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夫婦が寝室別にすると離婚しやすい?寝室別でも夫婦円満を保つには

夫婦が寝室別にすると離婚しやすい?寝室別でも夫婦円満を保つには

「夫婦が寝室別にすることって問題?」

夫婦であっても寝室を別にするケースは珍しくありません。いびきがうるさすぎて眠れない、寝ている間くらい自分のプライバシーを守りたいなどの気持ちがあれば、寝室別も一つの選択肢に入るでしょう。しかしながら、寝室別にしたことで夫婦仲が悪くなったり離婚に発展したりする夫婦もいます。

そこで今回は、

  • 夫婦が寝室別にすることのメリット・デメリット
  • 寝室別でも夫婦円満を保つコツ
  • 夫婦寝室別で不仲になったときの対処法

等について解説します。本記事が、寝室別にしても夫婦円満で過ごしたい方の参考になれば幸いです。

弁護士相談に不安がある方!こちらをご覧ください。

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1、夫婦が寝室別にすると離婚につながりやすい?

夫婦で寝室を別にすることを検討する際、離婚につながりやすいのでは?という心配が頭をよぎる人は少なくありません。夫婦仲が悪くなって寝室を別にしたいのではなく、やむを得ない理由やお互いの健康面などを考えて寝室別を検討している人もいるでしょう。では、夫婦が寝室別にすると離婚につながりやすいというのは本当なのでしょうか?

(1)寝室を別にしたことが離婚につながるわけではない

夫婦が寝室別にすることがすぐに離婚につながるかというと、そういうわけではありません。離婚する夫婦にはほとんどの場合、寝室を別にしたことではなく他に離婚するに至る原因があるものです。同室だから離婚しない、別室だから離婚につながるとはいえないと考えられます。

(2)寝室別の方が夫婦円満となることもある

寝室を別にすることが離婚につながるのでは?と心配している人には意外かもしれませんが、寝室別にした方が夫婦円満になることもあります。いくら結婚した相手でも、いびきがうるさすぎる等、一緒の寝室で寝ることにストレスを感じるのであれば、むしろ寝室別にした方がストレスを感じずに済み、結果として夫婦円満で過ごせることもあります。

(3)寝室を別にすることが不仲の「きっかけ」となる可能性はある

とはいえ、寝室を別にすることで心が少しずつ離れていき、それが不仲の「きっかけ」になる可能性はあります。一概にはいえませんが、寝室別を希望するのであれば、夫婦円満を保つ工夫をしていくことが大切です。

2、夫婦が寝室別にする理由として多いもの

夫婦が寝室別にする理由としてはどのようなものがあるのでしょうか?お互いのことが嫌いになった、顔を合わせたくないなど、夫婦が不仲になったことが原因となる場合もありますが、それだけではありません。相手のことが大好きでも寝室別を希望する夫婦は少なくないのです。ここでは、夫婦が寝室別にする理由として多いものをご紹介します。

(1)相手のいびきがうるさい

相手のいびきがうるさいことは寝室別を希望する代表的な理由です。治してほしいと相手にお願いしても、そう簡単に治せるわけではありません。いびき対策グッズやいびき外来もありますが、それらを利用しても確実にいびきが解消されるとは限りません。配偶者のいびきがあまりにもうるさければ、最悪の場合、夜眠ることができず睡眠不足で体調を崩す可能性さえあります。このような場合は、寝室を別にすることで夫婦共に快適な睡眠を確保することができるでしょう。

(2)夫婦で生活の時間帯が異なる

夫婦で生活の時間帯が異なる場合、寝室が同じだとお互いに気を遣ってしまいます。たとえば、日付が変わる前にはすでに寝ている妻と、25〜26時頃に帰宅する夫では、同じベッドで眠っていると「相手を起こしてしまうのではないか?」と毎回気を遣うことになります。

(3)空調や照明などの好みが異なる

夫婦で空調や照明などの好みが異なる場合、我慢して相手に合わせていると、やがてはそれが大きなストレスになりかねません。

たとえば、夏の時期にエアコンの温度を18度に設定したい夫と27度に設定したい妻が一つの部屋で眠るには、どちらかが空調の温度を我慢しなければなりません。空調の温度は人によって好みがありますので、たとえば妻が夫に合わせて夫婦同室で眠ると、妻は毎晩寒さに震えることになります。

