嫁いびりから解放されるためには、まずはなぜ姑が嫁いびりをするのかを知ることが重要です。
今回は、嫁いびりから解放されるために取るべき行動や、離婚が浮かんだときに考えたいポイントについてご紹介します。
目次
1、姑から受けた嫁いびりの例
嫁と姑は昔から犬猿の仲として語られることも多いものですが、実際世の中には信じられないような嫁いびりを行う姑もいます。
まずはそんな嫁いびりの例を具体的に見ていきましょう。
(1)自分の分だけご飯がない
親戚が集まったときに、出前で取ったお寿司の数がどう見ても1人分足りない…すると姑から「あら、間違っちゃったみたいだから○○ちゃんは食べなくても大丈夫よね?」と耳を疑うひと言が!
結局「えぇ、私は大丈夫なのでみなさん召し上がってください」と答えてしまい、自分はそのまま台所仕事に戻ったという女性のエピソードなのですが、その状況に誰も声をあげない親戚も親戚でひどいです。
(2)吹雪の中、雪かきを命じられる
年末年始、東北にある旦那の実家に帰省した際、外が吹雪いているにも関わらず「若い人はこれくらい平気でしょ?雪かきお願いね」と笑顔でスコップを渡された女性。
救いを求めるつもりで旦那のほうを見ると、すでにコタツでぬくぬくしていて会話が耳に入っていないのか、それとも見て見ぬフリをしているのか…。
ヤケになって1人きりで2時間も雪かきを行い、翌日は高熱でうなされる悲劇に見舞われたそうです。
(3)妊娠中にお米を買いに行かされる
妊娠9ヶ月ですでにかなりお腹が大きくなっているのに、同居中の姑から重いお米を買いに行くよう命じられた女性もいます。
さすがにリスクが高いと断ったところ、「足の悪い私を見捨てるのか」と姑からの嫌味がさらに激しくなり、たまらず実家に避難したそうです。
(4)親戚中に悪口を吹聴される
親戚と顔を合わせるたびに「もっとお姑さんを大事にしなきゃね」「あんまり生意気なこと言っちゃダメよ」と諭されることに違和感を覚えていた女性。
よくよく聞いてみると、姑が親戚中に「嫁からこんな意地悪をされた」「毎日辛い」という嘘八百を並べ立てていたらしく、勝手に凄まじい鬼嫁に仕立てられていました。
表面的にはとても良好な嫁姑関係を築けていると思っていただけに、女性のショックも相当のものだったようです。
(5)自分の親を悪く言われる
実家と義実家の出汁の取り方が違い、姑から「あなたのお母さまは出汁の取り方も教えてくださらなかったの?」と嫌味を言われたケースもあります。
自分に対する暴言はまだ耐えることができても、自分の親を悪く言われるのは我慢できない!と憤りを感じる女性は多いです。
(6)お風呂が水風呂に変えられている
珍しく姑が「疲れたでしょ、お風呂が沸いたから先に入ってきたら?」と気遣いを見せてくれたと思ったら、浴槽に溜まっていたのは冷たい水…明らかな嫁いびりですが、旦那に訴えても「きっと間違えちゃっただけだよ、母さんがわざとそんなことするわけないだろ?」と母親の肩を持つ始末で、余計に幻滅してしまう結果となりました。
(7)熱があるのに仮病と言われる
熱があるのに「そんな仮病を使ってまで休みたいの?」と、横になっていることをネチネチ責められた女性もいます。
「私が若い頃はそんな甘いことじゃ許してもらえなかったけどね」と、暗に「私は熱でも働いた」アピールをしてくる姑もおり、いずれのパターンも余計に体調が悪化してしまいそうです。
(8)お気に入りの服を勝手に捨てられる
ひどいケースになると、留守中勝手に部屋を漁られ、お気に入りの服や下着を捨てられてしまったという例も。
抗議をしても「そんな若い娘さんが着るような服はもう必要ないでしょう?」「もっと年相応の格好をしなくちゃね」と、一向に悪びれる様子はありません。
(9)とことん無視される
姑からあの手この手で攻撃を仕掛けられるのは迷惑な話ですが、自分の存在自体がないもののように扱われるのもまた辛いものです。
旦那や子供に対してはニコニコ笑顔で受け答えをするのに、嫁が話しかけても聞こえなかったフリ。
あくまでも「嫁を家族とは認めません!」と言わんばかりの態度に、ジリジリと精神が追い詰められてしまうでしょう。
2、控えめな嫌がらせ?実は嫁いびりかもしれない姑の行動
先ほどご紹介したほどあからさまな行動ではなくても、姑とのやり取りにどこか違和感を覚えることがある…それももしかしたら、控えめな嫁いびりなのかもしれません。
ここからは、そんな微妙なラインのケースも詳しくチェックしていきましょう。
(1)苦手な料理をすすめてくる
