との別れ方についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

6、不倫・うつ病を理由に離婚や慰謝料は認められるの?

不倫・うつ病を理由に離婚や慰謝料は認められるの?

最後に、不倫をしてうつ病になった配偶者と離婚したい、慰謝料を請求したいというみなさんが知っておくべきポイントについてもまとめてご紹介していきます。

(1)慰謝料の相場

一般的に、不倫による慰謝料の相場は数十万円~300万円程度です。

実際の金額は慰謝料を請求する相手の収入や結婚していた期間、不倫の悪質性などによって決定されるため、相場にも幅があります。

詳しくは次の記事で解説していますので、慰謝料の請求を検討しているみなさんはぜひ目を通してみてください。

(2)納得のいく解決方法を目指すなら弁護士への相談がおすすめ

不倫うつの場合、一般的な不倫とはまた異なる対応が必要なケースもあり、不倫された側がうつ病になってしまった場合も、慰謝料とあわせて治療費の請求が可能になるなど状況によって必要な手続きは様々です。

今の自分に何ができるのか、どんな権利があるのかを知ることも含め、最善を尽くしたいときにはまず弁護士に相談することから始めましょう。

具体的に経過を説明してアドバイスを仰ぐことで、自分にとってベストな解決方法を最もスムーズに導き出すことができます。

弁護士に依頼するとなると費用が心配な方も少なくないと思いますが、初回の相談は無料で受け付けてくれる弁護士も多いです。

また、着手金は請求する慰謝料の5%~、成功報酬は20%程度が相場となっており、不倫の慰謝料請求の場合、このような弁護士費用も含めて相手方に請求できるケースがあります。

より詳しい相場や具体的な手続きに関しては、こちらの記事を参照してください。

まとめ

不倫とうつ病には意外と深い関係があり、元々うつ病の人は不倫に手を出しやすい傾向があります。

一方、不倫を始めてからうつ病になってしまう「不倫うつ」という状態も珍しくはなく、いずれの場合も今回ご紹介したうつ病のよくある症状をチェックすることである程度の見極めが可能です。

実際に不倫うつだった場合の対処法や、不倫を止めるための心得もあわせて、ぜひ問題を解決するための参考にしてください。

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