夫婦の一方が真っ暗の状態でないと眠れないのに対して、もう一方は多少の明かりがあった方が眠りやすい、といったケースでも双方がストレスを感じてしまうものです。

(4)小さな子供の世話が必要

子供が小さいうちは、授乳や夜泣きなどで主に母親が夜中に起きることが多いものです。仕事に支障が生じてはいけないから夫には夜しっかり眠ってほしいと妻が考える場合、妻が子供と同室で眠り夫だけ別の部屋で眠ったほうが夫の睡眠を確保することができるでしょう。

(5)夫婦間の愛情が冷めている

夫婦間の愛情が冷めてしまい、別々の部屋で眠りたいと考える場合も寝室別を選ぶことになるでしょう。離婚までは考えていなくても、夜は自分だけのプライベートな時間を保ちたいと考えるのであれば、寝室別にすることも一つの選択肢です。

3、夫婦が寝室別にすることのメリット・デメリット

夫婦が寝室別を希望する理由は上記のように様々なものがあります。夫婦双方が納得しているのであれば寝室別にすることは夫婦の自由ですが、寝室別にはデメリットもあります。ここでは、夫婦が寝室別にすることのメリットとデメリットをそれぞれ見ていきましょう。

①メリット

寝室を別にするメリットとしては、以下のことが挙げられます。

②空調、照明等、パートナーに気を遣わなくて済む

空調、照明については夫婦それぞれ好みが異なる場合が多いです。寝室別であれば、自分の好きな空調、照明で眠ることができるので、相手に気を遣わなくて済みます。

③相手の眠る時間を気にせずに思いっきり仕事ができる

夫婦同室で眠る場合、相手が眠る時間を気にしながら仕事を早めに切り上げたり、家に急いで帰ったりする夫婦が珍しくありません。寝室別であれば、相手が眠る時間を気にせずに思いっきり仕事に打ち込むことができます。

④十分な睡眠を確保できる

相手のいびきや寝言がひどい場合、同じ寝室で眠るのはお互いにストレスがたまるでしょう。寝室別にすれば相手のいびきや寝言に悩まされることなく十分な睡眠を確保することができます。

⑤寝る直前、一人の時間を満喫できる

寝る前に一人でゆっくり本を読みたい、スマホを触りたいと考える人は少なくありません。

一日の最後は誰かに気を遣うことなく、思いっきり一人の時間を満喫できるのも寝室別にするメリットの一つでしょう。

⑥夜中に子供の世話をするとき相手を起こさずに済む

子供が小さいうちは、子供が夜泣いてしまうことはやむを得ないことです。子供が泣いたとき、パートナーを起こしてしまうのではないかと心配になる人は、夫婦で寝室別にしておけば、子供が夜泣きした際に相手を起こさずに済みます。

(2)デメリット

一方で、以下のデメリットにも注意が必要です。

①コミュニケーション不足になりやすい

夫婦の生活時間帯が異なる場合は特に、夫婦が寝室別にするとコミュニケーション不足になりやすいです。

中には、一日中夫婦で顔を合わせない可能性さえあります。寝室が同室であれば、たとえ相手が眠っていても相手の顔を見ない日はないでしょう。

②スキンシップが減る、セックスレスになりやすい

寝室別の場合、どうしても夫婦のスキンシップが減ります。その結果、セックスレスになる可能性もあるでしょう。寝室が同じであれば、二人で寄り添って眠ったり手をつないだりしてスキンシップを増やすことができます。

また、一度寝室別にしてしまうと、いざスキンシップを増やしたくても恥ずかしくて言い出しにくいと感じる人も多いです。

③喧嘩をした後、仲直りするまでに時間がかかる

結婚生活を続けていく中で、夫婦の喧嘩はごく自然に発生します。「喧嘩をしたときでも同じベッドで眠る」などと夫婦でルールを決めている場合、夜眠るときには必然的に顔を合わせることになります。そうすると「自分も言い過ぎたかも」「相手だけが悪かったわけじゃない、謝ろう」などと仲直りのきっかけになることが珍しくありません。

