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夫婦関係の修復法:離婚危機を乗り越える3つのポイント

夫婦関係の修復法:離婚危機を乗り越える3つのポイント

夫婦関係が上手くいかないとお悩みですか?

この記事では、

  • 夫婦関係が円滑でない原因の分析
  • 幸福な夫婦生活を築くためのヒント
  • 二人だけでは解決できない問題への対処法

などについて解説していきます。

弁護士相談に不安がある方!こちらをご覧ください。

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1、夫婦関係がうまくいかないと感じる原因

夫婦仲がこじれてしまった場合のほとんどは、自分またはパートナー、もしくはその両方に原因があります。
解決を試みる前に、まずは自分たちの不仲の原因がどこにあるのかを考えてみてください。

(1)ちゃんと話を聞いてくれない

二人の関係がうまくいっていない夫婦の場合、多かれ少なかれコミュニケーションが不足している可能性が高いです。

仕事や家事、育児に追われてお互いに余裕がなくなり、全く会話ができていないということはありませんか?
そんな人は、食事の時間やちょっとした隙間時間を見つけて積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。

コミュニケーションを取る時間はあるのに、自分が話してもパートナーがきちんと話を聞いてくれない、または自分の返答が適当になってしまっているという人はさらに問題が深刻です。

相手の話をきちんと聞くためには、面倒くさそうな態度や生返事は絶対にNGです。
二人の会話の姿勢がきちんとしていない場合、コミュニケーションの取り方から見直す必要があります。

(2)自分のことを理解してくれない、そういう姿勢がない

コミュニケーションはしっかり取っていても、相手の意見が自分の考えと合わずに険悪な雰囲気になってしまうという夫婦も少なくはありません。
また、自分がアドバイスをしているつもりなのに、相手の心に届かずにぎくしゃくしてしまったということはありませんか。

お互いを理解しているからこそ結婚したつもりでも、一緒に暮らす中でお互いの価値観にずれが発生してしまっているのかもしれません。
自分の気持ちを相手が理解してくれないという状態が続くと、諦めの気持ちが強くなり、次第にコミュニケーションを取ろうとする意欲も失せてしまいます。

そうならないためにはお互いが歩み寄り、完全に理解することはできなくても、理解しようとする姿勢を見せることが大切なのです。

(3)相手の気持ちがわからない

自分の気持ちを相手が理解してくれないという事態と同じくらい、「相手の気持ちを自分が理解できない」というのも夫婦関係でありがちな問題です。

一般的に男性と女性は考え方やものの見方が異なるとされているので、「相手の気持ちがわからない」ということ自体は、何も不自然なことではありません。

しかし、自分の気持ちをわかってもらえない状態が続くと相手への期待や興味が失せていくように、相手も理解されないとわかるとコミュニケーションを諦めてしまいます。

相手の気持ちがわからなくても、ときにはわかったふりをすることも必要なのかもしれません。

(4)話し合おうと思ってもすぐケンカになってしまう

せっかく話し合おうとしてもすぐにケンカになってしまい、お互いが平行線のままというのもよくある話です。
まだケンカしているうちは意見をぶつけ合うことができていますが、ケンカが続くとお互いがお互いに期待しなくなり、会話もなくなって仮面夫婦になってしまう可能性があります。

話し合ってもすぐにケンカになるのは、お互いがお互いを理解しようとする姿勢が見られないためです。
パートナーも意思のある人間ですので、自分の意見を押し付けているだけでは、それがたとえ正論であったとしても、ぶつかってしまいます。
また、パートナーがいつも自分の意見を一方的に押し付けてくるようであれば、一度話し合いの姿勢を考えなおす必要があるでしょう。

話し合いでありがちなのは、テレビやスマートフォンを見つつ「ながら返事」をする人です。
家族という気の置けない関係であるからこそ取ってしまいがちですが、大切な話し合いの場で、この姿勢を取るのは絶対にNGです。
夫婦で大切な話し合いをする際にはお互い向かい合い、相手の目を見て話し合うようにしましょう。

また、タイミングも重要です。
誰にでも体調不良や、どうしても手が離せないことはあります。
そんなときに話し合いをすると、お互い心の余裕のなさから、ついつい言葉が乱暴になったり、いい加減になったりしがちです。
お互いがじっくりと時間を取れるタイミングを見計らって話し合いの場を設けるように努めましょう。

(5)産後クライシスやセックスレス

ここ数年で広く知られるようになった「産後クライシス」という言葉をご存知ですか?
出産後に起こる生活ペースの変化や女性のホルモンバランスの乱れ、非協力的なパートナーの態度が原因で、夫婦関係が悪化することです。

一般的に女性は出産すると性欲が減退する傾向にあり、パートナーに求められても拒絶する傾向にあります。
一度妻に拒絶されてしまったことが原因で恐怖心が芽生え、それ以降誘えなくなってしまったという男性もいるほどです。

