旦那と別れたい妻が知っておくべき5つのこと

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日本の離婚率は増加の一途を辿っていますが、実際に離婚する人以上に「旦那と別れたい」と思っている離婚予備軍はたくさんいます。

日本では、約3割の夫婦が離婚するとされていますが、これを上回る約半数の妻が離婚したいと思ったことがあるとの調査結果があります(出典:『「結婚生活」と「離婚」に関する 意識調査報告』NPO法人ファザーリング・ジャパン)。

旦那と別れたいと思うことは半数の人に起こっている普通のことであるといえます。

ただ、旦那と別れたいという思いの強さや、そう思う理由、タイミングは人それぞれです。

今回は、旦那と別れたいと理由として多いもの等を紹介しつつ、旦那と別れたい妻が知っておくべきことを説明します。

  • どのような理由が離婚が認められやすいのか
  • 別れるリスクは何か
  • 別れる前にやっておくべきことは何か
  • スムーズに別れるためにどうすべきか

旦那と別れたいと思っている妻に必要な知識を弁護士目線で解説します。

目次を見て興味のある項目だけでも構いませんので、是非読んで参考にしてください(目次の項目をクリックすると、その項目にジャンプします)。

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目次

1、 旦那と別れたい理由、別れたいと思う時

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旦那と別れたい理由として、世の中ではどのような理由が挙げられているでしょうか。2015年に妻から調停を申し立てたケースで申し立ての動機として多い順に紹介します(出典:「平成27年度 司法統計」)。

また、法定離婚事由(相手が離婚を拒んでも裁判で強制的に離婚することができる事由。詳しくは「法定離婚事由(原因)とは?相手が拒否しても離婚できる場合について」をご参照ください。)に当たるかという点にも触れて説明します。

(1) 性格が合わない

統計を取り始めた1977年以降一貫して1位です。やはり婚姻を継続していくうえで、性格の一致は最も重要といえるようです。ただ、この統計の調査方法が最大3つを選択する方式なので、この結果をもって離婚の多くは性格の不一致が決め手であるとは必ずしもいえません。

性格が合わないという広範な動機は、複数選択方式では選ばれやすいでしょう。1つだけを選択する方式に変更すると順位が下がる可能性はあると思います。

また、性格が合わないことが直ちに法定離婚事由に当たるということはありません。ただ、性格が合わない結果、愛情が無くなり、夫婦関係が破綻し、修復不可能な状態に陥った場合はやはり法定離婚事由に当たる場合もあるでしょう。

(2) 生活費を渡さない

浪費等により生活費を渡さないケースのほか、失業等によって渡したくても渡せないケースも考えられますが、前者のケースのであれば、法定離婚事由が認められやすいでしょう。

(3) 精神的に虐待する

いわゆるモラルハラスメント(モラハラ)夫のことです。典型例として、侮辱したり、怒鳴り散らしたり、すべて妻のせいにして細かいことを何でもくどくどと口を開けば文句ばかり等のケースがあります。

このような精神的な虐待も、修復不可能なほど妻を追い込めば、法定離婚事由が認められるでしょう。

(4) 暴力を振るう

暴力は程度によっては一発レッドカードで法定離婚事由に当たることがあります。また反対に軽い暴力でも日常的に行われれば、法定離婚事由に当たるでしょう。反対に喧嘩の弾みで程度であれば法定離婚事由とは認められにくいでしょう。

(5) 異性関係

いわゆる不倫です。離婚が認められる可能性が高いですが、1回や2回の過ちでは認められにくく、ある程度の継続性が必要です。

(6) 浪費する

ギャンブル、飲み代、見栄や趣味のための高級品に大枚を費やしたりと色々なケースがありますが、いずれのケースでも一度ついた浪費癖はなかなか治らず愛想をつかす原因となりやすいです。しかし、浪費しながらも、生活費はしっかりと入れていれば、離婚の請求は認められにくいでしょう。

(7) 家庭を捨てて省みない

正当な理由なく頻繁に家を空け、家族で過ごすことや家事をすることはまずないというようなケースです。これも程度によっては離婚の請求が認められます。

(8) 家族親族と折り合いが悪い

嫁姑問題は、昔に比べて親世代との同居が減った分、問題となることも減りました。なお、折り合いが悪いだけでは離婚の請求は認められないでしょうが、家族親族からモラハラを受けるケースがあり、このような場合は程度によっては離婚の請求が認められます。

