不倫がどのようなきっかけで始まるのか、気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、夫が女性の多い職場に配属される等、夫の周りに女性が多いと夫が不倫をしないか心配になりますよね。逆のパターンでは、夫も妻が不倫をしないかと心配になると思います。
パートナーが不倫をすると、離婚や慰謝料請求といった問題にも発展することでしょう。
不倫が始まってからでは遅いので、パートナーの不倫を心配する方は、不倫がどんなきっかけで始まるのかその傾向を知り事前に対策をとることが大切です。
そこで今回は、
- パートナーが不倫に走る7つのきっかけ
- パートナーの不倫を未然に防ぐコツ
- 不倫している人に現れる特徴
- パートナーが不倫に走ったときの対処法
等について弁護士が分かりやすく解説していきます。本記事がお役に立てば幸いです。
もし、不倫されてしまった際には以下の記事が参考になるはずです。
目次
1、パートナーが不倫に走る7つのきっかけ
結婚しているにもかかわらず、そもそもなぜ不倫に走る人がいるのでしょうか。ここではまず、パートナーが不倫をしたいと思うようになるきっかけをご紹介します。
(1)性欲が満たされていなかった
パートナーとの性生活に満足していない場合、性欲を満たしたいがために簡単に不倫に走ってしまう人がいます。
一度結婚して子供ができると、恋人同士の雰囲気は消えパートナーとスキンシップがなくなる人が少なくありません。
パートナーとの間で満たされない性欲はパートナー以外の人との間で埋め合わせをしなければならず、性生活への不満は不倫に走るきっかけの一つになります。
(2)スリルを味わいたかった
刺激を求めたくなる性質が強い人はスリルを味わいたいがために不倫をすることがあります。
夫婦生活が長くなると、どうしても日常の刺激が薄れてくるものですが、不倫をしている本人も「不倫はやってはいけないこと」だと理解しています。
その上で不倫をすると「やってはいけないことをやっている背徳感」や周囲にバレずに不倫相手と不倫をするスリルを味わうことができるのです。
(3)パートナーとの関係がうまくいっていない
パートナーとの関係がうまくいっていない場合、本来であればパートナーとの間で築くべき関係性を家庭の外に求める人もいます。
パートナーに労ってもらいたい・気持ちを理解してもらいたい・優しくしてもらいたい等の望みがあっても、配偶者にその望みを叶えてもらうことができないと感じれば、必然的に家庭の外に意識が向いていきます。
(4)寂しかったから
「寂しい」という感情が膨らむことで不倫に走ってしまう人もいます。パートナーから大切に扱ってもらえなかったり家庭での会話がなかったりすると、家での自分の存在意義を見失ってしまいます。
夫婦であるにもかかわらず大切な人として扱ってもらえない寂しさを誰かに埋めてもらいたいと考えることは、不倫が始まるきっかけの一つになります。
(5)男(女)として扱ってほしかった
結婚生活が長くなると、異性としてお互いを認識するというより家族という意味合いが強くなる夫婦が多いです。
結婚したからには家族という形を作るのも大切ですが、結婚しても女(男)として扱ってもらいたいという気持ちが湧くのは決して不自然なことではありません。
パートナーに男(女)として扱ってもらえない場合、異性として扱ってもらいたいという欲求をパートナー以外の人との間で埋め合わせようとし不倫が始まります。
(6)他に好きな人ができた
結婚していても、パートナー以外に好きな人ができる可能性がゼロかと言ったらそういうわけではありません。
パートナー以外に好きな人ができてしまったら、その人とお付き合いしたい気持ちが芽生え、不倫関係に発展することもあるでしょう。
(7)相手の方から誘いを受けた
パートナー自身には不倫をするつもりがなかったとしても、不倫相手から誘われて成り行きで不倫に発展してしまうケースもあります。強い意志がなければ誘いを断ることができない場合もあるでしょう。
2、不倫が発生する具体的なきっかけ
ここからは不倫が発生する具体的なきっかけを確認していきましょう。
きっかけさえあれば不倫などしようと思ったことがない人でも不倫に発展する可能性がありますので注意が必要です。
(1)男性が不倫を始めるきっかけ
まずは、男性に多い「きっかけ」をご紹介します。
- 妻がセックスを拒む、セックスの回数が少ない
- 職場に好みの女性が新しく入社した
- 元彼女から久しぶりに連絡がきて二人で会うことになった
- 同窓会で会ったクラスメイトと意気投合して食事に行くことになった
- 趣味で始めたテニスサークルの女性と気が合い、会話をする時間が急激に増えた
- 妻に女性としての意識がなく、家での様子に女性らしさや色気を感じない
- 妻に、綺麗になろうとする努力が見られない
- 妻が自分の話を聞いてくれない
