離婚の決断ができず悩んでいる女性は多いのではないでしょうか。
いつか離婚したいと感じながらも、子供への影響などを考えると重い腰が上がらない状態です。
しかし、後悔する前に決断するなら早い方がいいかもしれません。
我慢ばかりを続けることはありません。
ここでは、離婚の決断ができないあなたへ向けて、
- 後悔しないために知ってほしいことを5つ
ベリーベスト法律事務所の弁護士がご紹介します。ご参考になれば幸いです。
目次
1、離婚を決断できない理由とは?
一緒にいると辛いと感じているにもかかわらず、いつまでの離婚の決断ができないのはどうしてなのでしょうか。
辛いなら早めに決断するべきです。理由を9個見ていきましょう。
(1)まだ好きだから
実はまだ夫のことが好きだという女性も多くいます。
一緒にいると辛いにもかかわらず、美しかった思い出を捨てきれない状態です。
「もしも夫が改心してくれたならやり直したい」と感じている女性のこと。
あなたの心がまだ夫にある証拠でしょう。
この状態では離婚の決断はなかなかできないかもしれません。
(2)離婚後に生活できるか不安
すでに夫婦関係は破綻しているにもかかわらず、離婚後の生活が不安なケースもあるでしょう。
あなたが専業主婦だったり、個人の貯金がほとんどないケースでは不安になるのも当然です。
離婚に向けて、経済的な自立ができるように一歩踏み出せれば、解決できるかもしれません。
(3)子どものことを考えると踏みとどまってしまう
やはり、子どもがいるケースでは、離婚をためらう女性が多いでしょう。
子どもから父親を取り上げてしまうわけですから当然です。
そして親権が取れるかも不安に感じるケースがあるでしょう。
子どもの将来を考えて離婚を踏み止まっているなら、しっかり考えて後悔しない決断をしてください。
(4)周りの目が気になる
女性の中には、周囲の目が気になるケースもあります。
「離婚した女性」というレッテルを気にしている状態です。
バツイチになるのはプライドが許せないケースもあるでしょう。
自分の幸せと周囲の目とを天秤にかけたなら自分の幸せのために一歩踏み出す勇気が必要なのかもしれません。
(5)離婚までの手続きが大変だから
離婚の手続きが大変そうだと感じている女性もいるでしょう。
離婚はしたいと感じながらも、なかなか行動に移せないタイプです。
しかし、苦痛を抱えたまま、手続きが面倒だという理由でそのままでいるのはあまり良くない状態かもしれません。
自分の幸せのために行動した方がいいでしょう。
(6)親に申し訳ない
育ててくれた両親に離婚するのは申し訳ないと感じる女性も少なくはありません。
心配かけたくないという理由もあるでしょう。
そして、夫の両親から孫を取り上げてしまうことにもためらいを感じてしまいます。
(7)修復できるかも?と感じてしまう
まだ2人の関係を修復できるかもしれないと感じている女性も離婚になかなか踏み切れません。
夫が浮気相手と別れてくれれば、夫の借金がなくなれば、などと期待を抱いいている状態です。
しかし、その状態は本当に改善されるのでしょうか。
タイミングを逃すと、いつまでたっても決断ができないかもしれません。
(8)離婚をするのが癪だから
中には、離婚はしたいものの、夫が離婚したいと考えているケースでは意地になって離婚をしない女性もいます。
夫の思い通りにはなりたくないと感じている状態です。
しかし、夫婦関係が破綻していて、修復不可能な状態なら、プライドや意地の問題で離婚せずにうやむやにするのは賢い選択とはいえないでしょう。
(9)自分に自信がない
自分に自信がない女性もなかなか決断できません。
夫に精神的に依存している女性に多いのではないでしょうか。
一人になっても生活できない、一人になるのが怖い、などと感じてしまい決断できずにいます。
しかし、何事もやってみなければわかりません。
自分に自信をつけるためにも行動してみませんか?