(9) 性的不調和

性的不調和といっても様々なケースがあります。例えば、性交不能や性交拒否、性欲異常、性的潔癖、性的嗜好異常、同性愛等です。

高齢や病気による性交不能の場合は離婚の請求は認められにくいと思いますが、愛情がない結果として性交渉がない場合や、性交不能を隠して結婚した場合、性的嗜好が異常な場合等は認められる傾向にあります。

(10) 酒を飲み過ぎる

飲酒が動機になることもあります。飲酒自体が問題というよりも、過度な飲酒の結果として引き起こされる、暴力や暴言、浪費、トラブル、荒んだ生活等が問題となるケースが多いようです。

長々と毎日晩酌しているのが嫌だという程度では離婚の請求は認められませんが、飲酒しての酷い暴力や暴言が常態化していたり、夫婦生活の破綻を招いていれば、離婚の請求は認められるでしょう。

(11) 病気

テレビ番組等で夫の病気を支える妻がしばしば取り上げられ、人々の感動を誘っています。素晴らしいことだと思いますが、現実問題としては、病気も別れたい動機となりえます。

特に回復の見込みのない精神病は法定離婚事由に当たります。

(12) 同居に応じない

出て行ったきり戻ってこない夫とはやはり別れたくもなるものです。夫婦には同居義務がありますが、形式的な同居義務違反だけでは法定離婚事由とは中々認められない傾向にあります。

同居義務に違反した背景も含めて総合的に判断されます。

2、 旦那と別れる場合のリスク、デメリット、注意点

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旦那と別れたいと思っていても、様々な障害がありそうで、とても現実的ではなさそうと思う方も多いでしょう。

人間は未知のことに恐怖を感じる本能があります。

どのようなリスクがあるのか、正しく理解しておくことが肝要です。

(1) 自活

旦那に経済的に依存する生活をしていたとしたら、自活しなければなりません。

自活するためには収入を得るための術が必要になります。ただ、仕事を見つけてからでなければ別れられないかというと、そういうわけではありません。

別居すれば旦那に婚姻費用として生活費を請求できます。スムーズに離婚が成立すれば、財産分与、慰謝料、子の養育費を請求することができます。

もっとも、ゆくゆくは自活する術は必要です。また、スムーズに事が運ぶとは限らないので、引越し費用や当座の生活費を工面する必要はあるでしょう。

(2) 子への悪影響

子への悪影響も心配されます。悪い夫であっても良い父であるかもしれませんので、そのような場合は、子に悪影響があるかもしれません。

もっとも、いない方がましという酷い父親のケースは子にとっても離婚は歓迎されるべきですが。

離婚が確定したら、子に説明した方がよいでしょう。

しかし、離婚や監護者が確定する前に中途半端に伝えてはいけません。「どうなるか分からないけど」等と子に不安を与えるようなことを言うのは厳禁です。

また、嘘をついて誤魔化すこともいけません。嘘は成長すればいつか気付かれます。その時に取り返しのつかないショックを与えてしまします。なお、離婚理由については、詳しく話す必要はありません。

子にとってはどちらも自分の親に違いありません。旦那に非があっても、そのことを子に伝えることは避けるべきでしょう。

(3) 住宅ローン

返済中の住宅ローンはどうすればよいのでしょうか。

これまで身を切る思いで切り詰めて返済してきたのに、それが水泡に帰すかと思うと、別れたいと思う気持ちが音を立てて萎んでいく気持ちはよくわかります。

しかし、離婚してもしなくても返済はしなければならないので、離婚したから返済した分が無駄になるわけはありません。

離婚と住宅ローンの関係について、詳しくは「離婚時の財産分与について住宅ローンが残っていても損しないための秘訣」をご参照ください。

(4)世間体

大勢の人から祝福された手前、そう易々と離婚しましたとはいえないという気持ちもよく分かります。

田舎だと特に人間関係が密なので、世間体が気になるでしょう。

そういうときは、離婚するメリットと世間体が悪いデメリットを比較するとよいでしょう。

すべてが最高の状態であれば、それに越したことはありませんが、なかなかそうはいかないのが人生です。取捨選択が必要なときもあります。夫婦関係に悩みが大きい場合、相対的に世間体の悩みは小さく感じるでしょう。

3、 旦那と別れる前にやっておくべきこと

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いきおい旦那と別れて、「別れたこと自体は間違えではなかったけど、別れる前にこれをやっておくんだった」と後悔するケースは多いです。

そうならないように周到に準備しましょう。

(1) 弁護士に相談する

我田引水のつもりはないのですが、やはり最も手っ取り早いのは弁護士に相談することです。

餅は餅屋ですので、離婚する気持ちが固まっていなかったとしても、情報集のため相談してください。

当事務所でも無料相談をおこなっております。

(2) 住居や仕事などの別れた後の生活をできる限り具体的に想像する

別れた後の生活はどうなるでしょうか。

  • 今住んでいる家の持ち家ですか?
  • ローンはありますか?
  • 別れても今の家に住み続けたいですか?
  • 旦那が住むといったらどうしますか?
  • 処分したほうがよさそうですか?