- 妻に挨拶をしたり話しかけたりしても無視されることがある
- 家庭の中に自分の居場所がないと感じている
- 妻に何かを話しても自分の意見を聞いてもらえず、妻の意見しか通らない
- 仕事で疲れていることや仕事が忙しいこと等の自分の事情をわかってもらえない
- 妻以外の女性が自分の話を真剣に聞いてくれたので心が動いてしまった
様々なきっかけがありますが、男性の場合は女性の場合よりも性交渉を求めて不倫に走りやすい傾向にあります。そのため、妻に対して特段の不満がなくても不倫に走ってしまうことも少なくありません。
(2)女性が不倫を始めるきっかけ
次に、女性に多い「きっかけ」をご紹介します。
- 旦那とのセックスの回数が減った、旦那のセックスに不満がある
- 結婚してから旦那が優しくしてくれない
- 「仕事で疲れているから」などと言って、旦那が自分の話を聞いてくれない
- 休日に旦那が一人で行動するようになった
- 平日も休日も旦那がかまってくれず、いつも寂しさを感じている
- 旦那が自分のことを女性として扱ってくれないので、誰かに女性として扱ってほしかった
- 自分の気持ちを理解してくれる異性と会話する時間が急激に増えた
- セックスに誘ってくる不倫相手の誘いを断りきれなかった
- 旦那以外の人に女性として扱ってもらえることが嬉しかった
- 「綺麗だね」「美人だね」などと旦那以外の男性にほめられて嬉しかった
- 旦那よりも魅力的な人が職場に現れ、恋をしてしまった
- 職場の上司と二人きりで仕事や出張をすることが増え、恋愛感情が生まれた
女性の場合は、男性の場合よりも精神的なつながりを求めて不倫に走りやすい傾向にあります。
夫との性生活に不満があるケースでも、性欲を満たしたいというよりは「愛されない寂しさを癒やしたい」という気持ちが強いようです。
言い換えれば、女性が不倫に走る場合には、基本的に夫に対する強い不満があるといえるでしょう。
3、パートナーの不倫を未然に防ぐコツ
上記のように、パートナー自身が望んで不倫に走るケースもあれば、不倫をする意思がなかったとしてもふとしたことがきっかけとなり不倫に発展してしまうケースもあります。
ここからは、パートナーが不倫をしないよう、未然に防ぐコツをご紹介します。
(1)コミュニケーションを大切にする
同じ家に住んでいたとしても、コミュニケーションが不足している夫婦は珍しくありません。中には「おはよう」「おかえり」などの挨拶もせず、事務的な話しかしない夫婦もいます。
まずは、夫婦間でのコミュニケーションを大切にしましょう。挨拶や会話をしっかりすれば、お互いの気持ちのすれ違いを防ぐことができます。
(2)感謝やねぎらいの言葉などで愛情表現をする
夫婦で会話する際は「ありがとう」「いつも助かっているよ」等の感謝の言葉を伝えたり「お疲れさま」等のねぎらいの言葉をかけたりするのを忘れないようにしましょう。
心の中では感謝していても、その気持ちは言葉にしないと相手に伝わらないことが多いです。
「普通わかるでしょ」などと考えるのではなく、日常的に感謝やねぎらいの言葉を伝えましょう。
(3)スキンシップも欠かさない
仕事が忙しいときはなかなか夫婦でゆっくりする時間を取れないかもしれません。
そんなときでも、手を繋いだり軽くハグしたりする等のスキンシップは欠かさないようにしましょう。
スキンシップもコミュニケーションの一つですから、結婚生活を継続していくためにもスキンシップを通したコミュニケーションも意識してみてください。
(4)性交渉には適度に応じる
性交渉をするには気持ちや時間の余裕が必要であり、時には面倒に感じることがあるかもしれません。
ですが、性交渉はスキンシップと同様、夫婦のコミュニケーションの一つです。
何度も性交渉を拒むとパートナーが寂しさを感じ、不満を持ってしまっても無理はありませんので、性交渉には適度に応じるようにしましょう。
(5)家庭内でも身だしなみやマナーに気を遣う
恋人から夫婦になったからといって、家でだらしない格好をしても許されるかといったら、そのだらしなさがパートナーを悲しい気持ちにさせてしまうことがあります。
家庭内でも最低限の身だしなみやマナーに気を遣うようにしましょう。
(6)パートナーを束縛しすぎない
パートナーを束縛しすぎると、パートナーはその束縛から逃げたくなります。
不倫に走るのではないかという不安な気持ちから相手を束縛したくなるかもしれませんが、束縛することはかえって逆効果となります。
パートナーのことを信頼し、束縛しすぎないように注意しましょう。
4、こんなときは要注意!不倫している人に現れる特徴とは
パートナーが不倫をし始めると、今までとは違った発言や行動が増えてくることが多いものです。
パートナーの不倫を見極めるためにも、ここからは不倫している人に現れる特徴を確認していきましょう。
(1)残業、飲み会、出張が増えた