酸っぱいものが苦手と伝えているのに、「この梅干しおいしいのよ」「マリネを作ったの、ぜひ食べてみて」とすすめてくる…そんな姑の行動に「わざと?それとも忘れているだけ?」と頭を悩ませてしまうパターンです。
無理をして食べるとどんどんエスカレートする可能性もあるので、「ごめんなさい、本当に食べられないんです」と1回1回丁寧に断りましょう。
(2)他の家の嫁をベタ褒めする
「あそこのお嫁さんはいつもよく働いて、気立ても良くて美人でね~」という話をされると、「それに比べて私はダメってこと?」と姑の本意を探りたくもなりますが、姑にとっては単なる世間話のつもりなのかもしれません。
ご近所の人に聞いた話を悪気なく披露しているだけというパターンもあるので、「いいですねぇ、私も見習わなくちゃ♪」と明るく切り返しておきましょう。
(3)洗濯物がすべて畳み直されている
帰省した際、良かれと思って畳んでおいた洗濯物が、姑の手によってすべて畳み直されている…この場合、自分の気持ちを否定されたようであまり気分が良くないかもしれませんが、家事のやり方は人それぞれです。
姑はきっと自分のやり方にこだわりのある人なので、今後も頼まれた家事以外には手を付けないほうが良いかもしれません。
(4)帰省すると新品のエプロンが用意されている
帰省するなり姑からエプロンをプレゼントされ、「嫁は働けってこと!?」と無言の圧力を感じてしまった女性もいます。
しかし、姑はただ嫁が喜ぶプレゼントをしたかっただけで、エプロンを選んだこと自体には大して意味がない場合もあります。
ひとまず笑顔で感謝しておいて、嫁いびりかどうかはその後の様子も見ながら判断しましょう。
3、嫁いびりが原因で妻に異変が起きるケースは少なくない
このような嫁いびりをされている女性の中には、姑に対して強く出ることができない人も多く、モヤモヤとした気持ちを自分1人で抱え込んでしまいがちです。
夫に相談しても真剣に取り合ってもらえなかったり、「自分の考えすぎかもしれないし…」ということで相談すること自体をためらってしまったり、そうこうしているうちにストレスはどんどん大きくなっていきます。
姑と接するのがたまに帰省するタイミングだけならまだしも、同居しているケースなどで日常的に顔を合わせる機会がある場合は、特に気持ちが追い詰められやすいでしょう。
溜まったストレスがどこかで爆発して、心の病気にかかってしまったり、身体の健康を害してしまったりすることも決して珍しくはありません。
4、一体なぜ?姑が嫁いびりをする心理とは
本来であれば大事な家族の一員であり、愛する息子を支えてくれている嫁に対して、ひどい仕打ちをする姑が後を絶たないのは一体なぜなのでしょうか。
気になるその心理を探ってみました。
(1)嫁は自分より格下という意識がある
姑本人すら気づいていない意識かもしれませんが、年下である嫁に対し、本心から対等な女性と思う姑は少ないでしょう。
嫁姑に限りませんが、人間社会では上下関係がそれぞれの深層心理に入り乱れています。
そして、格上は格下に対し、時に身勝手な行動をするのが常です。
友人関係、夫婦、先生と生徒、親子、職場での上下関係、店員と客・・・。
「上」と思っている側は、他の人間関係でのバランスが崩れると、「下」と思う相手に対し、一線を超えた身勝手な行動を取り出します。
この原理は、嫁姑においても例外ではありません。
(2)「息子は独立した」という意識がない
息子が結婚しても、「新しい家庭を持って独立した」という意識がない姑は、結婚前と同じように息子に世話を焼きたがります。
むしろそれが自分の務めだと思っているので、悪気なく息子の家庭にも干渉してくるのです。
姑が嫁の家事のやり方にダメ出しをしたり、ことあるごとに口を挟んできたりするのもこの心理が根本にあるのでしょう。
(3)嫁のせいで息子との仲が悪くなったと思い込んでいる
姑の干渉に対して息子が抗議を行うと、「結婚前はそんなふうに言う子じゃなかったのに…嫁に悪い影響を受けたに違いない!」と思い込み、嫁=母子の仲を引き裂く悪者という図式が姑の中で出来上がります。
そうなると姑にとっては嫁いびり=正当防衛のようなものなので、罪悪感を抱くこともなく次々に攻撃を繰り出すことができるのです。
(4)自分と比べて幸せな嫁に嫉妬している
自分が若い頃、当時の姑に嫁いびりを受けた女性は、自分が姑になったときに「この嫁だけが何も知らずに幸せに暮らしているなんて…」と、不公平感を抱きやすい傾向があります。
自分の愛する息子からも大切に扱われ、羨ましい気持ちがドロドロとした嫉妬に変わってしまっているのでしょう。
(5)どうしても家族とは思えない
