配偶者の浮気や不倫などが原因で修羅場を経験した夫婦はたくさんいます。
修羅場をくぐり抜けて再構築できた夫婦、はたまた修羅場の果てに離婚を決断するカップルなど人それぞれ。
このページでは、修羅場中の夫婦に向けて、
- 修羅場な離婚の経験談のまとめ
- スカッと気持ちよく離婚する方法
をベリーベスト法律事務所の弁護士監修のもとご紹介します。ご参考になれば幸いです。
目次
1、修羅場な離婚の経験談
実際に修羅場となってた夫婦の体験談を紹介します。
それぞれのパターンで結論が違うことがわかるでしょう。
(1)夫の出張中に愛人と不倫行為に及ぶ妻の末路
夫が出張中に不倫相手の若い男性を部屋に連れ込み、体の関係を持っていた妻のお話です。
いつも通りに旦那の出張中に家に愛人を連れ込んでいるところに、帰るはずのない夫が帰宅してしまいます。決定的な情事のシーンを夫に見られて、その場で家から追い出されてしまいました。
いったん不倫相手のアパートに居候するも長く続かず。さらには離婚することに。
不倫相手の男性とも音信不通になり、一人きりでの貧しい再出発になります。
(2)不倫に溺れた男性の末路
子どもがまだ1歳前に女性と不倫をしてしまった男性がいます。
そのときには浮気相手の女性に夢中で離婚調停・裁判を起こしますが、離婚することはできませんでした。妻の言い分が認められたわけです。
それでも男性は浮気相手の女性のことが忘れられずに、4年間妻とは別居を続けています。
不倫相手の女性からは離婚と結婚を迫られる毎日。
しかし妻は離婚だけはしないと頑なです。
そんな折にさらに素敵な女性と出会ってしまい、さらなる浮気を繰り返してしまいます。
妻とも別れられない、不倫相手(1人目)にも罪悪感と負い目がある。
しかし、新たな女性を愛してしまい身動きが取れない状況になってしまいました。
(3)夫の不倫が許せずに離婚ができずにいる妻
夫の不倫が発覚し、不倫相手の女性も含めて話し合いをした結果、離婚をしたい意思を伝えられ、不倫相手とはその後結婚したい意思を確認しました。
慰謝料は払うと確約してもらっても、妻はどうしても夫の不貞行為が許せない状態です。
慰謝料をもらったとしても、不倫相手と再婚し幸せに暮らす夫を許すことができません。
そのため、離婚には応じられずにいます。
(4)妻の7年前の裏切りが許せず離婚を決意した男性が最終的に復縁を決める話
幸せな家庭生活を送った10年目のある日、妻が7年前に会社の上司と不倫関係にあったことがわかりました。
妻は真摯に謝罪し、離婚だけはしたくないと食い下がりますが、夫はどうしても妻を許せません。
そしてこのときに妻は夫の子どもを身ごもっていました。
その子どもさえも不倫相手との子どもの疑惑が拭えません。
妻の証言では、キスはしたものの体の関係はなかったとのこと。それでも夫は信じることができません。
しかし、10歳の一人息子には母親が必要だと言われ、離婚に踏み切ることもできずにいます。
最終的には子どものことを考慮し同居という形で子どもが成人するまではこれまで通りに生活する形で合意しました。未だに男性は妻を許すべきか今後離婚するべきか悩んでいるとのことです。
(5)夫の風俗が許せない妻が夫を信じられずに苦悩する話
妻が第二子妊娠中に夫が出張中に風俗店に出向いていたことが発覚し、修羅場になったお話です。
妻は少々潔癖性で夫の風俗通いは認められないタイプ。
それでも話し合いを行い、二度と風俗店にはいかないと合意し、表面上は元の夫婦円満に落ち着きました。
しかし、何かにつけては夫の行動を疑う癖がついてしまったのです。
お互いに離婚はしたくはないし、じきに子どもも生まれるしで、妻は疑う心をなんとかセーブしています。
夫の出張のたびに疑う心を払拭できずに苦しさが続いている状態です。
2、離婚スレのまとめから窺える、修羅場へと発展する要因
修羅場に陥りやすい夫婦の特徴と要因を離婚スレのまとめから抜粋していきましょう。
この特徴がある夫婦は修羅場に発展しやすいかもしれませんので注意が必要です。
(1)相手と自分のことを過信し過ぎる
修羅場に発展するカップルの多くは修羅場になるまでは夫婦円満を信じている傾向があります。
修羅場のほとんどが配偶者一方の不貞行為。
不貞行為する側は自分の不貞行為が配偶者にバレるとは考えていません。
一方でされた側も、相手を過信しすぎている純粋なタイプが多いといえるでしょう。
夫婦の信頼関係は当然ですが、少しでも異変に気がつけていれば、修羅場にまでは発展しなかったのかもしれません。
(2)子どもの存在が修羅場に陥りやすい
子どもの親権争いから修羅場に発展するケースがたくさんあります。
また、不貞行為の末に夫の子どもか不倫相手の子どもかわからなくなってしまうケースも。
確実に夫の子どもだと確信できても、不貞行為の事実があれば夫には信じてはもらえません。
このように子どもを巻き込んだ修羅場のケースが多いといえるでしょう。
(3)配偶者への依存度合いが高い