住居に関してだけでも考えなければならないことは山ほどあります。

現在、職に就いていない人や、自活するだけの収入がない人は、自活するだけの職を得られそうかどうかも考えなければなりません。

(3) 別れたい理由が法定離婚事由に当たるか確認する

あなたの別れたい理由は法定離婚事由に当たるでしょうか。

法定離婚事由とは法律で定められた離婚理由のことで、これに該当すると相手が離婚を拒んでも、裁判で離婚することが可能になります。法定離婚事由には次のものがあります。

  • 不貞行為
  • 悪意の遺棄
  • 3年以上の生死不明
  • 回復の見込みのない精神病
  • 婚姻を継続しがたい重大な事由

法定離婚事由について詳しくは「法定離婚事由(原因)とは?相手が拒否しても離婚できる場合について」をご覧ください。

(4) 子どもがいる場合は親権をもちたいか考える

親権をもちたいなら、親権はどうやって決まるかについて知っておくべきでしょう。親権の獲得方法について、詳しくは、「離婚協議書を公正証書にする方法とその書き方」をご参照ください。

(5) 共有財産を確認する

共有財産は財産分与の対象となります。同居しているうちにどの口座にいくら預金があるか等、財産状態を把握しておきましょう。別居すると、確認しにくくなります。

(6) 証拠を収集、保全する

不倫の証拠等、法定離婚事由が旦那にあることや、共有財産の存在を示す証拠を集めて、消されないようにしておきましょう。証拠がないととぼけられて主張が認められないことも考えられます。

(7) 旦那の収入を確認する

子供の親権を得た場合、旦那に養育費を請求できますが、養育費の額の算定には収入が関わってきます。どのくらいの養育費が見込めるか算段したい場合、旦那の収入がどのくらいあるかをあらかじめ把握しておくとよいでしょう。

(8) 別れたいという気持ちに絶対にぶれがないか自問自答する

別れを切り出してものの、心変わりしたり、子供のことを考えるとやっぱりといこともあります。切り出した後に離婚の取りやめもできますが、関係の修復は難しいでしょう。

また、離婚が成立した後ではそれこそ後の祭りになってしまいます。

離婚を切り出す前に絶対に気持ちがぶれないかしっかりと考えましょう。

4、 スムーズに旦那と別れる方法

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(1) 本気であることを伝える

旦那に本気であることが伝わらないと、真剣に話し合いに応じず煙に巻こうとしてきて、話が進展しません。

そのため、まずは本気であることを伝える必要があります。

本気であることを伝えるには、冷静に別れたい理由をその証拠と共に切々と伝えたうえで、さらに別れた後の生活プランも既に明確に考えてあることを伝えることが重要です。

本気であることを伝えたいがあまり、冷静さを失い感情的になってしまうと逆効果です。

感情の赴くまま口論になり、やはり離婚話を進展されることはできません。

あくまで冷静に伝えましょう。そのうえで、別れたい理由をしっかりと伝えることも重要です。ここが伝わらないと、理由がなく一時の感情で言っているだけと受け取られかねません。

また、別れたい理由となる事実に対して、旦那は「嘘」とか「誇張」といった主張をしてくるかもしれません。そのような主張を受けた場合に、嘘でも誇張でもなく事実であることを証明するための証拠も用意しておきましょう。

さらに、その理由が法定離婚事由に当たる場合は、拒否しても裁判をすれば離婚が認められるほどの理由であることを伝えてもよいでしょう。

妻に経済力がない場合は、旦那は必ずと言ってよいほど「生活していけないだろう」と高を括ります。生活プランも既に考えていて問題なく生活していけることもしっかりと伝えましょう。