理屈ではなく、感覚としてどうしても嫁を身内とは思えず、あくまでも「よそ者」という目でしか見ることのできない姑もいます。
自分にとって家族ではない人間が、自分の家で我が物顔になっているとやっぱり不快ですし、できれば出て行ってほしいと思うものです。
そんな心理が姑を嫁いびりに走らせているケースも実際のところは少なくありません。
(6)接し方が分からない
単純に嫁とどう接すれば良いのかが分からないため、対応がギクシャクしてしまっているというケースもあります。
この場合、嫁のことが嫌いなわけではなく、むしろ仲良くしたいと思っているので、時間はかかるかもしれませんが長い目で見れば良好な関係を築いていけるようになるでしょう。
5、スカッとしたい!嫁いびりを止めさせる方法
度重なる嫁いびりにもう我慢の限界!いい加減この状況から抜け出したい…というみなさんは、これからご紹介する方法を参考に対処を行ってみてください。
(1)夫に嫁いびりを止めさせるようはっきり伝える
なんとかして姑に仕返しがしたいと憤っている方も多いと思いますが、仕返しをしたところで姑との関係が改善されることはなく、むしろ悪化する一方です。
根本的に問題を解決するためには、まず夫に現状を洗いざらい説明し、夫から姑に嫁いびりを止めるよう話してもらうのが1番効果的でしょう。
(2)自分の親族にも協力してもらい話し合う
夫から話してもらっても「嫁の言いなりになっている!」と姑が頑なな態度を見せる場合は、他の親戚も含めて話し合いを行ってください。
自分の両親や兄弟に加勢してもらうのも良いですし、嫁いびりの現場に居合わせたことがある親戚から姑に忠告してもらうのも良いです。
なるべく多くの人に協力してもらい、客観的な意見を姑の耳に入れることで考えを改めてもらいましょう。
(3)距離を置く
姑と同居している場合は家を出る、定期的に訪問している場合は一切出向くのをやめるなど、姑との接点をことごとく断つことも方法のひとつです。
物理的な接触がなければ嫁いびりの被害もだいぶ軽減されると思いますので、場合によっては「嫁いびりを止めてくれない限りお義母さんとは会いません」と親戚中にアナウンスしてしまうのもアリでしょう。
(4)離婚する
これは最終手段ですが、対処を試みても状況が改善されない・夫が味方になってくれないケースでは、離婚を選択するしかないこともあります。
無理に結婚生活を続けて心身に不調をきたすくらいなら、新しい道に一歩踏み出して身も心も軽やかになりましょう。
6、嫁いびりを理由に離婚が浮かんだら考えるべきこと
最後の砦「離婚」の2文字が頭に浮かんだら、後悔しないためにも次のポイントをクリアにしておくのがおすすめです。
(1)まずは夫としっかり話す
離婚以外に嫁いびりから解放される方法はないのか、先ほどご紹介した対処法を夫とじっくり検討してみましょう。
これまであまり真剣に話を聞いてもらえなかった場合は、「1人で悩んでいるのが辛かった」「なぜ味方になってくれないのか分からなくて失望した」と、自分の気持ちも素直に伝えて、夫婦としてやり直す方法もあわせて話し合うことが必要です。
(2)時間の経過を待つ
今は信じられないかもしれませんが、結婚から10年〜15年待ってみてください。
たいていの場合、嫁いびりに悩まなくなっているはずです。
その理由は、お嫁さんであるあなた自身が、姑の存在、いびりに慣れてくるからです。
中には、嫁の方が強くなっているケースもあります。
子供でもいる場合は、子育て中色々言われることもあるでしょう。
しかし、母としても、あなたは日毎に強くなっているのです。
一方の姑は歳をさらに重ね気も弱くなってきます。
そして何より、姑自身も、あなたというお嫁さんがいる生活に慣れてくるのです。
(3)弁護士への相談
今の状況で離婚した場合に、具体的な手続きや夫婦それぞれの負担はどうなるのか、弁護士に相談することで法的なアドバイスを受けることができます。
今後どういうトラブルになることが想定されるのか、どういったことに備える必要があるのかも尋ねることができ、現在の不安を解消することに役立つでしょう。
また、離婚を視野に入れているみなさんには、こちらの記事もおすすめです。
まとめ
姑からの嫁いびりに悩む女性は多く、相談した旦那が頼りにならないことで離婚を考え始めるケースも珍しくはありません。
ただ、嫁いびりをする姑の心理を知り、今回ご紹介した対処法も試してみることで、状況を改善することができる場合もあります。
離婚が頭に浮かんだら、今一度夫とじっくり向き合い、夫婦として後悔しない選択肢を選んでみてください。