修羅場に発展する夫婦のほとんどは配偶者への依存度が高いといえます。
離婚した方がお互いのためだとは気がつかずに、いつまでも離婚に合意できない妻や夫が多いのが特徴。
一度破綻した夫婦関係はすがりついても修復は難しいものです。
そのことに気がつけないほど依存度合いが高く、依存と愛を混同しているケースが多いでしょう。
3、離婚成立を目指す上で心得たいこと
修羅場を迎えてしまった場合には、離婚成立が難しい状態かもしれません。
もしも離婚を考えるなら、事前に心得を理解して話し合いに臨む方がスムーズに進むでしょう。
(1)相手が簡単にこちらの要望に応じない可能性がある
相手が簡単に離婚に応じるとは限りません。
例え夫婦関係が破綻していたとしても、相手は、自分の幸せよりも相手の不幸を願っているケースもあるのです。
そのため、離婚の請求をしたとしても、養育費や慰謝料は支払えないなどの悪質なケースに発展する恐れもあります。
修羅場を迎えたなら一旦お互いに冷静に考える時間を持つ方が適切かもしれません。
(2)息抜きを入れるなど、自分のメンタル面にも配慮する
離婚の成立までには時間と労力が必要です。
一気に修羅場から離婚の成立を目指してもなかなかうまくいかないことも。
適度に休憩を入れて、自分のメンタル面に配慮していきましょう。
疲れを感じたなら、友人や両親などに相談することが大切です。
精神的な負担が少なくなりますし、新たな気づきがあるでしょう。
後悔しないためには相手に一歩譲ることも必要かもしれません。
譲ることで話し合いが進展し精神面の負担が少なくなるでしょう。
(3)子どもの存在を忘れない
離婚の修羅場で不幸になるのは子どもです。
子どもの幸せを第一に考えた離婚成立を目指してください。
修羅場が過熱してしまうと、子どもの面前での喧嘩や話し合いをうっかり行ってしまう可能性があります。十分注意したいポイントです。
子どもがトラウマにならないように配慮していきましょう。
4、修羅場になっても気持ちよく離婚するために必要な4つの準備
修羅場を迎えたとしても、互いの幸せを考えた気持ち良い離婚にしていきましょう。
そのために必要な準備をご紹介します。
(1)離婚後の生活基盤を整えておく
離婚後の生活基盤を整えていくことが大切です。
離婚後の住居や仕事の確保は離婚前から進めてください。
慰謝料や養育費だけをあてにせずにもらえる手当の確認も必要です。
もしも子どもがいたならシングルマザーになる覚悟も必要でしょう。
生活基盤を整えた上で離婚できれば路頭に迷いませんし、離婚後の精神安定にもつながります。
(2)相手に非がある場合は証拠を集める
離婚の原因が相手の不貞行為などの場合には、確実な証拠を集めておきましょう。
例え、調停や裁判に発展しても、有利に離婚ができます。
相手が離婚に応じなかったとしても、離婚事由に相当する証拠があれば離婚成立は確実です。
高額慰謝料を確保するためにも事前に準備しておきましょう。
(3)冷静に話ができる第三者を交える
修羅場を迎えた夫婦には冷静さが欠けているもの。
相手への罵りに終始する話し合いは建設的ではありません。
できれば、冷静に話ができる第三者を交えた話し合いを行いましょう。
その方が簡単な協議離婚で離婚が成立できるでしょう。
離婚が泥沼化しないためにも冷静さを保てる環境を作ってください。
(4)感情任せに行動しない
離婚を急ぎたいからと感情任せに行動しないことも大切です。
一時の感情で「とにかく離婚がしたいから慰謝料も養育費も放棄します」と宣言しては、後から後悔する可能性があります。
一旦冷静になって、少し間を空けてから離婚の協議をした方がスムーズに進むかもしれません。
5、離婚に向けた話し合いが進まないときは
離婚に向けた話し合いがなかなか進展しない場合には、どうしたらいいのでしょうか。
あなたが冷静でも相手が冷静ではない可能性もあります。見ていきましょう。
(1)離婚調停や裁判を検討する
修羅場に発展した夫婦の場合には協議離婚が成立しにくいものです。
話し合いが進まないなら離婚調停や裁判を検討していきましょう。
その方がスムーズに解決できる可能性が高まります。
(2)弁護士に相談する
調停離婚や裁判離婚では難しい手続きや書類が必要になってきます。
弁護士に相談することで、手続きの代行をしてもらえますし、嫌な相手に極力合わずに離婚を成立させることが可能です。
話し合いが進まないなら一度弁護士に相談することをおすすめします。
まとめ
修羅場の末に離婚をするのか夫婦の再構築を図るのかは、あなたの判断次第です。
不毛な修羅場を続けても誰も幸せにはなれないでしょう。
それなら勇気を持って離婚を決断してみませんか?
例え修羅場の末でも離婚が前向きに気持ちよく進むことで、幸せになるきっかけになり、スカッとするはずです。
一人で悩まずに信頼できる友人などにも頼ってみましょう。
どうしても離婚が進まない場合には弁護士に頼ることをおすすめします。
あなたの幸せのために1歩踏み出してみてください。