残業、飲み会、出張等、家にいない時間が急激に増えた場合は要注意です。
仕事で家に帰れないと言えばもっともらしい理由に聞こえますが、実はそれを口実にして不倫相手と会っているのかもしれません。
出張先で不倫をする人も少なくありません。家にいない時間が急激に増えた場合は不倫の可能性がありますので、パートナーの行動をよく観察しましょう。
(2)帰宅したときに普段とは違う匂いがする
帰宅したときに普段とは違う匂いがする場合も不倫をしている可能性が高いです。
ホテル等でシャワーを浴びたときの匂いや不倫相手の香水の匂い、あるいはタバコの臭い等、不倫をしていると普段とは違う匂いが体や服についている場合があります。
(3)スマホを手放さず、隠れて操作する
スマホを手放さずに操作している時間が急激に増えたり、家族に見えない場所で隠れてスマホを触るようになったりすることも不倫を疑うべきサインになります。
不倫相手とのLINEのやりとり等は家族に見られたくないものですから、不倫を始めた人はスマホを隠れて操作する時間が増える傾向にあります。
(4)服装や下着、持ち物などの趣味が変わった
服装や下着、持ち物などの趣味が急に変わることも不倫を疑うべきサインです。
今までファッションに興味がなかった人が突然お洒落になったり、これまでとは違う形・色の下着を身につけるようになったりしたら、不倫を疑った方がよいでしょう。
(5)会話の内容や仕草などがどことなく変わった
夫婦であれば普段の会話の内容や仕草がどことなく変わったことが直感でわかることがあるでしょう。
大きな変化や特段怪しい行動がなかったとしても、なんとなく違和感を感じる場合は不倫を疑ってみるサインでもあります。
(6)パートナーの予定を探ろうとする
今までさほどパートナーの予定を気にしなかった人が、急にパートナーの予定を気にするようになったら不倫を疑うべきサインです。
なぜなら、パートナーの予定がある日に不倫相手と会えばパートナーに不倫を疑われなくて済むと考えるからです。
5、パートナーが不倫に走ったときの対処法
最後に、パートナーが不倫に走ったときの対処法を確認しておきましょう。
(1)事実の確認に努める
不倫をしているかも?と感じたとしても、本当は不倫をしておらず単なる勘違いである場合もあります。パートナーが家族のために毎日遅くまで仕事を頑張っているだけなのに、不倫を邪推してしまうことは珍しくありません。まずはパートナーに怪しい変化がないか、言動や持ち物をはじめとして、今までと変わった点等をじっくり観察してみましょう。
明らかに怪しいと感じるときは、不倫の証拠を探し、確保しましょう。
(2)不倫していたとしても許せる場合は修復を図る
パートナーが不倫をすると相手にだけ責任があるように思えますが、不倫の多くは夫婦双方に責任があります。
不倫が発覚したもののパートナーと結婚生活を継続していきたいのであれば、自分の至らない点を改める等しながらパートナーとの関係の修復に努めましょう。
(3)許せない場合は離婚や慰謝料の請求を考える
パートナーの不倫が許せない場合、即離婚!と考える人がいますが一旦冷静になりましょう。
突然離婚話を切り出すのではなく、まずは気持ちの冷静さを取り戻すことが大切です。気持ちの整理がつかない場合には、一度別居してみるのも一つの手段でしょう。
冷静になってもパートナーのことが許せないのであれば離婚を検討しましょう。
不倫を理由に離婚する場合、慰謝料も請求できます。
不倫慰謝料の相場は数十万円~300万円程度と言われていますが、事案の内容によって大きく異なりますので、一度弁護士に相談することをおすすめします。
6、パートナーの不倫問題でお悩みなら弁護士に相談を
パートナーの不倫を知ったときはかなりの精神的ダメージを受けてしまうことでしょう。そんなときは一人で抱え込まずに、一度弁護士に相談をしてみましょう。弁護士に相談をすることで今の状況を客観的に分析してもらうことができます。また、パートナーとの関係の修復、別居、離婚等、今後の方針についてアドバイスをもらうこともできます。
慰謝料請求や離婚等、なんらかの請求をしていく場合は法的知識に長けている弁護士に依頼をしておくと安心です。仮に裁判に発展した場合でも弁護士に依頼をしておけばあなたの代わりに弁護士が代理人として手続きや裁判を進めることが可能です。裁判まで至らない場合も弁護士がパートナーや不倫相手と交渉することで適切な慰謝料の金額を受け取れる可能性が高まります。
まとめ
パートナーの周りに異性が多いと、パートナーが不倫をするのではないかと心配になりますよね。安心して結婚生活を続けることができるよう、夫婦でコミュニケーションを取る等、不倫を防ぐためにできることをやっていきましょう。
万が一パートナーの不倫が疑われる場合は、いきなり不倫の話をパートナーに突きつけるのではなく、一度弁護士にご相談ください。