性犯罪である痴漢。痴漢の冤罪で逮捕されてしまうなんてこと、あるのでしょうか。
2007年に「それでも僕はやってない」という映画が話題になりましたが、実際に痴漢冤罪で人生を台無しにしてしまう方は少なからず実際にいらっしゃいます。
痴漢の冤罪事件が起こる原因には、女性側も痴漢行為をされて気が動揺し勘違いしてしまうことが挙げられます。そのような勘違いをされて人生を台無しにしないよう、予め逮捕されないようにする方法を知っておくことは非常に重要です。
そこで今回は、
- そもそも痴漢に疑われるデメリットは?
- 痴漢に疑われないようにする方法
- もしも疑われてしまった場合の対処法
などについて書いていきます。
もしもの場合に備えてご参考頂ければ嬉しいです。
痴漢で逮捕された場合は、以下の関連記事もご参考下さい。
目次
1、痴漢で冤罪に問われるデメリットは?
まずは痴漢で冤罪に問われるデメリットをきちんと知っておきましょう。
冤罪事件のデメリットは、犯罪をしていないにも関らず、懲役などの刑罰が課される可能性があるということです。
特に、痴漢に疑われることの大きなデメリットは、1年以上も裁判をして実際には冤罪であってそのことが証明されたとしても、疑われている期間に職を失ったり、場合によっては家族の信頼を失ってしまう可能性があるということです。
そのように人生を台無しにしてしまう事態を避けるためにも、痴漢に疑われない方法を知っておくことは重要でしょう。
2、そもそも痴漢に疑われないようにする方法
痴漢冤罪を避けるためには、そもそも疑われないことが重要です。
よく「両手を上げて電車に乗る」などという方法がよく言われます。確かにこれも痴漢に疑われることを回避する方法の一つとなりますが、その他にも様々な方法があります。
一つずつみていきましょう。
(1)通勤ラッシュを避ける
「君子危うきに近寄らず」ではないですが、まずは通勤ラッシュの時間帯に電車に載ることを避けることが一番でしょう。
そうすると「早起きがつらい」などがあるかもしれませんが、痴漢冤罪のリスクを考えれば早起きしてもいいのではないでしょうか。
早起きして仕事した方が効率がいいという話もありますし、まさに「早起きは三文の得」ではないでしょうか。
(2)いつもと違う通勤経路を通らない
「今日はいつもと違うルートで出勤したいから」などといっていつもと違う通勤ルートで痴漢に疑われた場合、いつもと違う通勤ルートを使ったことが「痴漢目的でこの路線を使ったのではないか」と推測されることに繋がり、男性側に不利に働く可能性があります。
「どうしても違う経路を通らなければならない」という事情がない限り、いつもと違う通勤経路を採らないようにしましょう。
(3)両手を上げて電車に乗る
最後に、よく言われることですが、「両手を上げて電車に乗る」というのも有効な方法です。
これに加えて、「できるだけ男性が多いポジションに陣取る」ということも重要でしょう。
3、もし実際に痴漢に疑われた場合の対処法は?
次は、もし実際に痴漢に疑われてしまった場合にどのような方法を採るべきかについて書いていきます。
(1)走って逃げるのがいい?
逃げたことが「後ろめたいことがあるから逃げるんだ」と判断されることと繋がります。
そのため、仮に走って逃げて捕まってしまった場合、逃げた事情が男性側に不利に働く可能性があります。
痴漢に疑われた場合に走って逃げるのはやめましょう。
(2)名刺などを渡して身分を明かして堂々と立ち去りましょう
痴漢に疑われてしまった場合に一番いいのは、名刺などを渡すことで身分を明かした上で「今は急いでいるので後で名刺の連絡先に連絡下さい」などと伝えて堂々とその場を立ち去ることです。
痴漢冤罪を回避するためには、その場で逮捕されてしまう現行犯逮捕を避けることが何より重要なので、このように名刺を渡して堂々と立ち去るようにすることがよいでしょう。
(3)「それでも僕はやってない」と一生懸命弁解することは?
ちなみに、「やってないんだからその場で一生懸命弁解すればいいのでは?」とお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、公衆の面前で一生懸命弁解することは心理的プレッシャーがあると思いますし、弁解のために駅員室に連れてかれていってしまえば現行犯逮捕の危険があります。
よって、一生懸命弁解することも得策とはいえないでしょう。
4、実際に痴漢に間違われて逮捕されてしまった場合はどうすればいい?
もし、痴漢に疑われて逮捕されてしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
逮捕された場合、以下の方法をとることが重要になります。
(1)まずは弁護士に依頼する
痴漢に疑われて駅員室に連れて行かれそうになった場合、痴漢冤罪のデメリットを考えると弁護士を呼ぶべきでしょう。
とはいえ、多くの方々にとって弁護士は身近ではないのでどのようにして探すか困る方が多いのではないでしょうか?
①弁護士会に電話する
方法の一つ目として、弁護士会に電話して当番弁護士に来てもらう方法が考えられます。
「104」に電話して現在いる都道府県の弁護士会の電話番号を確認して弁護士会に電話した上で、「当番弁護士の制度を利用したいのですが」と伝えるようにしましょう。
ただし、当番弁護士制度は、逮捕されている方に弁護士が一回無料で面会に行く制度ですので、逮捕前の状態では、この制度を利用することは困難です。
②インターネットで探す
その他の方法として、インターネットで探す方法があります。
逮捕されてしまうと本人は行動が制限されるので、この方法で探す場合、ご家族が行うことになるでしょう。
まず、「痴漢 弁護士」「痴漢 冤罪 弁護士」などと検索しましょう。
いくつかホームページが出てくるかと思いますが、実績が多くて信頼できそうな弁護士を探して電話しましょう。
(2)弁護士費用はどのくらいかかる?
その後弁護士に依頼することになった場合に気になるのは「弁護士費用はどのくらいかかるの?」ということではないでしょうか。
痴漢で逮捕された場合の弁護士費用の相場としては、着手金が30万円前後、釈放に成功した場合の成功報酬も30万円前後です。
(3)示談の場合、示談金の相場は?
実際には痴漢をやっていない場合でも、コトを荒立てないようにするために示談金を支払う方法が考えられます。
裁判をすると物理的・精神的に大きな負担となるので、相手が頑な態度を取る場合には示談をした方がよい場合もあるでしょう。
痴漢の場合の示談金の一般的な相場は30万円程度ですが、疑われた方の社会的地位や場合によっては100万円を超すこともあります。
まとめ
今回は痴漢冤罪にならない方法について書いていきましたがいかがでしたでしょうか?
痴漢冤罪を避けることは非常に重要です。もしもの場合に備えてご参考頂けると嬉しいです。