これに対し、寝室別の場合は、喧嘩をした後でも寝室で相手と顔を合わせるチャンスがありません。その結果、お互い意地になって喧嘩が長引き、仲直りまでに時間がかかることが多いです。

④電気代を始めとして2部屋分の光熱費がかかる

夫婦が寝室別だと、エアコン代、電気代等、光熱費が2部屋分かかります。寝室が同じであれば光熱費は1部屋分で済むので、同室の方が経済的といえるでしょう。

⑤相手の気持ちの変化や体調の変化に気づきにくい

寝室別の夫婦の場合、相手のちょっとした気持ちの変化や体調の変化になかなか気づけないことが多いです。同じ部屋で眠る場合、相手が何か悩んでいる様子や体に不調が出ていることにも気付きやすくなります。また、相手の気持ちの変化に敏感になることで相手の浮気を予防することにもつながるでしょう。

⑥育児の大変さを夫婦で共有しにくい

寝室別で、相手だけが夜中に子供の世話をしている場合、夜中の子供の世話がどれほど大変なのかを夫婦で共有しにくいものです。夜中に子供が泣き止まず抱っこをし続け全然眠れていない妻が家の中にいても、寝室でその様子を実際に見ていないと妻の大変さを理解できず、妻を気遣うのも難しくなるでしょう。

4、寝室別でも夫婦円満を保つコツ

以上のように、夫婦が寝室別にすることはメリットばかりではなくいくつものデメリットがあります。このデメリットを踏まえた上でも寝室別にすることを望む場合、夫婦円満を保つために以下のことを意識していきましょう。

(1)日常のコミュニケーションを意識してとる

寝室別にすると、寝る前に夫婦でコミュニケーションをとることができません。そのため、寝る前以外の時間に意識してコミュニケーションをとるようにしましょう。「おはよう」「ありがとう」などの声かけはもちろん、最近の仕事の状況や1日の出来事等を夫婦で積極的に話すようにしましょう。

(2)たまに同室で寝る日を設ける

寝室別にするからといって、同室で眠ってはいけないわけではありません。基本的には寝室別にする場合でも「土曜日は一緒に寝る」「水曜日は残業がないから同じ時間に同じベッドで寝る」などと、夫婦同室で眠る日を設けるのも夫婦円満を保つためのコツといえます。

(3)休日は一緒に過ごす

寝室別にすると夫婦が一緒に過ごす時間が必然的に少なくなります。平日仕事をしている場合、平日はなかなか一緒に過ごせないでしょう。

そのため、夫婦円満を保つには休日を一緒に過ごすことで夫婦の時間を補うのがポイントです。休日に出かけるのもよいですが、家の中で一緒に過ごすとコミュニケーションをとれますし、平日にはなかなか話せなかった悩みや相手に聞いてほしいことを口にすることもできるでしょう。

5、夫婦寝室別で不仲になったときの対処法

夫婦の寝室を同じにするか別にするかは、それぞれの夫婦により正解が異なります。とはいえ、ご自身にとって寝室別が都合良くても、相手にとってもそうであるとは限りません。、寝室を別にすることで夫婦にすれ違いが生じ不仲になっていくケースもあります。ここでは、そんなときにとるべき対処法を解説します。

(1)性格の不一致を感じる場合

性格の不一致を理由に離婚を考えている人の中には、性格が合わなければこれ以上一緒に暮らすことは難しいと考えている人もいるでしょう。

確かに、性格が合わないことは離婚を決断する一つの要素にはなりますが、そもそも性格がぴったり合っている人間の方が珍しいものです。細かい部分や趣味が夫婦で合わなくても、一緒にご飯を食べる時間を作る等で夫婦としての絆を深めていくことは可能です。性格が合わない部分ばかりに目を向けるのではなく、夫婦で共有できる部分に目を向けるようにしましょう。

