妻の突然の家出…。男性にとっては大きな衝撃で、どのように対処すべきか戸惑うことでしょう。
この記事では、妻が出て行った際に考慮すべき重要なポイントと、妻から離婚を切り出された場合の適切な対処法をご紹介します。
目次
1、妻が出て行った!なぜだかわかりますか?
妻が出て行ったと嘆いてばかりはいられません。
まずは妻が出ていった原因に心当たりがあるかどうかです。
(1)思い当たる節があり謝りたい
あなたに非があり、そのせいで妻が出て行ったなら、妻に謝罪する必要があります。
妻は、それを望んでいます。できるだけ早い段階で妻に謝罪をしていきましょう。
ただ、すでに愛想を完全につかしている場合は注意が必要です。
この場合、あなたらしい謝り方では通用しません。
必要な思考は、相手がどの謝り方であればわかってくれる可能性があるか、です。
相手目線で考えていくことが何よりも大切です。
(2)思い当たる節があるが謝ることではない
妻が出て行った理由はなんとなくわかるが、自分が謝るようなことではない。
そんな場合は、話し合いを設けましょう。
あなたは自分で悪いとは感じていなくても、妻が出ていったということは妻からすると悪いのはあなたである可能性は高いです。
まずは妻の言い分を聞くことから。
あなたの言い分を話すのではない、ということに留意してください。
話し合いですから、相手が聞きたいとなってはじめてあなたの言い分の出番がくるのです。
夫婦なのですから、しっかり話し合い解決していくことが大切です。
(3)妻に原因がある
妻に原因があって自ら家を出ていくケースもあるでしょう。
例えば、他に好きな人ができた、実家の親が気になって実家に帰ってしまったなどです。
この場合は、あなたがどれくらいの許容力を持つかがキーポイントです。
妻は話し合いに応じてはもらえないだろうと勝手に出て行ったのです。
ですが、あなたに話し合う余地があるなら妻も話し合いに応じるでしょう。
あなたが妻の家出の原因を知り許せないと感じる場合には、少しの間時間を置いて冷静に考えてみるのも一つの手段です。
時間経過とともにあなたの考えも、状況も変わっていくでしょう。
(4)全く思い当たらない
妻が勝手に出ていった理由に全く思い至らない場合には、第三者に相談してみましょう。
妻の友人なら事情を聞いているかもしれません。
また、夫婦の状態をカウンセラーに相談することで、他の同様案件から何かヒントが得られる可能性もあります。
探偵に頼って妻の家出の原因を探るのもありです。
一人で悩んでも解決できません。第三者の力を借りるようにしましょう。
(5)理由はどうでもいい
妻が出て行き、戻ってほしいと願っているにもかかわらず、妻が出て行った理由がどうでもいい、と感じている方には問題があります。
妻の心理や考えには興味もなく、ただ戻って欲しいと願うのはわがままです。
一時的に妻が戻ったとしても、やがてまた妻が出ていくか夫婦関係が破綻することでしょう。
戻って欲しいなら根本的な解決が必要です。
2、妻が出て行った場合|別居にかかる生活費は支払う義務がある
妻が勝手に出て行ったとしても、別居にかかる生活費は婚姻関係が継続している間は支払う義務があります。
妻側から請求されたときに支払えば良いものですが、妻に戻ってもらい夫婦関係を修復したいと感じているなら、自ら支払うのも1つです。
なお、請求されても払わないとなれば、場合によっては「悪意の遺棄」に相当し、離婚になったときに損害賠償の対象になるなど不利になる可能性があります。
勝手に妻が出て行ったとしても、対応を誤らないようにしましょう。
3、妻が出て行った後日、帰ってきたら
なんらアクションを起こしていないのに、妻がふらりと帰ってきたらどうしますか?