産後クライシスはある意味自然なものであり、出産・育児による変化に慣れれば夫婦仲を修復できる可能性もありますが、産後クライシスの状態を長期間引きずっている人もいます。
こうなると、夫婦関係にもズレが生じてくるのです。

2、うまくいっている夫婦から学ぶ|夫婦円満になるコツ

今現在、うまくいっていない夫婦関係を何とか改善したいと考えている方は、うまくいっている夫婦を参考にするのが一番の近道でしょう。

子どもの有無や経済事情は関係なく、うまくいっている夫婦は夫婦円満になるコツをつかんでいるものです。

夫婦仲が円満な友人・知人に聞いてみるのもありですが、意外と夫婦円満のコツを自覚していない夫婦もいます。その場合には、下記6つを参考にしてみてください。

(1)二人の時間を大切にする

子どもがいる家庭はどうしても子どもが最優先になってしまい、夫婦二人の時間が希薄になりがちです。
「子どもありき」の生活が続くと、パートナーの存在が薄くなってしまい、お互いがお互いをおざなりにしてしまう傾向にあります。
こうなるとコミュニケーション不足が顕著になり、二人の関係にすれ違いが生じてしまいます。

子どもも大切ですが、たまには意識的に二人の時間を作ってゆっくり話し合ったり、共通の趣味を楽しんだりしてみてはいかがでしょうか。
子どもが寝静まった時間に30分でも二人の時間を作ると、関係も変わってくるはずです。

(2)頑張りすぎない

長い夫婦生活では、ときには二人の気持ちがすれ違うこともあります。
また、仕事だったり、育児だったりとその時その時で優先すべきこともあるでしょう。
自分の気持ちに余裕がないときにまで、夫婦関係を頑張りすぎることはありません。
「今は距離を置く時期」と割り切って、あまり意識しすぎずに日常のやるべきことに集中しましょう。
頑張りすぎずに自然な状態を心掛けていることで、夫婦仲が修復されることもあります。
その中でも毎日の挨拶や最低限必要なコミュニケーション、相手への感謝を示すことは忘れないようにしてください。

(3)相手の気持ちも考える

相手の短所や悪癖ばかりが目に付いて、顔を見るといつも文句やグチ、批判ばかりになっていませんか?

たとえそれが正論であっても、文句ばかり言われるとパートナーもうんざりしてしまいます。
また、あなたにとって気に入らない行為をパートナーがしたとしても、それはあなたのためを思ってしてくれた行為なのかもしれません。
それを無下に否定することは、相手を傷つけてしまうことにつながります。
たとえ10の不満があったとしても、すべてを口にすることなく控えめに伝えましょう。

また、想ったことをすぐに口にするのではなく、「なぜこの人はこんなことを言うのだろう?」とか「どうしてこんなことをしたのだろう?」と、一度冷静になって考えることをおすすめします。
何も相手の気持ちをすべて理解する必要はありません。
パートナーの立場に立って気持ちを考えることで、物の見方も大きく変わってくるでしょう。

(4)本音をぶつけるとき喧嘩腰にならない

我慢できずに本音で自分の気持ちを伝えることは、決して悪いことではありません。
過度なガマンはストレスをためこんでしまうもとです。

ただし、言い方には気を付けましょう。
感情的になって怒鳴ったり、泣いたりするとパートナー(特に男性の場合)は、かえって白けてしまいがちです。

また、ケンカ腰になって相手に嫌味をいったり、暴言を吐いたりするとパートナーを逆上させてしまうのかもしれません。
相手を気に入らないことがあったとしても冷静になって、大声を出さずに話し合いをすることでお互いの溝を埋めていくことができるでしょう。

(5)スキンシップを増やす

日本では、性の話をオープンにするのははしたないと考える傾向が根強くあります。
また、子どもがいる年齢のいい歳をした大人が、人前で手を繋いだり腕を組んだりするのはみっともないと顔をしかめる人もいます。

しかし、定期的なスキンシップは夫婦仲を良好にするための有効な手段なのです。

スキンシップ=セックスだけではありません。
人目が気になる人は家で手を繋いだり、マッサージをしたり、隣に座って寄り掛かったりするだけで、肌を通じてお互いの愛情が伝わります。
一緒の布団で寝るだけでもずいぶん関係が変わるものです。

人肌の優しいぬくもりを感じることで、凍り付いていた夫婦の関係も少しずつ溶けていくでしょう。

(6)いい意味で相手に期待しない

夫婦関係が良好な夫婦はそれぞれ、相手に過度な期待を抱かない傾向にあります。

そもそも「夫なら○○してくれて当たり前」、「友人のパートナーは△△してくれているのに、うちはしてくれない」と他の家庭と比べて型に当てはめようとするから、ギャップにがっかりしてしまうのです。
「自分は自分、他人は他人」と割り切って、パートナーに過度な期待を抱かずに自然に過ごすようにしましょう。