万が一離婚をお考えの方は、以下の記事もご参照ください。

(2)セックスレスになった場合

夫婦が寝室を別にすると、セックスレスに発展する可能性があります。一度セックスレスになった後に夫婦の性生活を回復させることは一筋縄ではいきません。いきなり寝室を一緒にすることはお互い抵抗感があるかと思いますので、まずは日常的なスキンシップの回数を増やしてみてください。

手を繋いだりハグをしたりすることで、お互いの肌と肌の触れ合いが戻ってきます。そこから夫婦仲の修復につながる可能性もあります。

(3)相手の不倫が疑わしい場合

相手の不倫が疑わしい場合、不倫の事実を真正面から突きつけてしまうと離婚を早めてしまう危険性があります。相手の不倫が疑わしくても、相手との離婚を望まないのであれば、夫婦関係を修復させる方向に努力していきましょう。相手が不倫をしたのであれば、相手は結婚生活に何らかの不満や寂しさを感じていた可能性が高いです。

特に、寝室別の夫婦の場合、相手は言葉にしなくとも性生活に何らかの不満を感じていたかもしれません。離婚したくないのであれば、不倫をした相手を責めるのではなく、相手の不満を解消したり相手の心に寄り添ったりして夫婦関係を修復していくことを目指しましょう。

6、夫婦寝室別で離婚の危機を感じたら弁護士に相談を

夫婦寝室別にすることで離婚の危機を感じた場合は弁護士にご相談ください。寝室別のまま時間が経過すると、お互いの心の溝が深くなっていきやすいものです。早めに弁護士にご相談いただくことで夫婦の溝が深くなることを阻止できる可能性があります。

結婚生活を長く続けていれば、夫婦喧嘩や離婚が頭をよぎることは珍しくありません。離婚の危機を乗り越えて結婚生活を続けている夫婦はたくさんいます。

弁護士にご相談いただければ離婚の危機を感じたときの対処法やその時にやるべきことについてアドバイスをもらうことができます。

万が一、離婚の話が本格化している場合や、夫婦の話し合いでは問題が解決しそうにない場合は、なるべく早い段階で弁護士にご相談いただくことをお勧めします。そうすることで結婚・同居している間にやるべきことのアドバイスをもらうことができます。

弁護士に依頼すれば、実際に相手と話し合いをしたり調停や裁判の手続きを進めたりする場合でも、弁護士があなたの代理人として動きますので、手続きの手間や相手と顔を合わせることから解放されます。

夫婦寝室別に関するQ&A

Q1.夫婦が寝室別にすると離婚につながりやすい?

    夫婦が寝室別にすることがすぐに離婚につながるかというと、そういうわけではありません。離婚する夫婦にはほとんどの場合、寝室を別にしたことではなく他に離婚するに至る原因があるものです。同室だから離婚しない、別室だから離婚につながるとはいえないと考えられます。

    Q2.夫婦が寝室別にする理由として多いものとは

    • 相手のいびきがうるさい
    • 夫婦で生活の時間帯が異なる
    • 空調や照明などの好みが異なる
    • 小さな子供の世話が必要
    • 夫婦間の愛情が冷めている

    Q3.夫婦が寝室別にすることのデメリット

    • コミュニケーション不足になりやすい
    • スキンシップが減る、セックスレスになりやすい
    • 喧嘩をした後、仲直りするまでに時間がかかる
    • 電気代を始めとして2部屋分の光熱費がかかる
    • 相手の気持ちの変化や体調の変化に気づきにくい
    • 育児の大変さを夫婦で共有しにくい

    まとめ

    夫婦が寝室別にすることは上記のようにメリットだけでなくデメリットもあります。夫婦の在り方は夫婦の数だけ正解がありますので、パートナーとよく話をしながら寝室別にするかどうかを含めて自分たちの夫婦の形を作っていきましょう。

    寝室別にしたことで万が一離婚の危機が生じた場合は、できる限り早い段階で弁護士にご相談ください。時間が経過するほど夫婦の溝が修復できなくなることは多いので、早めのご相談をおすすめします。

    ※この記事は公開日時点の法律を元に執筆しています。

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