2、経験者が離婚を決断したきっかけとは
では、実際に離婚を決断できた瞬間はどんなときでしょうか。
経験者の意見を見ていきます。
(1)夫の浮気が発覚した
夫の浮気が発覚した途端に離婚の決意をしたという経験者がたくさんいました。
それまで不仲なら当然即決できることでしょう。
しかし、それまでは信頼関係があったケースではなかなか決断できないパターンもあります。
(2)夫のDVが激しい
離婚に迷っているときに夫からDVを受けた場合には、離婚の決断ができるようです。
離婚に迷っている段階なら決断できるきっかけになるでしょう。
(3)夫のモラハラがキツイ
それまで夫のモラハラに耐えていたとしても、離婚を意識している段階でもやはりモラハラが継続してしまうと離婚を決断できるみたいです。
(4)他に好きな人ができた
女性の方に他に好きな人ができた場合にも離婚を決断できます。
しかし、それは、元から夫婦不仲で離婚するきっかけにすぎないケースが多いでしょう。
女性は離婚に迷っている最中に他に頼れる存在ができたケースで離婚を決断できるのかもしれません。
(5)夫の実家と合わないとき
夫の実家とは合わない場合にも離婚の決断ができます。
経験談では、姑に育児について口出しをされたり、子どもを取り上げられたケースで、離婚を決断できるようです。
夫が実家の味方をしてあてにならないケースで離婚の決断ができます。
(6)夫婦不仲で子どもにも影響が出たとき
夫婦不仲で子どものためを思って、離婚を決断できずにいたにもかかわらずに、子どもの様子がおかしくなった場合には、決断できるようです。
このまま一緒にいる方が悪影響だとようやく気がつける瞬間です。
3、決断しやすい離婚のタイミング
離婚を迷っている場合に、決断しやすいタイミングをご紹介します。
いつまでも迷っているよりも、タイミングがあるなら逃さないようにしましょう。
(1)子どもの進学や成長のタイミング
子どもの進学のタイミングは離婚の決断がしやすくなります。
環境が一転するため、子どもにとっても傷を小さく止められるからです。
また、子どもが成人したタイミングでも、離婚しやすいでしょう。
親権の問題もありませんし、養育費の心配もありません。
子どもも成長しているため、理解してもらえるタイミングです。
(2)他に頼れる相手が見つかった瞬間
離婚できないのは、自分に自信が持てなかったり、不安な心を拭えないからでしょう。
しかし、他に頼りになる異性が見つかった場合には、決断できる可能性があります。
離婚をしても一人にはならないという安心感もあるかもしれません。
(3)離婚事由の証拠を手に入れた瞬間
漠然と離婚をしたいと感じていても、有利に離婚できなければ決断できないケースもあるでしょう。
しかし、相手の浮気の証拠やDVの証拠など、離婚事由の証拠を手に入れたタイミングでは有利に離婚ができます。慰謝料を請求することも可能に。
そのため、証拠を手に入れたタイミングこそ離婚を決断するタイミングです。
(4)経済的に自立できそうなタイミング
離婚で不安なのは、きっと、その後の生活ができるのかということでしょう。
その場合には、定職を見つけ住む場所が確保できるタイミングを逃してはいけません。
離婚の決断をするのに適したタイミングだといえるでしょう。
4、離婚手続きを進めるかの決断ポイント
離婚の決断は難しいことです。
それでも決断したいと感じるなら、「離婚する」「離婚しない」の決断ポイントを参考に決断していきましょう。
(1)相手に拭えない嫌悪感や恐怖心などを感じるのか
相手に対する嫌悪感や恐怖心が払拭できない場合には、離婚を決断した方がいいといえます。
怖いと感じる相手と恐怖心と戦いながらも一緒にいる必要はありません。
怖いと感じるということは、DVやモラハラが激しい状態でしょう。
その状態なら、一刻も早く離婚を決断するようにしましょう。
(2)お互いが歩み寄り、関係の修復が見込めるのか
お互いが歩み寄り、まだ関係の修復が見込めるのかも判断基準になるでしょう。
もしも、修復が見込めないようであれば、離婚を決断するべきときです。
しかし、まだお互いに歩み寄れるならもう少し様子を見てみるのもありかもしれません。
(3)離婚した後に幸せな生活が送れるのか
離婚した後の生活をイメージしてみることも大切なこと。
リスクは何か、克服できそうかをよく考えて、幸せな自分が想像できるなら離婚の決断をする時期です。
もしも、幸せになっている自分が見えないようなら、後から後悔する可能性があるということ。
お金の確保や、親権獲得について、一人の生活に耐えられるかなどをよく考えてみてください。
今のままよりも幸せだと感じられるなら離婚の決断をしてみましょう。
5、離婚しなければよかった…後悔しないために今一度考えておきたいこと
離婚の決断は早まってはいけません。
離婚後の生活を思い浮かべて後悔のない決断を行うことが大切です。
今一度考えておくべきことをご紹介します。
それでも、離婚の決意が固い場合に離婚の決断を行いましょう。
(1)結婚生活に理想論ばかりを思い描いていないか
もしかしたら、結婚生活に夢を抱き過ぎてはいませんか?