また、「自分が相手に期待していないように、相手も自分に期待していない」と悟れば、頑張ろうと無理する気持ちもなくなって自然な状態でいられます。
いい意味で自然な姿を保っていれば、二人で穏やかな時間を過ごせるようになるでしょう。

ただし、「(いい意味で)期待しない」と「あきらめ」はまったく別の物です。
相手に対してあきらめの気持ちがわくと、それがそのまま無関心につながってきます。
あきらめの気持ちが募ってパートナーに愛情がなくなりそうということであれば、話し合いの場を設けるなどして夫婦関係の改善を図りましょう。

3、二人で夫婦関係の修復を行うのが難しいときは

2で紹介した方法を実践してもどうしても気分が晴れない、夫婦関係が一向に改善されないときには、第三者の助けを借りて解決を試みましょう。

ここでは有効な3つの手段を紹介します。

(1)カウンセリングを受けてみる

アメリカでは広く取り入れられていて、最近では日本にも浸透してきている夫婦カウンセリング。
夫婦問題専門のカウンセラーが夫婦それぞれ(一人で受診するのも可能)に話を聞くことで、夫婦仲の改善を図る方法です。

一般的なカウンセリングでは、カウンセリングシートを記入し、それをもとにカウンセラーが夫婦間の問題を分析します。
分析結果をもとにその夫婦に合った最善の解決策をアドバイスしてくれます。
解決をゴールにカウンセラーから目標が出されるので、ひとつひとつクリアしていくようにしましょう。

何度か通院し、夫婦の状態を確認することで問題がよりクリアになり、どうすれば解決できるのかがわかるようになってきます。
そもそもなぜ夫婦関係がうまくいっていないのかわからない人や、解決策が見つからない夫婦におすすめです。

カウンセラーは人によってタイプが異なりますし、相性もあります。
口コミ評価を参考にしてみたり、複数のカウンセラーを訪ねてみたりして、自分にぴったり合うカウンセラーを見つけましょう。

(2)両親など第三者を間に入れて話し合う

カウンセリングもおすすめですが、保険の対象外となるため1回につき1万円以上と高額になる傾向があります。

また、赤の他人に夫婦問題を知られたくないという人もいるでしょう。
パートナーが夫婦関係の改善に積極的ではないという人もいます。

そんな夫婦は、自分たちをよく知る両親や兄弟といった第三者に協力してもらいながら話し合ってみてはいかがでしょうか。

人生の先輩である両親が自分たちにとって最善の道を教えてくれるかもしれません。
また、自分の口から説得しても応じてくれないパートナーも両親たちから諭されれば、考えや態度が変わるのかもしれません。
頼れる親族がいる人は、一度夫婦の話し合いで同席をお願いしてみてはいかがでしょうか?

決断することで、パートナーもあなたが抱えている悩みの大きさを理解してくれるでしょう。

(3)夫婦円満調停

どのような手段をもってしてもうまくいかない場合、円満調停を取るのもひとつの手です。
円満調停は夫婦関係調整調停と呼ばれる調停のうち、関係を修復したいとして申し立てるものです。
裁判所で夫婦関係を修復するための話し合いを行って解決を試みます。

この調停では夫婦が交互に調停を行う部屋によばれ、調停委員に事情を説明したり意見を述べ、調停委員を通じて話し合いを進めていきます。

調停委員は双方の事情や意見を把握した上で、話し合いを仲介します。
調停では裁判官や調停委員の客観的な意見をもらえるうえに、相手と顔話合わせることがないので、本音を打ち明けることができるでしょう。

円満調停をもってしても問題が解決できなかった場合は、離婚協議に発展する可能性が高いです。
離婚は極力避けたいという人は、じっくりと円満調停を進めるように心掛け、最適な解決策を模索しましょう。

夫婦関係がなかなか改善されないけれど、離婚するにはためらいがあるという人は、一度利用してみることをおすすめします。

まとめ|離婚協議へと発展する前に夫婦関係を見直そう

夫婦仲が険悪になり、ケンカでつい感情的になってしまうと「いっそ離婚した方がラク」と考えてしまいがちですが、実際問題離婚は大きな負担が伴います。
子どもがいる場合、経済的な問題や教育問題も発生してくるので、できるのであれば夫婦関係を見直して何とか離婚協議を避けるようにしたいものです。

離婚はしたくない、でも自分たちだけでは夫婦関係がうまくいかないという人は一度信頼できる弁護士に相談してみてはいかがでしょうか?
法律の専門家である弁護士がこれまでの実績をもとに、法的解決策も視野に入れながらさまざまなアドバイスをしてくれるはずです。

明るい家庭を取り戻したいと考えている人は、ぜひ一度検討してみてください。

※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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