妻が帰ってきたからと「あぁ、良かった!」で済ませるべきではありません。
とはいえ、せっかく戻ってきた妻に「どうして出て行ったんだ!?」「二度と出て行ったら許さない」などと高圧的な態度をとることもやめておくべきです。
妻が戻ってきたのは、子どものことを考えてや、経済的な問題から戻ってきた可能性が高いといえます。
妻が突然戻ってきたなら、まずは、妻の心理を確認し、真摯に向き合い今後どうしていくべきかを話し合うべきです。
あなたの態度に腹を立てて出て行った妻なら尚更、あなたが改心し、態度を改めていく必要があります。
そうすることで妻が出ていくことを繰り返さずに済むでしょう。
4、妻から出て行った後|離婚を要求してきたら
妻から離婚を要求してきたならどうしたらいいのでしょうか。
(1)あなたはどうしたいのか
まずはあなた自身の気持ちを冷静に考えることが大切です。
その際に、「相手が離婚したいならしょうがない」などの気持ちではなく、あなた自身の考えを導き出してください。
また、「子どものためにどうしよう?」「親のために離婚はだめだ」「社会的な立場が悪くなる」なども当然判断材料にはなりますが、判断理由としてそれだけではいけません。
いわゆる外堀的なことではなく、あなた自身が「このメンバーで家族でい続けたいのか?」という観点で導き出すようにしましょう。
そうしないと、自分の考えがブレたり、後から他人(子どもや親、周囲の人など)のせいだと考えてしまいます。
(2)「こっちも願い下げ」と積極的に思う場合
妻から離婚を要求されて、あなたも離婚をしたいと強く願う場合には、離婚に向けて協議していく必要があります。
子どもの親権や養育費について、財産分与についてなど離婚の条件を話し合っていきましょう。
(3)自分の気持ちがわからない場合
もしも妻から離婚を切り出されても自分の気持ちがはっきりとわからない場合には、すぐに結論を出さない方が無難です。
勢いで離婚してしまっては後から後悔する可能性があるでしょう。
できるだけしばらくは別居にとどめ、自分の考えをまとめていくようにしてください。
家族の大切さに気がつける可能性もあります。
(4)解決は離婚ではないと思う場合
妻が出ていき、妻から離婚を要求されたとしても違和感を感じるなら、それはあなたが離婚では解決できないと感じているからです。
つまり、少なくとも今は離婚をしたくないということです。
俺に非はないし、どうして離婚になるのか理解できない。
離婚になれば、会社や親など周囲への説明も面倒。
自分がこれ以降再婚できるとも思えない。
子どもとも離れたくない。一人になりたくない・・・。
違和感の内容がもしもこんな思いなのであれば、離婚したくない理由に、「妻」が入っていないことに気づいてください。
妻と離れたくないから、という理由ではないのです。
家族は、まずは夫が妻を、妻が夫を必要としていなければ成り立ちません。
それ以外のことを理由に婚姻生活を継続していくことは、本来的にはナンセンスです(多くの人がそうしているかもしれませんが)。
さて、あなたが離婚したくないのは、どんな理由でしょうか?
離婚したいと思った女性の気持ちを変えるのは大変です。
もしもあなたが原因なら、あなたはその原因を受け止め、向き合ってみることをおすすめします。
5、妻から離婚要求、離婚したくない場合は弁護士に相談を
妻から離婚要求をされてあなたは離婚をしたくない場合には、弁護士に相談してください。
妻に言いたいことを弁護士が代行することも可能です。
口下手で上手に思いを伝えられない男性は、弁護士に依頼した方が話し合いはスムーズに進みます。
また、妻から婚姻費用として別居中の費用を請求された場合、妻にも弁護士がついている可能性があります。
妥当な金額かどうかは、夫側にも弁護士が付かなければ判断がつきません。
弁護士は、円満調停を念頭において夫婦仲を戻すお手伝いもできますし、また妻の気持ちが固く離婚に至ってしまった場合も、夫の負担を軽くするために尽力してくれることでしょう。
まずは、一人で抱えることは解決から遠ざかりますので、気軽な気持ちで弁護士に相談されることをおすすめします。
まとめ
妻が出て行ってしまった場合には、まずは妻の心理を理解することから始めてください。
少しのすれ違いだった可能性もありますし、あなたが改善すれば済むだけかもしれません。
できるだけ早く妻に戻ってきて欲しいと願っているなら、早い対応が必要です。
「そのうち勝手に戻ってくるだろう」という考えではダメ。
妻が戻ってきても根本的な解決にはならずいずれ離婚話に発展してしまいます。
妻が出て行ったのは、あなたへの警鐘だと理解し、夫婦関係の修復を真剣に考えてください。
そうすることで家族円満に幸せに暮らせる日々を取り戻せるでしょう。
妻が戻ってきて家族が仲良く暮らせることを願います。