以上の点をしっかりと伝えることができれば、少なくとも本気であることは伝わり、話し合いの俎上に乗るはずです。

(2) 条件を明確に伝える

離婚したいという気持ちが強過ぎると、「離婚できるなら」と相手の望む条件に合わせてしまいがちです。

そうならないように、財産分与、慰謝料、親権、養育費、婚姻費用等について、妥当な帰着点を予め算出しておき、その額が妥当であるという根拠と共に説明できるようにしておきましょう。相手の望む条件を安易に飲む必要はありません。

なお、決定した条件は、履行されなかった場合に強制執行できるように公正証書にしておくとよいでしょう。

詳しくは「離婚協議書を公正証書にする方法とその書き方」をご参照ください。

(3) 別居する

離婚協議を進めるにあたり同居をしていることがストレスになったり身の危険を感じたりすることが多くあります。そのような場合は離婚に先駆けて別居するとよいでしょう。

また、離婚話を誤魔化そうとするような旦那の場合には、本気であることが旦那に伝わるという効果もあります。

当事者同士で冷静に協議を進められるのであれば同居のまま進めた方が手っ取り早いのですが、同居しながら冷静に離婚協議を進められるというのは稀で、通常は感情的な言い合いになり収集がつかなくなってしまいます。

そのような場合は、別居したうえで弁護士に交渉を委ねたり、調停を申し立てるたりして、第三者を介した方がよいでしょう。

なお、別居の場合に、婚姻費用として旦那に生活費を請求できる場合があります(後述)。

また、旦那の暴力等によって身の危険があり別居する場合は、通常通りに住民票を移すと旦那に居場所が分かってしまうおそれがあります。

住民票を移す場合は、市区町村に対して住民基本台帳事務におけるDV支援措置を申し出ましょう。

これにより旦那からの住民基本台帳の一部の写しの閲覧」、「住民票(除票を含む)の写し等の交付」、「戸籍の附票(除票を含む)の写しの交付」の請求・申出があっても、これを制限する措置が講じられます。

(4) 弁護士に相談する

有利な条件でスムーズに離婚するためには、やはり弁護士に相談したよいでしょう。

有利な条件を引き出すためには専門家に委ねたほうがベターですし、離婚までの期間も短くて済みます。また、交渉、手続、調査に要する自分の時間も節約できます。

5、 離婚とお金

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離婚したいけど、離婚後のお金のことが心配というかたは多いでしょう。

以下では離婚とお金にまつわることについて説明します。

(1) 婚姻費用

婚姻中に別居する場合は、旦那に婚姻費用を請求できる可能性があります。

婚姻費用とは収入格差のある夫婦が別居する等して生計を分けた場合に、婚姻中の夫婦が互いに同等程度の生活をしていくために、収入が多い方から少ない方に支払うお金のことです。

詳しくは「婚姻費用分担請求をして安定した生活を確保するための方法すべて<」をご参照ください。

(2) 財産分与

財産分与とは離婚の際に夫婦の共有財産を貢献度に応じて按分することです。夫婦共有財産に含まれるのは、婚姻生活中に夫婦が協力して得た財産です。

専業主婦であっても、家事等によって貢献していれば、基本的には婚姻中に貯めた財産の半額を受け取る権利があります。

詳しくは、「財産分与|離婚時にできるだけ高額を獲得するために知っておくべき全てのこと」をご参照ください。

(3) 年金分割

年金は、ざっくりいうと、支払った額が多ければ給付される額も多くなりますが、専業主婦や働いていても旦那よりも給与が低い場合は、旦那よりも年金が少なくなってしまい不公平です。

そこで、婚姻期間中に支払った年金を夫婦で按分して不公平を無くすのが年金分割です。

詳しくは「離婚時の年金分割をできるだけ多く獲得するための全手順」をご参照ください。

(4) 慰謝料

慰謝料とは精神的損害に対する賠償です。

不倫をされる等の精神的な苦痛を被った場合等に請求できます。

詳しくは、「離婚慰謝料の相場と弁護士が教える高額獲得する方法」をご参照ください。

(5) 養育費

養育費は子を引き取って監護する方に対して相手が支払います。

自分が子を監護する場合は請求しましょう。

養育費について詳しくは「離婚時の養育費の相場とできるだけ多くの養育費をもらうための方法」をご参照ください。

(6) 公的扶助

シングルマザーには様々な公的扶助が用意されています。

詳しくは「離婚後の生活のために知っておきたい補助金・助成金」をご参照ください。

旦那と別れたい場合に知っておきたいことまとめ

離婚は言うまでもなく非常に重大な決断です。別れるべきかそうでないか、また、別れる場合はどのようにすれば最良の結果を得られるか、このページを参考にじっくりと考えてみてください。

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