結婚前、結婚直後など、一定期間は「装う」ことができます。
経済的な部分では、男性が見栄を張ってきたケースもあるでしょう。
「俺がビシッと言ってやる」などと頼もしい発言が多かったかもしれません。
しかし、家族となれば、様々なシチュエーションで、相手の本音に触れるのです。
想像だにしなかった本音かもしれません。
相手に対する理想や期待が高い場合は、そのギャップを激しく感じます。
自分の理想像を配偶者に押し付けてはいなかったか、そして等身大の相手を愛せるか。
今一度考えてみましょう。
(2)経済的にやりくりできるのか
離婚をしたら、自分で稼いで生活していく必要があります。
財産分与をされたとしても、自立した生活ができるのかを今一度確認してみましょう。
離婚時に慰謝料や養育費を約束したとしても、実際に支払われているケースは意外にも少ないもの。
そのため、配偶者からのお金をあてにした離婚では生活が苦しくなる可能性があります。
経済的に自立していけるのかをしっかり考えてみましょう。
(3)本当に耐えられない結婚生活なのか
配偶者とは本当に修復できない状態ですか?
本当に離婚してでも配偶者とは一緒にいたくはないのかを今一度確認してみましょう。
あなたの幸せのために最善の道だと考えられない場合には、踏み止まったほうがいいのかもしれません。
(4)子どもにとって最善の選択か
あなたのためだけではなく、子どもがいるなら子どもの幸せを最優先に考えましょう。
子どもに暴力を振るう父親ではない限りは実は子どもにとっては良い父親の可能性があります。
後から後悔しても遅いのです。
離婚して、夫が再婚した場合には、子どもに会ってもらえなくなる可能性だってあるでしょう。
子どもにとっても最善の選択なのかを今一度考えてみてください。
(5)配偶者がいなくても寂しくはないか
配偶者が嫌いだったとしても、実は精神的に依存している可能性があります。
いざ離婚をして独り身になった場合に寂しさに耐えられない自分がいる可能性があるでしょう。
子どもがいないケースでは十分に考えられる状態です。
今一度自分の心に問いかけてみてください。後悔しない選択をしましょう。
6、決心がつかないときはプロに相談するのもアリ!
いろいろ考えてみても、決断ができない場合には、プロに相談してみるのもいでしょう。
離婚問題のプロに相談することで、あなたの気持ちも晴れるかもしれません。
適切なアドバイスをもらえるためおすすめです。
(1)離婚専門のカウンセラー
離婚専門のカウンセラーに相談することで、あなたの幸せを第一にアドバイスしてもらえます。
必ずしも離婚に向けての相談だけではありません。
どうやったら修復できるのか?などの相談にも乗ってもらえておすすめ。
カウンセリングを通して、離婚した方が幸せになれるようなら、法律問題に詳しいスタッフを紹介してもらえます。
(2)弁護士
離婚問題に詳しい弁護士に相談するのもおすすめです。
弁護士と聞くと、離婚に迷っていても離婚を勧められてしまうのかなとも思われがちですが、弁護士はむやみに離婚を勧めることはありません。
あなたの状況を詳しく聞いた上で、修復ができる、すべきと考えれば夫婦関係の再構築を行う「円満調停」にも対応します。
配偶者が頑なに離婚をしたがっている場合などには心強い味方になるでしょう。
もちろん、離婚の決断ができずにいる場合には無料相談にも乗ってもらえる弁護士事務所もあります。
決断ができないからこそ法律に詳しい弁護士を頼ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
- 離婚を前向きに考えたい人へ
- 夫婦関係の修復を考えたい人へ
いかがでしたか?いつかは離婚したいと感じていてもなかなか決断ができない女性はたくさんいます。
離婚は自分一人でできることではありませんから迷うのは当然です。
たくさん悩んで後悔のない離婚の決断ができるのが理想だといえるでしょう。
感情だけで離婚を決断しても後から後悔する可能性があります。
後悔しないためにも離婚後のリスクなどを把握した上で、慎重に離婚の決断をしてください。
迷っているなら信頼できる弁護士を頼ることをおすすめします。
きっとあなたの幸せのために適切なアドバイスをもらえることでしょう。